この記事は、駒澤大学の自己推薦選抜(総合評価型)を考えている高校生と保護者の方に向けて書いています。2027年度入試の公式情報で確認できた日程・出願資格・選考内容を整理し、来年以降に受ける高1・高2生がいつ何を準備すればよいかまで説明します。
2027年度の総合評価型は、10月18日(日)に試験が終わり、合格発表は11月6日(金)です。今年受けた高3生向けにも、発表後の手続きについて触れておきます。
総合評価型とはどんな入試か
駒澤大学の自己推薦選抜には、総合評価型と特性評価型の2つがあります。大学の説明では、総合評価型は「高校時代や大学入学後における活動・勉学意欲などを総合的に評価する推薦選抜」で、試験は小論文と面接・口頭試問です。
総合評価型の特徴は、全学部・全学科で実施されていることです。仏教学部、文学部、経済学部、法学部、経営学部、医療健康科学部、グローバル・メディア・スタディーズ学部のどこを志望していても、この方式で受けられます。出願書類の一覧に高校の推薦書は含まれておらず、自分で書く自己推薦書と調査書で出願します。
一方の特性評価型は、資格や大会での入賞、活動実績などを持つ人のための方式で、対象は一部の学科に限られています。この2つは両方に出願することもでき、その場合はそれぞれに出願書類が必要です。
特性評価型との違い
2027年度の特性評価型の対象は、仏教学部、文学部英米文学科、文学部歴史学科、文学部社会学科社会学専攻、経済学部経済学科・商学科、グローバル・メディア・スタディーズ学部です。出願資格の例として、経済学科・商学科では日商簿記検定2級以上や全商の簿記実務検定1級、仏教学部では日本漢字能力検定2級以上などが挙げられています。選考は第1次が書類審査(英米文学科・経済学科・商学科は事前課題あり)、第2次が面接・口頭試問などで、大学が示している選考方法には小論文が挙がっていません。
資格や大会の実績がある人は特性評価型、そうでない人や志望学科が特性評価型の対象外の人は総合評価型、というのが基本の考え方です。特性評価型の対象学科を志望していて資格も持っている人は、両方に出願して受験の機会を2回にすることもできます。法学部、経営学部、医療健康科学部などを志望する人にとっては、総合評価型が自己推薦選抜で受けられる方式になります。
専願であることに注意
自己推薦選抜は、どちらの型も専願です。出願資格に「本学を専願する者」とあり、合格したら駒澤大学に入学することが条件になります。他大学の総合型選抜や公募推薦と並行して出願する計画を立てている人は、ここを最初に確認してください。
ただし、自己推薦選抜で不合格になっても、駒澤大学の一般選抜を受けることはできると大学のQ&Aに書かれています。
2027年度の日程
| 項目 | 2027年度(総合評価型) |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年9月21日(月)〜9月30日(水)(ネット出願の入力は15時まで、郵送は消印有効) |
| 試験日 | 10月18日(日) |
| 試験会場 | 駒沢キャンパス(対面) |
| 合格発表 | 11月6日(金) |
| 1次手続 | 合格発表日〜2026年11月20日(金) |
| 2次手続 | 入学関係書類の受取日〜2027年3月5日(金) |
試験当日は、小論文が10時から11時までの60分、面接・口頭試問が12時からです。
特性評価型は日程が少し早く、出願が2026年9月7日(月)〜9月11日(金)、第1次(書類審査)の発表が10月3日(土)、第2次試験が10月17日(土)、合格発表は総合評価型と同じ11月6日(金)です。両方を考える人は、9月上旬と9月下旬の2回、出願の山があると覚えておくとよいでしょう。
出願資格:評定の見られ方
総合評価型の出願資格は、日本国内の高校を2027年3月に卒業見込みの人(2026年度内に卒業する人を含む)で、評定について学科ごとに基準があります。評定の基準は次のどちらかの形で決められています。
- 全体の学習成績の状況
- 全体の学習成績の状況に加えて、学科が指定する特定の教科の学習成績の状況
対象になるのは高3の1学期(または前期)までの成績です。具体的な数値は「学科により異なる」とされていて、大学の受験生サイトのページには載っていません。2027年度の数値は大学の自己推薦選抜要項で確認してください。来年以降に受ける人は、その年の要項が公開されたら真っ先に志望学科の基準を確かめましょう。
「特定の教科」の条件がある学科では、全体の評定だけでなくその教科の成績も基準を満たす必要があるという点が見落とされがちです。自分の志望学科にどの教科の指定があるのか、要項で必ず確認してください。要項の読み方は募集要項の出願資格の読み方で詳しく説明しています。
出願書類:自己推薦書は自筆
総合評価型の主な出願書類は、入学志願票、調査書、自己推薦書です。自己推薦書は大学所定の用紙を使い、本人が自筆で書く決まりです。用紙の入手方法は要項で確認してください。パソコンで下書きして、最後に手で清書するという段取りになります。
自筆の書類は、書き直しに時間がかかります。下書きが完成してから清書するまで最低でも数日はみておくこと、清書の前に誤字がないか声に出して読み直すこと、用紙は予備を印刷しておくことをおすすめします。
大学の受験生サイトでは、書類審査で見られるところとして、アドミッション・ポリシーを理解しているか、入学後の目標がはっきりしているか、高校時代の取り組みや活動、そして書類の書き方や指定のルールを守っているかが挙げられています。内容と同じくらい、指示どおりに書けているかが見られていると考えてください。
自己推薦書は、志望理由書と同じく「なぜこの学科か」「入学後に何をしたいか」を自分の経験と結びつけて書く書類です。書き方の基本は志望理由書の書き方が参考になります。
小論文と面接・口頭試問
小論文(60分)
大学の受験生サイトには、小論文で見られるところとして次のような観点が示されています。
- 与えられた課題をきちんと理解しているか
- 受験する学科や専攻分野について日頃から情報を集めているか
- その分野について一定の基礎知識を持っているか
つまり、文章のうまさよりも、問いを正しく読み取り、志望分野の知識を使って答えられるかが問われます。学科ごとにテーマは違うので、志望学科の分野の入門書を1〜2冊読み、ニュースで関連する話題を追っておくことが準備の中心になります。
字数は学科によって異なる可能性があり、今回確認した大学のページには載っていませんでした。大学の要項で確認してください。60分という時間は、構成を考える時間を10分ほどとると、書く時間は実質40〜45分です。時間を計って書く練習を、少なくとも本番の1か月前から始めておくと安心です。
医療健康科学部は筆記試験
医療健康科学部の総合評価型では、小論文のかわりに筆記試験と面接が行われます。筆記試験の出題範囲は、数学(数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B)、物理基礎、化学基礎とされています。ほかの学部とは準備の中身がまったく違うので、理系科目の基礎を高2のうちから固めておく必要があります。
面接・口頭試問とグループ討論
面接・口頭試問の形は学科によって違います。
- 文学部社会学科社会学専攻、法学部政治学科:5〜7名1組のグループ討論で、当日示されたテーマについて議論する
- 文学部歴史学科:小論文の解答内容を参考にした面接・口頭試問
大学が挙げている面接の観点は、受験する学部・学科・専攻の研究内容を十分に理解しているか、入学後の目標やビジョンがはっきりしているか、の2つです。どの学科を受ける場合も、「この学科では何を研究できるのか」を具体的な授業や分野の名前で話せるようにしておきましょう。
歴史学科のように小論文の内容が面接で聞かれる場合は、自分が書いた答案を説明できることが前提になります。小論文を書いたあと、どういう理由でその結論にしたのかを口で説明する練習もしておくと、面接で慌てません。グループ討論の準備は集団討論・プレゼン・英語でも紹介しています。
今年受けた高3生へ
総合評価型の合格発表は11月6日(金)です。合格した場合、1次手続の締切は11月20日(金)で、2週間ほどしかありません。専願の入試なので、合格したら駒澤大学に入学する前提で手続きを進めることになります。
大学のQ&Aでは、合格後から入学までの約4か月を、資格の勉強や短期留学、進学する分野の学習、読書などにあてられると紹介されています。結果を待つ間も、一般選抜の勉強は止めないでおきましょう。結果が出たあとの動き方は年内入試の結果が出たあとにやることで紹介しています。
高1・高2生へ:いまから始める準備
総合評価型は9月下旬に出願、10月中旬に試験です。逆算すると、高3の夏休みが自己推薦書を仕上げる最後の時期になります。それまでにやっておきたいことを時期ごとに並べます。
いま〜高2の3月
- 定期テストで評定を保つ。高3の1学期までの成績がすべて出願資格に入ります
- 志望学科を2つくらいまで絞り、学科のページやアドミッション・ポリシーを読む
- 志望分野の入門書を読み、気になったことをメモしておく(小論文と面接の材料になります)
高3の4月〜7月
- その年の自己推薦選抜要項が公開されたら、志望学科の評定基準と指定教科を確認する(2027年度は7月8日に公開)
- オープンキャンパスに参加し、学科の先生や在学生の話を聞いて、入学後にやりたいことを具体的にする
- 60分の小論文を週1本のペースで書き始める
高3の8月〜9月
- 自己推薦書を下書きし、学校の先生などに読んでもらって直す。最後に自筆で清書する
- 面接・口頭試問やグループ討論の練習をする
- 特性評価型も受けるなら、9月上旬の出願に間に合わせる
学年ごとの準備の流れは総合型の準備は高1から(学年別)でもまとめています。
参考にした公式情報
- 駒澤大学 think! 自己推薦選抜(総合評価型)
- 駒澤大学 think! 自己推薦選抜(特性評価型)
- 駒澤大学 自己推薦選抜特設サイト
- 2027年度「自己推薦選抜要項」を公開しました
- 駒澤大学 自己推薦選抜
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
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