東京電機大学は5日間から選べる|何日受けて、どう組むのが得か。川越の予備校が日程と方式の選び方を解説

東京電機大学を受ける高校生・既卒生と、その保護者の方へ。「5日間から選べると言われても、どの日を受ければいいのか分からない」「2日受けたほうが得なのか」という段階の人のために書きました。科目ごとの勉強法は東京電機大学 一般選抜 全科目の傾向と対策にまとめてあるので、この記事では日程と方式の選び方だけを、自作の入試対策読本(2022〜2024年度の前期日程の問題冊子 約90冊の分析)の数字で書きます。

東京電機大学の前期は、2月1日から5日の5日間から自由に選ぶ

東京電機大学の一般選抜には、他の大学にあまりない特徴があります。前期の試験日を、2027年2月1日(月)から5日(金)の5日間から自由に選べることです。しかも1日につき最大4学科・学系まで同時出願でき、複数の日を受けることもできます。合格発表は2月12日です。

前期のほかに用意されている入口は次のとおりです。

  • 後期:2月27日・28日の2日間から選択。合格発表は3月8日
  • 共通テスト利用:前期・後期。独自試験はありません
  • 英語外部試験利用:基準スコアがあれば英語が免除され、「数学+理科または国語」の2科目で受験できます。試験日・会場は一般選抜と同じです
  • 工学部第二部:2027年度から数学1科目(100点満点)に変更されます

基本形は3科目300点満点、1科目100点。システムデザイン工・未来科学・工学部は数学(数学Ⅲまで)・英語・理科(物理/化学)で、学科によって理科の代わりに国語も選べます。理工学部は数学(数学Ⅲまたは数学Ⅱ・Bを選択)・英語・理科で、生命科学系は生物も可。どの科目を選べるかは学科・学系ごとの選択可否表で決まっており、指定外の科目を解くと合否判定の対象外になります。

もう一つ、数学満点選抜方式があります。3科目合計による通常の判定に加えて、数学1科目が100点満点(素点)なら合格、という方式で、前期・後期・英語外部試験利用・工学部第二部に併用されています。2025年度は前期16名を含む計40名が合格しています。全問記述の数学で満点は簡単ではありませんが、数学が突出して得意な人には別の道もある、ということです。

同じ日なら同じ問題、日が違えば完全に別の問題

ここが日程選びの土台です。問題冊子の表紙には選択可否一覧表があり、その日に試験を受ける4学部の学科・学系がまとめて載っています。英語・数学・理科(物理・化学)は、同じ日なら学部が違っても同一の冊子です。数学は識別コードがA1〜A5と日程に対応しており、2024年度の英語は、表紙の学部名が変わる冊子でも中身が同じでした。

一方、日が違えば問題は完全に別です。2022〜2024年度の15日程分を突き合わせた結果、英語・物理・化学・生物とも使い回しはありませんでした。ここから2つのことが機械的に決まります。

  1. 同じ日に複数の学科を併願しても、対策は1つも増えません。解く冊子が同じだからです
  2. 複数の日を受けるなら、その日数分だけ本番があり、その分だけ過去問演習が必要になります

1日に最大4学科・学系を併願できる制度は、対策の負担を増やさずに合格機会を増やす方法です。2025年度前期の合格最低点は300点満点で148〜204点、得点率で49〜68%。情報メディア(204点・68%)や情報システム工・情報通信工(ともに195点・65%)といった情報系は3科目で7割近くが必要で、理工学部の電子情報・生体医工学系(148点・49%)や機械工学系(150点・50%)は5割台です。第一志望と同じ日に、最低点が10〜20点低い学科を1〜2つ加えておくと、同じ答案で複数の判定を同時に受けられます。第一志望に届かなくても別の学科で合格する、ということが起こります。

過去問の集め方も、これで決まります。

  1. まず自分に合う日程の型を決める(英語の型は次の章)
  2. その日程の直近3年分(3冊)を、時間を計って解く。同じ日の別学部の冊子は重複なので集めなくてかまいません
  3. 大問構成・配点・記述の量は5日程で共通なので、演習量を増やしたければ他日程の冊子をそのまま使えます(5日程×3年=15セットが上限)

解く時期や解いたあとの処理は過去問はいつから、何年分、どう解くかに書きました。東京電機大学は、その手順の前に「日を決める」が1つ増える大学です。

英語だけは、日程で「型」が二つに分かれる

約90冊の分析で最もはっきり出た規則がこれです。英語の大問1(長文40点)と大問2(文法20点)は全日程共通ですが、大問3・4の形式が2月1日・2日(TypeA)と2月3日〜5日(TypeB)で違います。しかもこの分け方が、2022〜2024年度の3年間まったく同じで続いています。

  • TypeA(2月1日・2日):大問3は物語文の長文で、設問は英語、5問。大問4は掲示文・会話文の空所に、頭文字を指定された単語を記述するもので10問。さらに大問1の末尾に和訳または内容説明の記述が1問つきます。長文を2題読む速さが要ります
  • TypeB(2月3日〜5日):大問3は会話文の空所に8択の文を当てはめるもので5問(選択肢の再使用は不可)。大問4は日本語の説明文に合う英文を、語群12語から選んで語形変化させて記入するもので10問。大問1〜3は全問マークです。文法の運用力が要ります

大問3・4は各20点、合わせて40点。100点満点の4割がこの型の違いにかかっています。読むのが速い人はTypeA、文法が得意な人はTypeBが有利という関係です。判断の手順は単純で、両方の型の過去問を1回ずつ、時間を計って解くこと。得点しやすかった型の日を第一候補にします。日程の都合で決めてから型を知るのと、型を知ってから日を決めるのとでは、同じ勉強量でも結果が違います。

数学・理科・国語は、5日程で形式が同じ

逆に言うと、日程選びで考えるべきなのは英語の型だけです。他の科目は5日程で形式が固定されています。自分の受ける科目の枠を数字で押さえておいてください。

  • 数学(100点・90分と案内されています):問題1が小問集合5問で答えのみ40点、問題2が3〜4小問で途中式も記述30点、問題3が同じく30点。全問記述です。この構成は全冊子で固定
  • 物理(100点):問1が小問3題の選択式36点、問2が選択式24点(まれに32点)、問3が「導き方も付して解答」する完全記述で32〜40点。2024年度は5日程すべてこの標準形式でした
  • 化学(100点):Ⅰ・Ⅱがマークシート(5択×5問ずつ、各25点)、Ⅲ・Ⅳが記述(語句・数値・構造式・反応式・20〜30字の論述、各25点)。記述2題に何の分野が入るかは日程ごとに入れ替わります
  • 生物(100点・理工学部生命科学系のみ):大問1が正誤マーク10問40点、大問2が語句の短答記述8問24点、大問3が論述・計算・グラフ作成を含む完全記述3問36点。形式は15冊同一ですが、生物だけは日程ごとに完全な独自問題で、3年15冊に素材の重複がありません
  • 国語:出題は近代以降の文章のみで、古文・漢文は範囲外。確認した10冊は10冊とも科学論・科学哲学系の評論でした

理工学部の数学には注意点があります。数学Ⅲと数学Ⅱ・Bのどちらで解答するかを選べるのですが、1冊の中に両方のトラックが印刷されている形式です。2024年度の冊子では、問題1の(1)〜(3)と問題2が両トラック共通で、(4)(5)と最後の大問だけが入れ替わる構造でした。そして選ばなかった側の解答用紙は、試験開始50分後に回収されます。試験中に迷う余地はないので、出願前に決め切ってください。システムデザイン工・未来科学・工学部は数学Ⅲが必須です。

もう1点。理科と国語は2023年度から同じ冊子にまとめられ、その中から自分の1科目を選ぶ形式になりました。指定外の科目を選ぶと判定対象外になりますので、当日は選択票の記入を必ず確認してください。

差がつくのは記述。どの方式でも、そこは逃げられない

東京電機大学で外せないのが、記述式の答案の多さです。日程を選ぶ前に、本番で何を「書く」ことになるのかを見ておいてください。

数学は3題すべて記述で、うち問題2・3の60点は途中式も書く完全記述。物理は問3の32〜40点が導出過程つき。化学はⅢ・Ⅳの50点、生物は大問2・3の60点が記述で、生物の論述は「使用語句」の指定があるのが通例です。英語も毎回記述があり、TypeAは大問4のスペリング記述と大問1末尾の和訳または内容説明、TypeBは大問4の語形変化です。

つまりどの科目の組み合わせで受けても、300点のうちかなりの割合が記述です。全問マークの大学と同じ準備では、答案用紙に何を書けばよいか分からないまま終わります。

読本の分析では、記述で点になるものは3つに整理できました。第一に立式とその根拠(数学なら条件式、物理なら運動方程式や保存則、化学なら反応式)。第二に前問の結果を使って先に進んだ痕跡。途中の小問を落としても、その値を仮定して次を解いた答案は評価されます。第三に指定された形式を守ること(有効数字の桁、使用語句、字数、語形変化)。形式違反は、それだけで0点

これは日程選びとも直結します。TypeAの記述(和訳・スペリング)とTypeBの記述(語形変化)は、同じ20点でも書くものが違うからです。両方の型を1回ずつ解くときは、点数だけでなく「空欄のまま出した小問の数」「形式違反の数」「時間内に最後まで到達したか」を記録しておくと、どちらが自分に合うかがはっきりします。

結局、何日受けて、どう組むのが得か

ここまでの事実を組み合わせると、判断材料は英語の型と、受験回数の2つだけになります。

まず受験回数。同じ学科を2日受ければ合格機会は2回ですが、日が違えば問題も別ですから過去問演習も2日程分です。3科目×3年分×2日程=18セット。これが12月までに終わる量かどうかで決めてください。終わらない量を抱えるくらいなら、1日に絞って中身を濃くするほうが結果は出ます。

次に。2日受けるなら同じ型の中で2日選ぶのが基本です。TypeBが合うなら2月3日と4日、というように。型をまたぐと英語だけ2種類の形式に慣れる必要が出て、せっかく減らした負担が戻ります。そのうえで受ける日それぞれに最低点の低い学科を1〜2つ足す。対策を増やさずに判定の数だけを増やせます。組み方の骨格は次のとおりです。

  1. 両方の型の英語を1回ずつ解き、得点しやすい型を決める
  2. 12月までに何セット解けるかを数え、受ける日数を1日か2日かで決める
  3. 2日なら、同じ型の中から2日選ぶ
  4. 各日に、第一志望+最低点が10〜20点低い学科を1〜2つ出願する
  5. 数学Ⅲか数学Ⅱ・Bか、理科か国語かを出願前に確定させる

理系の併願として、他大学とどう組むか

東京電機大学の前期は2月1日から5日。ここを起点に併願を考えるときの注意を3つ挙げます。

1つめは、答案の性質です。東京電機大学は数学が全問記述、理科も半分前後が記述です。全問マークの大学ばかりを併願先に並べると、東京電機大学の答案だけが別の準備を要求します。逆に記述の出る大学を併願に置けば、答案を書く練習が両方に効きます。理工学部系統の他大学との違いは理工学部系統の大学をどう比べるかにまとめました。

2つめは、科目の逃げ道が用意されていることです。理科に不安があるなら、システムデザイン工学部の全学科、未来科学部の建築・情報メディア、理工学部の情報システムデザイン学系という国語で受けられる入口があります。古文・漢文が範囲外なので、準備が理科より軽く済む場合も。また基準スコアがあれば英語外部試験利用で2科目受験にでき、併願校が多い時期の当日の負担そのものを減らせます。

3つめは、連続受験の日数です。出願できる数と、実際に受けて力を出せる数は別です。2月1日から5日のどこに他大学が重なるかを先に書き出してから、受ける日を決めてください。

志望校の並べ方で迷っているなら、理系の大学選びで見るべきところを先に読むほうが早いと思います。大学ごとの傾向は大学別 一般選抜の傾向と対策 まとめに一覧があります。

川越で東京電機大学を目指すなら、まず「日」を決めるところから

東京電機大学の対策は、順番を間違えると時間が溶けます。志望学科を決める → 英語の型を決める → 受ける日数を決める → その日程の過去問だけを、答案用紙に書いて解く。この順です。日を決めないまま過去問を開くと、15セットの山を前に手が止まります。

そしてもう一つ、自分だけでは詰めきれないのが記述です。模範解答と見比べて「だいたい合っている」と思った答案の多くは、立式の根拠や形式の指定が抜けていて点になりません。週に1本でいいので、人に見てもらう機会を。

EIMEI予備校の川越校舎は川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。自習室は朝7時から使えるので、本番と同じ時間帯に1セット解いてから学校に行く、という回し方ができます。指導は1対1の個別指導です。「どの型が自分に合うか」「1日か2日か」は生徒ごとに答えが変わるので、個別にやるのが一番早い部分です。

東京電機大学の過去問集をお持ちなら、一度持ってきてください。その場で、解くべき日程と年度を確定させます。解かなくていい分を切り落とすだけで、11月以降が変わります。EIMEI予備校 川越校舎の無料体験・個別説明会はこちらからお申し込みいただけます。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

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二神大輝