この記事は、獨協大学の外国語学部(ドイツ語学科・英語学科・フランス語学科・交流文化学科)を一般選抜で受けようと考えている高校生・既卒生のためのものです。2027年度入試では2月2日の「学科別」が大きく作り直され、新設の2科目判定型と外検+という、無料で付けられる判定が用意されました。方式が増えて分かりにくくなったので、獨協大学の入試情報サイトで確認できた2027年度の情報をもとに、違いと選び方を整理します。
草加のキャンパスは、川越・ふじみ野・鶴瀬のあたりからだと少し遠く感じるかもしれません。ただ、2月1日・2日の試験は都内の会場でも受けられます。会場のことも後半で触れます。
2027年度の外国語学部の一般選抜は大きく2系統
獨協大学の一般選抜は、大学の試験を受ける「一般入試」と、共通テストの成績を使う「共通テスト利用入試」の2系統に分かれます。外国語学部の4学科は、どちらの系統でもすべての方式を実施しています。
一般入試は次の6つです。
| 方式 | 試験日と中身 |
|---|---|
| 全学科統一 前期 | 2027年2月1日(月)。英語+選択科目の2科目 |
| イブニング(新設) | 2月1日(月)夕方。共通テストの英語+当日の選択科目1科目 |
| 学科別 | 2月2日(火)。3科目 |
| 2科目判定型(新設) | 2月2日(火)。学科別で受けた2科目で判定。個別試験なし |
| 外検+ | 2月2日(火)。英語外部検定の基準を満たした人を、学科別で受けた英語以外の科目で判定。個別試験なし |
| 全学科統一 後期 | 2027年3月6日(土)。英語・国語型か共通テスト併用型 |
共通テスト利用入試は、前期・国公立併願型・英語資格・情報サイエンス・後期の5つです。
大事なのは、2月2日の学科別・2科目判定型・外検+は「1回の試験を3通りに判定する仕組み」だということです。大学は「同一学科で3種類の判定ができる入試」と説明しています。2月2日に1日受けるだけで、合格のチャンスが最大3回分になるわけです。
2月2日の学科別:3科目、各60分
2027年度の学科別は、全学部で3科目入試にそろえられました。時間割は次のとおりです(2027年度 受験の手引きより)。
- 1時限 国語 11:00〜12:00
- 2時限 英語 13:30〜14:30(フランス語学科だけはフランス語も選べます)
- 3時限 選択科目 15:20〜16:20(日本史・世界史・地理・政治経済・数学・R&W。R&Wは英語学科と交流文化学科だけが選べます)
集合は10時40分です。3科目とも60分なので、1日の中で集中を切らさない練習をしておく必要があります。
R&W(Reading & Writing)を選ぶかどうか
英語学科と交流文化学科を受ける人は、3時限目に社会や数学ではなく英語の試験をもう1つ(R&W)選ぶことができます。つまり、英語2つと国語という組み合わせで受けられます。
大学が公開している「出題傾向と対策」によると、2026年度のR&Wは、長文の空所補充と英問英答、複数段落の文章の流れをつかむ問題、文章の書き出しにふさわしい1文を書く英作文、身近なトピックについての意見を90〜120語で書く英作文、という構成でした。2027年度の形式は、公開される過去問や要項で確認してください。
社会の暗記がまだ追いついていない英語が得意な人には、R&Wは有力な選択肢です。ただし英作文の比重が大きいので、書いた英文を誰かに直してもらう練習が欠かせません。語数を数えずに書くと、本番で時間が足りなくなります。90語前後を15分ほどで書く練習を何度かしておくと安心です。
英語(全学科統一・学科別)の形式
同じ資料では、2026年度の英語は「全学部・全学科で同一の60分試験」とされていました。大問は5つで、語彙・文法の穴埋め、整序、長文の空所補充(文を選ぶ)、和文で答える内容説明、英問英答(記述)という流れです。前半の文法問題を正確に速く片づけないと、後半の記述に時間を残せない作りになっています。
成蹊・成城・明治学院などと英語の形を比べたい人は、成成明学獨國武の英語の比較も参考にしてください。
2科目判定型:学科別の答案をもう一度使う
2科目判定型は、学科別に出願するときに無料で付けられる併願です。新しく試験を受けるわけではなく、学科別で受けた「英語」と「国語または選択科目」の2科目の成績で、もう一度判定してもらえます。
3科目のうち1科目で失敗しても、残りの2科目で勝負できる、という保険の役割があります。たとえば選択科目の日本史で大きく崩れても、英語と国語がしっかり取れていれば、2科目判定型で拾ってもらえる可能性が残ります。
どの2科目がどう組み合わされ、何点満点で判定されるのかといった配点の詳細は、2026年11月ごろに出る2027年度の一般選抜入学試験要項で確認してください。この記事を書いた時点では、学科ごとの配点はまだ公開されていませんでした。
外検+:英検などのスコアがある人の追加の判定
外検+も、学科別に無料で付けられる併願です。英検などの外部検定試験の基準スコアを満たしていることが出願の条件で、満たしていれば、学科別で受けた英語以外の科目(1科目または2科目)で判定してもらえます。
注意したいのは次の3点です。
- 外検+に出願できるのは、学科別と同じ学科だけです。外検+だけを単独で出願することはできません。
- 個別の試験はありません。2月2日の学科別を受けることが前提です。
- どの検定のどのスコアが基準になるかは、受験の手引きの段階では一般選抜向けの数字が示されていませんでした。2027年度の入学試験要項で必ず確認してください。総合型選抜などの出願資格に載っているスコアと同じとは限らないので、混同しないようにしましょう。
英検の結果をいつまでに手元にそろえておけばよいかは、出願期間から逆算します。一般入試の出願は2027年1月4日(月)10時から1月20日(水)まで(全学科統一前期・イブニング・学科別・2科目判定型・外検+)です。スコアの準備の進め方は英検はいつまでに取るべきか、外部スコアの使われ方の全体像は英検などの外部スコアの記事にまとめています。
2月1日の全学科統一前期とイブニング
全学科統一前期は、英語と選択科目の2科目入試です。選択科目は国語・日本史・世界史・地理・政治経済・数学から出願時に選びます。科目ごとの配点は学科によって違うと大学は説明しています。外国語学部を含め、全学部共通の問題で、複数の学科を同じ日に併願できるのが特徴です。
イブニング入試は2027年度の新設です。英語は1月16日・17日の共通テストの成績を使い、当日は選択科目1科目(17時10分〜18時10分)だけを受けます。集合は16時50分です。午前中に別の大学を受けてから移動して受けられるように作られていて、全学科統一前期との併願もできます。
イブニングは英語の試験が当日ありません。共通テストの英語に自信がある人、2月1日に他大学の本命を入れている人に向いた方式です。反対に、共通テストの英語がふるわなかった場合は、イブニングに頼りすぎないほうが安全です。
3月6日の全学科統一後期
後期は2科目で、出願時に「英語・国語型」か「共通テスト併用型」のどちらか一方を選びます。両方の併願はできません。英語・国語型は英語(13時30分〜14時30分)と国語(15時20分〜16時20分)です。
後期の会場は本学(草加)だけで、出願は2027年2月13日(土)10時から2月26日(金)まで、合格発表は3月11日(木)16時です。2月の結果を見てから出せるので、併願の最後の受け皿として考えておくとよいでしょう。
共通テスト利用入試で外国語学部を受ける
前期
2科目または3科目で判定します。出願は2027年1月4日(月)10時から1月15日(金)までで、共通テスト本番の前に締め切られます。共通テストを受ける予定の人は、年内に出願するかどうか決めておく必要があります。
英語資格
英検などの英語外部試験の資格を出願の条件として使う方式です。個別試験はなく、共通テストの2科目の成績だけで判定します。出願は1月4日(月)から2月3日(水)までなので、共通テストの自己採点を見てから決められます。必要な資格の基準は、受験の手引き・要項で確認してください。
国公立併願型
外国語学部は4科目型と5科目型があります。名前は国公立併願型ですが、国公立大学を受けない人でも出願できます。第一次入学手続の期間が3月12日までなので、国公立の前期の合格発表を見てから入学金を払っても間に合う、と大学は案内しています。出願は2月3日(水)までです。
後期
出願は2月13日(土)から3月12日(金)まで、合格発表は3月18日(木)16時です。英語学科と交流文化学科は英語1科目でも受けられると案内されています。
共通テスト利用の考え方そのものは、国際系の学部をまとめて比べた国際・国際教養系の学部比較でも触れています。
結局どれを選べばいいか
方式が多いので、まずは「2月2日の学科別を軸にする」と考えると整理しやすくなります。学科別に出願すれば2科目判定型は無料で付けられ、英検などの基準を満たしていれば外検+も無料で付けられます。1日で最大3回の判定を受けられるので、獨協の外国語学部が第一志望か、それに近い人はここを外す理由があまりありません。
そのうえで、タイプ別に足し方を考えます。
- 英語が得意で、英語学科・交流文化学科が志望:学科別でR&Wを選ぶことを検討。英作文の練習量が足りるかを秋のうちに判断します。
- 英検などのスコアを持っている:外検+を付ける。基準は要項で確認し、届いていないなら1月の出願に間に合う回で受けられるかを確かめます。
- 同じ日に複数の学科を受けたい:2月1日の全学科統一前期で、英語学科と交流文化学科など複数の学科に出願します。
- 2月1日に他大学の試験が入っている:共通テストを受けるなら、夕方のイブニングを検討します。
- 共通テストが中心の人・国公立志望の人:国公立併願型や英語資格を使い、出願を共通テストの後に決めます。
- 2月が思うようにいかなかった場合:3月6日の全学科統一後期と、共通テスト利用の後期があります。
ドイツ語学科・フランス語学科を考えている人も、一般入試で問われる外国語は基本的に英語です(フランス語学科の学科別だけはフランス語も選べます)。英語の点数をどこまで安定させられるかが、どの方式でも中心になります。
獨協を含めた併願全体をどう組むかは、併願校の決め方で順番に説明しています。
試験会場と日程の組み方
2月1日・2日の試験は、本学(草加)のほか、札幌・仙台・新潟・水戸・宇都宮・高崎・千葉・新宿・東京・長野・名古屋・福岡の全国13会場で行われます。名古屋会場は2027年度に新しく加わりました。埼玉県西部から受ける場合は、新宿や東京の会場も候補になります。会場の場所は大学の試験会場のページで確認してください。
合格発表は、2月の方式がそろって2月13日(土)9時です。入学手続は2月13日から2月22日(月)までで、分割手続や延納の期間も設けられています。他の私大の発表日と並べて、どこで入学金を払うかを先に決めておくと、直前に慌てません。
2月1日は前期とイブニング、2日は学科別と、獨協だけで連日になります。他大学の試験を入れる日も含めて、3日以上の連続受験にならないよう、体力面も考えて組んでおきましょう。
あわせて読みたい
- 成成明学獨國武の英語の比較
- 英語資格の準備の手順
- 国際・国際教養系の学部比較
- 併願校の決め方
- 明治学院大学の全学部日程とA日程
- 武蔵大学 一般方式の2科目型・3科目型・グローバル型の違い
- 東京外国語大学 前期日程の配点(2027年度)
参考にした公式情報
- 獨協大学 入試情報サイト「外国語学部の入試」
- 獨協大学 入試情報サイト「一般入試」
- 獨協大学 入試情報サイト「共通テスト利用入試」
- 獨協大学「2027年度 受験の手引き」(PDF)
- 獨協大学 入試情報サイト「イブニング入試」のお知らせ
- 獨協大学 入試情報サイト「国公立併願型【共通テスト利用入試】」
- 獨協大学「2026年度 出題傾向と対策」(PDF)
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