共通テスト2027の自己採点のやり方|解答の控えから出願判断まで

2027年度の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)に行われ、正解と配点は各日の全試験が終わったあとに大学入試センターのウェブサイトで発表されます。

自己採点は、試験中に問題冊子へ自分の解答を書き残しておき、その日の夜に公表された正解と照らし合わせて行います。平均点の中間発表は1月20日(水)(予定)、国公立大学の出願受付は1月25日(月)〜2月3日(水)です。

この記事では、本番での解答の控えの書き方から、自己採点の手順、得点調整、国公立・私大の出願判断、4月の成績の閲覧までを、大学入試センターと文部科学省の公表資料をもとに順番に説明します。

1. 基本情報(2027年度 大学入学共通テスト)

項目 内容
本試験 2027年1月16日(土)・17日(日)
追試験・再試験 2027年1月23日(土)・24日(日)
受験票 2026年12月4日(金)10時以降に共通テスト出願サイトのマイページから取得
正解・配点の発表 各日の全試験終了後、その日の科目分を大学入試センターのウェブサイトで発表
平均点等の中間発表 2027年1月20日(水)(予定)
得点調整の有無・段階表示の換算表 2027年1月22日(金)(予定)
平均点等の最終発表 2027年2月4日(木)(予定)
国公立大学 一般選抜の出願受付 2027年1月25日(月)〜2月3日(水)
大学への成績提供 2027年2月2日(火)以降
成績の閲覧(出願時に希望した人) 2027年4月1日(木)10:00〜4月30日(金)17:00

2. 本番の時間割を先に頭に入れる

自己採点は「どの科目を、どの順で解いたか」を正確に覚えていることが前提です。本試験の時間割は次のとおりです。

第1日 1月16日(土)

時刻 教科・科目(配点)
9:30〜11:40(2科目)/10:40〜11:40(1科目) 地理歴史・公民(1科目100点、2科目200点)
13:00〜14:30 国語(200点)
15:20〜16:40 英語リーディング(100点)
17:20〜18:20 英語リスニング(100点)

第2日 1月17日(日)

時刻 教科・科目(配点)
9:30〜11:40(2科目)/10:40〜11:40(1科目) 理科(1科目100点、2科目200点)
13:00〜14:10 数学①(100点)
15:00〜16:10 数学②(100点)
17:00〜18:00 情報(100点)

1日目の最後は18時20分、2日目は18時に終わります。正解の発表はその後なので、自己採点は「その日の夜」か「翌日以降」のどちらでやるかを、あらかじめ決めておきましょう。1日目の夜に自己採点をして、点数に気持ちを引きずられそうな人は、2日目が終わってからまとめて採点するほうが安全です。

3. 問題冊子への解答の控えの書き方

解答用紙(マークシート)は持ち帰れません。試験室から持ち出すことは不正行為として扱われます。また、問題冊子もその試験時間が終わるまで試験室の外に持ち出すことはできません。自己採点の材料になるのは、問題冊子に書き残した自分の解答だけです。

問題冊子の扱いや当日の細かい注意は、大学入試センターが12月上旬に公表する「受験上の注意」に載ります。受験票と一緒に必ず読んでおいてください。そのうえで、控えは次のように残すと自己採点で迷いません。

控えの残し方

  1. 設問を解いたら、その場で問題冊子の選択肢に丸をつける。最後にまとめて書き写そうとすると、時間が足りなくなります。
  2. マークするときに、問題冊子の解答番号の横にも同じ数字を書く。正解の発表は解答番号ごとに出るので、番号と数字の対応がそのまま照合に使えます。
  3. 見直しで答えを変えたら、古い数字ははっきり消して、新しい数字を書き直す。マークシートと控えがずれる原因の多くはここです。
  4. 残り5分になったら、マークシートと問題冊子の控えが一致しているかを解答番号の順に確認する。
  5. 受験票やほかの紙には書かない。科目に関係するメモを机の上に置くことは不正行為として扱われます。

選択科目は「何を選んだか」も書いておく

  • 地理歴史・公民、理科で2科目を受ける人は、どちらを先に解いたかを書いておきましょう。大学入試センターの成績は解答した順に「第1解答科目」「第2解答科目」として示されます。志望大学がどちらの解答科目の成績を使うかは、大学の募集要項で確認してください。
  • 国語は「近代以降の文章」と「古典(古文、漢文)」の分野別にも成績が示されるので、大問ごとの得点が分かるように控えておくと、私大の共通テスト利用(現代文だけ使う方式など)の判断に使えます。
  • 英語はリーディングとリスニングが別の科目として採点されます。大学ごとに比率が違うので、両方の点を分けて記録します。

マークの道具

解答には黒鉛筆(H、F、HBに限る)とプラスチック製の消しゴムを使います。シャープペンシルはメモや計算に使う場合のみで、黒い芯に限られています。問題冊子への控えやメモと、マークシートへのマークで、道具の決まりが違う点に注意してください。

4. 自己採点の手順

正解と配点は、各日の全試験終了後に、その日に行われた科目分が大学入試センターのウェブサイトで発表されます。自己採点は次の順で進めます。

  1. 公式の正解・配点の表を用意する。大学入試センターのウェブサイトに出るものを使います。
  2. 問題冊子の控えと正解を、解答番号ごとに照らし合わせる。1問ずつ丸とバツをつけます。
  3. 配点は設問によって違うので、正解した問題の配点を足し上げる。「何問正解したか」ではなく「何点か」で集計します。
  4. 科目ごとの得点を一覧にして、志望大学の配点(傾斜配点・換算)で計算し直す。
  5. 控えが読めない設問、マークと控えがずれたかもしれない設問は、「不明」として別に数え、得点に入れない。点数を甘く見積もらないためです。

自己採点はあくまで自分で数えた点数です。実際の得点は、4月の成績の閲覧(希望した人のみ)まで本人には分かりません。マークのずれがあれば実際の得点は下がるので、出願の判断では自己採点の点を少し低めに見ておくと安全です。

5. 平均点・得点調整・段階表示を確認する

  • 平均点等の中間発表:1月20日(水)(予定)。受験者数、平均点、最高点、最低点、標準偏差などが出ます。自分の点が平均と比べてどうかを見られます。
  • 得点調整の有無:1月22日(金)(予定)。対象は地理歴史、公民、理科の一部の科目間で、受験者数が1万人未満の科目は対象外です。科目間で20点以上の平均点差が出た場合、または15点以上の平均点差かつ区分点差が20点以上の場合で、問題の難易差によると認められると行われます。調整で元の点数が下がることはありません。
  • 段階表示の換算表:1月22日(金)(予定)。
  • 平均点等の最終発表:2月4日(木)(予定)。

地歴公民・理科を受けた人は、1月22日の発表を見てから最終的な自己採点の点数を確定させると、得点調整の分を見落としません。

6. 自己採点から出願を決めるまでの流れ

国公立大学

文部科学省が公表している「令和9年度国公立大学入学者選抜(一般選抜)日程の概要」では、各大学の一般選抜の出願受付は1月25日(月)〜2月3日(水)です。前期日程の試験は2月25日から(国立)、公立大学の中期日程は3月8日以降と示されています。前期日程に合格して入学手続をした人は、後期日程・中期日程を受けても合格者になりません。

出願にあわせて、共通テスト出願サイトで志望大学へ成績請求情報を提供する手続が必要です。この手続だけでは大学への出願は完了しないので、大学側の出願も忘れずに行います。国公立の前期日程用・後期日程用・公立大学中期日程用の連携(発行)期間は1月22日(金)10:00〜2月12日(金)17:00です。

自己採点の結果で国公立の出願先を決めるときは、次の順で考えると整理しやすくなります。

  1. 志望大学の共通テストの配点で、自分の点を計算し直す(素点の合計ではなく)。
  2. 二次試験(個別学力検査)の配点の比重を確かめる。共通テストの比重が小さい大学なら、二次で取り返せる幅が大きい。
  3. 第1段階選抜(共通テストの成績による選抜)を行う大学かどうか、その基準を募集要項で確認する。
  4. 前期・後期の組み合わせを、受験日と合格発表の日程で並べてみる。

国公立の前期日程の例として、筑波大学の前期日程や横浜国立大学の前期日程の記事で、共通テストと二次の配点の関係を整理しています。

私立大学の共通テスト利用入試

私大の共通テスト利用入試は、大学ごとに締切が違います。共通テストより前に締め切る方式もあれば、自己採点の結果を見てから出せる方式もあります。例えば獨協大学の共通テスト利用入試 前期は1月15日(金)締切で、国公立併願型は2月3日(水)締切です(獨協大学 経済・法・国際教養の一般選抜)。共通テスト利用の考え方は共通テスト利用入試の使い方にまとめています。

私立大学用の成績請求情報の連携(発行)期間は2026年12月4日(金)10:00〜2027年3月31日(水)17:00で、期間の制限はほぼありません。ただし、提出期限は大学ごとに違うので募集要項で確認してください。

7. 成績の閲覧(成績開示)

2027年度は、共通テストの成績は郵送されません。出願時に成績の閲覧を「希望する」と登録し、成績閲覧手数料300円を検定料と一緒に支払った人だけが、共通テスト出願サイトのマイページで成績を見られます。

  • 閲覧期間:2027年4月1日(木)10:00〜4月30日(金)17:00
  • 見られる内容:受験した科目名、試験日、科目別の得点、科目別の段階表示(PDFで表示)
  • 国語は「近代以降の文章」「古典(古文、漢文)」の分野別、英語はリーディング・リスニング別の得点と段階表示も示されます。
  • 地歴公民・理科を2科目受けた人は、第1解答科目・第2解答科目別に示されます。

閲覧の希望の有無を直せたのは、出願内容の確認・訂正期間(2026年10月9日〜10月16日)などに限られていました。また、高校から付与されたメールアドレスをIDにしている人は、4月1日以降も使えるかを卒業前に確認しておきましょう。メールが受け取れないとマイページにログインできない場合があります。

実際の得点が分かるのは4月なので、浪人して再受験を考えている人は、自己採点の控えを捨てずに残しておくと、科目ごとの弱点を振り返る材料になります。

8. よくある質問

Q. 1日目の夜に自己採点したほうがいい?

決まりはありません。正解は1日目の試験終了後に1日目の科目分が出ます。点数を見て2日目に集中できなくなりそうなら、2日目が終わってからまとめて採点しましょう。

Q. 控えを書き忘れた設問はどうする?

自己採点では「不明」として0点扱いにしておくのが無難です。思い出して書き足すと、実際のマークと違うことがあります。

Q. 自己採点の点で国公立の出願先を決めて大丈夫?

大学への成績提供は2月2日以降で、出願受付は2月3日までなので、出願の判断は自己採点の点数で行うことになります。だからこそ、控えを正確に残すことが大切です。

Q. リスニングの解答も控えられる?

リスニングは設問ごとに解答用紙にマークします。音声が流れている間は控えを書く余裕が少ないので、マークした番号を問題冊子にすばやく書く練習を、本番前の演習でしておきましょう。リスニングの準備は共通テストのリスニングも参考にしてください。

9. 本番までにやっておくこと

  • 過去問や予想問題を解くときに、問題冊子に控えを書きながら解く練習をする。本番でいきなりやると時間を取られます。
  • 演習のあとで、控えから自己採点した点と、実際に採点した点がずれていないか確かめる。
  • 志望大学の共通テストの配点(傾斜・換算)を、計算できる形で一覧にしておく。
  • 12月4日以降に受験票を取得し、12月上旬公表の「受験上の注意」を読む。

直前期の過ごし方は共通テスト直前にやることにまとめています。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝