立正大学の公募推薦(多面的評価型)と基礎学力テスト型|2027年度の日程・試験内容と準備

この記事は、立正大学を年内入試で受けたいと考えていて、とくに「公募推薦」や「基礎学力テスト型」が気になっている高校生と保護者の方に向けて書いています。

立正大学の年内入試は、2027年度入試(2026年度に実施)で名前の付け方が変わっていて、去年の情報のまま調べると混乱しやすくなっています。大学の公式サイトで確認した2027年度の内容をもとに、方式の整理、日程、試験の中身、高1・高2がいまから進める準備を順番に説明します。

2027年度は「基礎学力テスト型」が総合型選抜に

最初に押さえておきたいのは、2027年度の基礎学力テスト型は「総合型選抜」として実施されているという点です。立正大学の入試情報サイトでは、基礎学力テスト型は総合型選抜の3つのタイプのひとつとして掲載されていて、要項も「総合型選抜入学試験[基礎学力テスト型]」という名前で公開されています。

一方、2025年9月の法学部のお知らせでは「公募制推薦選抜[基礎学力テスト型]」の要項公開が案内されていました。先輩から「公募推薦の基礎学力テストを受けた」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、2027年度は区分が変わっているので、検索するときや学校の先生と話すときは名前に注意してください。

整理すると、2027年度に一般の受験生が公募で受けられる年内入試は次のとおりです。

  • 学校推薦型選抜 公募制推薦選抜[多面的評価型]:校長先生の推薦を受けて出願する公募推薦
  • 総合型選抜[基礎学力テスト型]:2科目の学力テストと面接・書類で選ぶ、全学部実施の方式
  • 総合型選抜[活動評価型][探究実践型]:レポート、プレゼンテーション、ゼミナールなどで選ぶ方式

このほかに指定校制推薦選抜がありますが、対象は大学が指定した高校の生徒だけです。公募推薦・指定校・総合型の違いは指定校・公募推薦・総合型の違いで整理しています。

公募制推薦選抜[多面的評価型]

対象学部と日程

多面的評価型を実施するのは、次の学部です。

  • 心理学部、経済学部、文学部、仏教学部、データサイエンス学部、地球環境科学部(環境システム学科)、社会福祉学部

法学部と経営学部、地球環境科学部の地理学科は対象に入っていないので、これらを志望する人は総合型選抜や一般選抜を考えることになります。

  • 出願期間(Web出願):2026年11月1日(日)〜11月6日(金)16時00分
  • 試験日:2026年11月22日(日)
  • 合格発表:2026年12月1日(火)
  • 入学手続締切:2026年12月11日(金)

出願はWeb登録だけでは完了せず、検定料の支払いと出願書類の郵送も必要です。

出願書類から読み取れる選考の特徴

2027年度の多面的評価型の出願書類(様式A〜F)を見ると、学部ごとに求められるものがかなり違うことがわかります。

  • 推薦書(様式A):全学部共通。高校の先生が、学力や学習態度、課外活動などの推薦理由と、取得している資格を書く
  • 心理学部の志望理由書(様式D):志望する学科の志望理由と、その学科で学ぶ意義を800字以内で書く
  • 仏教学部の志望理由書(様式E):志望理由を800字以内で具体的に書く
  • 文学部 英語英米文学専攻コースの課題(様式C):英文を「大人向け」と「こどもむけ」の2種類の日本語に訳し、その工夫を具体例を挙げて400字程度で説明する。面接では英文の読み上げもある
  • 課題用紙(様式B):論題・氏名・志望学部学科を書く表紙で、課題に取り組んで提出する学部・学科がある

英語英米文学専攻コースの課題は、ただ正確に訳すだけでなく、読む相手に合わせて言葉を選べるかを見る課題です。ふだんの英語の授業で、訳した文を小学生に説明するならどう言い換えるか、と考えてみる練習が役に立ちます。

評定平均の基準などの出願資格や、各学部の試験の内容(小論文・面接など)は、公募制推薦の入学試験要項(電子ブック)に書かれています。評定の基準は学部によって違う可能性があるので、志望学部のページを必ず確認してください。校内選考の進み方は学校推薦型選抜の仕組みと校内選考で説明しています。

総合型選抜[基礎学力テスト型]

日程と出願の条件

  • 対象:全学部
  • 出願期間:2026年10月22日(木)〜10月28日(水)
  • 試験日:2026年11月15日(日)
  • 合格発表:2026年12月1日(火)
  • 入学手続締切:2026年12月11日(金)(入学手続の延期についての注記あり)

大学の総合型選抜ガイドでは、この方式は次のように説明されています。

  • 出願に評定平均値の基準なし
  • 立正大学内の3学部・学科(コース)まで併願できる。他大学とも併願できる
  • 全学部一般選抜とも併願できる
  • 検定料定額制度があり、複数の学部に出しても検定料が変わらない
  • 英語外部試験の結果(スコア)が利用できる

ただし、学部によっては「総合型選抜入試説明会・個別相談会・個別相談」への出席などが出願要件になる場合がある、と注意書きがあります。高3の夏以降に受けるつもりなら、説明会の日程も早めに確認しておきましょう。

試験の中身

選考は、基礎学力テスト(国語または数学と、外国語(英語)の2科目)、面接、書類審査(調査書)、入学希望理由書で行われます。大学が公開している出題方針では、各科目の形は次のように説明されています。

科目 出題方針(大学公表)
国語 大問3つ。すべて近代以降の文章(小説・評論・随筆)から出題。漢字、語句の意味、文学史も出る
数学 出題範囲は数学I・A・II・B。大問4つで、解答はすべてマーク式
英語 大問6つ。文法、文法・語彙・語法、整序作文、会話文、短文読解、長文読解

出題方針どおりなら国語は古文・漢文を含まないこと、数学は数学IIIや数学Cを含まないことは、勉強の範囲を決めるうえで大事な情報です。試験時間や配点は要項で確認してください。

入学希望理由書は、学部・学科ごとに入学を希望する理由と入学後に学びたいことを200字以内で、自筆・横書きで書く形式です。併願する場合は、それぞれの学部・学科について別の枠に書きます。200字は短いので、「なぜこの学科か」と「入学後に何を学びたいか」の2点だけに絞って、具体的な言葉で書くのがコツです。

総合型選抜[活動評価型][探究実践型]もある

基礎学力テスト型以外の総合型選抜は、学部・学科ごとにレポート方式、プレゼンテーション方式、ゼミナール方式などの選考方法が決められています。大学の説明では、活動評価型は高校生活で続けてきた活動や成果をアピールする型、探究実践型は学部が示した課題に取り組み、その過程で評価される型です。

前期はすでに終わっていて、今日(11月2日)は前期の多くの区分の最終合格発表日です。これから受けられるのは中期と後期です。

  • 活動評価型(中期):文学部・データサイエンス学部・社会福祉学部。出願11月17日〜11月25日、試験12月5日、発表12月11日
  • 探究実践型(中期):経営学部・仏教学部・データサイエンス学部・地球環境科学部・社会福祉学部。日程は活動評価型(中期)と同じ
  • 探究実践型(後期):仏教学部・データサイエンス学部・地球環境科学部(環境システム学科)。出願2027年2月17日〜2月24日、試験3月6日、発表3月12日

レポートやプレゼンテーションの準備の進め方は事前課題・課題レポートの進め方を参考にしてください。

今年受ける高3の人へ(11月2日時点)

多面的評価型の出願は11月6日(金)16時までです。推薦書は高校の先生に書いてもらうものなので、まだ相談していない人は今日中に担任の先生へ話してください。心理学部・仏教学部の800字の志望理由書や、学部の課題がある人は、その仕上げが最優先です。

基礎学力テスト型に出願した人は、試験の11月15日まで2週間ほどです。新しい参考書に手を広げるより、出題方針に合わせて、英語の文法・語法問題と長文、国語の現代文、数学ならI・A・II・Bの基本問題を時間を計って解き直すほうが点につながります。面接もあるので、200字の入学希望理由書に書いたことを、1分ほどで話せるようにしておきましょう。

どちらも結果がうまくいかなかった場合は、総合型の中期(出願11月17日〜)や一般選抜に切り替える道があります。年内入試のあとの立て直しについては総合型・推薦に落ちた後、12月からの立て直しでまとめています。

高1・高2がいまから準備すること

基礎学力テスト型を考えている人

出題範囲がはっきりしているので、計画が立てやすい方式です。目安としては次のような順番になります。

  • 高1の冬〜高2の夏:英文法を一通り終わらせ、単語を毎日覚える習慣をつくる。数学を選ぶなら数学I・Aの基本問題を確実に解けるようにする
  • 高2の秋〜冬:英語の長文と会話文、国語の評論・小説の読解に取り組む。数学は数学II・Bの基本へ進む
  • 高3の春〜夏:大学が公開している情報で出題の形を確かめ、時間を計って解く練習を始める。英検などの外部試験のスコアが使えるかも要項で確認する

評定の基準はありませんが、書類審査では調査書も見られます。授業や提出物をおろそかにしないことは、どの方式でも変わりません。英語外部試験のスコアを使いたい人は、高2のうちに英検を受けておくと選択肢が増えます。勉強法の詳しい話は基礎学力テスト型の公募推薦の勉強法で書いています。

多面的評価型(公募推薦)を考えている人

公募推薦は校長先生の推薦が必要な方式です。出願資格は要項で確認が必要ですが、推薦書には学力や学習態度が書かれますし、評定の基準が設けられる場合は高1からの成績がそのまま入ります。定期テストの準備は早めに始めてください。

心理学部や仏教学部のように800字の志望理由書を書く学部では、「その学科で学ぶ意義」まで書く必要があります。高2のうちに、オープンキャンパスや大学のサイトで学科の授業内容を調べ、興味を持ったきっかけをメモしておきましょう。文学部の英語英米文学専攻コースを考えている人は、英文を読むだけでなく、自然な日本語に直す練習を日ごろから続けておくと課題に取り組みやすくなります。

どの方式を選ぶか

  • 評定に自信がない、テストのほうが得意:基礎学力テスト型。評定の基準がなく、学内で3学部・学科まで併願できる
  • 評定がしっかりあり、志望学部が決まっている:多面的評価型(公募推薦)
  • 活動や探究の経験を評価してほしい:総合型の活動評価型・探究実践型
  • 法学部・経営学部志望:多面的評価型の対象外なので、総合型か一般選抜

基礎学力テスト型(11月15日)と多面的評価型(11月22日)は試験日が違うので、日程の上では両方を考えることもできます。ただし、併願の可否や手続きは要項で確認してから決めてください。年内に複数の方式を受ける場合は、手続の締切が重なる日も確認しておきましょう。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝