志望理由書のための大学研究|シラバスと先生の研究で「その大学でなければならない理由」を見つける方法

この記事は、志望理由書の「なぜこの大学なのか」がうまく書けない高校生に向けて書いています。「自由な校風に惹かれた」「施設が充実している」では、ほかの大学にも当てはまってしまいます。その大学でなければならない理由は、シラバス(授業計画)と先生の研究を調べると見つかります。調べ方の手順をまとめました。

なぜ「その大学で学びたい理由」が求められるのか

総合型選抜や学校推薦型選抜では、多くの大学が「アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)」に合う学生かどうかを見ています。志望理由書で「この大学でこれを学びたい」と具体的に書けることは、大学のことを調べ、自分の学びたいことと照らし合わせた証拠になります。

パンフレットやオープンキャンパスで得られる情報は入口です。そこからもう一歩、授業と研究の中身まで踏み込むと、ほかの受験生と差がつきます。オープンキャンパスの活用法はオープンキャンパスと大学の資料の使い方で紹介しています。

調べる順番:4つのステップ

1. アドミッション・ポリシーを読む

大学・学部のサイトや募集要項に載っています。「どんな学生に来てほしいか」が書かれているので、まずここを読み、自分の興味や経験と重なる言葉に線を引きます。

2. カリキュラム(学びの流れ)を見る

1年生から4年生まで、どんな順番で何を学ぶのかを確認します。「1年は基礎、2年からコースに分かれる」「3年からゼミに所属する」など、学び方の流れがわかります。自分の学びたいことが、何年生のどの科目で扱われるのかを探しましょう。

3. シラバスで授業の中身を見る

シラバスは、授業ごとの目的・内容・進め方・評価方法をまとめたものです。多くの大学がウェブサイトで公開しています(「大学名 シラバス」で検索すると見つかることが多いです。学外から見られない大学もあります)。

見るポイントは次の3つです。

  • 授業の目的:この授業で何ができるようになるのか
  • 各回の内容:具体的にどんなテーマ・事例を扱うのか
  • 授業の形式:講義か、演習・実習・フィールドワークか

「この授業の、この回で扱う〇〇を学びたい」と書けるところまで読めれば十分です。

4. 先生の研究テーマを調べる

学部の教員紹介ページや、研究者の情報をまとめたデータベース(researchmap など)で、先生の研究テーマや論文・著書を調べられます。自分の問いに近い研究をしている先生が見つかったら、その先生の著書や、一般向けに書いた記事・インタビューを読んでみましょう。

ゼミ(研究室)のページがある場合は、過去の卒業論文のテーマが載っていることもあります。先輩たちがどんなテーマを研究してきたかは、4年間の学びをイメージする手がかりになります。

調べたことを志望理由書に書くときの注意

  • 名前を並べるだけにしない:「〇〇先生のゼミに入りたい」だけでは不十分です。その研究の何に惹かれ、自分の問いとどうつながるのかを書きます。
  • 先生の異動・授業の変更がありうる:シラバスや教員は年度によって変わることがあります。特定の先生や授業だけに志望理由を頼り切らず、学部全体の学びの特徴と組み合わせて書くと安全です。
  • 情報は最新のものを確認する:古いページを見ていないか、年度を確認しましょう。
  • 面接で聞かれる前提で:書いた授業や研究について「どんなところに興味を持ったのか」と聞かれても答えられるようにしておきます。

調べたことの整理シート

調べた内容は、次のような表にまとめておくと、志望理由書を書くときにも、併願校を比べるときにも使えます。

項目 メモすること
アドミッション・ポリシー 自分と重なる言葉、その理由
カリキュラム 学びたいことを扱う学年・科目
シラバス 気になった授業名、回のテーマ、形式
先生の研究 研究テーマ、読んだ本・記事、自分の問いとのつながり
その他 留学・実習・フィールドワークなどの機会

志望理由書そのものの書き方は志望理由書の書き方、書いたあとの直し方は志望理由書を書いたあと、どう直すかで解説しています。

まとめ

  • 「その大学でなければならない理由」は、授業と研究の中身から見つかる
  • アドミッション・ポリシー → カリキュラム → シラバス → 先生の研究、の順に調べる
  • 名前を並べるのではなく、自分の問いとのつながりを書く
  • 授業や教員は年度で変わることがあるので、学部全体の特徴と組み合わせる

総合型選抜・学校推薦型選抜の全体像は、総合型選抜・学校推薦型選抜の基礎ガイドにまとめています。

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