東京電機大学 学校推薦型選抜(公募)2027|評定の基準・基礎学力テストの科目と試験までの準備

この記事は、東京電機大学の学校推薦型選抜(公募)を受けるか迷っている高3生・2026年3月卒業の既卒生と、その保護者のためのものです。出願期間は2026年11月6日(金)〜11月10日(火)と短く、試験は12月12日(土)・13日(日)です。2027年度の入学者選抜要項で確認できた出願要件・評定の基準・試験科目・日程を整理し、試験までの約5週間で何を準備するとよいかをまとめます。

出願前に確認したい条件

東京電機大学の公募推薦は、名前に「推薦」と付いていても、指定校推薦とは仕組みが違います。出願を決める前に、次の点を確認してください。

  • 他大学との併願ができる。要項にも「本選抜は、他大学との併願が可能です」と書かれています。
  • 推薦者は学校長に限られない。大学の案内では「高校教員(校長、教頭、担任、進路指導等)からの推薦があれば出願可能」とされています。推薦書は推薦者が記入し、校印または推薦者印を押して厳封します。
  • 出願できるのは1つの学部・学科・学系だけ。この選抜の中で複数の学科を併願することはできません。

推薦書は高校の先生に書いてもらう書類です。出願期間が短いため、担任や進路指導の先生への依頼は出願開始の11月6日より前に済ませておくのが安全です。推薦書は出願日からさかのぼって3か月以内に発行されたものが必要とされています。

出願資格と評定の基準

現役生と既卒生の違い

出願できるのは、高校を2027年3月に卒業見込みの人と、2026年3月に卒業した人です。現役生は「第1学年から第3学年1学期(前期)までの学習成績および履修科目」で要件を満たす必要があります。2026年3月卒業の既卒生には履修科目の要件だけが適用され、学習成績(評定)の要件は除かれます。

学科・学系ごとの評定の基準

評定は「全体の学習成績の状況」で判断されます。学科・学系ごとの基準は次のとおりです。

学部・学科・学系 学習成績(評定)の要件
システムデザイン工学部(情報システム工・デザイン工) 3.5以上
未来科学部 情報メディア学科 3.5以上
未来科学部 建築学科・ロボット・メカトロニクス学科 要件なし
工学部(全6学科) 3.4以上
理工学部 理学系・情報システムデザイン学系・機械工学系・電子情報工学系・建築・都市環境学系 3.4以上
理工学部 生命科学系 要件なし
工学部第二部(夜間部) 3.2以上

要件がない学科・学系でも、要項には「全体の学習成績の状況」を大学教育に必要な基礎学力の状況を把握する指標として利用すると書かれています。評定が出願の可否を決めないだけで、書類として見られることは変わりません。評定の考え方については評定平均と年内入試も参考にしてください。

見落としやすい履修科目の要件

評定よりも先に確認したいのが履修科目です。学科によっては、高校で特定の科目を履修していないと出願できません。

学部・学科・学系 履修科目の要件
未来科学部 建築学科、工学部 情報通信工学科 数学Ⅲ
未来科学部 情報メディア学科・ロボット・メカトロニクス学科、工学部 電気電子工・電子システム工・機械工・先端機械工学科 数学Ⅲ・物理
工学部 応用化学科 数学Ⅲ・化学
理工学部 機械工学系 物理基礎または物理
システムデザイン工学部、理工学部のほかの学系、工学部第二部 要件なし

理数科の場合は理数数学Ⅱ・理数物理などへの読み替えがあります。代替科目は学校長が調査書等で証明できる場合に認められ、自主学習や予備校等での学習は認められないと明記されています。数学Ⅲを3年で履修中の人は、学校の履修状況が要件にあてはまるかを担任の先生と確認してください。

出願の手順と日程

項目 日程・内容
インターネット出願登録 11月6日(金)10時〜11月10日(火)15時
書類の郵送 11月10日(火)当日消印有効、簡易書留・速達
受験票の発行 12月8日(火)13時から(各自A4で印刷)
試験日 12月12日(土)・13日(日)※学科による
合格発表 12月21日(月)13時からマイページで
入学手続金納入期限 2027年1月8日(金)

出願書類は志願票・推薦書・志望理由書・調査書の4つです。調査書は高校長が作成して厳封したもの、志望理由書は所定の様式で400字程度です。様式は大学のページからPDF(手書き用)とWord(入力用)が手に入ります。

ネット登録の締切は11月10日の15時です。消印有効の日と同じ日なので、登録したら当日中に郵便局の窓口で発送できるよう、調査書と推薦書を前日までに受け取っておくと慌てずに済みます。

試験の内容(学科ごとに違う)

選考は「出願書類と基礎学力テスト、個別面接等により多面的・総合的に評価」とされています。中身は学科・学系で大きく違います。募集人員はどの学科・学系も若干名です。

東京千住キャンパスで受ける学部

  • システムデザイン工学部:基礎学力テスト(数学、60分・100点)。12日にテスト、13日に面接。情報システム工学科は5人程度のグループ面接(25〜30分程度)、デザイン工学科は個別面接(20分程度)。
  • 未来科学部:全学科で数学(60分・100点)と個別面接(20分程度)。ロボット・メカトロニクス学科は物理(物理基礎・物理、60分・100点)も課されます。建築学科・情報メディア学科は13日に面接があります。
  • 工学部:全学科で数学(60分・100点)と個別面接(20分程度)。機械工学科・先端機械工学科は物理(60分・100点)も課されます。
  • 工学部第二部(夜間部):数学(60分・100点)と個別面接。

数学の範囲は、システムデザイン工・未来科学・工学部では数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)・Ⅲです。工学部第二部は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列)・C(ベクトル)で、数学Ⅲと平面上の曲線・複素数平面は含まれません。面接は5段階評価で、学科適性を問う内容を含むとされています。

埼玉鳩山キャンパスで受ける理工学部

理工学部は学系ごとに形が違い、筆記の基礎学力テストがない学系もあります。

  • 生命科学系:基礎学力テスト(60分・100点)を生物・化学・数学から試験当日に1科目選択。ほかに個別面接。
  • 電子情報工学系・建築・都市環境学系:基礎学力テスト(数学、60分・100点)と個別面接。
  • 理学系:個別面接の中で口頭試問。出願時に数学・物理(力学)・化学から1科目を選びます。
  • 情報システムデザイン学系:口頭試問を含む個別面接。数学は板書で答え、英語は英文の音読・訳と日本語での受け答えが求められます。
  • 機械工学系:口頭試問を含む個別面接。数学(数学Ⅱ、数学Cのベクトル)と物理(運動・熱・波)。

過去問は公開されていない

大学の「過去問題の公表に関して」のページと要項の両方に、学校推薦型選抜(公募)の過去問題は公開していないと書かれています。要項には、解答方法・難易度・問題数についても回答しないとあります。マーク式か記述式かも要項からは読み取れません。形式がわからない前提で準備することになります。

一般選抜との両立と入学手続

合格発表は12月21日、入学手続金の納入期限は1月8日です。一般選抜の出願や共通テストより前に手続の期限が来るので、合格した場合に入学手続をするかどうかは、12月中に家族と話しておく必要があります。要項では、手続後に入学を辞退した場合、2027年3月31日までに申請すれば授業料は返還されますが、入学金は返還されないとされています。

この選抜は他大学と併願できるので、公募推薦の準備を一般選抜の勉強と重ねるのが現実的です。数学の範囲は一般選抜と大きく重なります。12月を推薦だけの期間にせず、数学の演習は一般選抜にもそのまま使える形で進めるとよいでしょう。年内入試どうしの併願の考え方は年内入試の併願ルール、推薦と一般の時間の割り振りは推薦と一般の両立で詳しく書いています。

試験までの約5週間の準備

ここからは記事としての提案です。過去問がない以上、「何が出るか」を当てにいくより、範囲の基本問題を60分で確実に解ける状態を目標にするのが無理のない考え方です。

11月6日〜10日:出願を終わらせる

  1. 履修科目の要件と評定(3.2・3.4・3.5のどれか)を学校の成績で確認する。
  2. 推薦書と調査書を先生に依頼する。
  3. 志望理由書(400字程度)を書く。学科名を入れ替えても通じる文にならないよう、その学科で学びたいことを具体的に書く。
  4. ネット登録と郵送を10日の15時より前に済ませる。

11月第2週〜:範囲を一周して穴を見つける

最初の1週間は、教科書傍用問題集の例題レベルを単元ごとに解き、手が止まった単元に印をつける作業に使います。数学Ⅲまで範囲に入る学科は、微分積分の計算、極限、複素数平面、平面上の曲線まで一通り触れてください。範囲が広いので、深く解き込むより先に全体を見渡すことを優先します。

11月下旬〜12月上旬:60分の演習を週2回

印をつけた単元を埋めながら、60分を計って解く練習を週2回ほど入れるとよいでしょう。教科書の章末問題や入試基礎レベルの問題集から、小問5〜6題を自分で選んで1セットにします。形式が不明なので、途中式を残して記述でも通じる答案を書く練習と、答えだけを素早く出す練習の両方をしておくと、本番で戸惑いにくくなります。記述答案の書き方は東京電機大学の数学・理科の対策も参考にしてください。

物理を課す学科(ロボット・メカトロニクス、機械工、先端機械工)は、範囲が物理基礎・物理の全体なので、まず力学から単元ごとに基本問題を解き、公式の導出を自分で説明できるかを確かめます。生命科学系は、当日に3科目から選べるので、本命の1科目を決めて集中するのが効率的です。

口頭試問がある理工学部の学系

理学系・情報システムデザイン学系・機械工学系は、筆記ではなく面接の中で知識を問われます。問題を解いたら、なぜその式を使ったかを声に出して説明する練習をしてください。ホワイトボードや紙に書きながら、家族や先生を相手に1問2〜3分で説明できれば十分な練習になります。情報システムデザイン学系は英文の音読も求められるので、短いニュース英文を毎日1本音読し、内容を日本語で言い直す練習をしておくとよいでしょう。

面接の準備

面接は出願書類をもとにした質疑応答です。志望理由書に書いた内容を1分で話せる版にまとめ、「高校で一番力を入れた教科」「入学後に学びたいこと」を自分の言葉で言えるようにしておきます。面接全般の準備は面接対策にまとめています。

直前1週間

  • 新しい問題集には手を出さず、印をつけた単元の解き直しに絞る。
  • 12月8日13時以降に受験票を印刷する(郵送されません)。集合時刻は学科・学系や受験生ごとに違うので受験票で確認する。
  • 試験会場を確認する。理工学部は埼玉鳩山キャンパス、それ以外は東京千住キャンパスです。遅刻すると受験を認めないことがあり、追試験や振替受験はありません。

高1・高2のうちにできること

来年以降にこの選抜を考える人は、評定と履修科目が出願の前提になる点を早めに意識しておいてください。現役生の評定は3年1学期までの成績で見られます。工学部や未来科学部の多くの学科は数学Ⅲと物理(または化学)の履修が要件なので、文理選択や科目選択の段階で、志望学科の要件に合う科目を取れるかを確認しておくと安心です。

基礎学力テスト型の対策を相談したい方へ

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

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二神大輝