文教大学 総合型選抜(基礎学力試験)2027 11月21日までの対策と面接準備

この記事は、文教大学の総合型選抜(基礎学力試験)に出願を済ませ、11月21日の試験を控えている高校3年生・既卒生と保護者のためのものです。2027年度入試で新しく始まった方式で、この方式の過去問は公式サイトに掲載されていません。そこで、公式に示されている出題範囲と判定方法をもとに、11月上旬から11月21日までの勉強の進め方と面接の準備をまとめます。

まず日程と仕組みを短く確認

文教大学は、2027年度入試から本学初となる年内学力試験として総合型選抜(基礎学力試験)を始めました。実施するのは文学部・情報学部・健康栄養学部です。出願期間(10月9日〜10月19日)はすでに終わっているので、ここからは試験当日までの準備に集中します。

項目 内容(2027年度・公式発表)
試験日 2026年11月21日(土)
試験会場 越谷・湘南・東京あだちの3キャンパスから選択
合格発表 2026年12月1日(火)
入学手続締切 2026年12月11日(金)
選考 基礎学力試験・書類審査・面接
配点・判定 各科目100点。各科目の得点を偏差値換算し、その合計で判定

会場は出願時に選んだキャンパスです。受験票で会場と集合時刻を必ず確認し、自宅からの経路と所要時間を今のうちに調べておきましょう。試験時間・時間割・解答方式(マーク式か記述式か)・面接の形式は、この記事では公式ページで確認できなかったため、入学試験要項と受験票で確認してください。

出題範囲は高1〜高2の基礎科目

公式に示されている出題範囲は次のとおりです。

教科 出題範囲
外国語 英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、論理・表現Ⅰ
国語 現代の国語、言語文化(近代以降の文章)
数学 数学Ⅰ、数学A

ここから読み取れるのは、国語は古文・漢文が範囲に入っていないこと、数学は数学Ⅱ・B・Cが入っていないこと、英語は論理・表現ⅡやⅢが入っていないことです。つまり高1から高2前半に学校で習った内容を、取りこぼしなく得点できるかが問われる試験だと考えられます。11月から新しい単元に手を広げる必要はなく、範囲内の基本を確実にするほうが得点につながります。

学科ごとの受験科目を確認する

受験科目は学科によって違います。自分が出願した学科で、何を何科目受けるのかをもう一度確認してください。

学科 試験科目
文学部 日本語日本文学科 外国語・国語(どちらも必須)
文学部 英米語英米文学科 外国語・国語(どちらも必須)
文学部 中国語中国文学科 外国語(必須)+国語・数学から1科目
文学部 外国語学科 外国語(必須)+国語・数学から1科目
情報学部 情報システム学科・データサイエンス学科(2教科型) 外国語・国語・数学から2科目
情報学部 メディア表現学科(2教科型) 国語(必須)+外国語・数学から1科目
情報学部 各学科(1教科型) 外国語・国語・数学から2科目を受験し、高得点の1科目で判定
健康栄養学部 管理栄養学科 外国語・国語・数学から2科目

情報学部の1教科型は、2科目を受けて高いほうの1科目で判定されます。得意科目に時間を多めに配分しつつ、もう1科目も「保険」として基本問題を落とさない状態にしておくのが現実的です。

また、外国語は大学が指定する英語外部検定試験のスコアを外国語試験の得点(みなし得点)として換算できる仕組みがあります。出願時にスコアを利用した人は、当日の外国語試験との関係(受験が必要か、どちらの得点が使われるか)を要項で確認しておきましょう。

偏差値換算の判定から考える勉強の配分

判定は各科目の素点をそのまま足すのではなく、科目ごとに偏差値換算した合計で行われます。科目間で平均点に差が出ても調整される仕組みなので、「難しい科目だから捨てる」「易しい科目で稼げば十分」という考え方は合いません。受験者全体の中で各科目とも平均より上にいることを目標にするとよいでしょう。

特に注意したいのは、苦手科目で大きく崩れることです。平均から大きく下に離れると、換算後の点も大きく下がります。残り期間の配分は、苦手科目は基本問題の取りこぼしを減らす、得意科目は時間内に解き切る練習をする、という分け方が目安です。

11月21日までの進め方

11月3日から試験日の11月21日までを、3つの期間に分けて進める例です。

11月3日〜9日:範囲の総点検

  • 受験する2科目それぞれで、教科書や学校の問題集の章立てを書き出し、「解ける」「あやしい」「忘れた」の3段階で印をつける
  • 「あやしい」「忘れた」の単元を、例題レベルから解き直す
  • 英単語・漢字・数学の公式など、毎日短時間で回す暗記ものを決める

11月10日〜16日:時間を測って解く

  • 範囲が近い問題(共通テスト形式や大学の一般選抜の過去問など)を使い、時間を測って1回分ずつ解く
  • 解いた後は、間違えた問題を「知識不足」「読み違い」「時間切れ」に分けて記録する
  • 知識不足は教科書に戻り、読み違いは解き方の手順を見直し、時間切れは解く順番を変える

11月17日〜21日:仕上げと体調管理

  • 新しい問題集には手を出さず、間違いの記録を見直す
  • 面接で話す内容を声に出して確認する
  • 試験開始時刻に頭が働くよう、起床時刻を本番に合わせる

なお、文教大学の公式サイトでは、基礎学力試験の過去問は掲載されていません。一方で、一般選抜(全国入試・A日程など)や公募制推薦入試の過去問は公式の過去問ダウンロードページで公開されています。範囲や形式が同じとは限りませんが、文教大学の問題に慣れる練習材料としては使えます。一般選抜の内容は文教大学 一般選抜の記事にまとめています。

英語の練習手順

範囲は英語コミュニケーションⅠ・Ⅱと論理・表現Ⅰです。高2までの文法と、教科書レベルの長文が読めることが土台になります。

  1. 文法の総点検:時制・助動詞・不定詞・動名詞・分詞・関係詞・比較・仮定法を、学校の文法問題集で1単元ずつ確認します。間違えた問題だけに印をつけ、2回目はそこだけ解きます。
  2. 単語:手持ちの単語帳の基本レベルの範囲を、毎日決まった量だけ回します。新しい単語帳は買わず、今あるものを繰り返すほうが確実です。
  3. 長文:1日1題、時間を測って読みます。解いた後に、分からなかった文を1文ずつ訳し直し、どこで読めなくなったか(単語か、文の構造か)を確認します。
  4. 音読:解き終わった長文を数回音読すると、読む速さが上がりやすくなります。

英語外部検定のスコアをみなし得点として使う人も、当日受験する可能性がある場合は、上の手順で準備しておくと安心です。

国語の練習手順

範囲は現代の国語と、言語文化のうち近代以降の文章です。評論文と、近代以降の小説・随筆などを読む力が中心になると考えられます。

  1. 漢字・語彙:漢字問題集を毎日1ページ。評論でよく使われる言葉(抽象・具体、相対・絶対、主観・客観など)の意味も確認します。
  2. 評論:1日1題を目安に、段落ごとに「何について、どう言っているか」を一言でメモしながら読みます。選択肢は、本文のどこに根拠があるかを指で示せるものだけを選ぶ練習をします。選択肢の切り方は現代文の選択肢の切り方も参考にしてください。
  3. 小説・随筆:登場人物の気持ちが変わったきっかけ(出来事・せりふ)に線を引きながら読みます。自分の想像ではなく、本文の表現から気持ちを読み取る練習です。

古文・漢文は範囲外なので、この時期は現代文に時間を集中させてかまいません。

数学の練習手順

範囲は数学Ⅰ・数学Aです。数学Ⅰは数と式、2次関数、図形と計量、データの分析、数学Aは場合の数と確率、図形の性質、数学と人間の活動などが学校で扱われる主な単元です(どの単元が出題されるかは公式には示されていません)。

  1. 計算の正確さ:展開・因数分解・平方根の計算・1次不等式を、毎日10分ほど解きます。基礎学力を見る試験では、計算ミスがそのまま失点になります。
  2. 2次関数:平方完成、頂点、最大・最小、グラフと x 軸の関係を、教科書の例題レベルで解き直します。
  3. 図形と計量:正弦定理・余弦定理・三角形の面積を、公式を見ずに使えるか確認します。
  4. 場合の数と確率:順列・組合せの使い分けと、「少なくとも」の余事象の考え方を確認します。
  5. データの分析:平均・分散・標準偏差・箱ひげ図の読み方を、用語の定義から確認します。

数学を選んだ人は、解けない問題に長く止まらず、解ける問題を先に確実に取る練習を、時間を測った演習の中で必ず入れてください。

面接の準備

基礎学力試験では、学力試験に加えて書類審査と面接が行われます。面接は、文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」を受けて加えられたものと公式に説明されています。面接の時間や形式(個人か集団か)は要項・受験票で確認してください。

各学科のアドミッション・ポリシー(求める学生像)は入学試験要項に掲載されています。出願資格にも「各学科のアドミッションポリシーに賛同する者」とあるので、面接の準備はまずここを読むところから始めます。

  1. アドミッション・ポリシーを読む:志望学科の「求める学生像」「学んできてほしい内容」に線を引き、自分に当てはまる経験を1つずつ書き出します。
  2. 出願書類を読み返す:提出した書類に書いた内容と面接での答えがずれないよう、コピーを手元に置いて読み返します。
  3. 基本の質問に答えを用意する:志望理由、学科で学びたいこと、高校で力を入れたこと、卒業後にしたいこと。それぞれ1分程度で話せる長さにまとめ、声に出して練習します。
  4. 深掘りに備える:「なぜ他大学ではなく文教大学か」「その学科の授業で何を学びたいか」と聞かれたときに、具体的な授業名や学びの内容を答えられるよう、学科のページを確認しておきます。
  5. 人に聞いてもらう:学校の先生や家族に面接官役を頼み、答えが長すぎないか、結論から話せているかを確認してもらいます。

面接の基本的な流れや答え方は面接対策の記事にまとめています。

直前1週間と当日の過ごし方

  • 前日までに:受験票、筆記用具、時計など、持ち物と使用できるものを受験票と要項で確認する
  • 前日:新しい問題は解かず、間違いの記録と面接の答えを見直して早めに寝る
  • 当日の朝:家を出る時刻に余裕を持ち、移動中は英単語や漢字など短時間で見られるものを確認する
  • 試験中:1問に止まりすぎず、全体を見て解ける問題から手をつける
  • 学力試験のあとに面接がある場合:終わった科目の出来は振り返らず、面接で話す内容の確認に切り替える

合格発表後と一般選抜との両立

合格発表は12月1日、入学手続締切は12月11日です。合否にかかわらず、試験翌日から一般選抜の勉強に戻れるよう準備しておくと、気持ちの切り替えがしやすくなります。基礎学力試験の範囲(英語・国語・数学Ⅰ・A)は一般選抜の土台と重なるので、この期間の勉強はそのまま一般選抜にもつながります。

年内入試の結果が思わしくなかった場合の動き方は総合型・推薦に落ちたら、学力試験型の年内入試全般の勉強法は基礎学力テスト型入試の勉強法を参考にしてください。

なお、名前が似ている文京学院大学は別の大学です。入試情報を調べるときは、大学名を確認してください。

高1・高2の人へ:来年度に向けて

この方式が来年度も同じ形で行われるかは、来年度の要項で確認する必要があります。ただ、2027年度の出題範囲を見ると、高1・高2の授業内容をそのまま身につけておくことが準備の中心になります。定期テストの範囲を、テストが終わった後にもう一度解き直す習慣をつけておくと、高3の秋に慌てずに済みます。面接やアドミッション・ポリシーへの賛同が求められる点も踏まえ、オープンキャンパスなどで学科の学びを早めに知っておくとよいでしょう。

基礎学力テスト型の対策を相談したい方へ

EIMEI予備校では、基礎学力テスト型の年内入試について、試験までに何をどの順番で進めるかを個別に相談できます。各校舎の公式LINEから「基礎学力テスト 相談」と送ってください。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

  • 川越校舎(2026年6月開校)川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。自習室は朝7時から使えます。
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二神大輝