学習院大学 文学部 公募推薦・哲学科AO 2027年度 評定と日程

学習院大学文学部の学校推薦型選抜(公募制)は、2026年11月14日(土)に小論文、12月4日(金)に合格発表です。対象は哲学科・史学科・英語英米文化学科・ドイツ語圏文化学科・フランス語圏文化学科・教育学科の6学科で、募集人員はいずれも「若干名」です。

出願に必要な評定(学習成績の状況)は学科ごとに3.5〜4.2以上と分かれ、英語英米文化学科は英語の評定4.4以上も求められます。さらに2027年度は、哲学科が総合型選抜(AO)を新しく始めました(選考日11月21日)。

この記事では、2つの方式の条件と選考内容、公募制の志願者・合格者数、試験までの準備と高1・高2の準備を整理します。

1. 基本情報(2027年度 学校推薦型選抜〈公募制〉)

文学部の募集要項(令和9〈2027〉年度)で確認した内容です。

項目 内容
対象学科 哲学科・史学科・英語英米文化学科・ドイツ語圏文化学科・フランス語圏文化学科・教育学科
募集人員 各学科とも若干名(高校1校あたりの推薦人数の制限なし)
Web出願登録・検定料納付 2026年10月19日(月)〜11月4日(水)15:00
出願書類の郵送 2026年11月1日(日)〜11月5日(木)必着(簡易書留かつ速達)
試験日 小論文:11月14日(土)/面接:英語英米文化学科・教育学科は11月14日(土)、哲学科・史学科・ドイツ語圏文化学科・フランス語圏文化学科は11月15日(日)
合格発表 2026年12月4日(金)10:00
入学手続締切 2026年12月17日(木)
選考方法 調査書・推薦書・志望理由書・小論文・面接による総合判定

Web出願登録・検定料納付は11月4日(水)15:00で締め切り、出願書類は11月5日(木)必着です。出願を済ませた人は、11月14日の試験に向けて小論文と面接を仕上げる時期です。

2. 2027年度の文学部は「公募制推薦」と「哲学科AO」の2本立て

文学部で一般の高校生が出願できる年内の方式は、2027年度は次の2つです。

  • 学校推薦型選抜(公募制):6学科で実施。高校長の推薦が必要で、合格したら入学することを確約します。
  • 総合型選抜(AO):哲学科のみで2027年度から実施。高校の推薦は不要で、既卒者も出願できます。

日本語日本文学科は公募制推薦の対象に入っていません。他学部の方式は仕組みが違うので、学部ごとに要項を確認してください。

3. 公募制推薦の出願資格|学科ごとの評定基準

共通の条件は、2027年3月に高校を卒業見込みであること、志望学科で学ぶ強い意欲があり合格したら入学を確約できること、高校長が責任をもって推薦することです。評定は高1から高3の1学期(前期)までで計算します。

学科 評定などの基準
哲学科 全体の評定 3.8以上
史学科 全体の評定 3.8以上
英語英米文化学科 全体の評定 4.2以上、かつ英語の評定 4.4以上
ドイツ語圏文化学科 外国語の評定 3.8以上、またはドイツ語技能検定試験2級以上
フランス語圏文化学科 全体の評定 3.5以上(実用フランス語技能検定4級以上やDELF・DALFは参考資料として証明書を提出可)
教育学科 A:全体の評定 4.1以上、または B:全体 4.0以上かつ数学・理科の全履修科目 4.2以上

ドイツ語圏文化学科とフランス語圏文化学科は、2027年度から出願資格が変わりました。ドイツ語圏はドイツ語検定2級以上でも出願できるようになり、フランス語圏は仏検やDELF・DALFを参考として出せるようになっています。

出願で気をつけたいのは次の3点です。

  • 学習院大学の学校推薦型選抜の中での併願はできません。出願できるのは1学科だけです。
  • 出願後の学科変更はできません。
  • 留学などで調査書の成績欄に空白がある人は、出願資格の事前審査(10月2日〜9日必着)の対象でした。

評定が基準に少し届かないときの考え方は評定が足りないときの推薦・総合型の選び方にまとめています。

4. 選考内容|学科で小論文の時間も面接の形も違う

小論文はすべて日本語で書きます。字数の指定は要項に書かれていません。

学科 選考内容
哲学科 小論文(90分)・面接
史学科 小論文1(30分)・小論文2(60分、間に休憩なし)・面接
英語英米文化学科 小論文(90分、当日与えられる英語の文章を読んで日本語で書く)・面接
ドイツ語圏文化学科 小論文(90分、一般選抜の国語の長文読解程度の日本語文章を読む)・面接
フランス語圏文化学科 小論文(120分)・面接
教育学科 小論文(60分、図表を含む場合あり)・集団面接(80分、グループディスカッションとプレゼンテーションを含む)・個人面接(10分程度)

5. 大学公表の入試結果(学校推薦型選抜〈公募制〉)

大学公表の「志願者・合格者・入学者数の推移」から抜き出しました。

学科 2026年度(カッコ内は2025年度)
哲学科 志願者29名・合格者17名(31名・11名)
史学科 志願者39名・合格者5名(31名・9名)
英語英米文化学科 志願者8名・合格者4名(13名・3名)
ドイツ語圏文化学科 志願者19名・合格者17名(16名・14名)
フランス語圏文化学科 志願者33名・合格者16名(37名・22名)
教育学科 志願者8名・合格者3名(13名・5名)

「若干名」の募集でも、学科によって合格者数の幅は大きく、史学科や教育学科は2年続けて志願者に対する合格者が少なめです。評定の基準を満たしていることは出発点にすぎず、小論文と面接で差がつくと考えて準備してください。

6. 哲学科の総合型選抜(AO)|2027年度に新設

哲学科のAOは、出願時に「哲学・思想史系」か「美術史系」を選ぶ方式です。

  • 募集人員:哲学・思想史系 3名程度、美術史系 3名程度
  • 出願:Web登録 10月19日〜22日15:00、書類 10月19日〜23日必着(今年度の出願は終了)
  • 選考日:11月21日(土)
  • 選考:専門知識(60分、専門用語や事柄の問題)、英文読解(60分、専門的な英語文献、辞書の持込み不可)、面接(10分程度)
  • 提出書類:志望理由書(1,200字程度)、受験時分野選択届など
  • 合格発表:12月4日(金)10:00

評定や英語資格の基準は要項にありません。その代わり、専門知識と英文読解という「学力の中身」を見る試験です。既卒者も出願でき、同じ日に試験がない総合型選抜の他区分との併願も認められています。

来年度の実施の有無や日程は、大学の発表を確認してください。

7. 志望理由書(1,200字程度)の構成例

公募制・AOとも、志望理由書は所定用紙に1,200字程度で書きます。要項に手書きの指定は見当たりませんでしたが、記入方法は所定用紙の注意書きで確認してください。

  1. 関心のきっかけ(約200字):授業・読書・探究など、具体的な場面を一つ。
  2. 自分で調べたこと・考えたこと(約350字):本や資料を読んで分かったこと、まだ分からないこと。
  3. なぜこの学科か(約350字):学科の専門分野や授業、学び方と自分の問いを結びつける。
  4. 入学後に学びたいこと(約200字):取り組みたいテーマや身につけたい力。
  5. 将来への見通し(約100字):卒業後に学びをどう生かしたいか。

書き出しと締めの整え方は志望理由書の書き出しと締めを参考にしてください。

8. 小論文の準備|学科別に何を練習するか

ここでは練習の方向だけを示します。

  • 哲学科:90分で一つの課題を論じます。概念の定義をはっきりさせ、反対の立場を検討してから自分の結論に進む練習をします。
  • 史学科:30分と60分の2本を続けて書きます。短い時間で要点をまとめる練習と、資料をもとに歴史的な背景を説明する練習を分けて行います。
  • 英語英米文化学科:英文を読んで日本語で論じます。英文の要旨を日本語で3〜4行にまとめ、そのうえで自分の意見を書く手順を固めます。
  • ドイツ語圏文化学科:国語の長文読解程度の日本語文章を読みます。筆者の主張と根拠を正確に抜き出す練習が土台になります。
  • フランス語圏文化学科:120分と長めです。構成メモに15〜20分使っても書き切れるよう、時間配分を決めておきます。
  • 教育学科:図表を含む課題文を60分で読み、論理的に書きます。教育の話題を数字やデータから読む練習をしておきます。

テーマ別の練習には教育・心理・社会・福祉系の小論文も使えます。

9. 面接の準備|志望理由書と小論文から聞かれる

面接では、提出した志望理由書の内容を深掘りされることを前提に準備します。

  • 志望理由書に書いた本や出来事について、「なぜそう考えたのか」を2段階まで説明できるようにする。
  • 試験後すぐに小論文の主張をメモしておく(面接が翌日の学科もあります)。
  • 教育学科は集団面接があります。他の人の発言を受けて話をつなぐ練習、限られた時間で意見をまとめて発表する練習をしておきます。

なお要項では、面接の待ち時間に通信機器を使うことや、面接の内容をSNSに公開することが禁止されています。よくある質問の練習には面接でよく聞かれる質問が使えます。

10. 試験までの準備スケジュール(出願済みの高3向け)

  • 11月5日:出願書類の必着日。郵送の控え(簡易書留・速達)を保管しておく。
  • 11月6日〜10日:学科の試験時間どおりに小論文を2〜3本書き、時間配分を決める。
  • 11月11日以降:受験票をUCAROから印刷(11月11日0:00から)。志望理由書を読み直し、面接の想定問答を作る。
  • 11月14日・15日:試験。小論文の会場は西2号館、面接は各学科研究室(予定)。
  • 12月4日:合格発表。12月17日までに入学手続。

11. 2028年度入試を目指す高1・高2が今からできること

来年度(2028年度入試)の日程や条件はまだ発表されていません。ただ、2027年度の条件を目安にすると、次の準備は今から始められます。

  • 評定:計算は高3の1学期までです。英語英米文化学科を考えるなら英語の評定、教育学科のBなら数学・理科の評定も意識します。
  • 語学:ドイツ語圏・フランス語圏を考えるなら、検定の受検を早めに検討します(ドイツ語圏は2級以上で出願資格になります)。
  • 読書と記録:志望分野の入門書を月1冊読み、要約と感想を残します。
  • 書く練習:60〜120分で書き切る経験を、高2の冬までに数回積んでおきます。

学年ごとの動き方は高2の冬から始める推薦準備も参考にしてください。

12. よくある質問

Q. 他大学の総合型選抜と併願できますか。
公募制推薦は「合格した場合は入学を確約できる」ことが出願資格に入っています。合格したら入学する前提で出願を考えてください。

Q. 浪人生でも出願できますか。
公募制推薦は2027年3月に高校を卒業見込みの人が対象です(細かな出願資格は大学の募集要項で確認してください)。哲学科のAOは既卒者も出願できます。

Q. 英検は出願に使えますか。
文学部の公募制推薦の出願資格に英語資格の基準はありません。英語英米文化学科は英語の評定4.4以上が条件です。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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この記事を書いた人

二神大輝