立教大学経営学部の自由選抜入試【2027年度】方式Bの英語資格の変更と書類・小論文の準備

この記事は、立教大学経営学部の自由選抜入試を考えている高校1・2年生と保護者の方に向けて書いています。2027年度入試では方式Bの出願資格が変わり、英語の資格・検定試験のスコアがはっきり求められるようになりました。公式に発表されている内容をもとに、出願書類と試験の中身、そして今から何をどの順番で準備すればよいかを整理します。

今年受ける高3生の方は、第2次選考の合格発表が2026年12月7日(月)11:00に予定されています。発表までの過ごし方は記事の最後に少し書きました。

立教大学経営学部と自由選抜入試の位置づけ

経営学部は池袋キャンパスにあり、経営学科と国際経営学科の2学科で構成されています。経営学科は少人数での実践的な学びを通じてビジネスリーダーを育てることをうたい、国際経営学科は「英語で経営を学ぶ」ことを特色にしています。意欲の高い学生向けに、学部と大学院をつなげて経営学修士の取得を目指せる5年間一貫プログラムもあります(こちらは入学後に出願・選考)。

自由選抜入試は、立教大学が学部ごとに実施している特別入試のひとつです。大学の入試情報ページでは、志望する学部に関連した高い能力をもつ人などを対象とする入試として紹介されています。経営学部の自由選抜入試には方式Aと方式Bがあり、方式Aはさらに学科ごとに複数の「資格」に分かれています。大学の出願書類ページを見ると、経営学科には資格Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、国際経営学科には資格Ⅱ・Ⅲがあり、資格によって提出する活動報告書の種類が変わります。

各資格の具体的な出願条件や評定の扱いは、2027年度の入試要項に書かれています。この記事では、公式ページで確認できた範囲だけを書き、それ以外は「要項で確認してください」とします。

2027年度の変更点:方式Bは英語資格のスコアが必須に

立教大学は「2027年度自由選抜入試【経営学部】出願資格の変更について(予告)」を公表しています。変わったのは方式Bの出願条件3です。これまでは「英語の能力に優れた者」という書き方で、英語関連の全国大会などでの優秀な成績でも条件を満たせました。2027年度からは「英語資格・検定試験の成績を取得している者」に変わり、スコアで判断する形になります。

変更後に基準として示されているスコアは次のとおりです。

英語資格・検定試験 2027年度 方式Bの基準
実用英語技能検定(英検) CSEスコア2,300以上
GTEC 1,180以上
TEAP 309以上
IELTS(Academic Module) オーバーオール・バンド・スコア5.5以上
TOEFL iBT 2026年1月21日より前の受験は72以上、同日以降の受験は3.5以上
ケンブリッジ英語検定 160以上
TOEIC L&R+TOEIC S&W×2.5 合計1,560以上(IPテストは不可)

あわせて、これまで使えたTEAP CBTが外れ、英語関連の大会実績で出願する道もなくなりました。スコアは4技能のものだけが有効で、出願期間の初日から遡って2年以内に受けたものが対象です。TOEFL iBTは、2026年1月21日の前後で受験日によって基準の数字が違う点に注意してください。

英検の基準は「何級に合格したか」ではなくCSEスコアで示されています。合格した級だけを見て安心せず、成績表に出るCSEスコアで目標を立ててください。英検をいつまでにどの水準で取るかは、英検はいつまでに、どの水準で取ればいいかで詳しく書いています。

なお、立教大学は2028年度入試からGTECのCBTタイプの利用を廃止すると予告しています。いま高2で、GTECでスコアを用意しようと考えている人は、受けるタイプを確認しておきましょう。

出願書類:志望理由書は約2,000字の手書き

経営学部の自由選抜入試で提出する大学所定の書類は、大学の「特別入試 出願書類」ページに2027年度版が載っています。経営学部の欄に並んでいるのは次の書類です。

  • 志望理由書(全員)
  • 活動報告書A:方式Aの経営学科 資格Ⅰ・Ⅱの人
  • 活動報告書B:方式Aの経営学科 資格Ⅲ、国際経営学科 資格Ⅱ・Ⅲ、方式Bの人
  • 活動報告書C:方式Aの経営学科 資格Ⅱの人

志望理由書は、これまでの実績や力を入れてきたことにふれながら、入学後に何を、どのように学びたいかを書く様式です。分量は約2,000字で、用紙は3枚。黒か青のボールペンで本人が手書きし、消せるペンは使えません。2,000字を手で書くと、清書だけで数時間かかります。下書きをパソコンで作るにしても、清書の時間を最初から予定に入れておくことをすすめます。

活動報告書Bは2ページ以内で、出願資格に関わる実績の時期と内容を具体的に書き、高校の校長や所属団体の長など、活動を証明できる人の証明欄があります。クラブ活動や委員会、ボランティアなど、資格に直接関わらない活動も書けます。ほかの学部では実績を説明する任意資料を添えられますが、経営学部は任意資料を提出できません。書類の中だけで伝わるように書くことになります。活動の書き方は活動報告書の書き方も参考にしてください。

選考の流れと、公開されている小論文の形式

自由選抜入試は第1次選考と第2次選考の2段階です。2027年度は、第1次選考の合格発表が2026年10月30日(金)11:00、第2次選考の合格発表が2026年12月7日(月)11:00と、大学の合格者発表ページに出ています。大学のQ&Aでは、第1次・第2次の両方で十分にアピールできるよう、出願書類、筆記試験、面接試験等のすべてに力を入れてほしいと案内されています。総合評価のため、項目ごとの評価方法は公表されていません。

筆記試験については、大学が2026年度の自由選抜入試の問題と出題意図を公開しています。経営学部の小論文は、日本語の文章を1編読み、内容をまとめたうえで自分の考えを1,000字前後で書く形式でした。題材は経営そのものではなく、家族や心の問題に関わる文章で、そこから自分の考えを広げることが求められていました。出題意図には、独創的発想、問題理解力、論理的構成力、文章表現力、知的素養という言葉が挙げられています。

ここから読み取れるのは、経営学の知識を問う試験ではないということです。経営とは一見関係のない文章でも、筆者の主張を正確につかみ、自分なりの切り口で論を立てられるかが見られています。2027年度の問題が同じ形式になるとは限りませんが、「要約+意見」を1,000字前後で書く練習は準備の中心に置いてよいと思います。総合型選抜の小論文の進め方は総合型の小論文の書き方にまとめています。

面接の形式や時間は、入試要項に書かれていない限り非公開とされています。提出した志望理由書と活動報告書について質問されることを想定して、書いた内容を自分の言葉で説明し直せるようにしておくとよいでしょう。

併願のルール

大学のQ&Aによると、自由選抜入試の中で2つ以上の学部・学科に出願することはできません。経営学部と観光学部を両方受ける、といったことはできないので、どちらで出すかは出願前に決めておく必要があります。一方で、試験日が重ならない立教大学のほかの入試や、他大学との併願はさまたげられていません(帰国生入試は試験日が2日間あるため併願不可)。ただし大学は、立教大学で学びたいという強い意欲を重視するとしています。

同じ立教大学の自由選抜入試について、観光学部は立教大学観光学部の自由選抜入試でも書いています。異文化コミュニケーション学部の自由選抜入試を扱った記事もあります。

高1・高2の今からやること

いま高2の人が受けるのは2028年度入試、高1の人は2029年度入試です。2027年度の内容がそのまま続くとは限らないので、毎年春以降に出る「入試の主な変更点」と入試要項は必ず見てください。そのうえで、今の時点で準備しておけることを時期ごとに書きます。

高2の11月〜3月:英語のスコアと、学びたいことの言葉にする作業

方式Bを考えるなら、まず英語です。英検CSE2,300やIELTS5.5は、準備なしで届く数字ではありません。一度受けて今のスコアを知り、足りない技能(多くの人はライティングとスピーキング)に時間を割くのが近道です。2027年度の基準では、スコアは出願期間の初日から遡って2年以内に受けたものだけが有効です。早く取りすぎると期限切れになることもあるので、受ける年度の要項で期間を確かめてから受験の時期を決めてください。

同時に、「経営学部で何を学びたいか」を言葉にし始めます。大学のWebサイトで経営学科・国際経営学科の授業や教員を調べ、気になった授業名と理由をメモしておくと、志望理由書の材料になります。授業名を書くだけでなく、なぜその授業に惹かれたのかを一言添えておくのがコツです。

高3の4月〜夏:資格の確認と書類づくり

入試要項が公開されたら、方式A・方式Bのどれで出すか、方式Aならどの資格に当てはまるかを確認します。資格によって活動報告書の種類が変わり、証明欄には校長や団体の長のサインが必要です。証明をお願いする相手には早めに声をかけておきましょう。志望理由書は、夏休み前に一度通して書き、先生や塾で読んでもらってから直す流れが現実的です。直すときは、言いたいことが1文で言えるかをまず確かめてください。

通年:要約と意見を書く練習

公開されている小論文の形式を見ると、文章を読んで要点をまとめ、そこから自分の考えを書く力が問われています。新聞のコラムや新書の一章を読んで、200字で要約し、800字で意見を書く練習を月に2〜3本続けるだけでも、1年後には大きな差になります。題材は経営に限らず、社会や人間に関わるものを幅広く選んでください。

今年受けている高3生へ

第2次選考の結果は12月7日に出ます。結果を待つ間も、一般選抜の準備は止めずに続けておくことをおすすめします。立教大学の一般入試の情報は立教大学の一般選抜にまとめています。合格した場合も、入学前の課題や英語の学習を続けておくと入学後が楽になります。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝