埼玉工業大学 奨学生採用型(併願制)2027|出願日程・試験科目と12月12日までの対策

この記事は、埼玉工業大学の「総合型選抜・奨学生採用型(併願制)」を受けるか迷っている高校3年生・既卒生と保護者の方に向けたものです。2027年度入試の出願期間・試験科目・時間・配点・併願のルールを公式の募集要項で確認し、試験日の12月12日までに何をどの順番で進めるかをまとめました。

この方式は、面接や志望理由書ではなく英語・数学・理科(工学部)または英語・国語・数学(人間社会学部)の基礎学力確認テストと調査書で選考されます。他大学との併願ができ、成績によっては奨学生として採用されるので、一般選抜を本命にしている人が年内に一度学力試験を受けておく選択肢にもなります。

奨学生採用型(併願制)とはどんな入試か

公式ページでは、この入試の目的を「高い勉学意欲をもち、高度な研究に取り組める人材を募り、その才能を育成すること」と説明しています。区分は総合型選抜ですが、選考は基礎学力確認テストと書類審査です。

  • 他大学との併願:可能です。
  • 学内の他学科との併願:この試験の中ではできません。出願できるのは1学科です。
  • 評定の基準:出願資格に評定平均の条件は書かれていません。調査書は点数化されて判定に加わります(後述)。
  • すでに埼玉工業大学に合格している人:他の入試で合格し入学手続を済ませた人も受験できますが、合格済みの学科のみが対象です。

募集人員は5学科の合計で25名です。内訳は機械工学科5名、生命環境化学科3名、情報システム学科10名(以上、工学部)、情報社会学科4名、心理学科3名(以上、人間社会学部)です。

年内入試と一般選抜をどう組み合わせるかの考え方は、年内入試の併願ルールにまとめています。

2027年度の日程

項目 日程
Web入力期間 11月9日(月)〜11月30日(月)16:00
出願書類の送付期限 12月4日(金)16:00必着
試験日 12月12日(土)
合格発表 12月18日(金)10時以降、大学出願ネットで確認
入学手続(1次) 1月20日(水)入学金振込締切
入学手続(2次) 2月19日(金)最終入学手続締切

注目したいのは入学手続です。1次締切の1月20日までに入学金を振り込めば、2次締切の2月19日まで入学手続を保留できると公式に書かれています。一般選抜の結果を見てから最終的に決められる日程になっているので、一般選抜を本命にしている人でも組み込みやすい方式です。

試験会場は、埼玉工業大学(本学)、大宮(JA共済埼玉ビル)、仙台(ハーネル仙台)の3か所です。要項では、会場は住所に関係なく出願時に選べること、会場による有利・不利はないこと、検定料の支払後は変更できないこと、定員に達すると選べなくなることが案内されています。埼玉県西部からなら大宮会場も候補になるので、Web入力が始まったら早めに会場を確定させるとよいでしょう。

出願の流れと必要書類

出願はWeb出願です。要項に沿うと、流れは次の順番です。

  1. 大学ホームページの「WEB出願」から大学出願ネットに登録する
  2. 受験学科・試験会場などを選ぶ
  3. 検定料の支払方法を選び、志願確認票と宛名ラベルを印刷する
  4. 期限内に検定料を支払う
  5. 必要書類を郵便局の窓口から簡易書留・速達で送る
  6. 出願完了メールが届いたら、受験票をA4用紙に印刷する

出願書類は、志願確認票と調査書が基本です(高卒認定試験の合格者・合格見込者は調査書の代わりに合格成績証明書など)。調査書は発行から3か月以内のものを厳封で提出します。

注意点として、要項には次のことが書かれています。

  • 検定料の支払期限は、支払方法を登録した日の翌々日24時まで(Web入力期間の最終日・前日に登録した場合は最終日の24時まで)
  • 検定料の入金後は、学部・学科を変更できない
  • 書類に不備や期限切れがあると受け付けられない

調査書は学校に発行を頼んでから手元に届くまで日数がかかることがあります。出願を決めたら、11月中旬までに担任の先生へ調査書の発行を依頼しておくと、12月4日の必着に余裕を持って間に合います。

試験科目・時間・配点

基礎学力確認テストは各教科60分・100点です。工学部は全問マークシート方式、人間社会学部はマークシート方式で一部に記述があります。英語の問題は両学部共通です。

工学部の出題範囲

  • 英語:英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ
  • 数学:数学Ⅰ・Ⅱ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)、数学B(数列)、数学C(ベクトル)
  • 理科:物理基礎・物理(「原子」を除く)、化学基礎・化学、生物基礎・生物から1科目。機械工学科は生物を選べません

人間社会学部の出題範囲

  • 英語:工学部と共通
  • 国語:現代の国語
  • 数学:数学Ⅰ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)

学科ごとの受験教科と判定

学科 受験教科と採用のしかた
機械工学科 英語・数学・理科の3教科必須(300点満点)
生命環境化学科 理科が必須。英語・数学は選択で、3教科受験なら英語・数学の高得点1教科を採用
情報システム学科 数学が必須。英語・理科は選択で、3教科受験なら英語・理科の高得点1教科を採用
情報社会学科 英語・国語・数学から2教科を受験時に選択。3教科受験なら高得点2教科を採用
心理学科 2教科の合計200点で判定。教科の選び方は入学試験要項の表で確認

機械工学科以外は試験の200点満点に、調査書の点数(10点)を加えて判定します(機械工学科は300点満点に調査書の10点)。調査書では学習成績の状況、出欠状況、課外活動の状況が評価されます。本人の責任ではない身体・健康上の理由による欠席は評価に影響しないとされています。心理学科の受験教科の選び方は、公式ページと要項の表からは読み取りにくいため、出願前に入学試験要項で確認してください。

当日の時間割は、9時30分集合、1時限目が10:00〜11:00、2時限目が11:30〜12:30、3時限目が13:30〜14:30です。工学部は英語→数学→理科、人間社会学部は英語→国語→数学の順です。

過去問については、公式ページと要項に公開の記載は見当たりませんでした。入手方法は大学の入試企画課に確認してください。

奨学生の区分と「一般選抜の免除」

試験の成績上位者が奨学生の選考対象になります。公式の区分は次の3段階です。

  • A奨学生(成績が極めて優秀な者):入学金を除く初年度の授業料等を全額免除
  • B奨学生(成績が特に優秀な者):入学金を除く初年度の授業料等を半額免除
  • C奨学生(成績が優秀な者):入学後に入学金相当額を返還

ここでの「授業料等」は、授業料・実験実習費・施設設備費の合計です。A・Bは2年次以降も、各学年末に1年間の学業成績で審査され、条件を満たせば優遇が続きます。C奨学生は入学しない場合、入学金相当額は返還されません。

もう一つ大事なのが、公式ページの「奨学生として採用されなくても、試験の結果により一般選抜を免除します」という記載です。奨学生にならなかった場合でも、結果によっては一般選抜を受けずに進路を確保できる可能性があるということです。具体的な扱いは要項と合格発表で確認してください。

12月12日の試験までに何をするか

11月上旬から試験日の12月12日までは、約5週間です。範囲が教科書レベルに限られている分、出題範囲を全部一度は解いたことがある状態にするのが現実的な目標になります。ここからは記事としての提案です。

1週目(〜11月9日):受験教科を決める

選択教科がある学科では、まず何教科受けるかを決めます。生命環境化学科・情報システム学科・人間社会学部は、3教科受験すれば高得点の教科が採用されます。ただし準備期間は限られているので、得意な教科を確実に取るほうを優先し、3教科目は「受けても損はない」程度に考えるとよいでしょう。同時に、教科書の目次で出題範囲を確認し、自分がまだ手をつけていない単元に印をつけます。

2〜3週目:範囲の抜けを埋める

マーク式60分の基礎学力テストでは、難問を解く力よりも、標準的な問題を取りこぼさない力が点数を左右します。教科書傍用問題集や学校のワークの基本問題を、単元の抜けがないように1周します。

  • 数学(工学部):範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・A(2分野)・B(数列)・C(ベクトル)と広めです。数列とベクトルは、高3の授業の進み方によっては復習が手薄になりやすい単元なので早めに着手します。参考に数列とベクトルの記事もどうぞ。
  • 数学(人間社会学部):数学Ⅰと数学Aの2分野に絞られています。二次関数・三角比・データの分析と、場合の数・確率を基本問題で固めます。確率は、樹形図や表で数え上げる基本の確認から入ると取りこぼしが減ります。
  • 理科:物理は「原子」が範囲外です。化学・生物は基礎と発展の両方が範囲なので、基礎の分野から順に1周します。
  • 英語:単語・熟語と文法の基本を毎日少しずつ。文法問題集の基本レベルを1冊通すと、マーク式の小問で落としにくくなります。
  • 国語:範囲は「現代の国語」です。評論文を1日1題読み、選択肢を本文の根拠で切る練習と、漢字・語彙の確認をセットにします。一部に記述があるので、本文の言葉を使って短くまとめる練習もしておくと安心です。

4週目:60分で解く練習

過去問が手に入らない場合は、教科書レベルのマーク式問題(共通テスト形式の基本問題集など)を60分で時間を計って解きます。1回解いたら、間違えた問題を「知らなかった」「時間が足りなかった」「計算ミス」に分けて、次の1週間で直す対象を決めます。時間が足りない場合は、迷った問題に印をつけて先に進み、最後に戻る順番を決めておくと崩れにくくなります。

直前1週間(12月5日〜11日):新しいことはしない

この週は、これまでに解いた問題の解き直しと、単語・公式の確認に絞ります。当日の流れ(9時30分集合、10時開始、昼食は自席)に合わせて、午前中から3時限分を通して解く日を1日作ると、集中の配分がつかめます。会場までの経路と所要時間もこの週に確認しておきます。持ち物は受験票、黒鉛筆(HBまたはB)、プラスチック製消しゴム、時計(計算機能・翻訳機能のないもの)、昼食です。スマートフォンは時計代わりに使えません。

学力試験型の年内入試に共通する勉強の進め方は、基礎学力テスト型入試の勉強法でも詳しく扱っています。

一般選抜との両立をどう考えるか

この方式は試験範囲が教科書レベルで、一般選抜の勉強と内容が重なっています。年内のための別の勉強をするのではなく、一般選抜に向けた基礎の総点検として使うと、年内の準備期間を無駄にせずにすみます。

結果が出るのは12月18日で、入学手続は2月19日まで保留できます。合格していれば一般選抜を落ち着いて受けられますし、思うような結果でなかった場合も、12月下旬から一般選抜に切り替える時間は残っています。切り替えの考え方は総合型・推薦に落ちたらに、2月の日程の組み方は私大入試の日程の組み方にまとめています。

なお、大学の奨学生採用型リーフレットには一般選抜A日程(2月2日・3日)も掲載されています。総合型選抜などで合格し入学手続を済ませた人も一般選抜を受験できると案内されています。年内に合格したあとの進め方も、要項であわせて確認しておくとよいでしょう。

高1・高2のうちにできること

来年以降にこの方式を考えている人は、調査書の10点と出題範囲の基礎の2つを意識しておくと準備が楽になります。調査書は学習成績・出欠・課外活動が評価されるので、定期テストと日々の出席を大事にすることがそのまま加点につながります。また、数学Bの数列や数学Cのベクトルなど、授業で習ったときに基本問題を解けるようにしておけば、高3の秋に慌てずにすみます。

基礎学力テスト型の対策を相談したい方へ

EIMEI予備校では、基礎学力テスト型の年内入試について、試験までに何をどの順番で進めるかを個別に相談できます。各校舎の公式LINEから「基礎学力テスト 相談」と送ってください。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

  • 川越校舎(2026年6月開校)川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。自習室は朝7時から使えます。
  • ふじみ野校舎 ふじみ野駅東口から徒歩1分。
  • 鶴瀬校舎 鶴瀬駅西口から徒歩3分。

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二神大輝