文教大学 教育学部の総合型選抜・公募推薦|2027年度の日程と出願条件、高1・高2からの準備

この記事は、文教大学 教育学部で小学校・中学校・高校・特別支援学校・幼稚園の先生を目指していて、年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜の公募制)を考えている高校生と保護者の方に向けて書いています。

2027年度入試(2026年度に実施)の日程や出願条件を大学の公式サイトで確認したうえで、高1・高2がいまから何を準備すればよいか、今年受ける高3がこの先の数週間で何をするかまで順番にまとめます。

文教大学 教育学部の年内入試は2つの入口

文教大学の教育学部は越谷キャンパスにあり、学校教育課程(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・体育・家庭・英語の9専修)と、発達教育課程(特別支援教育・初等連携教育・児童心理教育・幼児心理教育の4専修)に分かれています。

年内に受けられる公募の入試は、大きく分けて次の2つです。

  • 総合型選抜(プレゼンテーション型):与えられたテーマについてプレゼンテーションを行う入試。教育学部は1期のみ
  • 学校推薦型選抜(公募制推薦入試):高校の校長先生の推薦を受け、評定などの出願資格を満たして出願する入試

文教大学には「総合型選抜(基礎学力試験)」という方式もありますが、大学の案内では対象が文学部・情報学部・健康栄養学部となっていて、教育学部では実施されていません。教育学部志望の人は、上の2つのどちらか、あるいは一般選抜で考えることになります。

もうひとつ大事なのは、どちらの入試も「専願」だという点です。合格したら文教大学に入学することが前提なので、併願先の組み方は早めに家族と相談しておきましょう。指定校推薦・公募推薦・総合型の違いが曖昧な人は、先に指定校・公募推薦・総合型の違いを読んでおくと、この先の話が入りやすくなります。

総合型選抜(プレゼンテーション型):実施する専修と日程

実施するのは一部の専修だけ

教育学部の総合型選抜は、全専修で行われるわけではありません。2027年度の入試情報ページで確認できる実施専修と選考方法は次のとおりです。

専修 選考方法
学校教育課程 理科専修(若干名) プレゼンテーション、書類審査
学校教育課程 音楽専修 プレゼンテーション(音楽実技)、面接、書類審査
学校教育課程 美術専修 プレゼンテーション、面接、書類審査
学校教育課程 家庭専修 プレゼンテーション、書類審査
発達教育課程 特別支援教育専修(若干名) プレゼンテーション、面接、書類審査
発達教育課程 幼児心理教育専修 プレゼンテーション、書類審査

大学のページにも「総合型選抜を実施していない専修もあります」と注意書きがあります。国語・社会・数学・体育・英語専修や、初等連携教育・児童心理教育専修を志望している人は、総合型ではなく公募推薦か一般選抜が入口になると考えて、要項で必ず確かめてください。各専修の募集人員も、若干名と示されている専修以外は入学試験要項で確認が必要です。

2027年度の日程(すでに終わった部分を含む)

  • 出願期間:2026年9月1日(火)〜9月8日(火)消印有効
  • 試験日:2026年10月11日(日)
  • 合格発表:2026年11月2日(月)
  • 入学手続締切:2026年11月10日(火)消印有効
  • 会場:越谷キャンパス

今日(11月2日)は、ちょうど今年の総合型選抜の合格発表日です。今年の総合型はすでに試験まで終わっているので、ここから先の話は来年以降に受ける高1・高2向けと考えてください。毎年同じ日程になるとは限りませんが、「9月上旬に出願、10月中旬に試験」という流れは、準備の逆算に使えます。

出願資格:専願と、専修ごとの条件

出願資格を説明したPDFでは、共通の条件として、大学入学資格がある(または2027年3月31日までに得る見込みの)人で、学校教育課程・発達教育課程それぞれの総合型選抜のアドミッション・ポリシーに賛同する人、とされています。そのうえで、専修ごとに条件が並んでいます。

  • どの専修もその専修を専願とすることが条件
  • 理科専修:物理・化学・生物・地学のうち2科目以上と、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎のうち3科目以上を高校卒業までに履修していること(理数科は別の条件あり)
  • 音楽専修:音楽教育に興味を持ち教員を志すこと、演奏表現や創作の学びに積極的に取り組めること
  • 美術専修:美術教育に興味を持ち教員を志すこと、作品の制作を希望すること
  • 特別支援教育専修:障害のある児童生徒をはじめ、多様な子どもたちの教育や家族支援に関心を持つこと
  • 幼児心理教育専修:幼稚園の教員や保育士を志すこと、保育学・教育学・心理学に興味を持つこと

このPDFには評定平均の基準は書かれていません。大学の総合型選抜の案内ページでも、高校の成績にかかわらず出願できる入試として説明されています。とはいえ、理科専修の履修条件のように高2の科目選択で決まってしまう条件があるので、高1のうちに一度目を通しておくべきです。出願資格の読み方に慣れていない人は募集要項の出願資格の読み方も参考にしてください。

何が見られるのか

入学試験要項のアドミッション・ポリシーでは、教育学部の総合型選抜は、出願書類と、プレゼンテーション(一部専修は実技課題を含む)・質疑応答(面接)で評価すると書かれています。主に見るのは将来のビジョンと学修意欲で、そこに表現力、コミュニケーション力、判断力、高校での学習や活動の状況を加えて判断するという説明です。

つまり、「教員になりたい」という気持ちだけでなく、なぜその教科(あるいはその子どもたち)なのか、大学で何を学んでどんな先生になりたいのかを、人前で筋道立てて話せるかどうかが問われます。プレゼンテーションの時間や配点、テーマの示し方は入学試験要項で確認してください。

学校推薦型選抜(公募制推薦入試):評定3.5以上が出発点

出願資格

公募制推薦の出願資格は、総合型よりもはっきり数字で決まっています。2027年度の出願資格PDFで確認できる主な条件は次のとおりです。

  • 日本の高校(中等教育学校を含む)を2026年4月から2027年3月までに卒業見込みであること(つまり現役生)
  • 学校教育課程、または発達教育課程を専願とすること
  • 出願期日までの全体の学習成績の状況が3.5以上であること
  • 出身高校の校長先生の推薦を受けること

さらに、学校教育課程の一部の専修には教科ごとの基準があります。

専修 追加の条件
数学専修 数学の評定3.8以上、「数学III・数学C」または「理数数学特論」を履修
理科専修 理科と数学の評定がそれぞれ3.8以上、理科の科目の履修条件、「数学III・数学C」または「理数数学特論」を履修
英語専修 英語の科目の成績が3.8以上(対象になる科目の範囲は出願資格PDFで確認)。実用英語技能検定2級(ほかの検定は同等レベル)以上の英語力が望ましい

数学専修・理科専修で数学IIIや数学Cの履修が求められている点は、とくに注意が必要です。文系寄りのコースに進むと履修できない高校もあるので、科目選択(高1の冬に行う高校が多いですが、時期は学校によって違います)の前に確認しておかないと、高3になってから条件を満たせないことに気づく、ということが起こりえます。

日程と選考

  • 出願期間:2026年11月1日(日)〜11月10日(火)
  • 試験日:2026年11月22日(日)
  • 合格発表:2026年12月1日(火)
  • 入学手続締切:2026年12月11日(金)
  • 会場:越谷キャンパス

選考は、学校教育課程・発達教育課程とも小論文、面接、書類審査で、音楽専修だけはこれに実技が加わります。大学の入試情報ページでは、公募制の募集人員は学校教育課程が44名、発達教育課程が30名と示されています。専修ごとの内訳、小論文の時間や字数、面接の形式は入学試験要項で確認してください。

評定の基準がどう効いてくるのか、学校推薦型の校内選考がどう進むのかは、学校推薦型選抜の仕組みと校内選考で詳しく書いています。

今年受ける高3の人へ(11月2日時点)

公募制推薦はいままさに出願期間中で、締切は11月10日です。校長先生の推薦書が必要なので、担任の先生への相談がまだの人は今日中に動いてください。推薦書は学校側の手続きにも時間がかかります。

試験の11月22日まではおよそ3週間です。この期間にやることは多くありません。

  • 教育に関する小論文を、時間を計って3〜4本書き、添削を受けて書き直す
  • 出願書類に書いた内容を、面接で自分の言葉で説明できるようにしておく
  • 「なぜ文教大学の、その課程・専修なのか」を1分程度で話せるようにする

教育系の小論文で出やすいテーマの考え方は教育・心理・社会・福祉系の小論文と統計読解に、面接では、出願書類に書いたことを深掘りされると考えて準備しておきましょう。総合型を受けて今日結果が出た人で、残念な結果だった場合は、公募推薦への切り替えが間に合うかどうかを担任の先生とすぐに確認してください。

高1・高2がいまから準備すること

高1の冬(今〜3月):科目選択と評定の土台

いちばん先に決まってしまうのは履修科目です。数学専修・理科専修を少しでも考えているなら、数学III・数学Cや理科の科目を取れるコースに進めるかを、高1の冬の科目選択で確かめてください。

次に評定です。公募推薦の3.5は「出願期日までの全体」の数字なので、高1の成績もそのまま入ります。英語専修の3.8のように教科の基準がある場合、その教科は1学期ごとに落とさないことが大切です。具体的な上げ方は評定平均の上げ方を見てください。英語専修志望なら、英検2級を高2のうちに取る計画を立てておくと安心です。

高2の春〜夏:子どもと関わる経験と、大学研究

教育学部の総合型で見られるのは「将来のビジョン」です。ビジョンは頭の中だけでは育ちません。学童保育や地域の子ども向けイベントのボランティア、小学校の行事の手伝い、特別支援学校の見学など、実際の子どもと関わる場に何度か足を運ぶと、話す内容に具体性が出ます。

同時に、文教大学のオープンキャンパスや大学のサイトで、志望する専修の授業や先生の研究を調べておきましょう。「この先生のこの授業を受けたい」と言えるところまで調べると、志望理由書もプレゼンテーションも一段深くなります。調べたことはメモに残しておくと、高3の書類づくりでそのまま使えます。

高2の秋〜冬:プレゼンテーションと文章の練習

総合型の試験は高3の10月です。高2の終わりまでに、3〜5分程度で自分の考えを話す練習を何度かしておくと、高3の夏が楽になります。教室でのスピーチ、探究の発表、生徒会の報告などは、どれも練習の場になります。

公募推薦を本命にする人は、小論文の練習を高2の冬から始めるのが目安です。教育の分野では、いじめや不登校、ICTの活用、インクルーシブ教育、教員の働き方などがよく話題になります。新聞の教育面を週に1本読んで、自分の考えを200字で書く、という習慣から始めると無理がありません。

高3の春〜夏:書類とプレゼンの仕上げ

総合型の出願は9月上旬なので、書類は8月中に仕上げる必要があります。逆算すると、志望理由の骨組みは6月まで、プレゼンの練習は7〜9月が中心です。夏休みに一度、家族や先生の前で通して発表してみると、足りない部分が見えてきます。

総合型と公募推薦、どちらを狙うか

判断の目安を挙げておきます。

  • 評定が3.5に届かない、届くか微妙:志望専修が総合型を実施していれば、総合型が現実的な入口
  • 評定は十分、志望専修が総合型を実施していない:公募推薦が本命。小論文の準備に時間をかける
  • 音楽・美術専修:どちらの入試でも実技や制作への取り組みが問われるので、専門の先生の指導を早めに受ける
  • 理科専修:総合型でも公募推薦でも履修条件があるので、まず科目選択を確認

総合型の結果が11月初めに出て、公募推薦の出願が11月10日まで続くという日程なので、総合型で結果が出なかったときに公募推薦へ切り替えられる場合もあります。ただし、どちらも専願なので、両方受けるつもりなら要項で併願の可否と手続きを先に確認してください。専願の入試に落ちた場合に備えて、一般選抜の勉強も止めないようにしてください。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝