この記事は、津田塾大学の一般選抜(2027年度)で、どの方式で出願するか迷っている高校生・既卒生と保護者の方に向けて書いています。津田塾の一般選抜はA方式、A方式(英語外部試験利用型)、B方式、C方式(前期・後期)に分かれ、学科ごとに使える方式や配点が違います。公式サイトの2027年度の情報をもとに、中身と選び方を整理しました。
大学の一般選抜ページには、2027年度の入試要項は2026年11月中に公開予定とあります。この記事は各方式の2027年度ページの内容をもとにしています。出願前には2027年度の要項で最終確認をしてください。
津田塾の一般選抜は4つの入口がある
| 方式 | 中身 |
|---|---|
| A方式 | 大学独自の記述式試験。2月5日〜7日に学科ごとに実施 |
| A方式(英語外部試験利用型) | A方式と同じ日・同じ問題を受けるが、英語の試験はなく、英検またはTEAPのスコアで出願資格と加点が決まる |
| B方式 | 大学入学共通テストと、大学の個別学力試験(2月28日)の合計。学芸学部のみ |
| C方式(前期・後期) | 大学入学共通テストだけで選考。大学での試験はなし |
学科ごとに使える方式は次のとおりです。
- 学芸学部 英語英文学科・数学科:A方式、A方式(英語外部試験利用型)、B方式、C方式前期、C方式後期のすべて
- 学芸学部 国際関係学科・多文化・国際協力学科・情報科学科:A方式、A方式(英語外部試験利用型)、B方式、C方式前期(C方式後期はなし)
- 総合政策学部 総合政策学科:A方式、A方式(英語外部試験利用型)、C方式前期、C方式後期(B方式はなし)
総合政策学部にB方式がない点は見落としがちです。
A方式:大学独自の記述式試験
A方式は募集人員がいちばん多い方式です。出願期間は2027年1月4日(月)〜1月22日(金)(消印有効)、合格発表は2月16日(火)、入学手続締切は2月22日(月)です。会場は小平キャンパスと千駄ヶ谷キャンパスです。
学科ごとの試験日・科目・配点
- 英語英文学科(2月5日・金):外国語200点(100分)、国語100点(80分)、地理歴史または数学100点(60分)。総合400点。募集人員75名
- 国際関係学科(2月6日・土):英語英文学科と同じ科目・配点で総合400点。募集人員55名
- 多文化・国際協力学科(2月5日・金):同じく総合400点。募集人員40名
- 数学科(2月5日・金):外国語100点(80分)、数学200点(90分)。総合300点。募集人員20名
- 情報科学科(2月5日・金):外国語120点(80分)、数学180点(90分)。総合300点。募集人員20名
- 総合政策学科(2月7日・日):外国語150点(90分)、国語100点(80分)。総合250点。募集人員35名
学芸学部の文系3学科は、400点のうち外国語が200点で、英語の出来がそのまま合否に響く配点です。総合政策学科も250点中150点が外国語です。「地理歴史または数学」は世界史・日本史・数学から1科目を選びます。
出題範囲で知っておきたいこと
- 国語は、学芸学部が現代の国語・言語文化・論理国語・文学国語、総合政策学科は現代の国語・言語文化です。どちらも古文・漢文の独立問題は出題しないと明記されています。
- 学芸学部の選択科目の数学は、数学Ⅰ・Ⅱ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)、数学B(数列)、数学C(ベクトル)です。数学Ⅲは入りません。
- 数学科・情報科学科の数学は、数学Ⅲと数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)まで含みます。
古典の独立問題がないぶん、現代文の出来が大切になります。
A方式の中での併願
英語英文学科と多文化・国際協力学科は同じ日に同じ問題を使うので、併願できます(選択科目は同じものを選びます)。数学科と情報科学科も外国語と数学が同じ問題で、併願できます。一方、英語英文学科・多文化・国際協力学科と、数学科・情報科学科の組み合わせは試験時間が重なるため併願できません。国際関係学科と総合政策学科は別の日です。
A方式(英語外部試験利用型):英検やTEAPのスコアを使う
A方式と同じ試験日に同じ問題を受けますが、「英語」の試験はありません。外部試験のスコアが出願資格になり、高ければ加点されます。出願期間・合格発表・入学手続締切はA方式と同じです。
出願基準と加点
対象として公式ページに書かれているのは英検とTEAPの2つです。
- 英検(4技能のCSE2.0スコア、2級以上):出願基準1950以上。加点基準Ⅰは2124、加点基準Ⅱは2300
- TEAP:出願基準225以上。加点基準Ⅰは267、加点基準Ⅱは309
スコアは出願締切日から遡って2年以内に受験したものが対象です。英検は2年以内に二次試験を受験したもので、従来型・S-CBT・S-Interviewのいずれも対象です。TEAPは同一試験日のスコアのみ有効です。
加点は学科で違います。
- 英語英文学科・多文化・国際協力学科・総合政策学科:加点基準Ⅰで20点、Ⅱで40点
- 情報科学科:加点基準Ⅰで10点、Ⅱで20点
- 国際関係学科・数学科:加点なし
ⅠとⅡの両方を満たしている場合は、Ⅱだけが適用されます。
学科ごとの試験科目
- 英語英文学科:国語(80分)と地理歴史または数学(60分)を両方受け、高得点の1科目を判定に使います。総合点は100点。両方欠席せず受ける必要があります。募集人員10名
- 国際関係学科・多文化・国際協力学科:国語100点と地理歴史または数学100点で総合200点。募集人員は国際関係学科10名、多文化・国際協力学科5名
- 数学科:数学200点。募集人員2名
- 情報科学科:数学180点。募集人員2名
- 総合政策学科:国語100点。募集人員5名
英語英文学科は総合点100点に対して加点が最大40点で、CSE2300に届くかどうかの差が大きい配点です。
A方式と同時に出せる
A方式とA方式(英語外部試験利用型)は、同じ学科でも併願できます(選択科目は同じものを選びます)。1回の受験で、2つの判定を受けられるということです。英検のスコアの使い方は英検などの外部スコアでも書いています。
B方式:共通テストと個別試験の合計
B方式は学芸学部の5学科だけです。出願期間は2027年1月4日(月)〜2月18日(木)(消印有効)、個別学力試験は2月28日(日)に小平キャンパスで行います。午前が国際関係学科と多文化・国際協力学科、午後が英語英文学科・数学科・情報科学科です。合格発表は3月8日(月)、入学手続締切は3月15日(月)です。
- 英語英文学科(総合500点、募集人員20名):共通テストは外国語100点、国語100点、地理歴史・公民・数学から1科目100点。個別試験は英語200点(120分)
- 国際関係学科(総合600点、募集人員20名):共通テストは外国語100点、国語100点、地理歴史・公民・数学から1科目100点。個別試験は小論文300点(120分)
- 多文化・国際協力学科(総合600点、募集人員10名):国際関係学科と同じ構成。個別試験は小論文300点(120分)
- 数学科(総合700点、募集人員5名):共通テストは外国語200点、数学Ⅰ・A100点、数学Ⅱ・B・C100点。個別試験は数学300点(90分)
- 情報科学科(総合800点、募集人員3名):共通テストは外国語200点、数学Ⅰ・A100点、数学Ⅱ・B・C100点、国語・地理歴史・公民・理科・情報から1科目100点。個別試験は数学300点(90分)
国際関係学科と多文化・国際協力学科の小論文は「英語の理解力を必要とする」とされ、600点中300点を占めます。小論文の準備の有無で向き不向きが分かれます。小論文の基本は小論文の書き方を参考にしてください。
B方式の中では、国際関係学科と多文化・国際協力学科、数学科と情報科学科はそれぞれ併願できますが、英語英文学科と数学科・情報科学科は時間帯が重なるため併願できません。
C方式:共通テストだけで選考
C方式前期
出願期間は2027年1月4日(月)〜1月15日(金)(消印有効)で、他の方式より早く締め切られます。合格発表は2月16日(火)、入学手続締切は2月22日(月)です。
- 英語英文学科 3教科型(15名・550点):外国語250点、国語200点、地歴公民・数学・理科から1科目100点
- 英語英文学科 4教科型(15名・650点):外国語250点、国語200点、地歴公民100点、数学・理科から1科目100点
- 国際関係学科 3教科型(30名)・多文化・国際協力学科 3教科型(5名)・総合政策学科 3教科型(10名):いずれも550点で、外国語250点、国語200点、地歴公民・数学・理科・情報から1科目100点
- 国際関係学科 4教科型(15名・650点):外国語250点、国語200点、数学100点、地歴公民100点
- 数学科 3教科型(5名・550点):外国語200点、数学Ⅰ・A125点、数学Ⅱ・B・C125点、国語・地歴公民・理科・情報から1科目100点
- 情報科学科(10名・500点):外国語200点、数学Ⅰ・A100点、数学Ⅱ・B・C100点、国語・地歴公民・理科・情報から1科目100点
C方式後期
出願期間は2027年1月18日(月)〜3月8日(月)(消印有効)と、出願できる期間が長めです。合格発表は3月18日(木)、入学手続締切は3月25日(木)です。
- 英語英文学科 5科目型(5名・750点):外国語250点、国語200点、数学100点、地歴公民・理科から2科目200点
- 数学科 2教科型(3名・500点):外国語200点、数学Ⅰ・A150点、数学Ⅱ・B・C150点
- 総合政策学科 4教科型(10名・550点):外国語250点、国語100点、地歴公民100点、数学・理科・情報から1科目100点
- 総合政策学科 2教科型(10名・350点):外国語250点、国語・地歴公民・数学・理科・情報から1科目100点
英語の換算は、英語英文学科と総合政策学科がリーディング100点を150点にしてリスニング100点を加える形、国際関係学科・多文化・国際協力学科がリーディング200点・リスニング50点に換算する形で、前者はリスニングの比重が高めです。英語英文学科と国際関係学科の3教科型・4教科型、総合政策学科の4教科型・2教科型はそれぞれ併願できます。共通テスト利用全般の考え方は共通テスト利用入試で書いています。
日程を並べると
| 日付(2027年) | 内容 |
|---|---|
| 1月4日 | A方式・外部試験利用型・B方式・C方式前期の出願開始 |
| 1月15日 | C方式前期の出願締切 |
| 1月22日 | A方式・A方式(英語外部試験利用型)の出願締切 |
| 2月5日 | A方式:英語英文・多文化・国際協力・数学・情報科学 |
| 2月6日・7日 | A方式:6日 国際関係、7日 総合政策 |
| 2月16日 | A方式・外部試験利用型・C方式前期の合格発表 |
| 2月18日 | B方式の出願締切 |
| 2月28日 | B方式の個別学力試験 |
| 3月8日 | B方式の合格発表、C方式後期の出願締切 |
| 3月18日 | C方式後期の合格発表 |
B方式の出願締切はA方式の合格発表のあとなので、A方式の結果を見てからB方式に出すか決められます。他大学との日程の重なりは私大入試の日程の組み方を見ながら確認してください。
どの方式を選ぶか
英語で勝負したい文系の人
A方式が基本です。英語の配点が大きいので、英語が得意な人ほど有利になります。長文を時間内に読み切れるかを過去問で早めに確かめてください。過去問は大学に請求できると公式ページに案内があります。
英検2級以上でCSE1950以上を持っている人
A方式とA方式(英語外部試験利用型)を同じ学科で両方出すのが自然です。受ける試験は1回で、判定のチャンスが2つになります。国際関係学科と数学科は加点がなく、スコアは出願資格としてだけ使います。英語の当日の出来に波がある人には保険になります。
国公立が第一志望で共通テストに力を入れている人
C方式前期は1月15日に出願が締め切られるので、受験を決めるなら年内から書類を準備します。英語英文学科・国際関係学科は3教科型と4教科型を両方出せるので、国公立型の勉強をしている人は4教科型も視野に入ります。外国語大学など語学系の国公立と併願する人は、東京外国語大学 前期日程の配点もあわせて見てください。
小論文が得意、または2月後半まで力を伸ばしたい人
国際関係学科・多文化・国際協力学科のB方式は小論文の比重が大きく、A方式の結果が思わしくないときの次の手にもなります。ただ募集人員はA方式より少ないので、B方式だけに頼らないようにしましょう。
数学科・情報科学科を考えている人
A方式・B方式とも数学科と情報科学科は併願できます。A方式の配点は数学科が数学200点・英語100点、情報科学科が数学180点・英語120点と少し違い、外部試験利用型で加点があるのは情報科学科だけです。数学科はC方式後期に英語と数学だけの2教科型もあります。
11月の今から確認しておくこと
- 11月中に公開される2027年度の要項で、志望学科の科目・配点・出願方法を確かめる。
- 英検やTEAPを使うなら、出願締切日から遡って2年以内の受験か、基準のスコアに届いているかを確認する。
- 過去問を手に入れ、英語の時間配分と、現代文・選択科目の出来を一度測っておく。
迷ったら「英語の当日の出来」「英検スコア」「共通テストの見込み」を書き出すと、出すべき方式が見えてきます。
参考にした公式情報
- 津田塾大学 一般選抜(2027年度)
- 津田塾大学 一般選抜 A方式(2027年度)
- 津田塾大学 一般選抜 A方式(英語外部試験利用型)(2027年度)
- 津田塾大学 一般選抜 B方式(2027年度)
- 津田塾大学 一般選抜 C方式(2027年度)
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
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