学習院大学 法学部の年内入試で、一般の受験生が出願できるのは政治学科の学校推薦型選抜(公募制)だけです。募集人員は5名、法学科では実施しません。総合型選抜(AO)も法学部にはありません。
出願には評定3.8以上と英語資格(英検は準1級合格かつCSE2304以上など)の両方が必要です。2027年度は出願がすでに締め切られ(書類は11月5日必着)、11月20日に第1次合格発表、12月5日に最終選考があります。
この記事では、2027年度の募集要項にもとづいて出願資格・選考の流れ・日程をまとめ、2028年度以降に変わる英語基準と、高1・高2からの準備の進め方を紹介します。
1. 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入試区分 | 学校推薦型選抜(公募制) |
| 対象 | 法学部 政治学科のみ(法学科では実施しない) |
| 募集人員 | 5名 |
| 評定 | 全体の学習成績の状況 3.8以上 |
| 英語資格 | 指定の英語外部検定のいずれかで基準以上(必須) |
| 専願 | 政治学科が第一志望で、合格したら入学を確約できること |
| 第1次選考 | 書類選考(調査書・推薦書・志望理由書・活動報告書など) |
| 最終選考 | 英語(60分)・論述(60分)・面接 |
| 最終選考日 | 2026年12月5日(土) |
| 最終合格発表 | 2026年12月11日(金)10:00 |
2. 法学部の年内入試はどうなっているか
学習院大学の入試情報サイトで、法学部の年内入試を確認すると、次のようになっています。
- 学校推薦型選抜(公募制):政治学科のみ実施(募集要項に「法学部法学科では実施いたしません」と明記)
- 総合型選抜(AO):2027年度の実施学部は文学部・国際社会科学部・国際文化交流学部で、法学部は含まれていません
- 学校推薦型選抜(指定校):高校に推薦枠がある場合のみ。校内選考で決まるため、一般には出願できません
つまり、法学科を志望する場合は一般選抜が中心になります。政治学科に関心がある人にとっては、公募推薦が評定と英語資格を武器にできる数少ないルートです。
学習院の他学部の年内入試は、学習院大学 経済学部 学校推薦型選抜(公募制)2027や学習院大学 文学部 公募推薦・哲学科AO 2027で紹介しています。
3. 出願資格
次の条件をすべて満たし、高等学校長等の推薦を受けられることが必要です。
3-1. 卒業・志望の条件
- 2025年3月以降に高校を卒業した人、または2027年3月までに卒業見込みの人
- 政治学科を第一志望とし、合格した場合は入学を確約できる人
- 学科のカリキュラムを理解し、志望理由と入学後の構想が明確な人
3-2. 評定
- 高校入学から最終学年1学期(前期)まで(卒業生は卒業まで)の全体の学習成績の状況が3.8以上
3-3. 英語資格(2027年度)
次のいずれかを満たすこと(2024年11月以降に取得したもの)。
| 試験 | 基準 |
|---|---|
| 実用英語技能検定 | 準1級以上合格かつCSEスコア2304点以上 |
| GTEC | 1220点以上(4技能オフィシャルスコア) |
| TOEFL iBT | 62点以上(2026年1月20日以前の受験)/3.5以上(2026年1月21日以降の受験) |
| IELTS | Overall Band Score 5.5以上 |
| TEAP | 310点以上(4技能合計・同一試験日) |
| ケンブリッジ英語検定 | 162点以上 |
| TOEIC L&R+S&W | 910点以上 |
TEAP CBTは利用できません。英検のCSEスコアの見方は英検CSEスコアと推薦の出願資格の読み方で解説しています。
3-4. 併願について
- 学習院大学の学校推薦型選抜の中での併願はできません(出願は1試験区分の1学科のみ)
- 1つの高校から推薦できる人数に制限はありません
4. 選考の流れと日程(2027年度)
選考は2段階です。11月6日時点で出願は締め切られており、これから第1次選考の結果発表と最終選考が行われます。
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 10月2日(金)〜10月9日(金) | 出願資格事前審査(調査書の成績欄に留学・休学などによる空白期間がある人が対象。書類必着) |
| 10月19日(月)〜11月4日(水)15:00 | Web出願登録・第1次選考検定料(15,000円)の納付(締切済み) |
| 11月1日(日)〜11月5日(木)必着 | 出願書類の郵送(簡易書留かつ速達)(締切済み) |
| 11月20日(金)10:00 | 第1次選考 合格発表 |
| 11月20日(金)〜11月27日(金) | 最終選考検定料(20,000円)の納付(銀行等の電信振込) |
| 12月5日(土) | 最終選考(9:10集合) |
| 12月11日(金)10:00 | 最終合格発表 |
| 2027年1月7日(木) | 入学手続締切 |
最終選考の検定料は期限内に納めないと受験資格を失います。ATMやネットバンキング、ゆうちょ銀行・郵便局からの振込はできないと要項に書かれているので、第1次に合格したらすぐ準備してください。
5. 選考内容
5-1. 第1次選考(書類)
調査書、推薦書、英語資格の証明書、志望理由書、活動報告書などによる総合判定です。
- 志望理由書(500〜600字):学科への志望動機を説明したうえで、自分が学科での勉学に適性があると考える理由と、その勉学が自分にとって持つ意味を書く
- 活動報告書(500〜600字):高校時代に力を入れた活動を説明したうえで、力を入れた理由と、その活動で得た成果を書く
5-2. 最終選考(筆記・面接)
- 英語(60分・9:30〜10:30):英文資料を読み取り、日本語で的確に答える力をみる
- 論述(60分・10:45〜11:45):評論・グラフ・データ・図表などの課題を多面的・批判的に分析し、日本語で論理的に表現する力をみる
- 面接(筆記試験の後、午後の予定):学修意欲、社会問題への関心、質問を理解する力、基礎的な表現力をみる
配点や面接の時間・形式は募集要項に書かれていません。大学の募集要項で確認してください。
6. 2026年度入試の結果について
募集要項には過去の志願者数・合格者数は載っておらず、大学ホームページで確認するよう案内されています。大学が公開している学部別の志願者・合格者・入学者数の資料を確認しましたが、政治学科の公募制の数字を正確に読み取れなかったため、この記事では数字を載せていません。学習院大学の公式サイトで確認してください。
7. 2028年度以降、英語の基準が変わります(現高2・高1向け)
大学は、政治学科の公募制について2028年度・2029年度の英語基準の変更を公表しています。現高2は2028年度入試にあたります。
| 試験 | 2028年度入試からの基準 |
|---|---|
| 実用英語技能検定 | CSEスコア2300点以上(準1級合格の条件がなくなる) |
| GTEC | 1180点以上 |
| TOEFL iBT | 72点以上(2026年1月20日以前の受験)/4.0以上(2026年1月21日以降の受験) |
| IELTS | 5.5以上(変更なし) |
| TEAP | 309点以上 |
| ケンブリッジ英語検定 | 160以上 |
| TOEIC L&R+S&W | 1095点以上 |
2029年度入試(現高1)からは、TOEFL iBTが4.0以上に一本化され、そのほかは2028年度と同じ基準です。英検は「準1級合格」でなくても、CSE2300以上が取れていれば基準を満たす形になります。ただし2300は2027年度の基準(準1級合格かつCSE2304以上)とほぼ同じ水準なので、高2のうちに準1級レベルを目指す計画が現実的です。
8. 高1・高2からの準備スケジュール
- 高1〜高2の1学期:定期テストで評定を落とさない(3.8以上は全科目の平均)。英検2級を取り、準1級の対策を始める
- 高2の夏〜冬:英検準1級(CSE2300以上)またはGTECなどで基準を満たすスコアを取る。新聞の政治・国際面を読み、気になったテーマをノートに残す
- 高3の4〜6月:政治学科のカリキュラムを調べ、志望理由書・活動報告書の下書きを作る。グラフや資料を読んで600〜800字で意見をまとめる練習を始める
- 高3の7〜9月:オープンキャンパス等で学科の学びを確認。担任に推薦の相談をする。英文を読んで日本語で答える練習
- 高3の10〜11月:Web出願登録と書類郵送。第1次合格後は面接練習と論述の仕上げ
評定が基準に届くか不安な場合は、学習院大学 経済学部 コア試験・プラス試験2027のような一般選抜との両にらみで計画を立てておくと安心です。
9. 志望理由書(500〜600字)の構成例
- 関心のきっかけ(約100字):政治や社会の問題に関心を持った具体的な出来事
- 学科を選ぶ理由(約150字):政治学科のカリキュラムや学べる分野と、自分の関心のつながり
- 適性があると考える理由(約150字):高校での学びや活動から、資料を読み・考え・発信してきた経験
- 勉学が自分にとって持つ意味(約150字):大学で学ぶことが将来の自分にどうつながるか
要項が求めている3点(志望動機・適性・自分にとっての意味)に、そのまま対応させると読み手に伝わりやすくなります。活動報告書も「活動の説明→力を入れた理由→得た成果」の順で書くと要項の指示どおりになります。
10. 出願前チェックリスト
- 評定(全体の学習成績の状況)が3.8以上あるか
- 英語資格が基準以上で、取得時期の条件を満たしているか
- 政治学科が第一志望で、合格したら入学できるか(学習院の推薦型選抜内での併願は不可)
- 調査書・推薦書(厳封)の発行を高校に早めに依頼したか
- 志望理由書・活動報告書が各500〜600字に収まっているか
- 最終選考の検定料を電信振込できる準備があるか
11. よくある質問
Q. 法学科を志望していますが、公募推薦で受けられますか?
A. 受けられません。公募制は政治学科のみです。法学科は指定校推薦(高校に枠がある場合)か一般選抜が入口になります。
Q. 浪人生でも出願できますか?
A. 2027年度は、2025年3月以降に高校を卒業した人も出願資格があります。そのほかの条件(評定・英語資格・推薦)も満たす必要があります。
Q. 英検2級では出願できますか?
A. 2027年度は準1級合格かつCSE2304以上が必要で、2級では基準を満たしません。2028年度入試からはCSE2300以上が基準になります。
Q. 論述ではどんな力が見られますか?
A. 要項では、評論・グラフ・データ・図表などの課題を多面的・批判的に分析し、日本語で論理的に表現する力をみるとされています。資料の読み取りと意見の両方を書く練習をしておきましょう。
あわせて読みたい
- 学習院大学 国際社会科学部 総合型選抜(AO)2027
- 学習院大学 経済学部 学校推薦型選抜(公募制)2027
- 学習院大学 文学部 公募推薦・哲学科AO 2027
- 小論文の頻出テーマを学部系統別に
- 総合型・推薦の面接でよく聞かれる質問と答え方
参考にした公式情報
- 令和9(2027)年度 学校推薦型選抜(公募制)募集要項 法学部(学習院大学)
- 学校推薦型選抜(公募制)(学習院大学)
- 総合型選抜(AO)(学習院大学)
- 令和9(2027)年度学校推薦型選抜(公募制)における出願資格の変更について(法学部政治学科)(学習院大学)
- 令和10(2028)年度以降の学校推薦型選抜(公募制)における出願資格の変更について(法学部政治学科)(学習院大学)
- 令和11(2029)年度以降の学校推薦型選抜(公募制)における出願資格の変更について(法学部政治学科)(学習院大学)
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
EMiL個別について
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