成蹊大学の年内入試2027完全ガイド|自己推薦型の日程と倍率

成蹊大学の2027年度の年内入試で、一般の高校生が自分で出願できるのは総合型選抜の「自己推薦型」だけです。経済・経営・法・国際共創・理工の5学部で、募集人員は合わせて81名。大学の入試案内に公募制の学校推薦型選抜はなく、学校推薦型選抜は指定校推薦のみが載っています。

2027年度の出願は9月23日〜10月7日で締め切られています(来年度以降の受験生向けの目安として読んでください)。11月6日に一次審査(書類)の合格者が発表され、これから11月14日(土)に経済・経営・国際共創・理工、11月28日(土)に法学部の二次審査があります。

前年度(2026年度入試)の総合型選抜の結果は、大学全体で志願者461名・合格者127名(約3.6倍)。学科別では総合経営学科が132名中31名、政治学科が52名中9名でした。公式サイトと募集要項で確認した方式・日程・結果をまとめます。

1. 基本情報(2027年度・2027年4月入学)

項目 内容
一般の高校生が出願できる年内入試 総合型選抜 自己推薦型(経済・経営・法・国際共創・理工の5学部)
2027年度の出願状況 9月23日〜10月7日(消印有効)で締め切り済み
選考の流れ 一次審査(書類)→二次審査(学部ごとの課題)の2段階
一次審査合格者発表 11月6日(金)10:00
二次審査 11月14日(土)経済・経営・国際共創・理工/11月28日(土)法学部
二次審査合格者発表 11月20日(金)10:00/法学部は12月5日(土)10:00
出願の条件の特徴 評定平均値の基準は要項にない。合格したら必ず入学すること(専願)が条件
出願できる数 総合型選抜は1区分、自己推薦型は1学科・専攻のみ
公募推薦 入試案内になし(学校推薦型選抜は指定校推薦のみ)
検定料・出願書類の詳細 総合型選抜の入学試験要項で確認してください

この記事では、指定校推薦・附属校からの推薦・留学生向けの入試を除き、一般の高校生が自分で出願できる方式を中心に扱います。自己推薦型の学部ごとの選考内容をくわしく知りたい人は、成蹊大学 総合型選抜 自己推薦型 2027年度:基礎学力型の取りやめと学部別の選考内容もあわせて読んでください。

2. 2027年度の大きな変更:基礎学力型の取りやめ

成蹊大学は2026年3月に、2027年度から総合型選抜を「自己推薦型」と、学力試験(2教科)を課す「基礎学力型」に再編すると発表していました。ところが2026年7月1日、基礎学力型の実施取りやめが公表されました。

理由は、文部科学省が2026年5月27日付で通知した「令和9年度大学入学者選抜実施要項」で、総合型選抜では面接による評価を必ず行うこととされたためです。基礎学力型の選抜方法には面接が含まれておらず、時間をかけた面接を今から組み込むことは入試日程や実施体制の面でできないと大学が判断しました。取りやめは基礎学力型だけで、自己推薦型・帰国生特別受験・社会人特別受験・外国人特別受験は予定どおり実施されています。

この影響が一番大きいのは文学部です。再編の発表では、文学部は基礎学力型のみで募集し、自己推薦型の募集はないとされていました。その結果、2027年度の文学部には、一般の高校生が出願できる総合型選抜がありません(帰国生・社会人・外国人特別受験は実施)。文学部を志望する人は、一般選抜を中心に考えることになります。面接の必須化については年内入試の面接必須化とは?2027年度の文科省実施要項で説明しています。

3. 学部別の日程一覧(自己推薦型・2027年度入試)

日付はすべて2026年です。どの学部も出願は10月7日で締め切られています。

学部・学科(募集人員) 一次発表/二次審査/二次審査合格者発表/入学手続
経済学部 経済数理学科(4名)・現代経済学科(10名) 11月6日/11月14日/11月20日/12月7日まで
経営学部 総合経営学科(25名) 11月6日/11月14日/11月20日/12月7日まで
法学部 法律学科(9名)・政治学科(6名) 11月6日/11月28日/12月5日/12月18日まで
国際共創学部 国際日本学専攻(5名)・環境サステナビリティ学専攻(7名) 11月6日/11月14日/11月20日/12月7日まで
理工学部 理工学科(15名) 11月6日/11月14日/11月20日/12月7日まで
文学部 自己推薦型の募集なし

法学部だけ二次審査が2週間遅い点に注意してください。入学手続の締切も法学部だけ12月18日です。理工学部は「理工学科」として出願し、入学する専攻は入学手続のときに選べると要項に書かれています。

出願期間は9月下旬〜10月上旬ですが、経済学部の一次審査の課題レポートのように、テーマが6月に公開されるものもあります(2027年度は6月3日に入試情報サイト「S-NET」で公開)。実際の準備は夏休み前から始まると考えてください。

4. 入試結果(2026年度入試)

大学の「学部・学科の志願者・合格者・入学者数の推移」の資料から、2026年度の総合型選抜(資料での名称は「AOマルデス入試(一般)」)の数字をまとめました。( )内の倍率は、志願者数÷合格者数でこの記事が計算した目安です。

学部・学科 志願者/合格者(倍率の目安)
経済学部 経済数理学科 5名/3名(約1.7倍)
経済学部 現代経済学科 18名/10名(約1.8倍)
経営学部 総合経営学科 132名/31名(約4.3倍)
法学部 法律学科 43名/9名(約4.8倍)
法学部 政治学科 52名/9名(約5.8倍)
国際共創学部 国際日本学専攻 59名/14名(約4.2倍)
国際共創学部 環境サステナビリティ学専攻 25名/16名(約1.6倍)
理工学部 理工学科 46名/16名(約2.9倍)
文学部(4学科の合計) 81名/19名(約4.3倍)※2027年度は募集なし
大学全体 461名/127名(約3.6倍)

数字から読み取れることは2つあります。1つは、経営学部・法学部・国際日本学専攻は4倍以上と、書類と二次審査でしっかり絞られていること。もう1つは、経済学部の2学科と環境サステナビリティ学専攻は2倍を下回っていて、出願の条件(英語資格や数学の単位)を満たせるかどうかが最初のハードルになっていることです。

2027年度は文学部の募集がなくなり、方式の名前も「自己推薦型」に変わっています。志願者がほかの学部に移ることも考えられるので、前年の倍率はあくまで目安にしてください。

5. 学部ごとの違い(出願条件と審査の内容)

自己推薦型の一次審査は、調査書・活動報告書と学部ごとのレポートなどによる書類審査です。二次審査は学部によってまったく形が違います。

経済学部(経済数理学科・現代経済学科)

出願には英語の検定試験の成績(英検、TOEFL iBT、TOEIC L&R、IELTS、GTEC、TEAP、ケンブリッジ英検のいずれか)が必要です。要項に点数の下限は書かれていませんが、TOEFL iBT・IELTS・GTEC・TEAPは出願開始日の時点で有効なスコアに限られます。経済数理学科は、さらに数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱ・数学Bをすべて履修し、数学の修得単位が13単位以上であることが必要です。一次審査では1200字程度の課題レポートを書き、二次審査は事前学習確認審査(40分、筆記)と発表審査(約20分、個人面接)です。

経営学部(総合経営学科)

学部独自の出願要件はありません。一次審査で1200字程度の課題レポート、二次審査は総合分析力審査(60分、筆記)とグループ討論による討論力審査です。2026年度は総合型選抜で志願者が最も多い学科でした。

法学部(法律学科・政治学科)

学部独自の出願要件はありません。一次審査では、志望学科の専門分野に関わるテーマを自分で決めて書く「学修計画レポート」(A4用紙2ページ以内)を出します。二次審査は基礎読解力審査(75分、マークシート)と、グループ討論による討論力審査(約60分)です。基礎読解力審査は2027年度から新しく行われるものです。研究したいテーマを先に決め、高校での学びや関心とつなげて書く準備が必要です。

国際共創学部(国際日本学専攻・環境サステナビリティ学専攻)

学部独自の出願要件はありません。一次審査は所定の用紙に書く課題レポート(参考文献の明記が必要)、二次審査は理解力・思考力審査(40分、記述)と発表・質疑応答審査(約20分、個人面接)です。

理工学部(理工学科)

数学の修得単位が14単位以上(旧教育課程は13単位以上)、理科が10単位以上という履修の条件があります。二次審査は、思考力審査(90分、筆記)・表現力審査(30分、記述)・面接審査(1人30分程度)の3つを、同じ日に受けます。

どの学部も評定平均値の基準は要項に書かれていません。評定に自信がなくても出願はできますが、調査書は一次審査の書類の一つです。活動報告書や課題レポートとあわせて、書類全体で評価されると考えてください。

6. どの方式・学部を選ぶか

成蹊大学の年内入試は方式が自己推薦型ひとつなので、実際には「どの学部で出すか」を決めることになります。次の順に考えると迷いません。

  1. 専願でよいかを決める:自己推薦型は合格したら必ず入学することが条件です。他大学の総合型選抜と並べて受けるなら、入学の約束ができるかを家族と確認します。考え方は年内入試の併願ルールにまとめています。
  2. 条件で消す:経済学部は英語資格、経済数理学科と理工学部は数学・理科の単位が必要です。高校の時間割で単位が足りるか、担任の先生に確認します。
  3. 二次審査の形で選ぶ:グループ討論があるのは経営・法、個人の発表や面接が中心なのは経済・国際共創、筆記・記述と面接を合わせて3つの審査があるのは理工です。
  4. 書類の重さを比べる:経済・経営は1200字程度のレポート、法学部はA4用紙2ページの学修計画レポートと、一次審査の書類で求められる内容も違います。

文学部を志望していた人や、専願にできない人は、一般選抜に切り替えて準備を進めます。成蹊大学の一般選抜については成蹊大学の一般選抜の記事で扱っています。

7. 高1・高2からの準備スケジュール

  • 高1〜高2の秋:評定を落とさない。理工・経済数理を考えるなら、数学・理科の科目を減らさない履修にしておく。
  • 高2の冬〜春:志望学部を決める。経済学部を考えるなら英語の検定を一度受けておく。
  • 高3の4〜6月:活動報告書に書く材料を整理する。6月に公開される課題レポートのテーマを確認する。
  • 高3の7〜8月:レポート・学修計画レポートを書き、先生に読んでもらって直す。
  • 高3の9〜10月:9月下旬〜10月上旬に出願。二次審査(討論・筆記・発表)の練習を始める。
  • 高3の11〜12月:11月中旬〜下旬に二次審査。不合格のときに備えて一般選抜の勉強は止めない。

出願前のチェックリスト

  • 合格したら入学する(専願)ことを家族と確認した
  • 志望学科1つに絞った(自己推薦型は1学科・専攻のみ)
  • 英語資格・数学や理科の単位など、学部の条件を満たしている
  • 課題レポートのテーマ・字数・様式を最新の要項で確認した
  • 二次審査の日(11月14日か11月28日か)に他の予定を入れていない

8. よくある質問

Q. 2027年度の成蹊大学の年内入試で、今からでも出願できる方式はありますか?

ありません。自己推薦型の出願は10月7日で締め切られています。公募推薦もないので、今年度これから成蹊大学を受ける人は一般選抜を考えてください。

Q. 文学部の総合型選抜は来年度以降も募集がないのですか?

2027年度は、一般の高校生が出願できる文学部の総合型選抜はありません。2028年度以降の扱いは、この記事を書いた時点の公式サイトでは確認できませんでした。高2生は、翌年に公表される入試の変更点を大学の入試情報サイト「S-NET」で確認してください。

Q. 評定が低くても自己推薦型に出願できますか?

要項には評定平均値の基準がないので、出願はできます。ただし調査書は書類審査に使われます。日ごろの授業や提出物を大切にしておくことは変わりません。

Q. 自己推薦型に落ちたら一般選抜を受けられますか?

自己推薦型の「専願」は、合格したら入学するという約束です。不合格のあとの一般選抜の出願については、一般選抜の入学試験要項で確認してください。二次審査の合格者発表は11月20日(法学部は12月5日)なので、それまでも一般選抜の勉強を続けておくのが現実的です。

Q. 成蹊大学と成城大学の年内入試はどう違いますか?

成城大学の総合型選抜は他大学・他学部との併願ができ、評定や英語資格の数値条件がはっきり決まっている学科が多いのが特徴です。成蹊大学は専願で、評定の基準がありません。詳しくは成城大学の年内入試2027完全ガイドへ。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝