この記事は、獨協大学 外国語学部(ドイツ語学科・英語学科・フランス語学科・交流文化学科)を総合型選抜や推薦で受けたいと考えている高1・高2の人と、その保護者の方に向けて書いています。今年受験する高3の人で、課外活動推薦入試の出願を考えている人にも役立つ内容を入れました。
内容は、獨協大学の入試情報サイトで公開されている2027年度入試(2026年に実施)の要項と「受験の手引き」をもとにしています。2028年度の要項はまだ出ていないので、ここに書いた内容を準備の目安にして、新しい要項が出たら必ず確認してください。
獨協大学 外国語学部の年内入試は3つの方式がある
この記事で扱う外国語学部の年内入試は、次の3つです(指定校推薦、グローバル入試、卒業生子女・弟妹入試などは扱いません)。
| 方式 | 対象学科 |
|---|---|
| 総合型選抜 Q(課題探究)入試 | ドイツ語学科・フランス語学科 |
| 総合型選抜 自己推薦入試 | 外国語学部の全4学科 |
| 学校推薦型選抜 課外活動推薦入試 | 英語学科・交流文化学科 |
外国語学部の学校推薦型選抜のうち公募で出願できるのは、部活動を続けてきた人向けの課外活動推薦入試です。成績と英語資格で出願したい人の多くは、総合型選抜の自己推薦入試を検討することになります。
2027年度の日程
| 方式 | 2027年度の日程 |
|---|---|
| Q(課題探究)入試 | 出願 2026年9月24日〜10月2日/1次(書類)結果 10月13日/2次選考 10月24日/合格発表 10月30日 |
| 自己推薦入試 | 出願 2026年10月1日〜10月14日/試験 11月22日/合格発表 12月3日 |
| 課外活動推薦入試 | Web登録 2026年10月1日〜11月6日(郵送は11月1日〜11月6日の消印有効)/試験 11月22日/合格発表 12月3日 |
Q入試は夏休み明けには課題がほぼ仕上がっている必要があります。自己推薦入試も出願は10月前半なので、英語資格のスコアは高3の夏までに出しておくのが現実的です。
11月2日の時点で、2027年度のQ入試と自己推薦入試の出願は締め切られています。課外活動推薦入試は11月6日まで出願できますが、3年間の部活動や推薦者が必要なので、対象になりそうな高3の人はすぐに先生と相談してください。
自己推薦入試:学科ごとに「グループ」が分かれている
外国語学部で受ける人がいちばん多いと思われるのが自己推薦入試です。2027年度の募集人員は、ドイツ語学科10名、英語学科50名、フランス語学科10名、交流文化学科20名です。
共通の出願条件は、高校を卒業(見込)していること、獨協大学を第一志望とし合格したら入学すること(他大学との併願ができるグループを除く)、そして出願は1学科のみであることです。英語学科と交流文化学科では、高等学校卒業程度認定試験の合格は出願資格になりません。
学科の中がさらにA・B・Cの「グループ」に分かれ、グループごとに出願基準、面接の言語、併願の扱いが違うのがこの入試の特徴です。
英語学科
| グループ | 出願基準と選考(2027年度) |
|---|---|
| Aグループ | 評定(履修教科全体の学習成績の状況)3.5以上、かつ別表Aの資格のいずれか1つ。小論文と、英語と日本語による面接 |
| Bグループ(他大学との併願可) | 評定3.5以上、かつ別表Bの資格のいずれか1つ。小論文と、英語と日本語による面接 |
英語資格の基準は、たとえば英検(CSEスコア)でAグループが2150、Bグループが2200です。別表にはTEAP、GTEC、TOEFL iBT、IELTSなども並んでいますが、資格ごとの基準値は大学の募集要項の別表で確認してください(獨協大学ストーリーテリングコンテストは要項に「2025年度まで開催」と注記されています)。英検は「級」ではなくCSEスコアで判定される点に注意してください。準2級や2級に合格していても、CSEスコアが基準に届いていなければ出願できません。
Bグループは他大学と併願できる代わりに、Aグループより高いスコアが求められます。なお、Bグループの基準を満たしていてもAグループで出願できると要項に書かれています。
交流文化学科
| グループ | 出願基準と選考(2027年度) |
|---|---|
| Aグループ | 別表Aの資格のいずれか1つ。小論文と、英語と日本語による面接 |
| Bグループ(他大学との併願可) | 評定3.5以上、かつ別表Bの資格のいずれか1つ。小論文と、英語と日本語による面接 |
交流文化学科のAグループの英検の基準は、英語学科のAグループと同じCSE2150です。Bグループは英検CSEが2250で、英語学科のBグループ(2200)より高く設定されています。また、交流文化学科のAグループの欄には評定の条件が書かれておらず、評定3.5以上の条件はBグループに付いています。英語学科はA・Bとも評定3.5以上が必要なので、同じ「英語系」でも学科によって評定の扱いが違うことになります。
ドイツ語学科・フランス語学科
ドイツ語学科とフランス語学科は、A・B・Cの3グループです。
| グループ | 出願基準と選考(2027年度) |
|---|---|
| Aグループ | ドイツ語またはフランス語の資格(別表A)のいずれか1つ。小論文と、その言語と日本語による面接 |
| Bグループ | 英語の資格(別表B)のいずれか1つ。小論文と、日本語による面接 |
| Cグループ(他大学との併願可) | ドイツ語またはフランス語の既習者(学習方法は問わない)。その言語の筆記試験と、その言語と日本語による面接 |
Aグループの資格は、ドイツ語学科ならドイツ語技能検定3級、Goethe-Zertifikat A2などのほか、獨協大学の「高校生のためのドイツ語入門講座」の受講修了や全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト(要項では「2025年度まで開催」と注記)の本選出場も含まれます。フランス語学科なら実用フランス語技能検定3級、DELF A2などです。
Bグループは、英語の資格で出願できるのが特徴です。英検ならCSE1980が基準で、英語学科や交流文化学科より低めに設定されています(ほかの英語資格の基準値は募集要項の別表で確認してください)。高校でドイツ語やフランス語を習う機会がなくても、英語の力をもとに「大学から新しい言語を始めたい」人が出願できるグループです。ドイツ語学科・フランス語学科のA・Bグループの欄には評定の条件は書かれていません。
ドイツ語の入門講座は、2026年度は7月下旬の5日間、高1〜高3を対象に学習歴を問わず行われましたが、定員に達して募集が締め切られました。来年参加したい人は、春から募集の開始に注意してください。
選考内容と配点
自己推薦入試の選考は、どの学科も小論文と面接が中心です(ドイツ語・フランス語のCグループは小論文の代わりにその言語の筆記試験)。配点や試験時間は、大学の募集要項で確認してください。面接の言語はグループによって「英語と日本語」「ドイツ語(フランス語)と日本語」「日本語」と分かれています。英語学科は面接の例が公式サイトで公開されているので、一度目を通しておきましょう。
小論文のテーマや字数は要項からは読み取れなかったので、大学の入試情報サイトで過去の出題が公開されていないか確認し、時間を計って書き切る練習をしておきましょう。小論文の基本的な組み立て方は小論文の書き方の記事にまとめています。
Q(課題探究)入試:3,000字の自由研究で勝負する
Q入試は、ドイツ語学科とフランス語学科だけで行われる総合型選抜です。大学は「学習意欲、探究心、論理的思考力、国際理解力」を評価すると説明しています。2027年度の募集人員はドイツ語学科5名、フランス語学科はAグループ(既習者)若干名、Bグループ(未習者)5名です。
出願時に、日本語で3,000字程度の課題を提出します。2027年度の課題は、ドイツ語学科が「ドイツ語圏について興味をもっている事柄を一つ取り上げ、日本と比較しながら特徴を論じる」もの、フランス語学科(Aグループ)が「フランス語圏に関連して興味をもっている事柄を、自分の経験をふまえて論理的に説明する」ものでした。参考文献の一覧と脚注での出典表示が求められていて、図表や資料の添付もできます。
| 段階 | 内容(2027年度) |
|---|---|
| 1次選考(書類) | 提出課題で選考(60点) |
| 2次選考 | 課題のプレゼンテーションと面接(質疑応答を含む)約30分(100点)。フランス語学科Aグループはフランス語での簡単なやりとりを含む |
出願資格は、ドイツ語学科は自己推薦入試と同じようにドイツ語の資格や入門講座の修了などが基準になっています。フランス語学科のAグループは仏検4級程度(学習時間の目安100時間以上)以上の力がある人で、証明書の提出はいりません。Q入試は獨協大学が第一志望であることが条件ですが、同じ学科に限って自己推薦入試と併願できます。Q入試で結果が出なくても、同じ学科の自己推薦入試に挑戦できるということです。
3,000字の課題は、テーマ決め、文献読み、構成、執筆、直しまで2〜3か月はかかると考えてください。脚注や参考文献の付け方も早めに練習しておくと安心です。課題レポートの進め方は事前課題・課題レポートの進め方でも詳しく書いています。
課外活動推薦入試:部活動を3年間続けてきた人向け
課外活動推薦入試は学校推薦型選抜で、外国語学部では英語学科と交流文化学科が対象です。募集人員はどちらも若干名です。高校の卒業が2026年4月1日〜2027年3月31日の人(現役生)が対象で、校長と所属クラブの指導教員(指導者)の推薦が必要です。入学後は原則4年間、大学のクラブで活動を続けることも条件になっています。
| 学科 | 主な出願資格(2027年度) |
|---|---|
| 英語学科 | 獨協大学が第一志望。高校で3年間同じ体育系の競技クラブに所属し、入学後も学友会体育会の同じ競技のクラブで活動すること。評定3.5以上。英語資格のいずれか1つ |
| 交流文化学科 | 同じクラブ(部)に約3年間所属し、入学後も体育会または文化会の同じ活動内容のクラブで活動すること。評定3.5以上、または英語と国語がそれぞれ4.0以上。英語資格のいずれか1つ |
英語資格の基準は両学科共通で、英検ならCSE2000です(ほかの資格の基準値は募集要項の別表で確認してください)。選考は小論文と日本語による面接で、配点や試験時間は募集要項で確認してください。
英語学科は体育系の競技クラブが前提で、交流文化学科は文化系のクラブも対象です。
要項では、出願前に大学の該当クラブの学生と連絡を取って活動内容を確認するよう案内されています。
学年別の準備:いつ何をすればいいか
2027年度の内容をもとにした準備の目安です。
高1〜高2の秋まで:評定と英語の土台
英語学科の自己推薦入試、交流文化学科のBグループ、課外活動推薦入試では評定3.5以上が条件です。評定は高校入学から出願時までの成績で計算されるので、定期テストを一つずつ大事にしてください。評定の考え方は評定平均と年内入試の記事にも書いています。
英語資格は、2027年度の自己推薦入試では別表Bの資格が2024年4月1日以降の取得分なら有効でした。有効期間は年度ごとに確認が必要です。英検はスコアの推移も記録しておきましょう。英検をいつ、どのくらいの水準で取るかは英検はいつまでに、どの水準で取るかを参考にしてください。
高2の冬〜高3の春:方式を決めて、大学を調べる
どの学科のどのグループ(またはQ入試・課外活動推薦)を狙うかを決めます。ドイツ語・フランス語の資格を取るのか、英語のスコアで出願するのか、Q入試の課題研究を始めるのかで、春からの過ごし方が変わります。
面接では「なぜ獨協大学のその学科なのか」が問われます。カリキュラムや先生の研究分野を調べておくと、志望理由に具体性が出ます。調べ方は志望理由書のための大学研究で手順を紹介しています。
高3の4月〜9月:スコアの確定と書く練習
自己推薦入試の出願が10月前半なので、英語資格のスコアは夏までに基準を超えておくのが目標です。ドイツ語学科の入門講座を出願資格に使いたい場合は、高3より前の夏に受講しておくとより安心です。
Q入試を受ける人は、6〜8月が課題を書き上げて直す時期です。自己推薦入試・課外活動推薦入試を受ける人は、小論文の添削と面接の練習を始めましょう。英語学科・交流文化学科の自己推薦入試は英語の面接もあるので、志望理由や高校での活動を英語で話す練習も必要です。
今年の高3で課外活動推薦を考えている人
締め切りは11月6日です。条件を満たしているかを先生と要項で確認し、推薦書の依頼と大学のクラブへの連絡を急いでください。試験の11月22日までは小論文と面接の練習に時間を使いましょう。
要項を読むときに見落としやすいところ
- 英語学科と交流文化学科では評定の条件が違う(英語学科はA・Bとも3.5以上、交流文化学科はBだけ3.5以上)
- 他大学と併願できるグループと、できないグループがある(併願できるのは英語・交流文化のB、ドイツ語・フランス語のCなど)
- 英検は級ではなくCSEスコアで判定される
- TOEFL iBTは2026年1月の受験日を境に基準の表し方が変わっている
- 自己推薦入試は1学科しか出願できない
出願資格の読み方そのものについては募集要項の出願資格の読み方でも整理しています。2028年度の要項が公開されたら、この記事の内容と比べながら、変わったところがないか確認してください。
参考にした公式情報
- 獨協大学 入試情報サイト「総合型・学校推薦型選抜」
- 獨協大学 入試情報サイト「外国語学部の入試」
- 自己推薦入試 入学試験要項(2027年度)
- Q(課題探究)入試 入学試験要項(2027年度)
- 課外活動推薦入試 入学試験要項(2027年度)
- 2027年度 受験の手引き
- 2027年度総合型選抜「Q(課題探究)入試」について
- 高校生のためのドイツ語入門講座(2026年度)
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
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- 高2の冬から始める推薦準備
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