松山女子高校の英語|Power On・Vision Questから日東駒専・GMARCHに届かせる手順|川越の予備校

この記事は、松山女子高校に通う高校生と、その保護者の方に向けて書いています。学校の授業はまじめに受けている。課題も期限どおり出している。それなのに模試の英語だけが動かない。川越校舎にいちばん多く届く相談がこれです。

結論を先に書きます。原因は努力の量ではなく、「教科書の英語」と「入試の英語」で測られているものが違うことです。この記事では、松山女子高校の教科書を起点に、日東駒専・GMARCHの入試英文まで何がどれだけ足りないのかを、語数・時間・手順で書きます。EIMEI予備校 代表・英語科の二神大輝です。

まず、松山女子高校の教科書がどこにあるか

在籍生への聞き取りで確認できている範囲では、松山女子高校の英語コミュニケーションの教科書はPower On(東京書籍)、論理・表現はVision Quest(啓林館)です。

教科書をレベルで分類すると、Power On は基礎レベルにあたります。県立川越高校・川越女子高校・川越東高校が使うELEMENT、星野高校のCROWNが発展レベルなので、そこから見れば一段、二段手前の設計です(高校別 英語の教科書レベル一覧)。論理・表現のVision Questは、坂戸高校や浦和北高校も採用している標準的な文法・表現の教材です。

これは悪い話ではありません。基礎レベルの教科書は1文が短く、構造が素直で、語彙も絞られています。英語を正しく理解するための教材としては、むしろ良い設計です。ただし、そこに入試で必要な「量」と「速さ」は含まれていません。足りないのは理解力ではなく量と速度で、この2つは外から足せます。

軸1|入試英文に届くまでに埋める3つの数字

以下の数字は、私大20大学の入試英語(2020〜2026年度・長文約860本)と共通テスト6年分を分析した読本から引いています。

①英文量|1回の試験で読む量

  • 東洋大学…60分・5大問。長文読解が2本で、各400〜700語。ほかに短文の語彙文法、会話文の文挿入、和文対応の整序英作文が乗ります。
  • 日本大学…N全学統一方式は7〜8大問のオールマーク速解型。駒澤大学のT方式・全学部統一は大問8〜10で、分析した51本中十数本は図表付きでした。
  • 法政大学…A方式は1回の試験で長文3〜4本。全問マークで記述はありません。
  • 共通テスト80分・8大問、全問読解型で捨て問がありません。2025年度の新課程で6問から8問に再編され、添削・推敲型(第4問)と意見文アウトライン型(第8問)が新設されました。

日東駒専の東洋大学でも400〜700語を2本、GMARCHの法政に至っては3〜4本です。教科書を授業何回かで読み進める感覚とは、必要な持久力がまったく違います。

②速度|1分あたり何語を処理するか

英文量と試験時間がわかれば、速度は割り算で出ます。以下は読本の数字から私が計算した値で、大学の公表値ではありません。

  • 東洋大学は60分・5大問で、読解と知識問題がほぼ半々。長文2本に使える時間を約30分とすると、700語×2本=1,400語を30分。設問を解く時間を含めて1分あたり約47語です。実際に本文を読める時間はその半分程度なので、純粋に読む速度は90語/分前後が目安になります。
  • 共通テストは80分・8大問で、前半4問を30分前後、第5〜6問に20分、第7〜8問に25分、残りを見直しにが基本設計です。固定の数字より、模試のたびに大問別の所要時間を記録して自分の配分表を作るほうが大事です。

いまの速度は今日のうちに測れます。初見の英文を1本、辞書なしで、人に説明できる程度に読んで時間を計るだけです。400語を10分なら40語/分、5分なら80語/分。学校の課題に「何分で読むか」の指定はまずないので、計らずに読み続けると、ゆっくり正確に読む習慣だけが強化されます。

③語彙と文法|「解ける」から「読むときに使える」へ

語彙は冊数ではなく状態で管理してください。目標は「見て1秒で意味が出る」です。1語に3秒かかる語が長文の中に30個あれば、それだけで90秒が消えます。測り方も手順にできます。初見の400〜700語を1本読み、意味が出なかった語に印をつけて数える。週1回続けて、印の数が減るかを見ます。

覚える順番については、頻度順に前から回すよりテーマごとにまとめて覚えるほうが入試の長文では効きます英単語は「頻度順」より「テーマ順」)。気候変動の長文には同じ系統の語が並び、心理学の長文には別の系統が並ぶからです。

文法はVision Questが土台になります。ここで身につくのは「問題を解く道具」としての文法です。入試で必要なのはその先で、初見の1文で、主語と動詞がどこで、どの句がどこにかかるかを止まらずに判断する使い方です。

ただし、解く形の文法も無駄にはなりません。日東駒専は語彙・文法の独立小問が全体の3〜5割を占めます。駒澤大学のT方式・全学部統一でも、語彙文法の比重は約半分です。Vision Questで積んだものが、そのまま配点の3〜5割に乗る。基礎レベルの教科書の学校からでも、日東駒専は構造的に戦いやすい試験です。

軸2|「課題はきちんとやっている」のに模試が伸びないとき

学校の授業と課題をこなしているのに模試が動かないとき、だいたい次の4つのどれかが起きています。

  1. 既習の英文しか読んでいない…教科書の英文は、授業で構造と訳を確認してから読みます。模試は初見です。この2つは別の能力です。
  2. 和訳の記憶で点を取っている…その方法は初見の英文では使えないので、模試だけが落ちます。学校の英語の点と模試の点が離れている人は、まずここを疑ってください。
  3. 速度が一度も測られていない…前の章のとおり。入試は60分や80分で区切られる試験です。
  4. 1回に読む量が入試の半分以下…教科書を少しずつ進める学習では、400〜700語を2本、あるいは3〜4本という持久力は作られません。

この4つはどれも、「英語ができない」ではなく、やり方の問題です。語彙なのか、構造なのか、速度なのか、背景知識なのかで打ち手はまったく変わります。ここを取り違えたまま問題集を増やすのが、いちばん時間を失うパターンです(英語長文が読めない原因の見分け方)。

軸3|高1・高2から始める場合と、高3から始める場合

高1・高2から始める場合

時間があるので、順番どおりに積めます。

  • 高1…単語を「1秒」の状態に近づけ、文法を1周する。読む単位は200〜300語で構いません。学校の教科書は理解の教材として素直に使い、そこに初見の短い英文を足します。
  • 高2…読む単位を400〜700語に上げ、時間を計り始めます。高2の終わりに初見の600語前後を設問込み15分で処理できていれば、東洋大学のような60分・5大問の試験は「時間内に終わる」側に入ります。
  • 並行して、英検などの外部スコアを取りにいくのもこの時期です。立教大学は一般入試で大学独自の英語問題を出すのが文学部日程だけで、他学部は英検・TEAP等のスコアか共通テストを利用します。高2でスコアを持っていると、高3の選択肢そのものが増えます。

学年ごとの進め方は学年別ロードマップにまとめています。

高3から始める場合

高3は順番どおりにやる時間がありません。並行させます。

  • 単語・文法は、長文演習と同時に走らせます。「単語が終わってから長文」では間に合いません。
  • 志望校を早めに1〜2校に絞り、その大学の形式に合わせて時間配分ごと練習します。東洋大学の60分・5大問なら、長文2本にいくら、知識問題にいくら、と決めてから解く。配分を決めずに過去問を解くと、点が動いた理由がわからないまま終わります。
  • 出題の個性を先に知るだけでも時間は縮みます。同じ日東駒専でも、日本大学は伝記と教養百科、東洋大学は文化史(32本中11本が歴史・文化系)、駒澤大学は図表とメディア、専修大学は心理学(42本中12本)と好みが分かれます。知っている話題の700語と、知らない話題の700語では、かかる時間がまるで違います。
  • 記述の有無は学部単位で確認してください。同じGMARCHでも法政A方式は全問マーク、明治大学の法学部は50字要約、青山学院の経営学部は150字の日本語論述です。大学ではなく学部・方式で試験の中身が変わります。

軸4|一般選抜だけで組まない。年内入試も含めて考える

ここは保護者の方に読んでいただきたいところです。大学受験は2月だけの勝負ではありません。総合型選抜・学校推薦型選抜といった年内入試を含めて進路を組み立てるのが、いまは標準です。選択肢に入れると、高1・高2の過ごし方が変わります。

  • 評定は高1の1学期から積み上がります。学校推薦型を使う可能性があるなら、日々の学校の勉強がそのまま出願資格になります。学校の勉強と受験勉強を別物にしなくて済むのが利点です。
  • 英検などの外部スコアは、年内入試でも一般選抜でも効きます。立教大学のように、一般入試の英語そのものをスコアで置き換える大学もあります。1つ取れば両方の入口が広がります。
  • 志望理由書と面接は、対策すれば伸びる領域です。制度と準備の手順は年内入試の制度と面接にまとめました。

ただし、年内入試を「勉強しなくて済む道」として選ぶと、うまくいきません。年内で決まらなかったときに一般選抜へ切り替えられる学力を並行して作っておく。英語の力は、どちらの入試でも土台になります。

EIMEI予備校 川越校舎でやっていること

川越校舎は1対1の個別指導です。利点は、いま学校で使っている教材にそのまま合わせられることです。

  • Power On の英文を、和訳を覚える読み方ではなく、構造を取って初見でも同じことができる読み方に変えます。学校の課題が、そのまま受験勉強になります。
  • Vision Quest で解いた文法を、読む速度に変換する演習を足します。日東駒専で3〜5割を占める知識問題は、ここが直接得点になります。
  • 速度は毎回測ります。いま何語/分で、志望校が何語/分を要求しているかを共有したうえで、埋める順番を決めます。
  • 一般選抜と年内入試の両方を見ながら、評定・外部スコア・志望理由書の準備時期を逆算します。

そして自習室は朝7時から使えます。登校前の1時間を単語と音読に固定できると、1年で大きな差になります。川越駅から徒歩5分です。

最後に

松山女子高校の教科書は基礎レベルのPower Onです。それは「入試に届かない」という意味ではなく、「入試までの距離が数字で測れる」という意味です。400〜700語を何分で読めるか、単語の何割が1秒で出るか、1分あたり何語を処理できているか。距離がわかれば、埋める順番も決まります。

いまの位置を測るところからご一緒します。模試の結果を1枚お持ちいただければ、どこで詰まっているかをその場でお伝えします。EIMEI予備校 川越校舎の無料体験・個別説明会はこちらから

※入試の制度・日程・配点・出題形式は毎年変わります。出願前に各大学の最新の入学者選抜要項をご確認ください。

あわせて読みたい

EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

  • 川越校舎(2026年6月開校)川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。自習室は朝7時から使えます。
  • ふじみ野校舎 ふじみ野駅東口から徒歩1分。
  • 鶴瀬校舎 鶴瀬駅西口から徒歩3分。

川越校舎の詳細・無料体験のお申し込みはこちら/ふじみ野・鶴瀬校舎のことは公式LINEからお問い合わせください。

📩 二神大輝 の更新をメールで受け取る
新しい記事が公開されたらお知らせします(いつでも解除OK) ・ 読者 2
この記事が役に立ったら、いいね!

この記事を書いた人

二神大輝