立教大学 法学部の自由選抜入試は、前年度(2026年度入試)の結果で法学部全体の志願者129名に対し合格者20名でした。書類選考を通ったのは39名で、志願者の3割ほどです。
2027年度入試は、第1次選考(書類選考)の合格発表が2026年10月30日に終わり、第2次選考は11月14日(土)に池袋キャンパスで面接のみ、合格発表は12月7日(月)11:00です。出願資格は評定平均3.8以上と英語の4技能資格のスコア提出で、今年度の出願はすでに締め切られています。
この記事では、2027年度の入試要項で確認した出願資格・日程・選考内容と提出書類(自筆で2,000字程度の志望理由書、活動報告書など)、併願のルール、学科別の入試結果をまとめ、来年以降に受ける高1・高2生が何から準備すればよいかを整理します。
1. 基本情報(2027年度・2027年4月入学)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入試区分 | 自由選抜入試(全学部で実施) |
| 対象学科 | 法学科/国際ビジネス法学科/政治学科(出願は1学科のみ) |
| 募集人員 | 3学科あわせて8名程度(一覧表で3学科が1つの欄にまとめて記載。学科別の人数は書かれていない) |
| 出願(Web出願) | 2026年9月1日(火)〜9月10日(木)※締切済み |
| 書類の郵送 | 9月11日(金)まで(国内からは郵便局の消印有効)※締切済み |
| 第1次選考(書類選考)の発表 | 2026年10月30日(金)11:00 ※発表済み |
| 第2次選考 | 2026年11月14日(土)池袋キャンパス。面接のみ(10:30〜、10:00までに面接者控室へ入室) |
| 第2次選考 合格発表 | 2026年12月7日(月)11:00 |
| 入学手続 | 第1次手続 12月7日〜12月14日/第2次手続 2027年1月18日〜2月4日 |
| 発表の確認方法 | Web出願システムのマイページ「STEP5 合否照会」(掲示・郵送の発表はない) |
| 2027年度の主な変更点 | 大学が公表した変更点のうち、法学部の自由選抜入試に関するものはなし |
募集人員は「8名程度」とあり、出願状況や選考結果によっては合格者数が募集人員を下回ることがあると要項に書かれています。前年度の合格者数(20名)と開きがありますが、理由は大学の資料からは分かりません。第2次選考の会場に入れるのは11月14日は8:30からで、プリントアウトした受験票が必要です(スマートフォンの画面だけでは入室できません)。
2. 出願資格(法学部・2027年度)
次の1〜4をすべて満たす人が対象です。
- 評定:2026年4月〜2027年3月に高校を卒業する人で、第3学年第1学期までの全体の評定平均値が3.8以上(通常の課程による12年の学校教育を修了する人も同じ基準。外国の学校の出身者などは別の要件があり、要項の48頁に詳細)。
- 意欲:法学部(法学科・政治学科・国際ビジネス法学科)での勉学に強い意欲があること。
- 英語資格:ケンブリッジ英語検定、英検、GTEC、IELTS(Academic)、TEAP、TOEFL iBTのいずれかを受験し、4技能(Reading・Listening・Writing・Speaking)のスコアを提出できること。2024年9月2日以降に受験したものが有効です。要項には合格ラインにあたる点数の指定は書かれていません。
- 実績:次の(a)〜(c)のいずれかに当てはまること。
- (a)高校在学中に、音楽・演劇・美術・文学・書道・弁論など学術・文化・芸術の分野で、都道府県レベル以上の大会・コンクールで上位に入賞するなど高い評価を得た(団体の場合は中心的な役割を果たした)
- (b)高校在学中に、スポーツで都道府県レベル以上の大会でベスト8以上の成績を収めた(団体競技は、ベスト8以上のチームで指導的な役割を果たした、またはレギュラーなどとして活躍した)
- (c)外国の学校教育制度に基づく高校(第10学年以上に相当する課程)で、継続して2学年以上の課程を修了し(見込みを含む)、特色ある異文化体験がある(在外教育施設は含まない)
つまり評定3.8以上に加えて、英語の4技能資格と、条件4の(a)〜(c)のどれか(国内の高校生の多くは、都道府県レベル以上の実績の(a)か(b))が必要です。「見込み」で受験して合格しても、2027年3月31日までに大学入学資格を満たせないと入学は許可されません。資格の基準点がないため、英語は「4技能を測れる試験を、有効期間内に1回は受けておく」ことが出願の最低条件になります。英語資格のスコアの読み方は英検CSEスコアと推薦の出願資格の読み方で説明しています。
3. 入試結果(2026年度入試・自由選抜入試 法学部)
| 学科 | 志願者数/書類選考合格者数/合格者数 |
|---|---|
| 法学科 | 55名/19名/12名 |
| 国際ビジネス法学科 | 22名/6名/3名 |
| 政治学科 | 52名/14名/5名 |
| 法学部 小計 | 129名/39名/20名 |
志願者数を合格者数で割ると、法学科が約4.6倍、国際ビジネス法学科が約7.3倍、政治学科が約10.4倍です。どの学科も書類選考の段階で志願者の3割前後に絞られ、第2次選考を経て書類選考合格者の4割弱〜6割強が合格しています。人数が少ないので年によって数字は動きますが、書類で落ちる人が一番多い入試だと考えて準備するのが現実的です。
立教大学の他学部の自由選抜入試は、社会学部や文学部の記事でも扱っています。学部によって条件と選考の形がかなり違うので、比べて読むと法学部の特徴がつかみやすくなります。
4. 法学部の3学科
自由選抜入試は学科ごとに出願します。大学の学部紹介では、3学科は次のように説明されています。
- 法学科:社会の問題を法的に解決し、未来の秩序を創造できる人を育てる。
- 国際ビジネス法学科:法的な視点で国際ビジネスのルールを考え、世界のビジネスの架け橋となる人を育てる。
- 政治学科:日本や外国の政治や制度を幅広く学びながら、現実を分析し、未来を構想する人を育てる。
志望理由書では「なぜその学科か」を必ず問われます。たとえば地域の問題に関心があっても、ルールや紛争の解決から考えるなら法学科、行政や選挙・政策から考えるなら政治学科、企業の取引や国境を越えた経済活動から考えるなら国際ビジネス法学科、というように同じ関心をどの角度から学ぶかを言葉にしておくと書きやすくなります。法学部系統の学びの違いは法学部・政治学系の比較も参考になります。
5. 提出書類(法学部用の様式)
大学の「特別入試 出願書類」のページに、2027年度の法学部用の様式が公開されています。
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 志望理由書(全3頁) | 2,000字程度。これまでの実績・力を入れた活動と、入学後に何をどのように学びたいか |
| 活動報告書B | 出願資格に関わる実績を中心に、時期・内容・役割を2頁以内で記入。第三者の署名捺印が必要 |
| 活動報告書C | 出願条件4(c)の人のみ。テーマ「あなたが有する特色ある異文化体験について」1,000字程度 |
| 調査書・英語資格の証明書 | 全員が提出。調査書は第3学年1学期までの成績が記載された、校長が証明し厳封されたもの |
| 任意資料表紙 | 任意資料を出す場合のみ。資料はA4判のコピーで一冊にまとめる(返却なし) |
| 全学部共通の書類 | 学歴調書・在籍期間証明書・証明書原本返却願(いずれも該当者のみ) |
書き方のルール(様式の注意事項)
- 志望理由書・活動報告書は本人が自筆、日本語の横書き。黒または青のボールペンを使い、消せるペンは不可。
- 書き間違いは修正液・修正テープで直して丁寧に書き直す。欄外への記入や、指定より多い枚数の提出は不可。
- 用紙は片面印刷し、左上をホチキスなどで留める。
- 活動報告書Bの署名は、高校の校長、所属団体の長、または活動を証明できる人(3親等以内の親族は不可)。記入が1頁目で終わっても、署名は2頁目の欄に必要。
- 出願資格に関わらない活動(部活動、大会、委員会、ボランティアなど)も活動報告書Bに書ける。
手書きで2,000字となると、清書だけで数時間かかります。下書きを完成させてから清書に入り、書き損じに備えて用紙を多めに印刷しておきましょう。手書きの清書の手順は志望理由書は手書きとパソコンどちら?にまとめています。
志望理由書(2,000字程度)の配分例
- 関心を持った出来事(約300字):ニュース、地域、学校生活などで、法や政治の問題だと感じた具体的な場面。
- これまでの実績と取り組み(約600字):活動報告書Bに書いた実績の中身。何を目標にし、どう工夫し、何が残ったか。
- 活動から見えた課題(約300字):活動の中で気づいた「ルール」「決め方」「制度」の問題。
- 入学後に学びたいこと(約600字):志望学科のどの分野の科目やゼミで、3.の課題をどう学ぶか。1・2年次と3・4年次に分けて書く。
- 卒業後の展望(約200字)
様式の指示は「過去の実績・力を入れた活動」と「入学後に何をどのように学びたいか」の2本立てです。2.と4.に字数を多く配ると、指示に沿った形になります。
6. 選考の進み方と評価のされ方
自由選抜入試は第1次選考と第2次選考の2段階で、結果の表では第1次が「書類選考」となっています。法学部の入学者受入れの方針では、自由選抜入試は提出書類と面接等の内容から多面的・総合的に評価するとされています。
大学のQ&Aでは、次のように説明されています。
- 総合評価なので、英語資格・検定試験や活動内容など各項目の評価基準は公表していない。出願書類、筆記試験、面接などすべてでアピールしてほしい。
- スポーツと文化芸術活動の両方の実績がある場合は、自信のあるほうで出願し、もう一方は選考の中でアピールしてよい。
- 面接の形式・時間は、入試要項に書かれている場合を除いて公表していない(法学部の要項には面接の時間・人数の記載がない)。
法学部の第2次選考は、11月14日(土)の面接のみで、筆記試験はありません(一覧表の試験科目は「面接」だけ)。要項では、第2次選考は入学後の勉学に必要な基礎的な学力、勉学への意欲、志望分野に関連した素質、諸活動を通して培われた能力などを総合的に評価するとされています。面接では志望理由書と活動報告書の内容から質問されることを前提に、面接でよく聞かれる質問と、深掘りされたときの答え方のような形で想定問答を作っておくと安心です。法学部らしい準備としては、ふだんから新聞を読み、気になった判決や法改正、選挙・政策のニュースについて賛成・反対の両方の理由を言えるようにしておくことです。入学者受入れの方針にも、新聞や本を日常的に読む習慣が望ましいと書かれています。
7. 高1・高2からの準備スケジュール
2027年度は、9月上旬に出願、10月末に第1次選考の発表、11月中旬に面接、12月上旬に最終発表という流れでした。これを目安にすると、準備は次のようになります。
- 高1〜高2:評定平均3.8以上を保つ(出願時は高3の1学期までの成績で判定)。同時に、都道府県レベル以上の大会・コンクールでの入賞など、出願資格4の実績を作り、賞状や大会の記録を残す。
- 高2の冬:英語は4技能(読む・聞く・書く・話す)が測れる試験を受けておく。有効なのは出願期間の初日から遡って2年以内の受験なので、高3の夏までに受けたスコアが使える。活動報告書Bの署名を誰に頼むかも決める。法学科・国際ビジネス法学科・政治学科のどこで学ぶかを、授業内容を調べて絞る。
- 高3の4〜6月:入試要項で出願条件・日程を確認。志望理由書の下書きを始める。
- 高3の7〜8月:志望理由書を何度も書き直し、自筆で清書する時間を確保する(9月上旬に出願)。
- 出願後〜11月の面接:想定問答を作り、時事問題について自分の意見を話す練習をする。
英語資格のスコアの読み方は英検CSEスコアと推薦の出願資格の読み方で説明しています。
8. よくある質問
Q. 法学部と別の学部の自由選抜を両方受けられますか?
自由選抜入試で2つ以上の学部・学科に出願することはできません。法学部の中でも、出願するのは1学科です。
Q. 他の入試や他大学と併願できますか?
試験日程が重ならない立教大学の他の入試とは併願できます(帰国生入試は試験が2日間あるため併願不可)。他大学との併願も可能ですが、大学は立教大学で学ぶ強い意欲を持っていることが大切だとしています。考え方は年内入試の併願ルールを参考にしてください。
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参考にした公式情報
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- 2027年度 自由選抜入試 入試要項(PDF)|立教大学
- 2027年度 学部入試の情報|立教大学
- 特別入試 入試要項|立教大学
- 特別入試 出願書類|立教大学
- 合格者発表|立教大学
- 2027年度特別入試についてのQ&A|立教大学
- 入試の主な変更点|立教大学
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- 法学部の教育目的と各種方針|立教大学
- 法学部|立教大学
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
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