日本大学のN全学統一方式(N方式)は、2027年度は第1期が2027年2月1日(月)、第2期が3月4日(木)に行われます。1回の試験・同じ問題で複数の学部・学科に併願できるのが最大の特徴で、検定料は18,000円(医学部60,000円、歯学部24,000円)です。
この記事では、日本大学の公式サイトと「学部別指定科目一覧」で確認した日程・科目・配点をまとめ、A個別方式やAN共通日程方式との違い、併願の組み方を整理します。
なお、2027年度は法・経済・商・国際関係・危機管理・スポーツ科学の各学部と短期大学部ビジネス教養学科で「AN共通日程方式」が新しく導入されました。N方式との組み合わせ方も合わせて説明します。
1. N全学統一方式 2027の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 第1期:2027年2月1日(月) 第2期:2027年3月4日(木) |
| 出願締切 | 第1期:1月22日(金)郵送必着 第2期:2月25日(木)郵送必着 |
| 合格発表 | 第1期:2月10日(水)〜2月17日(水)(学部により異なる。医学部は一次2月8日、二次2月17日) 第2期:3月12日(金)〜3月16日(火)(学部により異なる。医学部二次は3月23日) |
| 実施学科 | 全学部86学科・短期大学部3学科の計89学科 |
| 科目・配点 | 多くの学部で3教科3科目、各100点(危機管理・スポーツ科学は2科目) |
| 検定料 | 18,000円(医学部60,000円、歯学部24,000円) |
| 外部英語 | 第1期・第2期とも、英語資格・検定試験のスコアを外国語の得点として利用可 |
| 試験場 | 第1期:札幌から宮崎まで全国20か所(予定) 第2期:郡山・千葉・東京・湘南 |
出願の要件として、インターネット出願サイトのマイページに「主体性等」を100字以上500字以内で入力することが求められています。合否判定には使われませんが、入力しないと出願できないので、早めに文章を用意しておきましょう。
2. A個別方式・AN共通日程方式との違い
日本大学の一般選抜は、2027年度は次の5つの方式に整理されています。
- A方式(A個別方式):各学部が独自に行う試験。試験日も学部ごとに決まる。
- AN方式(AN共通日程方式):法・経済・商・国際関係・危機管理・スポーツ科学の6学部と短期大学部ビジネス教養学科が共同で実施。第1期は2月3日(水)・4日(木)・5日(金)から試験日を選べ、複数日の出願もできる。第2期は2月20日(土)。
- N方式(N全学統一方式):全学部共通の問題で、同じ日に複数の学部・学科へ併願できる。
- C方式(C共通テスト利用方式):大学入学共通テストの得点で判定。
- CA方式(CA共通テスト併用方式):共通テストに学部独自の試験を加える方式で、工学部のみ。
N方式とA方式・AN方式の比べ方
- 受けられる学科の幅:N方式は1日で学部をまたいで併願できます。A方式は学部ごとの試験なので、学部を変えるたびに別の日に受けることになります。
- 募集人員:同じ学科なら、A方式・AN方式のほうが募集人員が多いのがふつうです。たとえば経済学部経済学科(国際コース含む)は、AN方式第1期195名に対してN方式第1期は85名、第2期は20名(国際コースを除く)です(経済学部の試験科目・募集人員の資料より)。
- 検定料:A方式・AN方式は1学科目35,000円で、複数学科に同時に出すと2学科目以降が割り引かれる場合があります(条件と対象学部は要項で確認してください)。N方式は18,000円です。
- 同時出願の特典:A方式またはAN方式と、N方式第1期で同じ学部・同じ学科(コース)に同時に出願すると、N方式第1期の検定料は0円になります。芸術学部と医学部はA方式・AN方式を行わないため対象外です。
芸術学部と医学部はA方式・AN方式を行わず、N方式のみで実施と案内されています。この2学部が第一志望なら、N方式が実質的な本番になります。
A方式を行う学部と試験日は、文理学部(人文系・社会系)が2月3日(水)、文理学部(理学系)が2月4日(木)、理工学部が2月11日(木・祝)、生産工学部の第1期が2月2日(火)など、学部ごとに分かれています。詳しくは大学のA方式のページで確認してください。
3. 試験科目と配点(第1期)
N方式の科目は、出願する学部・学科が指定する科目を受けます。2027年度の「学部別指定科目一覧」によると、時間割は次のとおりで、各科目60分・100点です。
| 時限 | 時間・教科 |
|---|---|
| 1時限 | 10:40〜11:40 理科(理科2科目を受ける場合は9:30〜11:40) |
| 2時限 | 12:50〜13:50 外国語 |
| 3時限 | 14:40〜15:40 国語または数学②(どちらか1つ) |
| 4時限 | 16:30〜17:30 地理歴史・公民・数学①(どれか1つ) |
国語と数学②、地理歴史・公民・数学①はそれぞれ同じ時限なので、組み合わせて受けることはできません。
主な学部の科目(第1期)
| 学部 | 科目と配点 |
|---|---|
| 法・経済・商 | 国語、地歴・公民・数学①から1科目、外国語(各100点・計300点) |
| 文理(人文・社会系の多くの学科) | 国語、地歴・公民・数学①から1科目、外国語(計300点) |
| 国際関係 | 国語・地歴・公民・数学①・数学②・理科から2科目、外国語(計300点) |
| 危機管理・スポーツ科学 | 国語・地歴・公民・数学①から1科目、外国語(計200点) |
| 理工・工 | 数学②、理科1科目、外国語(計300点) |
文理学部は学科によって科目の組み合わせが違い、理系の学科は数学②と理科で受けます。生産工学部・生物資源科学部なども学科ごとに指定があるので、一覧のPDFで志望学科の行を必ず確認してください。
出題範囲で注意したいこと
- 国語は「現代の国語,言語文化(漢文を除く)」。漢文は範囲から除かれています。言語文化には古文が含まれるので、古文の準備はしておきましょう。
- 外国語は英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲ、論理・表現Ⅰ〜Ⅲ。
- 数学①は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列)・C(ベクトル)、数学②は数学Ⅲまでと数学C(平面上の曲線と複素数平面)を含みます。
標準化得点での判定
法・経済・商・理工など多くの学部は、得点を標準化得点に換算して合否を判定します。文理学部は外国語以外を、工学部は理科を標準化得点にします。選択科目の難易差による有利・不利をならす仕組みなので、「点が取りやすい科目を選ぶ」より得意な科目で確実に取るほうが安全です。
4. 第2期は科目数が減る学部がある
第2期(3月4日)は、学部によって科目数や配点が第1期と変わります。
- 法学部:第1期と同じ3教科3科目(各100点)。
- 経済学部:国語・数学①から1科目と外国語の2科目(計200点)。
- 商学部:国語・地歴・公民・数学①から1科目と外国語の2科目(計200点)。
- 危機管理学部:外国語の得点を1.5倍にして判定。
第2期は募集人員が少なく、倍率が高くなりやすい試験です。経済学部の2026年度の結果では、N方式第1期の経済学科が受験者2,215名・合格者691名で3.2倍だったのに対し、第2期は受験者962名・合格者48名で20.0倍でした(経済学部公式「入試結果」より。倍率は受験者数÷合格者数)。
| 2026年度 経済学部(N方式) | 受験者・合格者・倍率 |
|---|---|
| 経済学科 第1期 | 2,215名・691名・3.2倍 |
| 産業経営学科 第1期 | 749名・214名・3.5倍 |
| 金融公共経済学科 第1期 | 432名・167名・2.6倍 |
| 経済学科 第2期 | 962名・48名・20.0倍 |
| 産業経営学科 第2期 | 442名・25名・17.7倍 |
| 金融公共経済学科 第2期 | 281名・16名・17.6倍 |
スポーツ科学部も2026年度はN方式第1期が4.4倍、第2期が7.2倍と公表しています。第2期を「最後の保険」とだけ考えるのは危ないので、2月中に合格を取りにいく計画を立てておきましょう。ほかの学部の結果は各学部の公式サイトで確認してください。
5. 英語の外部試験スコアの使い方
N方式では、第1期・第2期とも英語資格・検定試験のスコアを外国語の得点として使えます。スコアを提出すれば外国語の試験を受けなくてもよく、受けた場合は高いほうの得点で判定されます。
学部別指定科目一覧の換算表では、英検のCSEスコアは次のように換算されます。
| 英検CSEスコア | 外国語の得点 |
|---|---|
| 2,304以上 | 90点 |
| 2,142以上 | 80点 |
| 1,980以上 | 70点 |
TEAP、GTEC、IELTS、TOEFL iBTの換算値や、対象になる受検時期は大学の案内と要項で確認してください。スコアがあっても、当日の英語も受けておくと、本番で換算点を上回ればそちらが使われます。英検の使い方の全体像は英検などの外部スコアの使い方にまとめています。
6. 併願の組み方
N方式の強みは、2月1日という早い時期に、1日で複数学科の合否を狙えることです。大学のページでも、首都圏の一般選抜が本格化する2月10日前後より前に受けられる点が挙げられています。
パターン1:日大が第一志望の文系
- 2月1日:N方式第1期で第一志望学科と、同じ科目で受けられる他学部の学科を併願。
- 2月3〜5日:AN方式第1期で同じ学科に出願(N方式第1期の検定料が0円になる)。
- 文理学部志望なら2月3日(人文・社会系)のA方式も検討。
- 3月4日:結果しだいでN方式第2期。
パターン2:GMARCHが第一志望で、日大を併願
2月1日のN方式第1期を2月最初の本番として使い、法・経済・商など同じ3科目で受けられる学科をまとめて出願します。2月10日前後から始まる上位校の試験の前に合格を持てると、気持ちの面でも余裕が出ます。日東駒専の日程の並べ方は日東駒専の日程選び、2月全体の組み方は私大入試の日程の組み方を参考にしてください。
パターン3:駒澤・専修と組み合わせる
駒澤大学の全学部統一日程選抜は2月4日(木)で、日大AN方式第1期の試験日(2月3日〜5日)と重なります。AN方式は試験日を選べるので、2月4日を外して日大の日程を入れると、両方を受けられます。駒澤の方式は駒澤大学 一般選抜2027の方式と併願で、3大学の比較は日大・駒澤・専修の入試で整理しています。
7. 出願前のチェックリスト
- 志望学科の指定科目を「学部別指定科目一覧」で確認した
- 国語は「漢文を除く」範囲で準備している
- N方式第1期の締切(1月22日 郵送必着)をカレンダーに入れた
- A方式・AN方式と同じ学科を同時に出して、N方式第1期の検定料を0円にできるか確認した
- 「主体性等」(100〜500字)の文章を準備した
- 外部英語スコアを使う場合、提出方法と対象の受検時期を確認した
- 第2期で科目数が変わる学部かどうか確認した
過去問は大学の案内で、外部サイトで無料会員登録のうえ閲覧できると紹介されています。冊子の配布はありません。日東駒専クラスの英語の出題の特徴は日東駒専の英語の比較も参考にしてください。
参考にした公式情報
- 日本大学 一般選抜N全学統一方式
- N全学統一方式 学部別指定科目一覧(PDF)
- 日本大学 一般選抜(方式一覧)
- 日本大学 一般選抜A個別方式
- 日本大学 一般選抜AN共通日程方式
- 経済学部 試験科目(PDF)
- 法学部 試験科目(PDF)
- 商学部 試験科目(PDF)
- 経済学部 入試結果
- スポーツ科学部 入試結果
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
あわせて読みたい
- 駒澤大学 一般選抜2027の方式と併願
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- 日大・駒澤・専修の入試
- 日東駒専の日程選び
- 日本大学の総合型選抜
- 共通テストの自己採点
- 日本大学経済学部 AN方式2027|A個別方式から何が変わったか
- 日本大学文理学部 一般選抜2027
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