こんにちは、EIMEI予備校の二神です。
この記事は、星野高校に通っている高校生と、その保護者の方に向けて書いています。星野高校の英語コミュニケーションの教科書はCROWN(三省堂)、論理・表現はbeスマートとbeグラマーブックです(EIMEIに通う星野生から聞き取って確認しました)。
その教材を出発点に、学校の勉強だけを続けたとき、入試との間にどこで差が生まれるのか。そして手元の教科書と文法書を、どう使えば入試の力に変えられるのかを書きます。なお、定期テストの出題形式や授業の進度など、EIMEIが確認できていないことには触れません。
CROWNは、入試から見ると有利な位置にあります
EIMEIでは、川越と周辺の高校が使う英語の教科書を高校別 英語の教科書レベル一覧にまとめています。そこでCROWNは「発展レベル」に分類しています(標準レベルはLANDMARKやHeartening、基礎レベルはPower OnやCREATIVE)。
つまり星野生は、授業で扱う英文そのものが、入試で読む英文に近い難度です。「教科書が易しすぎて入試の英文で固まる」という事態は起こりにくいはずです。だからこそ課題は「英文が読めるか」ではなく、「その読み方を入試の条件に合わせられるか」になります。
学校の勉強だけを続けたときに生まれる、3つの差
発展レベルの教科書でも、授業と定期テストの範囲だけで3年間を過ごすと、差が3つ出ます。量、速度、設問の形式です。
差1|量|1年で読む英文の総量が足りなくなる
学校の授業は、ひとつのレッスンに何週間もかけます。価値のある時間の使い方ですが、1年間で読み終わる本数は限られます。一方、入試1回で読む量はこうです(EIMEIが過去問の冊子から確認した範囲)。
- 東洋大学:60分で5大問。長文読解2本(各400〜700語)+語彙文法の空所補充、会話文の文挿入、整序英作文
- 法政大学A方式:全問マークで、1回の試験に長文が3〜4本
- 慶應義塾大学 総合政策・環境情報:約1,000語の英文が3題
教科書1レッスン分の英文を60分から90分で何本も読み切るのが入試です。難しい英文が読めることと、たくさん読めることは別です。
差2|速度|「初めて見る英文を、自力で、時間内に」という条件
授業では、解説を聞いてから意味が確定します。定期テストの本文も、すでに扱った英文です。つまり学校の英語では「初めて見る英文を、辞書なしで、自力で、時間を測って読む」場面がほとんど生まれません。
入試で問われるのは、その場面の力だけです。気づかないまま高3の夏を迎えると、「定期テストは取れているのに模試の長文で時間が足りない」となります。英文が読めないのではなく、読めるようになるまでの手順を他人に任せていただけ、という場合が少なくありません。切り分け方は英語長文が読めない原因の見分け方にまとめました。
差3|設問の形式|学校の教材だけでは、入試の設問に出会えない
共通テストの英語リーディングは80分で大量の英文と図表を処理する試験で、センター試験にあった発音、アクセント、文法・語法の四択、語句整序、不要文指摘といった「知識を単独で問う問題」は出題されません。文法が不要なのではなく、読解の土台として必要なまま問われ方が変わったということです。四択を四択のまま解き続けるだけでは対応できません。
私立大学は、形式が大学・学部ごとにかなり違います。
- 明治大学 法学部:超長文2本の言い換えと50字の要約記述。理工学部は和訳・説明の記述、商学部・国際日本学部は全マークの速読型
- 東洋大学:和文に対応した整序英作文が毎回入る
- 法政大学:全方式で記述・英作文なし、全問マーク
同じ大学でも、学部が違えば「記述が重い」か「速さで決まる」かが変わります。学校の授業と定期テストだけでは、この形式に一度も出会えません。
学校の教材を入試につなげる手順
いま持っている教材だけで、この3つの差を埋めます。
手順1|CROWN本文は、予習で「時間を測って1回通読」する
辞書を引く前に、まず時間を測って最後まで読み切ってください。分からない単語は飛ばして構いません。読み終えたら、かかった時間と語数をノートの端に書きます。
これだけで、予習が「初見の英文を自力で時間内に読む」練習に変わります。差2を直接埋める作業で、1分あたり何語読めたかが数字で残るので伸びも見えます。そのあと辞書を引いて訳を作り、授業に出れば、授業は答え合わせの時間になります。
手順2|授業では「自分の解釈と、解説のズレ」を記録する
板書を写すだけにしないでください。予習での解釈と、授業で確定した意味が食い違った箇所に印をつけ、ズレの理由を分類します。
- 単語を知らなかった
- 文法を取り違えた(時制、準動詞、関係詞、比較など)
- 構造を取り違えた(主語はどれか、どこまでが修飾か)
- 背景を知らなかった
1学期分ためると自分が崩れる場所の癖が見えます。入試対策は、この癖を潰すところから始めるのが一番早いです。
手順3|定期テストが終わった本文を、捨てずに速読素材にする
テスト範囲だった本文はすでに一度精読を終えた英文で、これほど質のいい速読素材はありません。テストが終わって3日以内に、和訳を見ずに音読5回と、時間を測った黙読1回で読み直してください。
3年間ためると、発展レベルの英文を何十本も「自力で速く読める状態」でストックできます。差1を埋めるのは問題集ではなく、この積み上げです。詳しい手順は高校英語の定期テスト対策にまとめました。
手順4|beスマート・beグラマーブックは「答えの理由」を1行書く
文法問題は、解いて丸をつけて終わりにすると知識のまま止まります。選んだ理由を1行で書いてください。「主節が過去だから時制を一致させた」「主語が動作の受け手だから受動態」。この1行が書けない問題は、正解でも理解していません。
間違えた問題は英文ごと音読に回します。正しい英文を口に入れると、文法知識がCROWNの長い1文を切り分けるときに使える形に変わります。単語も同じで、市販の単語帳を足す前に教科書の新出語を例文ごと言えるところまで持っていってください。
高1・高2・高3で、それぞれ何をするか
高1|定期テストを取りにいく。予習で自力読みの習慣をつける
やることは2つ。定期テストの点を取ることと、手順1の「時間を測って1回通読」を予習の型にすることです。理由も2つあります。発展レベルの英文を精読する経験が入試の土台になること、そして評定が高1の1学期から積み上がることです。志望校を決め切る必要はありませんが、英検などの外部スコアは取れる時期に取っておくと後で効きます。
高2|志望校の方向を決めて、入試の形式を一度見る
やることは、志望校の方向を決めることと、その大学の過去問を一度開くことです。解けなくて構いません。何分で、何本の英文を、どういう設問で問われるのかを自分の目で見るのが目的です。記述の重い学部か、速読で決まる学部か。それが分かれば、高3で何を練習すべきかが決まります。
並行して、週に1本、学校の教材以外の初見の長文を時間を測って読んでください。共通テスト形式を混ぜると、80分の情報処理という感覚がつかめます。文法は高2の終わりまでに一周。学年ごとの進め方は学年別ロードマップにまとめています。
高3|形式に合わせる。学校の教材は速読素材として回す
志望学部の過去問を3年分そろえ、形式を分析するところから始めます。長文は何本か、記述・英作文・整序はあるか、設問文は英語か日本語か。ここが決まらないと、何を練習しても的が外れます。
そのうえで、足りない形式だけを組み込みます。要約記述が出るなら要約を、整序英作文が出るなら和文からの語順再現を、毎日少しずつ。形式が固定されている大学ほど、過去問の反復がそのまま得点になります。学校の教科書は捨てず、手順3のストックを速読素材として回し続けてください。
一般選抜と年内入試、どちらも視野に入れるときの考え方
保護者の方からご相談の多いところです。順序を整理します。
まず、学校推薦型選抜や総合型選抜(年内入試)では、評定が出願の条件になることがあります。その評定は高1の1学期から積み上がるので、「年内入試も考えるかもしれない」段階で定期テストを捨てる選択肢はありません。また、外部スコアの提出を求める入試や、面接・プレゼンテーションを英語で行う方式もあります。英語の力は、どちらの入口でも必要です。
そして順序です。一般選抜の準備は、そのまま年内入試の土台になります。英文を読む力、内容を要約して言い直す力、根拠を挙げて意見を述べる力は、志望理由書にも面接にも効きます。逆に、年内入試の準備だけをしていて不合格だったときに一般選抜へ切り替えるのは、時間の面でかなり厳しくなります。
ですからEIMEIでおすすめしているのは、一般選抜で戦える学力を作りながら評定も取りにいき、高3の春から夏に年内入試を使うかどうかを判断するという進め方です。制度そのものは年内入試の制度と面接にまとめました。
EIMEI予備校 川越校舎では、こう指導しています
川越校舎は1対1の個別指導です。だから生徒が持ってきた学校の教材に、そのまま合わせられます。星野生であれば、CROWNの本文とbeグラマーブックをそのまま使います。教材を全部入れ替えることはしません。高校生の時間では回らないからです。予習で自力読みができているか、ズレの記録が分類できているか、テスト後のストックがたまっているか。この記事の手順を、答案を見ながら一緒に回します。
大学側の情報は、こちらで用意します。EIMEIでは大学別に入試対策読本を自作し、学部・日程ごとの語数、設問の型、試験時間、出題されない形式までを問題冊子から確認しています(この記事の数字もそこから引きました)。本番形式を再現した英語の予想問題も自作しています。
そして自習室は朝7時から使えます。手順1と手順3は1日20分で回ります。学校に行く前のその20分が、3年間でいちばん大きな差になります。
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EIMEI予備校 川越校舎は、川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。2026年6月に開校しました(グループ校舎はふじみ野・鶴瀬)。
無料体験・個別説明会では、CROWNとbeグラマーブック、そして返却された定期テストの答案を見ながら、学校の勉強をどう入試につなげるかを具体的にお話しします。「定期テストは取れているのに模試が取れない」「志望校がまだ決まらない」。どちらの段階でも大丈夫です。
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※星野高校の使用教材は、EIMEIの在籍生への聞き取りにもとづく範囲です(採用教材は年度によって変わります)。大学の語数・試験時間・出題形式は、EIMEIが確認した年度の問題冊子にもとづきます。入試制度・日程・配点は毎年変わりますので、出願前に必ず大学の最新の入学者選抜要項をご確認ください。
EIMEI予備校について
EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。
- 川越校舎(2026年6月開校)川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。自習室は朝7時から使えます。
- ふじみ野校舎 ふじみ野駅東口から徒歩1分。
- 鶴瀬校舎 鶴瀬駅西口から徒歩3分。
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