筑波大学 前期日程2027|総合選抜と学類選抜の配点・日程・後期との関係

筑波大学の2027年度(令和9年度)一般選抜 前期日程は、2027年2月25日(木)・26日(金)に行われ、合格発表は3月9日(火)です。募集人員は総合選抜403名、学類・専門学群選抜901名で、後期日程は12の学類・専門学群で127名を募集します。

この記事では、前期日程の2つの選抜(総合選抜と学類・専門学群選抜)の違い、総合選抜の配点、首都圏の受験生が多く受ける学類の募集人員と前年度の結果、そして後期日程との関係を、大学の公式資料で確認できた範囲で整理します。

1. 2027年度 前期日程の基本情報

項目 内容
インターネット出願登録 2027年1月22日(金)10:00〜2月3日(水)9:00
書類の郵送受付 1月25日(月)〜2月3日(水)
第1段階選抜の結果発表 2月10日(水)
試験日 2月25日(木)・26日(金)
合格発表 3月9日(火)
募集人員 総合選抜 403名/学類・専門学群選抜 901名
入学検定料 17,000円(成績開示を希望する場合は別に入試成績送付料460円)
後期日程 試験日3月12日(金)、合格発表3月20日(土)。出願期間は前期と同じ

出願はインターネットでの登録だけでは完了しません。指定された書類の郵送までが出願です。登録の締切が2月3日の朝9:00と早い時刻なので、共通テストの自己採点が終わったらすぐに動ける準備をしておきましょう。

2. 総合選抜と学類・専門学群選抜の違い

筑波大学の前期日程には、受け方が大きく違う2つの選抜があります。

  • 総合選抜:文系・理系I・理系II・理系IIIの4区分で募集します。入学後の1年次は総合学域群に所属し、2年次から学類に移ります。入学時点で学類を決めきれていない人向けの入口です。
  • 学類・専門学群選抜:はじめから学類(または専門学群)を決めて受けます。学類ごとに共通テストの科目、個別学力検査の科目・配点がそれぞれ違います。

総合選抜の募集人員は文系125名、理系I 145名、理系II 49名、理系III 84名(計403名)です。学類・専門学群選抜の901名と合わせると、前期日程だけで1,300名を超える募集になります。

なお、前期日程の総合選抜と学類・専門学群選抜は併願できません(募集要項より)。前期はどちらか一方を選んで出願します。

どちらで受けるかで、勉強する科目そのものが変わることがあります。志望学類が決まっている人は、その学類の学類選抜と、その学類に移行できる総合選抜の区分の両方の配点を見比べてから決めてください。総合選抜から各学類への移行のしくみは、総合学域群の公式サイトで説明されています。

3. 総合選抜の配点(2027年度)

総合学域群の公式サイトに、令和9年度の総合選抜の配点表が出ています。共通テストは950点、個別学力検査等は1,500点です。

共通テスト(950点)

区分 配点の内訳
文系 国語200・地理歴史/公民200・数学200・理科100・外国語200・情報50
理系I 国語200・地理歴史/公民100・数学200・理科200・外国語200・情報50

文系と理系の差は、地歴公民と理科のどちらに200点を置くかです。どちらも国語が200点あり、情報は50点です。理系II・理系IIIの共通テストの内訳は、サイトの表から確実には読み取れなかったので、募集要項で確認してください。

個別学力検査等(1,500点)

  • 文系:表では国語500点、地理歴史/公民の欄500点、外国語500点。地歴の代わりに数学で受けられるかなど、科目の選び方は募集要項で確かめてください。
  • 理系I・理系II:数学500点、外国語500点、残りが理科。理系Iの欄には「物理必須」の注記があります。
  • 理系III:数学600点、外国語400点で、注記は「数学重視」です。

個別の配点が共通テストより大きいので、二次で逆転できる余地が大きい入試です。とくに理系IIIは数学の比重が高く、数学が得意な人ほど有利になります。国公立二次の記述答案の作り方は国公立二次の記述対策でまとめています。

4. 学類・専門学群選抜:首都圏の受験生が多い学類の募集人員

2027年度の前期日程(学類・専門学群選抜)の募集人員と、第1段階選抜の予告倍率(志願者が募集人員のこの倍率を超え、適切な試験の実施が難しいときに行う)を、文系・情報系・人間系を中心に並べます。

学類 前期の募集人員/第1段階選抜の予告
人文学類 45名/要項に倍率の記載なし
比較文化学類 35名/約5倍
社会学類 40名/約7倍
国際総合学類 36名/約5倍
教育学類 20名/約4倍
心理学類 26名/約4倍
生物学類 18名/約5倍
情報科学類 40名/約5倍
情報メディア創成学類 20名/約5倍
知識情報・図書館学類 16名(2027年度から前期で募集)/約5倍
看護学類 37名/約4倍
体育専門学群 130名/約3倍

総合選抜の第1段階選抜の予告倍率は、文系 約5倍、理系I 約4倍、理系II 約5倍、理系III 約5倍です。

学類選抜の科目と配点の見方

学類選抜は、同じ文系でも学類ごとに共通テストの扱いがかなり違います。募集要項の表では、たとえば人文学類・比較文化学類は共通テストが公民「倫理」を含む「6・7教科8科目」、国際総合学類は理科1科目を含む「6教科7科目」になっていて、共通テストの合計点も、個別学力検査等との比率も学類によって異なります。総合選抜の配点(共通テスト950点・個別1,500点)がそのまま学類選抜に当てはまるわけではありません。

学類ごとの科目別の配点は、2027年度の学生募集要項(個別学力検査等)の配点表で、次の順に確認してください。

  1. 共通テストで何教科何科目が必要か(理科・公民まで要るか)
  2. 共通テストの合計点と、個別学力検査等の合計点の比率
  3. 個別の科目が事前選択か、当日選択か
  4. 小論文・面接・実技など、筆記以外の検査があるか

共通テストの比率が高い学類なら自己採点で出願を決めやすく、個別の比率が高い学類なら二次の得意科目で勝負できます。同じ関東の国立でも、千葉大学 前期日程の配点や横浜国立大学 前期日程とは比重のかけ方が違うので、併願先と並べて見ておくと判断しやすくなります。

5. 2026年度入試の結果(前期日程)

大学の入試情報サイトで公表されている令和8年度(2026年度)入試の実施結果から、主な区分の数字です。合格者数は個別学力検査等の合格者数です。

区分 募集人員/志願者/受験者/合格者
総合選抜 文系 125/327/319/131
総合選抜 理系I 145/428/420/146
総合選抜 理系II 49/200/196/50
総合選抜 理系III 84/206/202/85
人文学類 45/143/139/50
比較文化学類 36/143/141/42
社会学類 40/228/222/50
国際総合学類 36/113/111/39
教育学類 20/69/68/20
心理学類 26/106/99/29
生物学類 18/58/57/18
情報科学類 40/166/160/46
情報メディア創成学類 22/55/53/26
看護学類 37/73/69/37
体育専門学群 130/468/406/142

前期日程全体では、募集人員1,299名に対して志願者4,208名、受験者4,010名、合格者1,369名でした。後期日程は志願者1,409名、受験者582名、合格者162名です。

志願者を募集人員で割ると、社会学類は約5.7倍で、表の中ではいちばん高い数字です。総合選抜は文系が約2.6倍、理系Iが約3.0倍、理系IIが約4.1倍でした。2026年度の数字なので、2027年度の志願状況は出願締切後に大学が公表する速報で確認してください。

6. 後期日程との関係

筑波大学は前期日程と後期日程を併願できます。出願期間はどちらも同じ(1月22日〜2月3日)で、それぞれインターネット出願登録をして、書類は別々の封筒で送ります。前期に合格して入学手続きをした場合の後期の扱いは、国公立大学共通のルールとあわせて募集要項で確認してください。

2027年度に後期日程があるのは12学類・専門学群

  • 人文学類 20名
  • 教育学類 2名/心理学類 3名/障害科学類 2名
  • 生物学類 12名/生物資源学類 15名/地球学類 4名
  • 物理学類 8名/応用理工学類 19名/工学システム学類 20名/社会工学類 12名
  • 芸術専門学群 10名

合計は127名です。後期日程は学類・専門学群ごとの選抜だけで、総合選抜には後期日程がありません。

2027年度の変更点

大学が公表した「令和9年度の入学者選抜の変更点」では、一般選抜について次の2学類の変更が示されています。

  • 化学類:前期日程(学類選抜)を18名から23名に増やし、後期日程(5名)は廃止。
  • 知識情報・図書館学類:前期日程(学類選抜)を新しく設けて16名を募集し、後期日程(10名)は廃止。前期の科目・配点と面接の実施方法も示されています。

2026年度の後期日程の募集人員は142名でしたが、この2学類の15名がなくなって127名になりました。化学類・知識情報・図書館学類を志望する人は、前期で受けるか、総合選抜で受けるかを考えることになります。

後期は募集人員が少なく、学類によっては2〜3名です。前期で筑波を受けて、後期は別の大学に出すのか、筑波の後期にも出しておくのかは、共通テストの自己採点を見て決めます。自己採点の手順は共通テストの自己採点のやり方にまとめています。

7. 出願までのチェックリスト

  1. 志望学類について、学類選抜と総合選抜のどちらで受けるかを決める(前期は併願できないので、両方の配点表を見比べて一つに絞る)。
  2. 共通テストで必要な教科・科目を受けているかを確認する(学類によって理科・公民が要る)。
  3. 個別学力検査の科目が事前選択なら、出願時に選ぶ科目を決めておく。
  4. インターネット出願登録は2月3日(水)9:00まで、書類の郵送受付も2月3日まで。
  5. 第1段階選抜の結果(2月10日)を確認し、試験場と交通を調べておく。
  6. 後期日程も出すなら、前期と別に登録・郵送する。

首都圏から筑波を受ける人は、私立大学の入試日程と前期日程(2月25日・26日)が重ならないかも先に見ておきましょう。国公立と私立のどちらを軸にするかで迷っている人は、国公立か私立かも参考にしてください。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝