青山学院大学 教育人間科学部の推薦・総合型2027|自己推薦は実施なし

青山学院大学の2027年度入試で、教育人間科学部(教育学科・心理学科)は自己推薦入学者選抜の対象になっていません。大学の要項ダウンロードページに載っている2027年度の自己推薦は、文学部英米文学科・史学科・比較芸術学科、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部の5つです。

教育人間科学部に年内に入る道は、全国高等学校キリスト者推薦(心理学科)、スポーツに優れた者(教育学科)、全国児童養護施設推薦など、条件がはっきり決まった方式です。この記事では、それぞれの出願条件と日程を公式の要項からまとめ、高1・高2が今から何を準備すればよいかを説明します。

キリスト者推薦の出願書類は2026年11月4日(水)郵送必着です。対象になる人は日付を急いで確認してください。

1. 基本情報(教育人間科学部の年内入試・2027年度)

項目 内容
自己推薦 2027年度は教育人間科学部では実施なし(要項一覧に掲載なし)
キリスト者推薦(心理学科) 募集若干名/Web出願登録10月21日(水)〜11月4日(水)23:59、書類11月1日(日)〜11月4日(水)郵送必着/試験11月23日(月・祝)/合格発表12月1日(火)13:00〜
スポーツに優れた者(教育学科) 募集約4名/出願10月22日(木)で終了/第一次審査(書類)発表11月13日(金)/第二次審査11月21日(土)/合格発表12月1日(火)13:00〜
全国児童養護施設推薦(教育学科・心理学科) 募集は対象学部・学環合計で若干名/第一次審査の出願9月17日(木)で終了/第二次審査(面接)10月24日(土)で終了/合格発表11月16日(月)13:00〜
選考方法 キリスト者推薦:書類審査・筆記試験(小論文)・面接/スポーツ:第一次は書類、第二次は小論文・面接

2026年度の入試結果(大学公表)

方式・学科 2026年度の結果
キリスト者推薦(心理学科) 志願者0名・合格者0名
スポーツに優れた者(教育学科) 第一次審査:志願者15名・合格者6名/第二次審査:志願者5名・合格者5名/入学者4名

数字は大学の「2026年度 入学者選抜結果【学校推薦型選抜・総合型選抜】」から読み取りました。キリスト者推薦は対象者が限られる方式です。スポーツ推薦は書類による第一次審査の段階で半分以上が不合格になっている点に注意してください。

2. 心理学科:全国高等学校キリスト者推薦

キリスト者推薦で教育人間科学部が募集するのは心理学科だけです。教育学科はこの方式の対象に入っていません。

出願資格(すべてに当てはまること)

  • 高校(キリスト教学校教育同盟の加盟校を除く)を2027年3月に卒業見込みで、高校長が責任をもって推薦できる人
  • 出願時にプロテスタント教会の現住陪餐会員(正会員)であること(幼児洗礼の人は信仰告白または堅信礼を経ていること)
  • 心理学科を第一志望とし、入学後に大学のキリスト教活動に積極的に参加する意思があること
  • 全体の学習成績の状況が4.0以上、かつ英語の学習成績の状況が4.4以上

所属している教会が要項の「プロテスタント教会」に当たるか分からない場合は、大学の入試課に問い合わせるよう要項に書かれています。また、推薦で入学を許可されたのに辞退した人がいた場合、翌年度からその高校からの推薦を受け付けないことがあるとも書かれています。第一志望であることを確かめてから出願してください。

なお、キリスト教学校教育同盟に加盟している高校の生徒はこの方式の対象外で、別に「キリスト教学校教育同盟加盟高等学校推薦」があります。こちらの要項は対象校にだけパスワードが知らされる仕組みです(2026年度は心理学科に5名が志願し、合格者は0名でした)。

試験当日

11月23日(月・祝)、青山キャンパスで、筆記試験(小論文)が10時30分〜11時30分、面接が14時からです。受験票は11月16日(月)に開示されます。小論文の字数やテーマは要項には書かれていません。

要項の注意事項のうち、当日困りやすいものを挙げます。

  • 筆記試験開始の30分前までに着席する。開始後20分を過ぎると受験できない
  • 筆記試験と面接の両方を受けなければならない
  • 試験室に時計はない。スマートフォンやスマートウォッチを時計として使うことは禁止
  • 顔写真付きの身分証明書(生徒証など)を持っていく

合格発表は12月1日(火)13時から、入学手続書類は12月11日(金)郵送必着です。

大学が公表している小論文の出題意図

大学は「2026年度 学校推薦型選抜/総合型選抜/その他の選抜における試験問題・解答又は解答例・出題意図」を公開しています。2026年度のキリスト者推薦・心理学科の小論文については、おおむね次の点を見ると説明されています。

  • 心理学を学ぶことで身につく知識・技能、思考力・判断力
  • 人の心や、多様化する現代社会が抱える問題への関心
  • それについての自分の考えを的確に説明する表現力

試験問題も同じページで見られます。実物を1回、60分を計って解いてみましょう。

提出書類

  • 志願者身上書(所定用紙、手書き)
  • 調査書
  • 志願者推薦書Ⅰ(学校長が作成)
  • 志願者推薦書Ⅱ(所属教会の主任牧師が作成し厳封)

要項は志願者身上書について、自分で考えた文章で書き、人工知能などによる自動生成や他者による作成を禁じるとしています。出願者が作る書類は手書きで、鉛筆や消せるボールペンは使えません。所定用紙はA4片面で印刷します。Web出願では「主体性・多様性・協働性に関する経験」も入力しますが、得点にはならないと書かれています。

3. 教育学科:スポーツに優れた者

教育学科は「スポーツに優れた者の入学者選抜」で約4名を募集します。主な条件は次のとおりです。

  • 青山学院大学が第一志望で、入学後に体育会の部に入り競技を続ける意思があること
  • 高校3年1学期までの全体の学習成績の状況が3.5以上
  • 募集競技種目で、高校在学中に次のいずれかの実績があること(教育学科は全国高等学校総合体育大会の競技種目が主な対象)
    • 国際大会への出場
    • 全国大会で8位以上(団体競技は所属チームの成績)
    • 都道府県大会またはブロック大会で優勝か準優勝
    • これらと同等以上の実績を公式記録で証明できる

今年度は出願が終わり、第一次審査(書類)の合格発表が11月13日(金)13時からです。第一次合格者は11月13日〜16日に第二次のWeb出願登録をし、11月21日(土)に青山キャンパスで小論文(10時30分〜11時30分)と面接(14時〜)を受けます。

大学が公表している2026年度の出題意図では、教育学科の小論文は、スポーツや運動に関わる者として、誰もが心身の健康や体力を保ち活動的な生活を送るうえでの課題をどう理解し、多面的に解決する考えを持てるかを評価するとされています。自分の競技経験を、健康や運動習慣という社会の課題につなげて書く練習をしておきましょう。

4. 心理学科のアドミッション・ポリシーから読み取れること

キリスト者推薦の要項には、心理学科のアドミッション・ポリシーが載っています。要点は次の3つです。

  • 国語・地理歴史・公民・数学・理科・英語などについて高校卒業相当の知識がある
  • 物事を論理的に考察し、自分の考えを的確に表現できる
  • 人の心や社会問題に関する学問・実践に強い関心を持ち、専門的に探究する志がある

小論文と面接では、「心」への関心を具体的な経験や疑問で語れるかが問われると考えて準備しましょう。教育・心理系の小論文で扱われやすいテーマは教育・心理・社会・福祉系の小論文にまとめています。

5. 志願者身上書の準備チェックリスト

  • 教会での奉仕や活動を、時期と内容つきで書き出したか
  • 心理学に関心を持ったきっかけを、1つの出来事に絞れているか
  • 「人の心」について自分が持っている疑問を、問いの形で言えるか
  • 入学後に大学のキリスト教活動へどう関わりたいかを書いたか
  • 自分の言葉で、手書きで清書する時間を取ってあるか

面接対策は面接でよく聞かれる質問も使ってください。

6. 今年キリスト者推薦を受ける人の残り3週間

出願を済ませた人は、試験日の11月23日まで約3週間あります。小論文の字数が分からないので、60分で書き切る練習を中心にしましょう。

  • 11月4日まで:書類が必着で届くよう、郵送の日を逆算する。身上書のコピーを手元に残す
  • 11月5日〜11日:心理・教育・社会に関する短い文章を読み、60分で意見文を2〜3本書く
  • 11月12日〜18日:身上書に書いた内容から質問を予想し、声に出して答える練習をする。大学が公開している2026年度の試験問題を60分で解いてみる。11月16日の受験票開示も忘れずに確認する
  • 11月19日〜22日:書いた小論文を読み直し、論の組み立て方(主張→理由→例→まとめ)を確認する。腕時計、身分証明書、受験票など当日の持ち物をそろえる

小論文60分の時間配分の例

  1. 設問と資料を読む(10分)
  2. 主張と理由2つをメモにする(10分)
  3. 書く(35分)
  4. 見直し(5分)

7. 高1・高2が今から準備すること

2028年度入試の方式や日程はまだ発表されていません。来年度に教育人間科学部の自己推薦が新しく始まるかどうかも分からないため、どの方式になっても困らない準備をしておくことが大切です。

  • 評定:キリスト者推薦は全体4.0・英語4.4、スポーツは3.5が基準でした。高1から定期テストを落とさない
  • 探究:教育や心理への関心を、本や調べ学習で深める。テーマの決め方は探究テーマの決め方
  • 一般選抜の学力:年内入試の対象外になる可能性もあるので、英語を中心に一般選抜の勉強も並行する
  • 他の入口の比較:青学の入試全体は青山学院大学の入口別ガイドで確認する

心理学を自己推薦・総合型で目指したい人は、他大学の方式も早めに調べておくと選択肢が広がります。高2の冬からの進め方は高2の冬から始める推薦準備で紹介しています。

8. よくある質問

Q. 教育人間科学部に自己推薦で出願することはできますか。
A. 2027年度の要項一覧には教育人間科学部の自己推薦はありません。来年度以降については、発表される要項で確認してください。

Q. キリスト者推薦で教育学科を受けられますか。
A. 2027年度の要項では、教育人間科学部の募集は心理学科のみです。

Q. 英語資格は必要ですか。
A. キリスト者推薦の心理学科では、英語資格の提出は求められていません。代わりに英語の評定4.4以上が条件です。

Q. 指定校推薦はありますか。
A. 指定校推薦の要項は大学が指定した高校にだけ知らされます。在籍校の進路指導の先生に確認してください。

Q. スポーツ推薦の評定はいつの時点で見られますか。
A. 2027年度の要項では、高校3年1学期までの全体の学習成績の状況が3.5以上であることが条件でした。高3の1学期まで評定が動くので、部活が忙しい時期も定期テストの準備を続けてください。

あわせて読みたい

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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この記事を書いた人

二神大輝