志望理由書に「書くことがない」高校生へ|今からつくれる“書く材料”の見つけ方

この記事は、志望理由書を書こうとして「自分には書くことがない」と手が止まっている高校生と、その保護者の方に向けて書いています。推薦入試でいちばん多いつまずきは、文章力ではありません。書けるほどの材料が手元にないことです。でも、材料は「探す」ことも「つくる」こともできます。

志望理由書で大学が知りたいこと

総合型選抜は、大学が公表している「どんな学生に来てほしいか(アドミッション・ポリシー)」と、あなたが合っているかを見る入試です。志望理由書では、おおまかに次の3つがつながっているかが読まれます。

  • これまで:何に心を動かされ、何をしてきたか
  • これから:将来どんなことに取り組みたいか
  • なぜこの大学か:その実現のために、この大学で何を学ぶのか

大きな実績がなくても、この3つが一本の線でつながっていれば、説得力のある志望理由書になります。書き方の基本は志望理由書に「志望理由」を書かない人が多すぎるので、書き方の基本について教えますでも解説しています。

ステップ1:自分の中にある材料を掘り起こす

「書くことがない」と言う人も、話を聞いていくと、材料はたいていすでに持っています。まだ言葉になっていないだけです。次の質問に、短くていいので答えを書き出してみてください。

  1. 時間を忘れて夢中になったことは?
  2. ニュースや身の回りで「おかしい」「なんとかしたい」と感じたことは?
  3. 悔しかった経験、うまくいかなかった経験は?
  4. 人から「ありがとう」と言われてうれしかったことは?
  5. 家族や友だちと、よく話題になることは?

答えの中に、何度も出てくる言葉やテーマがあれば、それがあなたの志望理由の「芽」です。

ステップ2:足りなければ、行動して材料をつくる

芽が見つかっても、それだけでは志望理由書の厚みが足りないことがあります。そのときは、高校生のうちに行動して材料をつくります。

  • 取材・インタビュー:興味のある分野で働く人に、自分でアポイントを取って話を聞きに行く。市役所の担当課、地域のお店、専門職の方など、身近なところから始められます。
  • ボランティア・地域活動:関心のある社会課題に関わる活動に、実際に参加してみる。
  • 探究・調査:学校の探究の授業や自由研究を、自分のテーマで深掘りする。アンケートを取る、資料を集めて比べるなど。
  • 大学を見に行く:オープンキャンパスや模擬授業に参加し、教授の研究や授業の内容を確かめる。

大切なのは「何をしたか」より、なぜそれをやろうと思い、やってみて何を考えたかです。行動したら、その日のうちに気づいたことをメモしておきましょう。

ステップ3:材料と大学を結びつける

材料がそろったら、大学のカリキュラム、授業のシラバス、教授の研究分野を調べ、「この大学でなければいけない理由」を探します。大学の選び方と書き方のつなげ方は大学から「この生徒がほしい」と思わせる志望理由書の書き方にまとめています。

いつから始めればいい?

総合型選抜の出願は高3の9月から始まります。行動して材料をつくるには時間がかかるので、高1・高2のうちから少しずつ始めておくのが理想です。学年ごとの準備は総合型選抜・学校推薦型選抜の基礎ガイドも参考にしてください。

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