こんにちは、EIMEI予備校の二神です。
明治大学の一般選抜は、10学部それぞれが別の問題を出す入試です。「明治の英語」「明治の国語」と一言でいっても、学部が変われば大問構成も記述の量も、漢文が要るかどうかもまったく違います。
EIMEI予備校では、2024〜2026年度の明治大学 学部別入学試験の問題冊子155冊を一冊ずつ確認し(法・商・政治経済・文・理工・農・経営・情報コミュニケーション・国際日本・総合数理の10学部)、全学部・全科目の傾向と対策を1冊の「入試対策読本」にまとめて指導に使っています。この記事では、その中身をもとに、科目ごとの特徴・対策方法・おすすめ教材をお伝えします。
明治大学の一般選抜、まず押さえる4つの特徴
- 入口が二つある。学部ごとに別の問題を解く「学部別入学試験」と、全学部が同じ問題を解く「全学部統一入学試験」(2月5日)です。両方に出願できます。
- 学部別入試は1日1学部で、日程の重なりがない。2027年度は2月7日の理工学部から2月17日の総合数理学部まで10日程が並び、制度上は10学部すべてに出願できます(同じ学部の中で複数の学科・専攻は併願できません)。
- 学部をまたいで使える問題は一つもない。155冊の表紙を確認したところ、複数学部の併記は一度もありませんでした。そのかわり、学部ごとの形式が3年間ほとんど動いていません。
- 英語の重さが学部で違う。文学部・情報コミュニケーション学部は100点(満点の3分の1)、法・商・政治経済・経営は150点、理工は120点、国際日本学部は200点で満点の57%。総合数理学部は逆に数学200点が満点の63%です。
つまり明治の対策は、「自分の学部の型」を知って、その型だけを繰り返すことが最短距離です。他学部の過去問は本番と同型の練習にはなりません。演習量では損をしますが、精度では得をする入試です。
漢文をやるべきかは、学部ではっきり分かれる
国語を使う人にとって、明治でいちばん大きい分かれ道がここです。
- 文学部:3年とも漢文の独立大問あり。返り点・書き下し・口語訳の記述まで出ます。
- 情報コミュニケーション・農:要項に「漢文を除く」。実際の問題にも漢文はありませんでした。
- 法・商・政治経済・経営・国際日本:要項に「漢文の独立問題は出題しない」。ただし法・商では古文の小問に訓点つきの漢文や書き下し文が混じる年があるので、返り点と書き下しの初歩だけは押さえておいてください。
文学部以外だけを受けるなら、漢文に充てる時間をまるごと現代文と古文に回せます。
学部別か、全学部統一か
2026年度の合格最低得点率を並べると、文系学部では全学部統一のほうが7〜11ポイント高い点数が必要でした(たとえば情報コミュニケーション学部は学部別69%、全学部統一79%)。理工・農は差が1〜3ポイントと小さめです。
ところが倍率は学部によって逆転します。法・商・文・総合数理は全学部統一のほうが倍率が低く、経営・情報コミュニケーション・国際日本は全学部統一の合格枠がきわめて小さいため倍率が突出して高くなります(経営の全学部統一は10.6〜12.8倍)。読本では次のように整理しています。
- 法・商・文・総合数理志望なら、全学部統一も出願する価値が高い。2月5日に受ければ学部別の前に本番を1回経験できます。
- 経営・情報コミュニケーション・国際日本は、学部別を軸に。
- 理工・農はどちらでも数字がほぼ同じ。
- 全学部統一の英語4技能方式は、経営・国際日本で得点率90%。スコアがあるから有利とは限りません。
もう一つ、経営学部は2026年度から学部別の2方式とも共通テスト併用型になりました。経営を学部別で受けるなら、共通テストの受験が必須です。
合格ラインは「学部別7割、全学部統一8割」
2026年度の合格最低得点率は、学部別で6割台後半から7割台前半、全学部統一で7割台後半から8割台でした。学部別では、法66%、商70%、経営(3科目)75%、国際日本(2科目)71%、総合数理59〜63%などです。
明治大学の入学者選抜要項と入試結果の資料には、科目間の得点調整や成績標準化の記載がありません。そのため合格最低点は、答案の上で取るべき点の目安として読めます(ただし「記載がない」ことは「調整していない」ことの証明ではありません)。また、明治は受験者平均点を公表していないので、比べる相手は自分で決めた目標点になります。
EIMEIでは、学部別なら最低点に1割ほど上乗せ、全学部統一なら最低点+数点を目標に置いています。たとえば法学部なら350点中255点(外国語105・国語75・地歴公民75)が一つの組み立てです。明治の3科目型は配点の偏りが小さく、1科目9割・他6割という設計はほとんど成り立ちません。全科目で7〜8割を狙ってください。
科目別の傾向と対策
ここからが本題です。明治は学部で形式が分かれるので、自分の学部・科目のところだけ読んでください。以下はすべて学部別入学試験の分析です(全学部統一は別問題なので、過去問を別に用意してください)。
英語(法・商・政治経済・経営)|言い換えの法、物量の商、速度の政経
出題:4学部とも型がまったく違います。法は長文2題だけ(70分)で、下線部の言い換え選択・英問英答・内容一致・日本語50字以内の要約説明が3年とも出題。文法語法と会話文の独立大問は0/3です。商は文法語法・語彙、会話文、長文2題(80分)。政治経済は長文2題+会話文15問を60分で、設問は60〜65問。経営は2026年度に文法語法の大問が消え、共通テスト型の図表・実用文読解が2大問25問新設されました。
対策:法は選択肢と本文の言い換えを線で結んで確かめる読み方と、50字要約の型。商は動詞の語形変化8語を記述で書く問題があり、表紙に「あいまいな綴り方は不正解」と明記されています。綴りまで書いて覚えること。政経は1問1分を切るので「1題20分」を守れるかだけを見て過去問を解く。経営は共通テストの第1問・第2問型の対策がそのまま生き、3年連続の和文英訳の空所補充(指定語を使って5語)も必ず練習してください。
ここに注意:4学部とも和訳・自由英作文・発音アクセントは3年11冊のどこにも出ていません。経営志望者は2025年度以前の過去問を今の形式と思って解かないこと。
おすすめ教材:単語は『システム英単語』(駿台文庫)、熟語は『速読英熟語』(Z会)。法・商の言い換え対策にも熟語の精度が効きます。長文は『やっておきたい英語長文500』から『700』(河合出版)へ。
英語(文・情報コミュニケーション・国際日本)|国際日本は配点200点の主戦場
出題:文は5大問が3年固定(共通語補充・語形変化と派生語・長文2題・物語の空所補充)で、記述は1語記入が計9〜10語。情報コミュニケーションは長文2題+会話文の脱文挿入で、3学部でいちばん時間に余裕があります。国際日本は長文2題・文法語法10問・人物インタビューの空所補充10問(13択・重複不可)の4題(直近2年)、80分・200点です。
対策:文学部はⅠ・Ⅱの知識問題を各5分で抜け、長文に20分ずつ残す配分。情報コミュニケーションは下線部の意味説明の選択肢がすべて英文なので、英語のまま言い換えを比べる練習を。国際日本は英語の対策がほぼ合否の対策です。文法語法10問を落とさず、インタビュー空所補充は消去法の手順を固め、和文英訳の空所補充(部分英作文)を練習してください。
おすすめ教材:文法は『Vintage』(いいずな書店)。文学部の「共通語補充」には単語帳の多義語欄を意識して使うこと。長文は『やっておきたい英語長文500』(河合出版)で時間を計る練習を。
英語(理工・農・総合数理)|理系でも英語は軽くない
出題:理工は長文読解のみで、記述が4問→5問→6問と毎年増加(和訳1文、字数制限つきの説明、抜き出しなど)。総合数理は英問英答中心の実質マーク試験で、英文5本・17〜19ページを70分。農は1,000語級の超長文と800語級の会話文を含めて60分で45問前後、発音アクセントと多義語補充6問が枠として固定です。
対策:理工は書く時間の配分が勝負。指示語を補って訳す練習、字数内に収める練習を答案の形で。総合数理は日本語を経由せず読む速読と、会話の定型表現のストック。農は多義語6問と発音アクセントを先に確実に取り、語彙の水準(pernicious、itinerary級)を文系上位学部と同等と考えて準備してください。
おすすめ教材:理工の和訳対策に『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)。農の語彙には『システム英単語』(駿台文庫)を最後の章まで。長文は『やっておきたい英語長文700』(河合出版)。
国語(法・商・政治経済)|漢文なし、60分との戦い
出題:3学部とも60分・100点で、漢文の独立大問は3年とも0。法は評論2題+古文1題で設問数が最多(34問の年あり)、字数指定の記述はなし。古文は中世の説話・歌学書に偏ります。商は評論2題+古文1題で、和歌の解釈と古典文学史が毎年必出、30〜40字の説明記述が毎年1題。政治経済は評論・評論または随筆・古文・漢字語彙の4大問で、50字記述が3年連続です。
対策:3学部共通の最優先は「硬い評論を速く読む力」「古文の敬語・助動詞」「漢字・語彙」。政経は漢字語彙の大問を最初の3分で片づけ、残り57分を読解と記述に配分すると決めておく。商は作品名・成立年代・ジャンルの文学史表を1枚作れば毎年1問取れます。小説は3学部・3年とも出題ゼロです。
おすすめ教材:現代文『入試現代文へのアクセス 発展編』(河合出版)、古文単語『読んで見て覚える重要古文単語315』(桐原書店)、古典文法『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル』(河合出版)。
国語(文・経営・国際日本・情報コミュニケーション・農)|漢文があるのは文学部だけ
出題:文は評論・古文・漢文の3大問で、口語訳・書き下し・返り点の記述が古典側に集中。経営は評論+古文の2大問で分量がいちばん穏やか、2025・2026年度はグラフや図の読み取りが1問。国際日本は国語150点で、60字記述が2024・2026年度に出題。情報コミュニケーションは28ページと最長で、写真や詩を絡めた複数テクストが登場。農は漢字書き取り・漢字読み・評論・古文の4大問で3年固定、全学科同一の問題です。
対策:文学部は現代文を20〜25分で抜けないと漢文が空欄のまま終わります。先に固めるのは漢文の句形と古文の口語訳。国際日本は60字記述と韻文を読む力、情報コミュニケーションは「最初と最後の5字」で答える抜き出しの精度、農は2大問ある漢字を確実な得点源に。記述の重さは、文→国際日本→経営→情コミ・農の順です。
おすすめ教材:文学部の漢文は『漢文早覚え速答法』(Gakken)で句形を固め、学校配布の漢文句法の問題集で書き下しの練習を。古文は上と同じ『読んで見て覚える重要古文単語315』(桐原書店)。
日本史|史料の法、論述の政経、図表の経営
出題:法は大問Ⅰが近現代の史料3点と全問記述で固定、初見史料が多く教科書レベルでは5〜6割。政治経済は大問Ⅰが初見史料+150字論述で3年固定。文は5大問が時代順に並び、史料の大問が毎年2つ。商は史料も論述もゼロで、教科書レベルで8割に届きます。情報コミュニケーションは約50問がほぼ全問4択正誤。
対策:法は資料集の史料を「現代語訳を先に読んでから原文に戻る」順で毎日1本。政経は女性史・法制史・教育史などの通史テーマを150字でつなぐ練習を秋までに始める。商は近代経済史と土地制度・流通を固めて漢字で書けるように。法・商・文の記述はすべて漢字指定です。
ここに注意:経営学部は2026年度から学部別の日本史の独自出題がなくなりました(共通テストで日本史を使います)。国際日本学部の2科目方式と英語4技能方式は地歴を課しません。
おすすめ教材:教科書『詳説日本史』(山川出版社)と『日本史用語集』(山川出版社)。史料は『詳説日本史史料集』(山川出版社)か学校配布の史料集。
世界史|テーマ史で通史を組み直す
出題:論述が出るのは商(約100〜120字)と政治経済(220〜260字)だけで、政経は3年連続。法は毎年テーマ史(技術伝播・奴隷・移民・食)で古代から現代を横断し、読む分量は全学部で最大。文は史料・地図・図版の使用がもっとも濃く、情報コミュニケーションは長文から誤りを1箇所選ぶ形式が毎年計20問。経営(2年分)と農(食料環境政策)はいちばん素直で、教科書レベルで7〜8割以上に届きます。
対策:政経志望は近現代の因果関係を200字前後で書く練習を最優先。法は単元ごとの知識ではなく、テーマで自分の中の通史を組み直す作業が要ります。文は図版つきの文化史・建築史と地図上の都市の位置を先に。論述のない5学部は、そのぶんを用語の漢字・カタカナの精度に回してください。
おすすめ教材:教科書『詳説世界史』(山川出版社)と『世界史用語集』(山川出版社)。テーマ史の組み直しには『タテから見る世界史』(Gakken)。
政治・経済|判例の法、時事の政経、論述の情コミ
出題:法は4大問40問が3年同一の型(マーク20・記述20)で、論述・図表・計算はゼロ、時事の比重は最も低い。政治経済はグラフ・統計表・法令条文の読み取りが毎年4〜5問、時事の比重が最大で、2026年度は大問がまるごと直近の政治や関税問題でした。情報コミュニケーションは6学部で唯一、論述が毎年出ます。商は60分に最も余裕があり、農(食料環境政策)は環境と食料農業農村の大問で全体の4割です。
対策:6学部共通の優先分野は、憲法・人権(判例含む)、財政金融、国際政治、国際経済の4つ。法は判例名・思想家名・法律名を漢字で即答できるか。政経は直近1年の新聞時事と資料読解。情コミは60〜90字で理由を説明する型と、判例の理由づけまで。農は最新の食料・農業・農村白書と基本計画に必ず目を通してください。
おすすめ教材:『政治・経済用語集』(山川出版社)と学校配布の資料集。政経・農志望は新聞と白書を直接読むことが教材になります。
地理|地形図が出る学部と出ない学部
出題:地理で受けられるのは商・政治経済・文・農(食料環境政策)の4学部。全学部で統計表とグラフの読み取りがいちばん重く、地形図の読図は文(大問Ⅰ)と農(大問Ⅳ)で3年連続必出、商は3年とも出題なし、政経は2026年度に消えました。論述は政経が最多(2026年度は60字×4問と40字×1問)、文は「枠内に収まる範囲で」書く型が毎年6〜7問、農は3年とも論述なしです。
対策:文・農志望は等高線・断面図・地図記号・縮尺計算・新旧比較を一通り仕上げる。農は作物・畜産・水産の生産と輸出の上位国が直接得点になります。文学部は設問38〜40問に論述が加わるので、大問Ⅰの地形図に何分かけるかを過去問で決めてください。
おすすめ教材:統計は『データブック オブ・ザ・ワールド』(二宮書店)、地図は学校の地図帳(『新詳高等地図』(帝国書院)など)。地形図は文・農の過去問の読図大問を繰り返すのが近道です。
数学(文系型)|確率と微積が柱。政経は2027年度に範囲が増える
出題:商・情報コミュニケーション・政治経済(経営は2025年度まで)で、60分・100点、マークと記述の併用。商は大問Ⅲが毎年「数え上げ+漸化式+証明」で固定の最難関。情報コミュニケーションはデータの分析が3年連続で、2025年度から全問必答。政治経済は小問集合+微分積分の記述の2題構成で、4学部でいちばん取り組みやすい試験です。
対策:商は微分積分・確率・漸化式に加え、証明の書き方まで。情コミは代表値と、一次変換で分散・標準偏差がどう変わるかは必修です。政経は小問集合が全範囲を薄く問うので、穴を作らないこと。
ここに注意:2027年度から、政治経済学部の数学に数学Bの「統計的な推測」が追加されます。政経は過去3年でデータの分析も統計的な推測も一度も出ていないので、過去問だけでは対策できません。データの分析、確率変数の期待値と分散、二項分布・正規分布・信頼区間を別立てで仕上げてください。
おすすめ教材:『基礎問題精講』(旺文社)で典型を固め、商志望は『文系数学の良問プラチカ』(河合出版)で記述まで。統計的な推測は教科書と学校配布の『チャート式』(数研出版)で。
数学(理系型)|理工・総合数理は数学Ⅲが半分、農はゼロ
出題:理工は90分・120点の3大問で、Ⅱ・Ⅲは答えのみ記入(途中経過不要)。大問Ⅲは3年連続で数学Ⅲの関数です。総合数理は120分・200点、後半2題が完全記述で、証明が毎年出題。理工より量も難度も明確に上です。農は7大問ほぼ全問マークで、数学Ⅲは3年とも出ていません。
対策:理工は数学Ⅲの微積計算(部分積分・置換積分・増減と変曲点・回転体の体積)と空間ベクトル、次に複素数平面。総合数理は完答より記述の部分点を拾う答案の書き方を練習。農は実質60分で7題なので、数Ⅱの微積・数列・確率・ベクトル・三角関数を手が止まらない水準まで反復してください。
ここに注意:総合数理学部も2027年度から「統計的な推測」が追加されます。農学部は2026年度に母平均の信頼区間をすでに出題しており、読本では総合数理志望者にもこの問題を予行演習として解くことをすすめています。
おすすめ教材:『標準問題精講』(旺文社)か『理系数学の良問プラチカ』(河合出版)。農志望は教科書傍用問題集と『基礎問題精講』(旺文社)で十分です。
理科(物理・化学・生物)|理工は6題から3題を選ぶ
出題:理工の理科は物理3題(A・B・C)と化学3題(D・E・F)が1冊に入り、任意の3題を選んで解答(80分・120点)。4題以上解答するとすべて無効です。枠の中身は、A力学・B電磁気・D無機・E理論・F有機高分子が3年とも固定で、C枠だけ波動→熱力学→原子と毎年変わりました。農の化学は理工とは別問題で一段易しく、記述欄が3〜7個。農の生物は全問マークですが、「過不足なく含むもの」を選ぶ組み合わせ選択が主体です。
対策:理工は出願の段階で解く3題を決められます。力学・電磁気が得意ならA・Bで2題、3題目をDかF。計算の重いE(理論)を捨てる選択も成り立ちます。C枠を当てにする設計だけは避けてください。農の生物は植物の反応(3/3)、細胞・分子、遺伝情報を先に。進化・系統は3年とも出ていません。農の化学はバイオ燃料や発酵など農学部らしい題材が毎年出ます。
おすすめ教材:物理は『物理のエッセンス』と『良問の風』(ともに河合出版)。化学は学校配布の『セミナー化学』(第一学習社)から『化学重要問題集』(数研出版)へ。生物は学校配布の『リードα 生物』(数研出版)で知識を固めてから過去問の考察題へ。
全科目共通のルールと、過去問の回し方
明治は複数学部の共通問題がないので、過去問は受ける学部のものだけ。そのかわり形式がほぼ固定なので、同じ3年分を3周する使い方が合っています。
- いちばん古い年度を夏の終わりに。時間を計って素点を出し、目標点と比べて届いていない科目をはっきりさせる。
- 秋は、届いていない科目の「最優先」分野を潰す。全範囲をやり直す時間はありません。
- 2番目に古い年度を11〜12月に。ここで大問ごとの持ち時間を決めます(政経の国語なら漢字語彙に3分、理工の理科ならどの3題を選ぶか)。
- いちばん新しい年度は1月後半まで取っておき、本番と同じ時間割で解く。
- 全学部統一も受けるなら、2月5日が最初の本番。学部別の過去問では代替できないので、1月中に全学部統一の過去問を1年分は通しで。
併願は、日程が組めることとこなせることを分けて考えてください。学部を増やせばその数だけ形式の練習が増えます。文学部を含むなら漢文が、経営学部を含むなら共通テストが、地理受験なら法・情コミに出願できないことが、それぞれ判断材料になります。
でも、教材と過去問だけでは合格できない
ここまで対策と教材を書いてきましたが、最後にいちばん大事なことを書きます。
教材を1冊終わらせても、過去問を3周しても、それだけで本番に受かるわけではありません。
明治の形式は固定されていても、本番で出るのは見たことのない英文、見たことのない史料です。過去問の答えを覚えている生徒ほど、初見の問題で崩れます。必要なのは、どんな問題が来ても読める・考えられる本質的な学力です。教材と過去問は、その学力を「自分の学部の型で出し切る」ための道具にすぎません。
英語は、こうやって指導しています
私は英語科なので、英語で具体的に何をしているかをお話しします。
① 数百大学・数千問の分析から「頻出テーマ」を先に入れる
EIMEIでは、明治大学だけでなく数百大学・数千問の入試英文を分析し、入試で繰り返し出るテーマを整理しています。明治の英文は学部ごとに題材の傾向がはっきりしていて、政治経済学部は感染症・心理学・ジェンダーなど社会科学系、商学部は科学・ビジネス寄り、農学部は食料生産・気候・外来種と農・食・環境に一貫して寄っています。
志望学部のテーマの語彙と背景知識を先に入れておけば、初めて読む英文でも「この話、知ってる」となります。これが、明治の分量を時間内に読み切るための最短ルートです。
② 最新の入試の「変化」を実物で確認する
経営学部の英語は2026年度に文法語法の大問が消え、図表・実用文読解が新設されました。理工学部の記述は3年で4問から6問に増えています。市販の過去問集や古い情報だけでは、この変化に気づくのが遅れます。EIMEIでは最新年度の問題冊子を実際に確認し、その変化を指導と教材にすぐ反映しています。
③ 明治大学 商学部の予想問題を、オリジナルで作っている
語形変化の記述、下線部の言い換え、A群B群の内容一致まで、商学部の形式をそのまま再現した明治大学 商学部(学部別入試)英語の予想問題を複数回分、英文から設問・解説まですべてオリジナルで作成しています。過去問を解き終わった後に「まだ誰も見ていない本番形式の問題」で仕上げられるのは、EIMEIの生徒だけです。
④ そして、君だけの予想問題へ
1対1の個別指導なので、一人ひとりの答案から「どこで時間を失っているか」「どの設問の型で落としているか」が見えます。その弱点に合わせて、その生徒のためだけの予想問題を作ることもしています。明治のように学部ごとに型が違う大学こそ、この個別の組み立てが効きます。
「明治の英語、何から始めればいい?」という段階からでも大丈夫です。今の答案を見せてもらえれば、本番までに何をどの順番でやるかを一緒に組み立てます。
大学別の傾向と対策(ほかの大学)
EIMEI予備校では、大学ごとに入試対策読本を作成しています。併願校の記事もあわせてご覧ください。
- 慶應義塾大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 早稲田大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 青山学院大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 立教大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 中央大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 法政大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 学習院大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 成蹊大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 東洋大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 東京電機大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
- 埼玉大学 一般選抜 全科目の傾向と対策
【高校別】英語の教科書レベル一覧|川越・埼玉の高校で使う教科書と正しい使い方
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※本記事の傾向分析は、2024〜2026年度の明治大学 学部別入学試験の問題冊子155冊(10学部)の確認にもとづきます。全学部統一入学試験の問題は分析の対象外です。日程と募集人員は2027年度、科目・配点・試験時間と入試結果は2026年度の大学公表資料によります。入試制度・日程・配点は毎年変わります。出願前に必ず大学の最新の入学者選抜要項をご確認ください。
