明治学院大学の全学部日程・A日程・共通テスト利用の違いと組み合わせ方【2027年度】

この記事は、明治学院大学の一般入試を受けようと考えていて、全学部日程・A日程・共通テスト利用・英語外部検定試験利用型のどれに出せばいいか迷っている高校3年生・既卒生に向けて書いています。

明治学院は方式の数が多く、しかも「同じ日に何学科まで出せるか」「英検のスコアがどう使われるか」が方式ごとに違います。仕組みを知らないまま出願すると、受けられたはずの学科を取りこぼしたり、逆に同じ日に重ねられない出願をしてしまったりします。2027年度入学試験要項と大学の入試情報サイトで確認した内容をもとに、違いと組み合わせ方を整理します。

2027年度の一般選抜は5つの入口

明治学院大学の一般選抜は、要項の表記でいうと次の5つです。

  • 全学部日程(2月1日。全学科が同じ日に一斉に試験)
  • A日程(2月3日・4日・6日・7日。学科ごとに試験日が違う)
  • B日程(3月初旬。学科ごとに内容の違う試験)
  • 共通テスト利用入試(前期)
  • 共通テスト利用入試(後期)

このうち全学部日程とA日程には、それぞれ「3教科型」と「英語外部検定試験利用型」があります。名前は同じ「英語外部検定試験利用型」でも、全学部日程とA日程では中身がまったく違うので、ここがいちばん間違えやすいところです。後で詳しく書きます。

主な日程(2027年度)

方式 日程
全学部日程 出願 1月6日(水)〜1月20日(水)/試験 2月1日(月)/発表 2月16日(火)/手続締切 2月25日(木)
A日程 出願 1月6日(水)〜1月20日(水)/試験 2月3日(水)・4日(木)・6日(土)・7日(日)/発表 2月3日・4日実施分は2月17日(水)、6日・7日実施分は2月18日(木)/手続締切 2月25日(木)
共通テスト利用(前期) 出願 1月6日(水)〜1月15日(金)/共通テスト 1月16日(土)・17日(日)/発表 2月16日(火)/手続締切 2月25日(木)
共通テスト利用(後期) 出願 2月8日(月)〜2月26日(金)/発表 3月13日(土)/手続締切 3月16日(火)

注意したいのは、共通テスト利用(前期)の出願締切が1月15日で、共通テストの前だという点です。自己採点を見てから出すことはできません。一方、後期は2月に出願するので、共通テストの自己採点を見てから決められます。

全学部日程とA日程は出願期間が同じです。1月20日までに、どちらで何学科受けるかを決めておく必要があります。冬休みの間に方針を固めておくと、共通テスト直前に慌てずにすみます。

全学部日程とA日程、試験の中身はほぼ同じ形

全学部日程もA日程も、3教科型の時間割は同じ形です。

時限・科目 時間と内容
1時限 国語 10:00〜11:00。「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「古典探究(漢文を除く)」
2時限 地理歴史・公民・数学 11:40〜12:40。「世界史」「日本史」「地理」「政治・経済」「数学」から出願時に1科目
3時限 外国語 13:50〜15:00。英語(英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)。一部の学科ではフランス語などの選択も可

国語は古文は出るが漢文は出ない範囲です。英語は70分あり、国語と選択科目は60分です。英語だけ10分長いぶん分量もあるので、時間配分の練習は早めに始めておきたいところです。成成明学の英語の特徴は成成明学獨國武の英語の傾向をまとめた記事で比べています。

情報数理学科には別の扱いがあります。情報数理学科だけを受ける場合は古文の問題は解答不要で、選択科目は数学になります。他の学科と併願する場合は古文も含めてすべて解答します。

合否判定の方法は学科によって違う

明治学院は、科目の点数をそのまま足すだけではなく、偏差値方式や素点調整方式で判定する学科があります。全学部日程の偏差値方式では、たとえば次のような違いがあると大学の入試情報サイトの資料に示されています。

  • 英文学科:3科目を偏差値に換算し、英語の偏差値と、残り2科目のうち高い方の偏差値の合計で判定
  • 心理学科:3科目の偏差値のうち高い2科目の合計で判定
  • その他の学科:3科目の偏差値の合計で判定

どちらの場合も3科目の受験は必要です。素点調整方式は、地理歴史・公民・数学の平均点をそろえてから国語・外国語と合計する方法です。A日程は学科ごとに配点や判定の式が違うので、志望学科のページを要項で必ず見てください。A日程の学科別の配点は、2027年度の入学試験要項の13〜15ページに載っています。

全学部日程の特徴:1日で最大4学科

全学部日程は、全学科が2月1日に一斉に試験をします。1回の試験で最大4学科まで合否が出るのが最大の特徴です。

  • 3教科型は2学科まで
  • 英語外部検定試験利用型は2学科まで
  • 合わせて最大4学科

同じ学科を3教科型と英語外部検定試験利用型の両方で出すこともできます。2学科目以降は入学検定料の併願割引がありますが、割引になるのは同じタイミングでまとめてWeb出願登録した場合です。出願が受理されたあとで学科を追加することはできないので、出す学科は一度に決めて登録しましょう。

試験会場は白金キャンパス・横浜キャンパスのほか、学外会場が札幌・仙台・大宮・長野・静岡・名古屋・大阪・福岡の8か所です。大宮と大阪の2会場は2027年度入試から新しく加わりました。学外会場は出願を受理した順に決まり、定員に達すると白金キャンパスでの受験になります。川越・ふじみ野・鶴瀬方面から大宮で受けたい人は、早めに出願しておくのが安心です。

A日程の特徴:募集人員が最も多い

A日程は、明治学院の一般入試の中で募集人員が最も多い方式です。学科ごとに試験日が決まっていて、1日に受けられるのは1学科です。試験日が違う学科なら、A日程の中で最大4学科まで受けられます。

A日程には補欠からの繰上げ合格の制度があります。全学部日程にない仕組みなので、本命の学科をA日程でも受けておく意味はここにもあります。

会場は、2月3日・4日・6日が白金キャンパスまたは横浜キャンパス、2月7日は白金キャンパスのみです。2027年度から2月4日も横浜キャンパスで受けられるようになりました。神奈川県の住所で出願した人は横浜キャンパスになります(英語以外の外国語で受ける場合は白金キャンパス)。

A日程は併願割引がなく、1学科ごとに入学検定料がかかります。何学科受けるかは費用も含めて家族と相談しておきましょう。

英語外部検定試験利用型:全学部日程は「免除」、A日程は「換算」

ここが明治学院の入試でいちばん大事なところです。同じ名前でも、仕組みが違います。

全学部日程(出願資格方式)=英語の試験が免除

基準のスコアを満たしていれば出願でき、3時限目の外国語(英語)の試験が免除されます。国語と選択科目の2科目で判定されます。英検(S-CBT、S-Interviewを含む)の場合、基準はCSEスコア1980点以上(2級以上の試験に限る、合否は問わない)です。IELTS(Academic Module)はオーバーオール・バンド・スコア4.0が基準として示されています。TEAPやGTECの基準は要項の12ページで確認してください。

英語外部検定試験利用型だけに出願する場合は、当日の英語は受験できません。3教科型と併願する場合は英語も受験します。英文学科・芸術学科・国際キャリア学科では、全学部日程の英語外部検定試験利用型は実施されません。

A日程(得点換算方式)=スコアを英語の得点に換算

A日程では、検定のスコアに応じた換算値が外国語(英語)150点満点中の得点として使われます。英検の場合、2027年度の換算表は次のとおりです(2級以上の試験に限る、合否は問わない)。

英検CSEスコア 換算値
2304点以上 140点
2141〜2303点 130点
1980〜2140点 120点

当日の英語を受けるかどうかは出願時に選びます。受ける場合は、当日の得点と換算値の高い方が使われます。受けない場合は換算値がそのまま得点になります。ただし、当日受験を選んでおきながら受けずに帰ると、合否判定の対象外になるので気をつけてください。

A日程は1日1学科なので、3教科型と英語外部検定試験利用型の両方がある学科では、どちらか一方しか受けられません。TOEFL iBTは2027年度からスコアの区分が変わり、TEAP CBTは対象から外れました。これらで出す人は要項の換算表を確認してください。

対象の検定は、どちらも出願締切日から2年以内に受けたもので、同じ回のスコアだけが有効です。違う回のスコアを合算することはできません。英検などのスコアをどう入試に使うかは英検などの外部スコアの使い方の記事でも整理しています。

共通テスト利用入試:前期は16学科まで、後期は4学科まで

共通テスト利用は、本学独自の学力試験はなく共通テストの得点だけで判定します。

  • 前期:最大16学科まで併願できます。実施学科は要項で確認してください。心理学科は3教科型と5教科型があり、どちらか一方しか出せません。
  • 後期:最大4学科まで併願できます。国際経営学科は2教科型もあります。

教科・科目・配点は学科ごとに違うので、要項の「試験科目早見表」(前期は20ページ、後期は22ページ)で確認してください。共通テスト利用の考え方そのものは共通テスト利用入試の記事にまとめています。

どう組み合わせるか:3つのパターン

ここからは、ここまでの仕組みを前提にした組み合わせの考え方です。

パターン1:英検CSE1980点以上を持っている人

いちばん得をしやすいのがこのケースです。

  1. 全学部日程で、第一志望の学科を3教科型と英語外部検定試験利用型の両方で出す(英語外部検定試験利用型を実施している学科の場合)
  2. 残りの枠で、別の学科を1〜2学科出す
  3. A日程で第一志望の学科を英語外部検定試験利用型(当日の英語も受験を選ぶ)で出す

全学部日程の英語外部検定試験利用型は、国語と選択科目の2科目勝負になります。英語が得意な人なら3教科型と両方出しておくことで、英語で稼ぐ道と、英語以外で勝負する道の両方を持てます。A日程は換算値が保険になり、当日の英語が換算値を上回ればそちらが使われます。

パターン2:英検のスコアがない、または基準に届かない人

  1. 全学部日程の3教科型で2学科
  2. A日程で、本命の学科と試験日の違う学科を2〜3学科
  3. 共通テストの出来によって、後期の共通テスト利用を検討

全学部日程とA日程は試験の形がほぼ同じなので、過去問の対策を共通にできるのが利点です。2月1日から7日まで、同じ型の試験を何回も受けることになるので、体力と移動の計画も立てておきましょう。

パターン3:共通テストも本気で受ける人(国公立併願など)

共通テスト利用(前期)は出願が1月15日締切で、共通テストの前に出すことになります。最大16学科まで出せますが、得点の見込みが立たないうちに出すことになるので、模試の結果で届きそうな学科に絞るのが現実的です。そのうえで全学部日程を1回受けておくと、共通テストの結果に左右されない合格の機会を確保できます。

ほかの大学との日程の組み方は私大入試の日程の組み方、併願校全体の決め方は併願校の決め方で詳しく書いています。

出願前に確認しておくこと

  • 志望学科が全学部日程の英語外部検定試験利用型を実施しているか(英文・芸術・国際キャリアは実施なし)
  • A日程での志望学科の試験日。同じ日の学科は重ねられない
  • フランス文学科の3教科型を全学部日程でフランス語で受ける場合、他学科の3教科型とは併願できない
  • 心理学科の共通テスト利用(前期)は3教科型と5教科型のどちらか一方
  • 英検のスコアが出願締切日から2年以内のものか、同じ回の合計か
  • 全学部日程は同じタイミングでまとめて出願登録する(割引の条件で、受理後の追加もできないため)

明治学院は、方式が多いぶん、仕組みを知っている人ほど合格の機会を増やせる大学です。どれか1つに決め打ちするのではなく、自分の英語の資格と得意科目に合わせて組み合わせを考えてみてください。

あわせて読みたい

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

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二神大輝