大東文化大学の総合型選抜2027|公募推薦の廃止と前期・中期・後期、育成型・基礎学力テスト型の違い

この記事は、大東文化大学を年内入試で受けようと考えている高校生と保護者の方、とくに「去年までの公募推薦はどうなったの?」と気になっている人に向けて書いています。

大東文化大学は2027年度入試(2026年度に実施)で年内入試の形を大きく変えました。大学の公式サイトと2027年度の入学試験要項で確認した内容をもとに、方式の違い、日程、出願条件、そして高1・高2がいまからできる準備を順番に説明します。

まず押さえたい変化:学校推薦型選抜(公募制)は廃止

大学の公式サイトの記事では、「学校推薦型選抜(公募制)」は今年度より廃止と書かれています。そのかわりに総合型選抜が「特徴の異なる3つのタイプ」にリニューアルされました。

  • 従来タイプ:自己推薦書や志望理由、プレゼンテーション、課題、面接などで評価する
  • 育成型:大学が用意したプログラムを事前に修了することで出願資格を得る、新しいタイプ
  • 基礎学力テスト型:面接がなく、当日は基礎学力テストで勝負するタイプ

あわせて、これまでの前期・後期に「中期」が新設され、受験のチャンスが増えています。2027年度の受験生サイトに並んでいる年内の方式は、前期・前期育成型・中期・中期育成型・後期・後期育成型・基礎学力テスト型の7つで、すべて「総合型選抜」です。

先輩や学校の資料で「大東の公募推薦」と聞いたことがある人は、今年からは仕組みが違うと考えて、必ず2027年度の要項で確認してください。公募推薦と総合型の一般的な違いは指定校・公募推薦・総合型の違いで整理しています。

2027年度の日程(11月2日時点)

入学試験要項で確認した日程は次のとおりです。育成型は、それぞれのもとになる方式と同じ日に出願・試験が行われます。

方式 出願・試験・発表・手続
前期・前期育成型 出願10月1日〜10月9日/試験10月18日/発表11月2日/手続締切11月12日
中期・中期育成型 出願10月26日〜11月12日/試験11月22日/発表12月2日/手続締切12月11日
後期 出願11月24日〜12月7日/試験12月13日/発表12月18日/手続締切2027年1月8日
基礎学力テスト型 出願11月24日〜12月7日(書類は12月8日必着)/試験12月13日/発表12月24日/手続締切2027年2月25日

出願期間はいずれも消印有効です(基礎学力テスト型の書類は必着)。合否は郵送ではなく、マイページの合否照会で確認する形です。試験会場は基本的に東京・板橋キャンパスです(基礎学力テスト型は地方会場あり)。

今日(11月2日)は前期の合格発表日にあたります。中期は出願期間中で、締切は11月12日。後期と基礎学力テスト型はこれから11月24日に出願が始まります。

専願と併願:学科と方式で違う

大東文化大学の総合型選抜には、他大学と併願できる「他大学併願可能型」と、合格したら入学を確約する「専願型」があります。どちらになるかは学科と方式の組み合わせで決まります。要項の一覧から読み取れる傾向は次のとおりです。

  • 前期:多くの学科が併願可能型。スポーツ・健康科学部(スポーツ科学科・健康科学科・看護学科)は専願型
  • 中期:多くの学科が併願可能型。書道学科・歴史文化学科・経営学科・スポーツ・健康科学部は専願型
  • 後期:多くの学科が専願型。法律学科と経営学科は併願可能型
  • 育成型:すべて専願型
  • 基礎学力テスト型:すべての学科で併願可能型

併願可能型で合格して入学手続を済ませると、大東文化大学への入学資格を持ったまま他大学を受けられます。一方で、総合型(前期・中期・後期とその育成型)で入学手続をすると、大学の奨学金試験など他の入試は受けられないとされています。また、同じ日に行われる方式どうし(たとえば前期と前期育成型)は併願できません。

自分の志望学科がどちらに当たるかは、要項の一覧で必ず確認してください。併願の組み立て方は、同時に公開している年内入試の併願ルールも参考になります。

出願資格:評定の基準は学科ごと

共通の出願資格として、大学入学資格がある(2027年3月31日までの見込みを含む)こと、志望学科の基準を満たすこと、入学手続のときにポートフォリオ(活動状況の情報)の提出に同意することが求められます。専願型ではこれに加えて、合格したら必ず入学することが条件です。

評定平均の基準は学科と方式ごとに決まっています。要項で確認できた例を挙げます。

  • 前期:教育学科は3.3以上、経営学科(A)は3.5以上。多くの学科は評定の基準なし
  • 中期:教育学科3.3以上、社会経済学科・現代経済学科3.4以上、経営学科3.5以上、スポーツ科学科3.0以上、政治学科3.3以上など
  • 後期:教育学科3.3以上

このほか、法律学科は全方式で英語の外部試験でCEFRのA2レベルが求められるなど、英語の資格が条件になる学科もあります。同じ学科でも前期と中期で条件が違うことがあるので、「評定が足りないから無理」と決めつけず、方式ごとに見比べてください。評定の条件がない方式の探し方は評定が出願基準に足りないときの選択肢でも扱っています。

従来タイプの選考:学科ごとに中身が違う

前期・中期・後期の選考方法は、大学のページにも「学科により異なります」とあるとおり、学科ごとにかなり違います。要項で確認できた例をいくつか紹介します。

  • 文学部 教育学科:自己推薦書(1200字以内)、小論文(60分)、口頭試問
  • 社会学部 社会学科:自己推薦書(1200字以内)、7分以内のプレゼンテーションと面接
  • 法学部 法律学科:自己推薦書(1000字以内)、課題論文(1200〜2000字)、口頭試問
  • スポーツ・健康科学部 看護学科:自己推薦書(1000字以内)、図表の読み取りを含む小論文(60分)、面接

どの学科も1000〜1200字の自己推薦書を書くところが共通しています。この字数は、高校生が思いつきで書くと半分も埋まらない量です。何を書くかを探すところから始める必要があります。書く材料が見つからない人は志望理由書に書くことがない高校生へを先に読んでみてください。

育成型:プログラムを修了して出願する新方式

2027年度からの新しい方式が育成型です。出願資格は、各学科が用意したプログラムを修了すること。プログラムは2種類あります。

  • 課題探究プログラム:学科のテーマに沿って課題の解決や分析に取り組む。今年度は15学科で実施
  • KOUDAIBridgeプログラム:AIを使った学習システムで指定教科の単元を学び、すべての修得チェックを終える。今年度は9学科で実施

KOUDAIBridgeの申込期間は5月11日〜11月23日で、申込締切と学習を終える期限は出願する方式によって違います。申し込めるのは1人1学科だけです。合否は、プログラムの修了に加えて当日の面接などを組み合わせて判定されます。

学科によっては、修了すると課題論文や実技試験が免除されるものもあります。たとえば法律学科では、修了証を出すと課題論文が免除されます。育成型はすべて専願型なので、「大東が第一志望で、早めに動ける人」向けの方式です。

高1・高2にとって大事なのは、育成型は高3の春から準備が始まるということです。プログラムの受講は出願よりずっと前に始まるので、高3になってから知ったのでは間に合わないことがあります。来年度も同じ形で実施されるかは、春に公開される情報で確認してください。

基礎学力テスト型:面接なし、2科目型と3科目型

基礎学力テスト型は、当日の面接がなく、テストで勝負する方式です。2027年度は英語・国語・数学の3科目型が新設されました。

  • 2科目型:英語と、国語または数学
  • 3科目型:英語・国語・数学(板橋キャンパスのみで実施。一部の学科を除く)
  • 試験時間は各教科60分、マーク式
  • 出願時に調査書、小論文、志望理由アンケートを提出(システムに入力する形)
  • 英語は、英検・GTEC CBT・ケンブリッジ英語検定・TEAPのスコアを大学の素点(0〜100点)に換算して使える。たとえば英検は準1級以上で100点相当。対象になる受験時期は大学の募集要項で確認してください

試験会場は板橋キャンパスのほか、さいたま・高崎・宇都宮・千葉・横浜など各地に設けられています。全学科で併願可能型で、入学手続の締切が2月下旬に設定されているので、一般選抜と並行して受けやすい方式です。2科目型の成績優秀者には授業料を4年間免除する奨学金もあります。

配点や出題範囲は要項で確認してください。基礎学力テスト型の勉強の進め方は基礎学力テスト型の公募推薦の勉強法で詳しく書いています。

今年受ける高3の人へ

中期を考えている人は、11月12日の締切までに自己推薦書や課題を仕上げるのが最優先です。前期の結果が今日出て、中期に切り替える人もいると思います。前期で書いた書類をそのまま出すのではなく、面接で聞かれたことや手応えを振り返って、足りなかった部分を書き足してください。

後期・基礎学力テスト型は11月24日から出願です。基礎学力テスト型を受けるなら、残り6週間ほどは英語の文法・語法と長文、国語の現代文を中心に、毎日時間を計って問題を解く練習をしましょう。大学は過去問題を公開しているので、出題の形に慣れておくことができます。結果を待つ間も、一般選抜の勉強は止めないようにしてください。

高1・高2がいまから準備すること

高1の冬〜高2の春:学科を決めて、条件を確かめる

大東文化大学は学科によって方式の条件や選考方法が大きく違います。まずは興味のある学科を2〜3に絞り、2027年度の要項で、その学科の評定の基準、英語の条件、選考方法を書き出してみてください。来年度に変わる可能性はありますが、「何が求められそうか」の見当はつきます。

評定の基準がある学科(教育学科3.3以上、経営学科3.5以上など)を考えている人は、高1の成績から全体の評定に入ることを忘れないでください。

高2の夏〜冬:自己推薦書の材料を集める

1000〜1200字の自己推薦書を書くには、具体的な経験が欠かせません。部活動、委員会、探究の時間、ボランティアなど、いま取り組んでいることについて「何をして、何を考え、どう変わったか」をメモに残しておきましょう。高3の夏に思い出そうとしても、細かいことは忘れています。

英語の資格は、基礎学力テスト型の換算や、学科によっては出願条件として使えます。高2のうちに英検2級を目指して計画を立てておくと選択肢が広がります。

高3の春:育成型の情報を見逃さない

育成型を考えるなら、高3の春から大学の受験生サイトをこまめに確認しましょう。2027年度の場合、プログラムの申込は5月から始まっていました。大学の記事でも、入試要項は6〜7月ごろに公開されると案内されています。プログラムに取り組みながら、夏に自己推薦書を仕上げるという流れになります。

どの方式を選ぶか

  • 大東が第一志望で、早くから準備できる:育成型(専願)か、前期の従来タイプ
  • 他大学の年内入試や一般選抜とも比べたい:前期・中期の併願可能型の学科、または基礎学力テスト型
  • 書類や面接より、テストのほうが得意:基礎学力テスト型
  • 前期の準備が間に合わなかった:中期・後期。ただし後期は専願型の学科が多い点に注意

前期・中期・後期と時期が分かれているので、「前期で書類と面接を経験し、結果次第で中期・後期・基礎学力テスト型へ」という組み方も考えられます。同じ方式に複数回出す場合の扱いや検定料の仕組みは、要項で確かめてください。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝