工学院大学 一般選抜2027 S・A・B・M日程の違いと理系の併願の組み方

この記事は、工学院大学(先進工学部・工学部・建築学部・情報学部)を一般選抜で受けようと考えている高校生・既卒生と保護者の方に向けて書いています。工学院大学の一般選抜は、S日程・A日程・B日程・M日程に、英語外部試験利用日程と大学入学共通テスト利用(前期・後期)が加わり、名前だけ見ると違いが分かりにくい入試です。

ここでは2027年度入学者選抜について、公式サイトの各日程ページで確認できた日程・会場・併願のルールを整理し、ほかの理工系大学との組み合わせ方まで書いていきます。学部・学科ごとの科目の指定と配点は、各日程ページでは画像で示されているため、この記事では細かく書いていません。出願前に、必ず2027年度の募集要項で確認してください。

2027年度 工学院大学 一般選抜の全体像

まずは日程の並びを押さえておきましょう。公式サイトの各日程ページで確認できた試験日(共通テスト利用は合格発表日)を並べると、次のようになります。

日程・方式 試験日(共通テスト利用は合格発表)
S日程(全学統一) 2027年1月28日(木)
共通テスト利用 前期日程 本学試験なし/発表 2月12日(金)
A日程(前期) 2月5日(金)・6日(土)・7日(日)・8日(月)から選択
英語外部試験利用日程 A日程と同じ4日間から選択
B日程(中期) 2月22日(月)
M日程(後期) 3月8日(月)
共通テスト利用 後期日程 本学試験なし/発表 3月18日(木)

募集人員がいちばん多いのはA日程の383名で、次が共通テスト利用前期日程の352名、S日程の190名です。B日程は88名、M日程は25名、英語外部試験利用日程は26名、共通テスト利用後期日程は21名と、後ろの日程になるほど枠は小さくなります。本命として準備するのはS日程とA日程、B日程とM日程は「もう一度挑戦する場」と考えておくと、計画が立てやすくなります。

大学の「おすすめ受験プラン」のページでも、S日程・A日程・共通テスト利用前期日程を組み合わせて受ける人が多いこと、この3つは学部をまたいで併願できること、A日程に英語外部試験利用日程を重ねるとチャンスが広がることが紹介されています。

S日程(全学統一):1月末に1回で最大4学科

日程と出願

S日程は出願期間が2027年1月6日(水)〜1月20日(水)、試験日が1月28日(木)、合格発表が2月3日(水)です。試験会場は新宿キャンパス・八王子キャンパスに加えて、水戸、宇都宮、高崎、さいたま、千葉、横浜、静岡、名古屋、大阪の全国11会場です。埼玉県西部から通う人は、さいたま会場も選択肢に入ります。

1回の受験で最大4学科まで出願でき、学部をまたいだ併願もできます。ただし、併願する学科どうしで受験科目がそろっている必要があり、1日に受けられるのは3科目までです。出題範囲や選択科目によって併願できる学科が限られる、とも書かれています。

時間割

時間割は1時限が数学(90分)、2時限が英語(70分)、3時限が理科(80分)、4時限が国語(60分)です。どの科目が必須で、どれを選択できるかは学科によって違います。数学の範囲や理科の科目の指定も含めて、2027年度の募集要項で志望学科の行を確認してください。

S日程ならではの点

S日程には、合格者のうち上位の成績者に入学初年度に給付する奨学金があります。合格発表が2月3日と早いので、ここで1つ合格を持っておくと、2月中旬以降の受験をかなり落ち着いて迎えられます。

A日程(前期):4日間から試験日を選べる

日程と出願

A日程は出願期間が1月6日(水)〜1月25日(月)、試験日は2月5日(金)・6日(土)・7日(日)・8日(月)の4日間で、合格発表は2月12日(金)です。試験日自由選択制で、各日4学科まで、最大16出願ができます。2月5日・6日は新宿キャンパスのほか全国17会場(さいたま会場を含む)、2月7日・8日は新宿キャンパスのみです。

同日併願・複数日併願には検定料の割引があります。割引の条件は、大学の「入学検定料割引制度」のページにまとめられています。

時間割と国語の扱い

時間割はS日程と同じく、数学90分・英語70分・理科80分・国語60分です。注意したいのは、国語を選べるのが2月5日・6日だけという点です。国語を使って受けたい人は、2月7日・8日には国語で出願できないので、試験日の選び方に気をつけてください。学科ごとの必須・選択の組み方は、S日程と同じく募集要項で確認しましょう。

奨学金とS日程との関係

A日程にも、各学科の合格者の上位成績者を対象に年間授業料の一部を減免する奨学金があり、一定の成績を保てば最大4年間続きます。また、S日程とA日程で同じ学科に出願し、S日程で合格して入学手続を終えた場合、A日程の同じ学科の検定料は入学後に返還されると書かれています。S日程とA日程の両方に同じ学科で出しておく人にとっては、知っておきたい点です。

英語外部試験利用日程:A日程と同じ日に判定を受けられる

英語外部試験利用日程は、出願時に基準スコアを持っていれば英語の試験が免除され、学科が指定する2科目で受験する方式です。試験日・会場・合格発表はA日程と同じで、数学・理科・国語の問題もA日程と同一です。

基準は、英検(CSE)1750、TOEIC L&R 400、GTEC(4技能)850、TEAP(RLWS)186、IELTS 3.5などで、2025年2月以降に実施された試験のスコアが対象です。

A日程と同じ日に同じ学科を出すと、1回の試験でA日程と英語外部試験利用日程の両方の判定を受けられます。ただし、同日併願ではA日程の英語以外の受験科目と、数学・理科の選択をそろえる必要があります。

B日程(中期):本学試験型と共通テストプラス型

B日程は出願期間が2月1日(月)〜2月16日(火)、試験日が2月22日(月)、合格発表が2月26日(金)です。会場は新宿キャンパスと仙台、宇都宮、高崎、千葉、長野、名古屋の7会場で、さいたま会場はありません。第2志望学科を申し込んでも検定料は1学科分です。第1志望の合格ラインに届かなくても、第2志望の合格ラインを満たせば第2志望で合格になります。

本学試験型

1時限英語(70分)、2時限数学(90分)、3時限理科(80分)の3教科3科目を、すべて本学で受ける型です。S日程・A日程と違って時間割に国語がありません。

大学入学共通テストプラス型

本学で2教科2科目を受け、残りの1教科1科目は共通テストの得点を使う型です。英語は共通テストの得点で判定し、建築学部は英語の代わりに国語を選ぶこともできます。本学で受ける科目の問題は、本学試験型と同じです。本学試験型とプラス型の両方に同時出願はできないので、出願時にどちらか決める必要があります。共通テストの得点の換算方法は、募集要項で確認してください。

M日程(後期):2教科2科目で受けられる最後の個別試験

M日程は出願期間が2月17日(水)〜3月2日(火)、試験日が3月8日(月)、合格発表が3月18日(木)で、会場は新宿キャンパスです。時間割は英語(70分)・数学(90分)・理科(80分)で、このうち2教科2科目を選んで受験します。

先進工学部・工学部・情報学部は数学の選択が必須です。M日程も第2志望を申し込めますが、募集人員は全体で25名です。入学手続書類の提出期限は3月23日(火)、入学金・学費等の納入期限は3月25日(木)と、ほかの日程より後ろに設定されています。

共通テスト利用:前期は3教科型と4教科型

共通テスト利用前期日程は、出願期間が1月6日(水)〜1月15日(金)で、本学での試験はなく、共通テストの成績と書類で判定されます。合格発表は2月12日(金)です。3教科型と4教科型の両方に出願でき、同じ学科に両方式で出すこともできます。志望学科が指定する教科・科目を満たしていないと判定の対象外になるので、3教科型・4教科型それぞれの科目と配点は、出願前に大学の募集要項で確認してください。

後期日程は出願期間が2月17日(水)〜3月9日(火)、合格発表が3月18日(木)で、試験科目が同じ学部・学科の間で第3志望まで申し込めます。

科目を決める前に確認しておきたいこと

ここまで見てきたように、工学院大学の一般選抜は日程ごとに時間割も受け方も違います。学科によって必須の科目や理科の指定が違うので、出願前に次の点を確認しておきましょう。

  • 併願したい学科どうしで科目がそろうか:S日程・A日程は、併願する学科間で受験科目が一致している必要があり、1日に受けられるのは3科目までです。理科の科目や数学の範囲で、同じ日に組める学科が変わります。
  • 国語を使うかどうか:A日程で国語を選べるのは2月5日・6日だけ、B日程とM日程の時間割には国語がありません(B日程のプラス型で、建築学部が共通テストの国語を使う場合を除きます)。
  • 英語外部試験のスコアがあるか:英語外部試験利用日程はA日程と同日併願できるので、基準スコアがある人は出しておく価値があります。
  • 後半の日程で数学が必須になる学部か:M日程では先進工学部・工学部・情報学部は数学が必須です。

数学や理科の選択に迷っている人は、理系の数学・理科の考え方も参考にしてください。

理系受験生の併願の組み方

1月:共通テスト利用とS日程で「早めの1つ」を取りにいく

工学院大学を併願先として考えている人も、本命として考えている人も、まず検討したいのは共通テスト利用前期とS日程です。S日程は1月28日に試験があり、2月3日に結果が出ます。共通テスト利用前期は出願締切が1月15日なので、共通テストの前に出願を決めておく必要があります。

2月前半:A日程を他大学の日程と重ならない日に置く

A日程は4日間から選べるので、ほかの理工系大学の試験日が決まったあとに、空いている日を埋めやすいのが利点です。たとえば芝浦工業大学や東京理科大学を受ける人は、それぞれの試験日を先に書き出し、重ならない日に工学院大学のA日程を入れていきます。両大学の日程や方式の違いは芝浦工業大学の前期日程・全学統一日程、東京理科大学のB方式・S方式・A方式でまとめています。

ただし、4日間すべてに出せるからといって詰め込みすぎると、連続受験で疲れが出ます。2月前半の受験は連続3日までを目安にし、間に1日あけるよう組むことを、EIMEI予備校ではすすめています。国語を使う人は、国語が選べる2月5日・6日のどちらかを先に押さえておくと組みやすくなります。

2月後半〜3月:B日程・M日程は結果を見て判断する

B日程は2月16日、M日程は3月2日が出願の締切です。B日程はS日程・A日程・英語外部試験利用日程・共通テスト利用前期日程の合格発表後に、M日程はB日程の合格発表後に出願できるので、前の日程の結果を見てから出すかどうか決められます。B日程なら3教科か共通テストプラス型、M日程なら2教科と、受け方の形が違うので、自分の得点源に合うほうを選びましょう。

入学手続の締切を確認しておく

S日程・A日程・共通テスト利用前期の入学金納入期限は2月20日(土)です。国公立大学を併願していて、その合格発表が3月12日〜24日の場合に限り、学費等の延納を3月25日(木)まで申請できます。国公立が第一志望の人は、この条件を先に確認しておくと安心です。

理工系の学部選び全体については理工・情報・建築系の学部比較、日程の組み方の基本は私大入試の日程の組み方にも書いています。

今の時期(11月)からやっておきたいこと

  1. 受ける学科の科目を確定させる:募集要項で志望学科の必須科目・選択科目を確認し、理科の科目や数学の範囲、国語を使うかを11月中に決めておきましょう。
  2. 日程表を1枚にまとめる:工学院大学のS・A日程と、併願する大学の試験日・合格発表日・入学金の締切を同じ表に書き込みます。
  3. 過去問は記述の形に慣れる:工学院大学の公式サイトには、2026年度のS日程・A日程・B日程の数学・物理・化学・生物、M日程の数学・物理・化学の問題が掲載されています(英語・国語は掲載なし)。「入試問題の傾向と対策」のページでは、物理は全問記述式、数学は枠内記入式と記述式の両方と説明されています。途中の式をどこまで書くかを意識して、時間を計って練習しておくと本番で慌てません。
  4. 英検などのスコアを確認する:英語外部試験利用日程を使えるかどうかは、手元のスコアと取得時期(2025年2月以降)で決まります。

科目の条件を知らないまま出願すると、受けたい学科に出せないこともあります。まず科目、次に日程の順で決めていきましょう。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

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二神大輝