東京外国語大学 学校推薦型選抜2027|総合型なし・英検準1級

東京外国語大学の年内入試は学校推薦型選抜だけで、総合型選抜は実施していません。2027年度の募集人員は言語文化学部45人・国際社会学部25人・国際日本学部10人で、出願には英語のCEFR B2以上(英検なら準1級以上)と調査書の学習成績概評A段階が必要です。

今年度の出願(2026年11月1日〜5日)はすでに締め切られています。試験は11月28日(土)・29日(日)、合格発表は12月16日(水)です。2027年度からは推薦できる人数が増え、書類による第1次選考を原則なくす形に変わりました。

この記事では、大学の公式サイトと2027年度募集要項で確認できた条件・日程・試験内容を3学部の違いがわかるように整理します。出願した人は試験までの準備に、高1・高2の人は来年度以降の目安として使ってください。

1. 基本情報(2027年度 学校推薦型選抜)

項目 内容
実施学部 言語文化学部・国際社会学部・国際日本学部
総合型選抜 実施なし(2027年度の選抜一覧に掲載なし)
募集人員 言語文化45人/国際社会25人/国際日本10人
出願期間 2026年11月1日(日)〜11月5日(木)必着 ※今年度の出願は締め切られています
Web出願登録 11月1日10:00〜11月4日16:00
試験日 言語文化・国際社会:2026年11月28日(土)/国際日本:11月29日(日)
試験会場 東京外国語大学(東京都府中市)
合格発表 2026年12月16日(水)午前10時、大学ホームページに受験番号を掲載
入学手続 2027年2月1日(月)16時まで(必着)
共通テスト 課さない(共通テスト・個別学力検査は免除)
選考 出願書類・小論文・面接の総合評価
専願・併願 合格したら必ず入学することが条件(一般選抜との併願は可)
入学検定料 募集要項で確認してください

当日の注意事項や面接の詳しい時間は、11月20日(金)にWeb出願サイトのマイページで案内されます。受験票発行の通知は11月10日までにメールで届く予定で、11月13日になっても届かない場合は11月16日に入試課へ問い合わせるよう募集要項に書かれています。

2. 2027年度に変わったところ

大学は2026年5月15日に、2027年度の学校推薦型選抜の変更を予告していました。主な変更は次のとおりです。

項目 2026年度 → 2027年度
1校からの推薦人数 各学部1名(学校全体で3名まで) → 言語文化最大2名・国際社会最大2名・国際日本最大1名(学校全体で5名まで)
出願できる卒業時期 2025年4月1日〜2026年3月31日に卒業(見込み)の人 → 2025年4月1日〜2027年3月31日に卒業(見込み)の人。卒業後1年以内の人も出願可
選抜の段階 書類の第1次選考のあと小論文・面接 → 第1次選考を設けず、出願が受理された全員が小論文・面接
検定料の支払い 2回に分けて → 出願時に一括

ただし募集要項には「志願者多数の場合は、提出書類による第1次選考を行うことがある」とも書かれています。書類選考がまったくなくなるとは限らないので、志望理由書と活動報告書は最後まで手を抜かないようにしましょう。

3. 出願資格:A段階と英語B2が共通の条件

3学部に共通する条件

  • 調査書の学習成績概評がA段階に属すること
  • 英語の4技能の資格・検定でCEFR B2以上(英検は準1級以上)。使える試験はケンブリッジ英語検定、英検、GTEC、IELTS、TEAP、TOEFL iBT、TOEIC L&R/S&W
  • 出身学校長が責任をもって推薦できること
  • 合格したら必ず入学すること。出願後は病気や事故などを除いて受験を辞退しないこと(他大学の合格は辞退の理由にならない)

各試験の基準スコアは募集要項の別表に載っています。TOEICはL&RとS&Wの両方を出し、S&Wを2.5倍して合算します。TOEFL iBTは2026年1月21日以降の受験分からスコアの表示が変わったので、別表の新旧どちらの基準に当たるかを確認してください。英検をいつまでに取るかは英検は高2のいつまでに取る?で逆算の考え方を説明しています。

学部ごとに加わる条件

学部 追加の条件
言語文化学部 外国語の科目で優れた成績を修め、世界の言語・文化を積極的に学ぶ意欲がある
国際社会学部 2027年3月31日までに「世界史探究」を4単位以上履修(見込み)。国際的な課題を扱う探究学習や国際交流で特筆すべき成果がある
国際日本学部 国際的な課題をテーマとする探究的な学習や国際交流に関する活動に取り組み、コミュニケーション能力や問題解決力などの国際的な素養を身につけている

国際社会学部だけは、ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・朝鮮語のいずれかでCEFR B2以上を証明できれば、英語はB1以上(英検なら2級以上)でよいとされています。

4. 募集人員と2026年度入試の志願者数

言語文化学部は専攻言語ごと、国際社会学部は専攻地域ごとに募集人員が決まっています。たとえば言語文化学部は英語5人、ドイツ語・フランス語・スペイン語・ロシア語・中国語が各3人、イタリア語・ポルトガル語・朝鮮語が各2人です。国際社会学部は東アジアとイベリア/ラテンアメリカが各3人などです。

大学が公表している2026年度入試の結果(参考)では、募集人員と志願者数は次のとおりでした。

学部 募集人員/志願者数(2026年度入試)
言語文化学部 45人/71人
国際社会学部 25人/57人
国際日本学部 10人/39人

2026年度は1校から各学部1名までの推薦で、第1次選考がある形でした。2027年度は推薦できる人数が増えたため、志願者の数は変わる可能性があります。この公表資料に載っているのは募集人員・志願者数・入学者数で、受験者数や合格者数の欄はないため、この記事では倍率を出していません。倍率の読み方は総合型選抜の倍率の見方も参考になります。

5. 試験内容:小論文と面接

学部 小論文の形式
言語文化学部 その場で与えられた課題について書く(要項の表では9:30〜11:00の90分)
国際社会学部 あらかじめ指定された課題図書に基づいて書く。日本語で出題・解答
国際日本学部 その場で与えられた課題について書く

国際社会学部の課題図書はトニ・モリスン『ビラヴド』(吉田廸子訳、ハヤカワepi文庫)です。引用した箇所のページを書くよう求められることがあるため、当日は本を持参します。

面接は3学部共通で、11:30から行われます。聞かれる内容は、志望理由、高校までの学習歴、入学後の学修計画、特筆すべき課外活動・社会活動と示されています。面接の時間や個人・集団の別は要項に書かれていません。

試験までの3週間でやること(出願した人向け)

  1. 提出した志望理由書と活動報告書を読み直す:面接は書類が出発点です。書いた活動の「なぜ・何を・どう変わったか」を1分で話せるようにします。
  2. 小論文を週2本書く:言語文化・国際日本は初見の課題なので、言語・文化・多文化共生などのテーマで90分の答案を書いてみます。国際社会は課題図書の論点を3〜4個に分け、それぞれについて自分の意見を400字でまとめておきます。
  3. 入学後の学修計画を具体的にする:専攻言語・専攻地域で何を学びたいかを、大学のカリキュラムで確認します。
  4. 声に出して面接練習:家族や先生に質問してもらい、1つの答えを30秒〜1分にまとめます。

面接の想定問答の作り方は面接でよく聞かれる質問と答え方にまとめています。

6. 出願書類:志望理由書は約1,200字か約2,000字

書類 内容
推薦書・調査書 学校で作成し、厳封したものを郵送
英語スコアの原本 原則として試験の実施機関から直接送付
大学入学志望理由書 Web出願サイトにアップロード。言語文化・国際日本は約1,200字、国際社会は約2,000字
活動報告書 約2,000字。担任の先生の確認を受けてアップロード。活動の成果物(A4のPDF)も

活動報告書は学部ごとに必須の項目が違います。言語文化学部は語学に関する取り組み、国際社会学部は国際的な課題をテーマにした探究的な学習や国際交流が必須です。国際日本学部は国際的な課題・多文化の状況をめぐる学習と英語学習や英語の運用力に関する取り組みの2つが必須です。送信したあとの修正や差し替えはできません。

活動報告書の書き方は活動報告書の書き方で、具体例の選び方から説明しています。

7. 併願のルール

  • 国公立大学の学校推薦型選抜は、共通テストを課すかどうかにかかわらず1大学・1学部にしか出願できません。
  • 同じ人を複数の学部に推薦することはできません。出願後に専攻言語・専攻地域を変えることもできません。
  • 東京外国語大学の帰国生等特別推薦選抜、私費外国人留学生選抜、日本留学試験利用選抜とは併願できません。
  • 東京外国語大学または他の国公立大学の一般選抜との併願はできます。

推薦の結果が出るのは12月16日なので、共通テストの勉強は止めずに続けるのが現実的です。国公立の推薦の全体像は共通テストを課す学校推薦型選抜とは?で他大学の例と比べています。

8. 高1・高2からの準備スケジュール

  • 高1〜高2の夏:定期テストで評定を保ち、学習成績概評A段階を目指す。英語は4技能の検定を一度受けて現在地を知る。
  • 高2の秋〜冬:英検準1級などB2相当のスコアを目標に受検。国際社会学部を考える人は世界史探究の履修予定を学校で確認する。
  • 高2の冬〜高3の春:探究学習や国際交流など、活動報告書に書ける取り組みを1つ深める。成果物(レポートや発表資料)を残しておく。
  • 高3の夏:オープンキャンパスなどで専攻言語・専攻地域を決める。8月ごろの募集要項の公表を確認し、志望理由書の下書きを始める。
  • 高3の10月:担任の先生に推薦と活動報告書の確認を依頼。英語スコアの送付手続きを済ませる。
  • 高3の11月:出願、小論文・面接。

9. よくある質問

Q. 東京外国語大学に総合型選抜はありますか?

2027年度の入学者選抜の一覧に総合型選抜はありません。年内に受けられるのは学校推薦型選抜(と、対象者が限られる帰国生等特別推薦選抜など)です。学校推薦型選抜は学校長の推薦が必要なので、まずは高校の先生に相談しましょう。

Q. 評定平均がいくつあれば出願できますか?

要項では数値ではなく「学習成績概評A段階」と書かれています。自分がA段階に当たるかは、調査書を作る担任の先生に確認するのが確実です。評定の出し方は評定平均の計算方法で確認できます。

Q. 浪人生でも出願できますか?

2027年度は、2025年4月1日〜2027年3月31日に卒業(見込み)の人が対象です。つまり卒業後1年以内の人も出願できます。ただし学校長の推薦が必要です。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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二神大輝