この記事は、大東文化大学の総合型選抜(基礎学力テスト型)に2027年度入試で出願を考えている高校3年生・既卒生と保護者のためのものです。出願期間は11月24日から。方式の選び方、日程、他大学や一般選抜との併願、そして試験日の12月13日までの約40日で何をどの順番で進めるかをまとめます。
基礎学力テスト型の勉強法そのもの(英語・国語・数学の基礎の固め方)は、基礎学力テスト型入試の勉強法(東洋・大東文化・立正)で扱っています。ここでは大東文化の2027年度の仕組みと、その形式に合わせた残り期間の準備に絞ります。
大東文化の基礎学力テスト型はどんな入試か
大学の受験生サイトでは、調査書・事前課題(小論文)・当日のマーク式の基礎学力テストの総合判定で合否が決まる入試と説明されています。試験当日は学力テストだけで、面接はありません。
| 項目 | 2027年度の内容(公式発表より) |
|---|---|
| 対象学科 | 全学科 |
| 当日の試験 | 基礎学力テストのみ。各教科60分・マーク式。面接なし |
| 科目 | 2科目型(英語+国語または数学)/3科目型(英語・国語・数学。一部の学科を除く) |
| 出願書類 | 調査書、小論文(400〜600字)、志望理由アンケート。小論文とアンケートは出願システムに入力 |
| 評定平均値 | 出願基準なし |
| 対象者 | 現役生・既卒生を問わない |
| 他大学との併願 | 全学科で可能(他大学併願可能型) |
| 英語民間試験 | 英検・GTEC・ケンブリッジ英語検定・TEAPのスコアを英語の得点に換算して利用できる |
評定の基準がなく、面接もないので、当日のテストの出来と、出願時に入力する小論文の中身が準備の中心になります。
2027年度の日程
| 手続き | 日時 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年11月24日(火)〜12月7日(月)消印有効 |
| 出願書類の到着期限 | 12月8日(火)必着 |
| オンライン受験票の公開 | 12月9日(水)13:00〜 |
| 試験日 | 12月13日(日) |
| 合格発表 | 12月24日(木)10:00 |
| 入学手続期間 | 12月24日(木)〜2027年2月25日(木)消印有効 |
出願は「12月7日の消印」まで受け付けますが、書類は12月8日必着です。調査書は高校に発行を頼む必要があるので、11月中に担任の先生へ依頼しておくと安心です。なお、受験生サイトのバナーには出願期間を「11/27(火)〜」と表示している箇所がありますが、2026年11月27日は金曜日です。入学試験要項と受験生サイト本文はいずれも11月24日(火)開始なので、要項の日付で動いてください。また、同じ日に行われる大東文化の他の入試とは併願できません。
2科目型・3科目型・英語民間型の選び方
2科目型と3科目型
2科目型は「英語」と「国語または数学」、3科目型は「英語・国語・数学」の3科目です。3科目型は2027年度から選べるようになった方式で、東京板橋キャンパスだけで実施されます(他の会場は2科目型のみ)。一部の学科では3科目型を実施しないので、志望学科が対象かどうかは要項で確認してください。
押さえておきたい違いは次の3つです。
- 3科目型に出願すると、同一学科の2科目型にも追加の検定料なしで出願できる
- 桐門の翼奨学金(原則4年間の授業料免除)の採用対象は2科目型の出願者だけ。2科目型の受験者から10名以内(予定)で、2科目型に出願した時点で奨学金にも申請したものとみなされる。3科目型での受験は対象外
- 試験会場は郡山・水戸・宇都宮・高崎・さいたま・千葉・横浜・新潟・長野・大阪・池袋・静岡・名古屋・岡山・福岡の15会場と板橋キャンパスの計16会場。板橋キャンパスは3科目型の受験生を対象に実施される
埼玉県西部から2科目型を受けるなら、さいたま会場や池袋会場が候補になります。会場の場所は要項の会場一覧で確認してください。
選び方の目安としては、国語と数学のどちらも60分のマーク式で戦える人は3科目型(と同一学科の2科目型)、どちらか一方に明らかな得意・不得意がある人は2科目型で得意な方を選ぶ、と考えると整理しやすいです。奨学金も視野に入れる場合は、2科目型を出願に含めておく必要があります。
英語民間型と独自型
英語は、当日の英語試験で受ける「独自型」と、英語民間試験のスコアを換算する「英語民間型」があります。英語民間型だけで受ける場合、当日の英語試験(2科目型なら2時限目、3科目型なら3時限目)は受けなくてよいとされています。独自型を受ける場合、または独自型と英語民間型を併願する場合は、当日の英語も受験します。
英検の場合の換算は次のとおりです(GTEC CBT・ケンブリッジ英語検定・TEAPの換算は要項の得点換算表を見てください)。
| 英検CSEスコア | 本学の換算点 |
|---|---|
| 2304(準1級以上) | 100 |
| 2150(2級以上) | 90 |
| 2065(2級以上) | 85 |
| 1980(2級以上) | 80 |
| 1829(準2級プラス以上) | 75 |
| 1728(準2級以上) | 70 |
対象は2025年3月31日以降に実施された試験とされています(英検については2次試験の受験日に関する条件が別に書かれているので、要項で確認してください)。公式ページでは「有効期限前のもの、スコアが満たないもの、書類不備のもの」は受理されず、英語は0点として扱われます。英語民間型を使うなら、スコアの実施日と証明書類を出願前に確認してください。
手持ちのスコアが換算表の下の方にとどまる場合は、独自型と英語民間型を併願して当日の英語も受ける形にしておくと、当日の出来で取り返す余地が残ります。換算点と当日の点の扱いは公式ページに書かれていないので、気になる人は要項か入試広報課で確認してください。
出願書類:小論文400〜600字と志望理由アンケート
小論文は事前課題で、全学科共通・400字以上600字以内。出願システム上で作成します。テーマは、大学の建学の精神である「東西文化の融合」や「多文化共生を目指す新しい価値の不断の創造」について、自分の経験や関心を踏まえて考察するものと案内されています。正式な課題文は出願システムと要項で確認してください。
システムに直接打ち込む前に、紙やメモで下書きを作ると落ち着いて直せます。600字以内なら、次の4段落で組み立てるとまとまりやすいです。
- 自分の経験(約150字):異なる文化・考え方の人と関わった具体的な場面。留学経験がなくても、部活、地域の行事、アルバイト、授業で読んだ文章などで十分です
- そこで考えたこと(約150字):違いをどう受け止めたか、何が難しかったか
- テーマとのつながり(約150字):その経験が「東西文化の融合」「多文化共生」とどう関係するか
- 大学で学びたいこと(約100字):志望学科の学びにどうつなげたいか
書き上げたら、声に出して読み、同じ語尾の連続と主語のねじれを直す、学校の先生など第三者に1回読んでもらう、という2段階で仕上げると安心です。志望理由アンケートも出願システムに入力します。小論文で書いた関心と、志望学科を選んだ理由が食い違わないようにそろえておきましょう。
併願と入学手続:一般選抜とどう両立するか
大東文化の基礎学力テスト型は、他大学との併願ができ、入学手続の期限が2027年2月25日まであります。要項では、入学手続は1回のみで併願時の入学金の二重払いを防げること、また入学の権利を持ったまま桐門の翼奨学金試験や一般選抜に出願できることが案内されています。
12月24日に合格が出れば、その後の他大学の一般選抜の結果を見てから大東文化に進むかどうかを決められます。年内に「進学先を1つ確保したうえで一般選抜に向かう」形を作りやすい入試です。
- 複数の学科・方式の組み合わせ出願ができます。検定料は2方式目が無料で、3方式目以降は追加の検定料がかかります(詳細は要項)
- 他の年内入試との併願のルールは大学ごとに違います。年内入試の併願ルールで整理しておくと、出願の重なりを防げます
- 合格後も大東文化の一般選抜でさらに上の学科や奨学金を狙う場合は、大東文化大学の一般選抜を見ておいてください
注意したいのは、12月13日の試験のために一般選抜の勉強を止めすぎないことです。基礎学力テスト型の英語・国語・数学は一般選抜と重なる部分が大きいので、準備をそのまま一般選抜につなげる意識で進めるとよいです。年明け以降の日程の組み方は私大入試の日程の組み方にまとめています。
試験までの約40日:大東の形式に合わせた準備
11月3日から12月13日までは約40日です。大東文化の形式で決まっているのは、各教科60分・マーク式という点です。出題範囲は公式ページでは詳しく示されていないので、要項と公開されている過去問で確かめながら準備します。大学は最新の入試の過去問を公開しており、受験生サイトの個人ページを作るか、公式LINEを友だち登録すると見られます。受験生サイトの入試対策ページには、基礎学力テスト型の英語・国語・数学の問題分析動画も掲載されています。
11月3日〜11月23日:方式を決める3週間
- 最初の週末に過去問を1年分、本番と同じ60分で解く。英語と、国語・数学の両方を解き、どちらで受けるかをこの点数で決めます
- 間違えた問題を「知識が足りなかった」「時間が足りなかった」「読み違えた」の3つに分けます。知識不足が多い科目は単語・文法・公式の確認から、時間不足が多い科目は60分の配分練習から入ります
- 英語民間試験のスコアがある人は、換算点と過去問の英語の得点を比べ、独自型を併願するかどうかを決めます
- 小論文の下書きを1本作り、先生に読んでもらう日を決めておきます
11月24日〜12月7日:出願しながら演習を回す2週間
- 出願は締切直前に集中させず、11月中に入力と郵送を済ませるのがおすすめです。小論文を直す時間もここで確保できます
- 演習は1日1科目を60分で解き、同じ日のうちに見直すリズムにします。60分のマーク式は、最初に全体を見て解く順番を決め、迷った問題には印をつけて先に進む練習を重ねると、時間切れを防ぎやすくなります
- 英語は語彙と文法の抜けが点数に直結しやすいので、毎日20〜30分は単語と文法の確認に充てるとよいです
- 数学を選ぶ人は、計算の途中で止まった問題をその日のうちに解き直し、同じ型の問題をもう1問解いておきます。国語を選ぶ人は、選択肢を本文の根拠と照らして切る練習を毎回の見直しで行います
12月8日〜12月12日:直前の5日間
- 新しい問題集には手を出さず、これまで解いた問題の間違えたところだけを解き直す
- 12月9日13時以降にオンライン受験票を確認し、会場までの経路と所要時間を調べておく
- 試験開始の時刻に合わせて起き、同じ時間帯に60分の演習を1回行って、頭が動く時間をそろえる
- 前日はマークシート用の鉛筆と消しゴム、時計、受験票を確認して早めに休む
当日の進め方
各教科60分なので、1科目ごとに気持ちを切り替えることを意識してください。前の科目の出来が悪くても、次の科目の点数とは関係ありません。英語民間型のみで受ける人は、英語の時限は受験不要です。休み時間は次の科目の最初の数分で何をするかだけを確認し、終わった科目の答え合わせはしないほうが落ち着いて臨めます。
12月24日の発表のあと
合格した場合は、2月25日までの手続期間を使って一般選抜の結果を待つことができます。手続の締切日だけはカレンダーに書き込んでおきましょう。結果が思わしくなかった場合は、気持ちを切り替えて年明けの一般選抜に向けた準備に戻りましょう。具体的な立て直し方は総合型・推薦に落ちたら(一般への切り替え)を読んでください。
高1・高2の人は、英検などのスコアを高3の秋までに用意しておくと、来年度の英語民間型の選択肢が広がります(来年度の制度は来年度の要項で確認が必要です)。
基礎学力テスト型の対策を相談したい方へ
EIMEI予備校では、基礎学力テスト型の年内入試について、試験までに何をどの順番で進めるかを個別に相談できます。各校舎の公式LINEから「基礎学力テスト 相談」と送ってください。
- 川越校舎の公式LINE(川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分)
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参考にした公式情報
- 大東文化大学 受験生サイト「総合型選抜 基礎学力テスト型」
- 大東文化大学 受験生サイト「基礎学力テスト型」(日程・会場・得点換算表)
- 大東文化大学 2027年度入学試験要項(総合型選抜)公開ページ
- 2027年度 入学試験要項(総合型選抜)PDF
- 大東文化大学 最新入試TOPICS 2027
- 大東文化大学 過去問題の公開ページ
- 大東文化大学 問題分析・学習アドバイス動画
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
あわせて読みたい
- 基礎学力テスト型入試の勉強法(東洋・大東文化・立正)
- 年内入試の併願ルール
- 大東文化大学 一般選抜
- 東京国際大学 AO(基礎学力型)12月回ほか学力型の年内入試
- 文京学院大学 12月総合型選抜(併願制・基礎学力型)
EIMEI予備校について
EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。
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