日本大学の一般選抜2027年度は、A個別・AN共通日程・N全学統一・C共通テスト利用・CA共通テスト併用の5方式で行われます。2027年度の大きな変更は、法・経済・商・国際関係・危機管理・スポーツ科学の各学部と短期大学部ビジネス教養学科でAN共通日程方式が新しく始まることです。
この記事は、日大を受けるかもしれない高校生と保護者の方向けに、方式の違い、試験日と出願締切、検定料、2026年度の入試結果、併願の組み方をまとめた入口のページです。学部が多いため、配点や科目は法・経済・商の例に絞り、それ以外の学部は「調べる手順」で案内します。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 方式 | A個別/AN共通日程(2027年度から新設)/N全学統一/C共通テスト利用/CA共通テスト併用(工学部のみ) |
| N方式の試験日 | 第1期 2027年2月1日(月)/第2期 3月4日(木) |
| AN方式の試験日 | 第1期 2月3日(水)・4日(木)・5日(金)から選択/第2期 2月20日(土) |
| C方式の出願締切 | 多くの学部で1月15日(金)。共通テストは1月16日・17日 |
| N方式の検定料 | 18,000円(医学部60,000円、歯学部24,000円) |
| 2026年度の全学の結果 | 志願者112,312名、受験者102,393名、合格者29,144名 |
2026年度の受験者数を合格者数で割ると、全学で約3.5倍です(この割り算は当ページでの計算です)。ただし倍率は学部・方式・期によって大きく違います。第1期は3〜4倍台の学科が多い一方、N方式の第2期は20倍を超える学科もありました。くわしくは「4. 入試結果」で見ます。
1. 日本大学の一般選抜は5つの方式
日本大学の公式サイトでは、一般選抜の方式を次のように説明しています。
- A個別方式(A方式):各学部が独自に行う試験です。学部本校舎以外にも試験場を置く場合があります。
- AN共通日程方式(AN方式):複数の学部が共同で行う試験です。第1期は試験日を選べて、複数の日程に出願できます。外部の英語スコアも使えます。
- N全学統一方式(N方式):同じ日・同じ問題で、複数の学部・学科に併願できる試験です。学部をまたぐだけでなく、同じ学部の複数の学科にも併願できます。
- C共通テスト利用方式(C方式):大学入学共通テストの得点で判定します。
- CA共通テスト併用方式(CA方式):共通テストの得点に学部独自の試験を加えて判定します。実施は工学部のみです。
どの学部がどの方式を行うかは、公式サイトの一覧では次のとおりです。
- AN方式:法学部(第二部を含む)、経済学部、商学部、国際関係学部、危機管理学部、スポーツ科学部、短期大学部ビジネス教養学科。
- A方式:法学部(第二部のみ)、文理学部、国際関係学部、理工学部、生産工学部、工学部、歯学部、松戸歯学部、生物資源科学部、薬学部、短期大学部の船橋校舎の学科。
- N方式:第1期・第2期とも、公式サイトの一覧ではすべての学部(芸術・医を含む)で実施します。
- C方式:法、文理、経済、商、国際関係、理工、生産工、工、歯、松戸歯、薬の各学部と、短期大学部の2課程。
つまり、法・経済・商の第一部を受ける人にとって、2027年度はA個別方式がなくなり、AN方式に置き換わる形です。2026年度の結果を見るときは、この点に注意してください。
2. 2027年度の主な変更点
- AN共通日程方式の新設:第1期は2月3日・4日・5日の3日間から試験日を選べます。試験日が違えば複数の学部・学科に出願でき、同じ学部・学科に複数回出願することもできます。同じ試験日の中で複数の学部・学科に併願することは、原則としてできません(法学部の公式ページの説明)。
- N方式の外部英語スコア利用が拡充:スコアを外国語の得点として換算できます(法学部の変更点ページの表現は「利用が拡充します」。「6. 英語の外部試験」参照)。
- 「主体性等」の入力が出願の要件(2027年度から新しいかどうかは、確認できた公式ページには書かれていません):高校入学相当の年齢からこれまでの経験を通じて、自分がどう成長したかを100字以上500字以内で入力します。合否判定には使われませんが、入力しないと出願できません。入力した内容は、同じ出願登録画面で併願するすべての学部・学科・方式に使われます。
年内入試の変更は日本大学の総合型選抜2027年度と学校推薦型選抜(公募制)2027年度で別にまとめています。
3. 日程と出願締切
日本大学の「2027年度一般選抜 実施スケジュール」に載っている、全学共通の方式別の日程です。出願書類は1月5日から郵送で受け付け、簡易書留で締切日必着です(N方式のページにも「郵送必着」とあります)。
N全学統一方式
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 第1期 | 出願締切 1月22日(金)/試験 2月1日(月) |
| 第2期 | 出願締切 2月25日(木)/試験 3月4日(木) |
| 合否発表(第1期) | 学部で異なる。危機管理・スポーツ科学・薬・生物資源科学は2月10日、文理・工・歯・松戸歯は2月12日、商・理工・生産工は2月15日、法・経済・国際関係は2月17日 |
AN共通日程方式
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 第1期 | 出願締切 1月22日(金)/試験 2月3日・4日・5日から選択 |
| 第2期 | 出願締切 2月10日(水)/試験 2月20日(土) |
| 合否発表(第1期) | 法・経済・商・国際関係・危機管理・スポーツ科学とも2月17日 |
AN方式は、試験日によって受けられる科目が違います。商学部の資料では、「地理総合,地理探究」は2月3日のみ、数学は2月5日には実施されないと書かれています。経済学部のページでは、ANは参加学部共通の問題で全問マーク式、Nは日本大学オリジナルの問題と説明されています。
C共通テスト利用方式
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 出願締切(第1期ほか) | 法・文理・経済・商・理工・生産工・工・薬は1月15日(金)。国際関係は1月22日(金) |
注意したいのは、多くの学部でC方式の出願締切が共通テスト本番(1月16日・17日)の前日だということです。自己採点の結果を見てから出願する、という使い方はできません。国際関係学部の第1期(1月22日締切)と、経済・商・理工などの第2期は共通テストのあとに出願できます。共通テスト利用の考え方は共通テスト利用入試とはにまとめています。
A個別方式・CA方式
A個別方式の日程は学部ごとに違います。たとえば文理学部の人文系・社会系は1月22日締切で2月3日、理学系は2月4日、理工学部は1月29日締切で2月11日、国際関係学部は2月25日締切で3月6日です。CA方式(工学部)は2月5日締切で2月15日に試験があります。そのほかは公式のスケジュール表で確認してください。
4. 入試結果(2026年度)
公式サイトに2026年度の入試結果が公開されています。以下の倍率は、受験者数÷合格者数です。注意点が一つあります。2026年度は法・経済・商もA個別方式で実施していたため、表のA方式は「2027年度のAN方式の前身」として読んでください。同じ倍率になるとは限りません。
法学部(第一部)
| 方式・学科 | 受験者・合格者・倍率 |
|---|---|
| A方式 第1期 法律学科 | 1,440名・382名・3.8倍 |
| N方式 第1期 法律学科 | 1,312名・301名・4.4倍 |
| N方式 第1期 政治経済学科 | 759名・226名・3.4倍 |
| N方式 第2期 法律学科 | 302名・17名・17.8倍 |
経済学部
| 方式・学科 | 受験者・合格者・倍率 |
|---|---|
| A個別 第1期 経済学科 | 3,487名・903名・3.9倍 |
| N方式 第1期 経済学科 | 2,215名・691名・3.2倍 |
| N方式 第2期 経済学科 | 962名・48名・20.0倍 |
商学部(第一部)
| 方式・学科 | 受験者・合格者・倍率 |
|---|---|
| A方式 第1期 商業学科 | 1,196名・379名・3.2倍 |
| N方式 第1期 商業学科 | 1,058名・345名・3.1倍 |
| N方式 第2期 商業学科 | 246名・10名・24.6倍 |
表の範囲では、第1期は3〜4倍台、N方式の第2期は17.8〜24.6倍という形です(第2期は学科によって5.8倍から39.8倍まで幅があります)。第2期は募集人員が少なく(法学部は各学科5名、商学部は商業10名・経営6名・会計4名)、第1期で合格を取りにいく前提で組むほうが安全です。学科別の全データは、各学部の入試結果ページと全学の入試結果PDFで確認できます。
5. 学部の例:法・経済・商の科目と募集人員
法学部
| 方式 | 科目と配点 |
|---|---|
| N方式(第1期・第2期とも) | 3教科3科目。国語100点、地理歴史・公民・数学①から1科目100点、外国語100点。標準化得点に換算して判定 |
| C方式 3教科型 | 国語200点、地理歴史・公民・数学・理科・情報から1科目100点、外国語(英語リーディング100点・リスニング100点) |
募集人員(法律・政治経済・新聞・経営法・公共政策の順)は、N方式の第1期が55・28・13・13・23名、第2期が各5名です。
経済学部
| 方式 | 科目と配点 |
|---|---|
| AN方式・N方式 第1期 | 国語100点、地理歴史・公民・数学から1科目100点(Nは数学①)、外国語100点 |
| N方式 第2期 | 国語・数学①から1科目100点、外国語100点の2教科 |
| C方式 第1期3教科型 | 国語200点、地理歴史・公民・数学・理科・情報から1科目100点、外国語200点(合計500点) |
募集人員(経済・産業経営・金融公共経済の順)は、AN第1期が195・75・40名、N第1期が85・35・15名、N第2期が40・25・10名です。経済学科の国際コースは、AN・N・C方式とも別に出願する必要があります。
商学部
| 方式 | 科目と配点 |
|---|---|
| AN方式(第1期・第2期) | 3教科3科目。国語100点、地理歴史・公民・数学から1科目100点、外国語100点 |
| N方式 第1期 | 3教科3科目。国語100点、地理歴史・公民・数学①から1科目100点、外国語100点 |
| N方式 第2期 | 2教科2科目。国語・地理歴史・公民・数学①から1科目100点、外国語100点 |
募集人員(商業・経営・会計の順)は、AN第1期が140・70・50名、N第1期が50・30・20名、N第2期が10・6・4名です。N方式は両期とも標準化得点に換算して判定されます。
文理、理工、生産工、国際関係など、そのほかの学部の科目と配点は、日本大学の「N全学統一方式 学部別指定科目一覧」と各学部の試験科目の資料にあります。この記事には載せていません。
6. 英語の外部試験の使い方(N方式)
N方式では、第1期・第2期とも、英語資格・検定試験のスコアを外国語の得点として使えます。スコアを提出すれば外国語の試験は受けなくてよく、スコアと当日の試験の両方を受けた場合は、高いほうの得点で判定されます。学部別指定科目一覧の換算表の一部は次のとおりです。
| スコア | 外国語の得点 |
|---|---|
| 英検CSE 2,304以上 | 90点 |
| 英検CSE 2,142以上/1,980以上 | 80点/70点 |
| IELTS 5.5以上/5.0以上/4.5以上 | 90点/80点/70点 |
TEAP、GTEC、TOEFL iBTの換算値は一覧表で確認してください。4技能の合計スコアが対象で、2025年1月以降に受験したものが有効です。英検は2級以上で4技能すべてのスコアがあることが条件で、TOEFL ITPは使えません。英検などの外部スコアの使い方も参考にしてください。
7. 併願の組み方
検定料の仕組み
A方式またはAN方式と、N方式第1期に同じ学部・同じ学科(コース)で同時に出願すると、N方式第1期の検定料が0円になります。芸術学部と医学部はA方式・AN方式を行わないため、この特典の対象外です。そのほかの方式の検定料は、募集要項で確認してください。
日大が第一志望の文系(法・経済・商)の例
- 2月1日:N方式第1期。同じ科目で受けられる別の学部・学科にも、同じ日に併願できます。
- 2月3日・4日・5日のうち1日:AN方式第1期。同じ学科に同時出願すれば、N方式第1期の検定料が0円です。
- 2月20日:AN方式第2期。
- 3月4日:N方式第2期。募集人員が少なく倍率が高くなりやすいため、最後の手段と考えすぎないでください。
他大学が第一志望で、日大を併せて受ける場合
AN方式は第1期の試験日を3日間から選べるので、他大学の試験日と重なる日を避けて組めます。N方式は2月1日に1日で複数の学部・学科を受けられ、2月のはじめに試験を入れられる日程です。2月全体の組み方は私大入試の日程の組み方、日東駒専の並べ方は日東駒専の日程選びにまとめています。
8. 学部別に調べる手順
- 日本大学の一般選抜ページで、志望学部がどの方式を行うかを確認します(AN・A・N・C・CAのどれか)。
- 「2027年度一般選抜 実施スケジュール」で、方式ごとの出願締切・試験日・合格発表日・入学手続の締切を見ます。
- 志望学部の公式サイトで、試験科目、配点、募集人員を見ます。N方式は「学部別指定科目一覧」にまとまっています。
- 各学部の入試結果ページで、前年度の志願者・受験者・合格者・倍率を見ます。
- 併願したい学科が、同じ試験日に受けられるかを確認します。ANは同じ試験日内の併願が原則できません。
- 出願前に、「主体性等」の文章(100字以上500字以内)と、外部英語スコアの有無を確認します。
志望学部が決まったら、駒澤大学・専修大学との組み合わせも見ておくと日程が組みやすくなります。日大・駒澤・専修の入試、駒澤大学 一般選抜2027、専修大学 一般選抜2027も参考にしてください。
9. よくある質問
Q. N方式の詳しい科目や併願のしかたは?
N方式だけを詳しく扱った記事があります。日本大学N全学統一方式2027|第1期・第2期の日程・科目・併願をご覧ください。
Q. 医学部や芸術学部はどの方式で受ける?
芸術学部と医学部は、A方式・AN方式を行いません。N方式で受けます。医学部は一次試験のあとに二次試験があります。
参考にした公式情報
- 日本大学 一般選抜(方式の説明・学部別の実施方式)
- 日本大学 一般選抜 N全学統一方式
- 日本大学 2027年度一般選抜 実施スケジュール(PDF)
- 日本大学 N全学統一方式 学部別指定科目一覧(PDF)
- 日本大学 入試結果
- 日本大学 2026年度 一般選抜 入学試験状況(PDF)
- 日本大学 法学部 一般選抜 試験科目(PDF)
- 日本大学 商学部 一般選抜 試験科目(PDF)
- 日本大学 経済学部 一般選抜
- 日本大学 経済学部 入試結果
- 日本大学 法学部 入学試験の主な変更点
- 日本大学 法学部 入学者選抜概要
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
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- 日本大学N全学統一方式2027|第1期・第2期の日程・科目・併願
- 日大・駒澤・専修の入試
- 駒澤大学 一般選抜2027|全学部統一・T方式・S方式の違いと併願
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- 日本大学 法学部 一般選抜2027|AN・N・C方式の日程と配点
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- 日本大学 理工学部 一般選抜2027|A個別・N方式の科目と倍率
- 日本大学 生物資源科学部 一般選抜2027|A個別・N方式の倍率
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