上智大学 外国語学部 公募制推薦入試2027|学科別の評定・英検基準と課題

上智大学 外国語学部の公募制推薦入試(推薦入学試験・公募制)は、2027年度は6学科で合計128名を募集します。出願の条件は全学科共通で全体の学習成績の状況4.0以上に加え、英語学科は英語4.3以上、ロシア語学科は外国語4.3以上、ほかの4学科は外国語・国語それぞれ4.3以上です。

Web出願は2026年11月1日〜11月5日23:59、書類の郵送は11月6日消印有効、学科試問・面接は11月28日(土)、合格発表は12月10日です。2026年度入試では外国語学部全体で志願者211名に対し合格者97名でした。

学科ごとの評定・外国語検定の基準、課題、学科試問を2027年度の入学試験要項で確認し、高3生と高1・高2生の準備を整理します。

1. 基本情報(2027年度)

項目 内容
正式名称 推薦入学試験(公募制)
対象 2027年3月に高校を卒業見込みで、上智大学が第一志望、出願学科への入学を確約できる人
出願できる学科 1学科のみ(2学科以上の併願不可。指定校制との併願も不可)
Web出願 2026年11月1日(日)10:00〜11月5日(木)23:59
書類の郵送 2026年11月6日(金)締切日消印有効
学科試問・面接 2026年11月28日(土)午前10時から
合否結果発表 2026年12月10日(木)午前10時(Web出願システムのマイページ)
入学手続締切 2027年1月8日(金)当日消印有効
入学検定料 35,000円(別に支払手数料1,100円)
選考方法 調査書・自己推薦書・レポート等特定課題による書類審査と、学科試問・面接で総合的に判断

出願書類は、高等学校長の推薦状、調査書、自己推薦書(所定用紙・A4で1枚以内)、外国語検定試験の成績証明、学科指定のレポート等特定課題です。検定の証明書類は、出願書類の提出期日までに提出できるものだけが有効で、あとからの追加提出や差し替えはできません。

2. 学科別の募集人員と評定(学習成績の状況)の条件

要項では「評定平均値」ではなく「学習成績の状況」という言葉が使われています。条件は在学全期間を通じて満たしている必要があります。外国語学部はどの学科も、必ず履修しておく科目(必履修科目)の指定はありません。

学科(募集人員) 学習成績の状況の条件
英語学科(65名) 全体4.0以上かつ英語4.3以上
ドイツ語学科(17名) 全体4.0以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上
フランス語学科(12名) 全体4.0以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上
イスパニア語学科(10名) 全体4.0以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上
ロシア語学科(12名) 全体4.0以上かつ外国語4.3以上
ポルトガル語学科(12名) 全体4.0以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上

ドイツ語・フランス語・イスパニア語・ポルトガル語の4学科は国語も4.3以上が必要で、外国語だけ高くても出願できません。ロシア語学科は国語の条件がなく、外国語4.3以上です。評定の計算のしかたは評定平均の計算方法で、上げ方は高1・高2の評定の上げ方で詳しく説明しています。

3. 外国語検定試験の基準(いずれか1つ)

表のうちどれか1つを満たせば出願できます。基準は学科によって3段階です。

英語学科(いちばん高い基準・英語の検定のみ)

検定 基準
英検 準1級
TOEFL iBT 72(1〜6のバンドスコアでは4)
TOEIC L&R・S&W L&R 785かつS&W 310
IELTS 5.5
TEAP 330(各技能70)
GTEC 1180
ケンブリッジ英検 162
国連英検 B級

英語学科では、ドイツ語・フランス語の検定は使えません。

フランス語学科・イスパニア語学科

検定 基準
英検 2級A
TOEFL iBT 55(バンドスコアでは3.5)
TOEIC L&R・S&W L&R 650かつS&W 250
IELTS 4.5
TEAP 270(各技能65)
GTEC 1050
ケンブリッジ英検 147
国連英検 B級
ドイツ語 独検準1級、Goethe-Institut B1、ÖSD B1
フランス語 仏検2級、DELF B1、TCF B1

ドイツ語学科・ロシア語学科・ポルトガル語学科

検定 基準
英検 2級
TOEFL iBT 42(バンドスコアでは3)
TOEIC L&R・S&W L&R 550かつS&W 240
IELTS 4.0
TEAP 220(各技能50)
GTEC 930
ケンブリッジ英検 142
国連英検 C級
ドイツ語 独検準1級、Goethe-Institut B1、ÖSD B1
フランス語 仏検2級、DELF B1、TCF B1

読み方で迷いやすい点を3つ挙げます。

  • 英検2級Aは、英検2級に合格し、かつ4技能合計のCSEスコアが2150以上の場合に満たせる基準です。要項では、1次・2次とも2016年度以降の合格であることも条件になっています。2級に受かっていても、CSEが2150に届いていなければフランス語学科・イスパニア語学科には出願できません。CSEスコアの見方は英検CSEスコアと推薦の出願資格の読み方にまとめています。
  • 国連英検は2025年度で終了しましたが、過去に取得したものは使えます。
  • スペイン語・ロシア語・ポルトガル語の検定は表にありません。イスパニア語学科・ロシア語学科・ポルトガル語学科を目指す人も、英語(またはドイツ語・フランス語)の検定で基準を満たす必要があります。

検定の有効期間は大学の入試サイトの別資料で確認してください。

4. レポート等特定課題(学科別)

書類審査の中心になるのが学科ごとの課題です。形式も字数も学科によってかなり違います。

学科 課題の内容と形式
英語学科 英語圏の歴史・社会・政治・経済・文化・言語・文学・思想などから関心のあるテーマを選び、複数の意見を比べたうえで自分の考えを述べる。日本語2400字程度または英語800語程度
ドイツ語学科 ドイツ語圏の政治・経済・文化・言語・文学・思想などからテーマを選んで論じる。A4で2枚(2400〜2500字程度)。引用・参考文献の記載が必要
フランス語学科 レポートの提出はなし。課題図書『フランス語圏を知るための61章』から関心のあるトピックを選び、面接で3分以内の口頭発表。A4片面1枚の資料を持ち込める
イスパニア語学科 イスパニア語圏の分野からテーマを選んで論じる。A4で2枚(2400〜2500字程度)、パソコン入力のみ。引用・参考文献を明記
ロシア語学科 ロシア語とロシア・ユーラシアの文化・社会をどう学び、卒業後に何をしたいかを述べる。1800〜2000字、パソコン・手書きどちらも可
ポルトガル語学科 課題図書『ポルトガル語圏世界への50のとびら』から関心のあるトピックを選び、ほかの資料も読んで意見をまとめる。1600字程度、パソコン入力のみ、タイトル必須。面接で3分以内のプレゼンテーション

2400字レポートの字数配分の例(英語・ドイツ語・イスパニア語学科)

  1. 問いの提示(約300字):選んだテーマと、なぜそれを取り上げるのか。具体的な出来事や数字から入る。
  2. 意見A(約500字):ある立場の主張と根拠。出典を明記する。
  3. 意見B(約500字):反対または別の立場の主張と根拠。
  4. 比較・検討(約700字):AとBの前提の違い、どちらの根拠が強いか、見落とされている点。
  5. 自分の考えと今後の学び(約400字):結論と、入学後にその言語でどんな資料を読みたいか。

英語学科・ドイツ語学科の課題は「複数の意見を比べる」ことを求めているので、4の比較・検討に最も字数を使います。引用の書き方や構成の作り方は学修計画書の書き方の字数別構成例も参考になります。

5. 学科試問の内容と面接

11月28日(土)には、学科ごとの学科試問と面接があります。

学科 学科試問
英語学科 英語の諸技術適性検査(90分)
ドイツ語学科 設問を含む小論文(90分)
フランス語学科 小論文(1400字・60分)
イスパニア語学科 筆記による表現能力、読解力と要約力(60分)
ロシア語学科 ロシア・ソ連についての基礎的知識を問う設問を含む小論文(90分)
ポルトガル語学科 ポルトガル語圏に関する基礎的知識を問う設問を含む小論文(60分)

ロシア語学科とポルトガル語学科は「基礎的知識を問う設問」があるので、世界史・地理の教科書でその地域の章を読んでおきます。

フランス語学科・ポルトガル語学科は面接の中で3分以内の発表があるので、時間を計って練習します。深掘り質問への答え方は総合型・推薦の面接でよく聞かれる質問を参考にしてください。

6. 2026年度入試の結果(外国語学部)

大学公表の2026年度入試統計です。

学科 募集人員/志願者/合格者
英語学科 65名/135名/60名
ドイツ語学科 17名/22名/12名
フランス語学科 12名/7名/5名
イスパニア語学科 10名/19名/9名
ロシア語学科 12名/11名/6名
ポルトガル語学科 12名/17名/5名
外国語学部 計 128名/211名/97名

フランス語学科やロシア語学科のように志願者が募集人員を下回っても、合格者はさらに少ない学科があります。出願すれば受かる試験ではなく、書類・試問・面接で基準に届いた人だけが合格すると考えて準備してください。

7. 準備スケジュール

2027年度に出願する高3生(2026年11月)

  • 11月5日(木)23:59までにWeb出願を完了し、11月6日(金)の消印までに書類を郵送する。
  • 11月27日まで:レポートについて「なぜこのテーマか」を1分で答える練習と、学科試問の時間に合わせた小論文の練習をする。

来年度以降に受ける高1・高2生

  • 高1・高2の定期テスト:全体4.0と、学科ごとに指定された教科(英語学科は英語、ロシア語学科は外国語、ほかの4学科は外国語・国語)の4.3を在学全期間で満たす必要があります。1学期ごとの評定を記録しておく。
  • 高2の冬まで:英検2級(できればCSE2150以上)を取る。英語学科志望なら高3の夏前に準1級かそれに当たるスコアを目標にする。
  • 高2の春休み〜高3の夏:志望学科の地域の本を読み、テーマ候補を3つ作る。
  • 高3の9〜10月:レポートと自己推薦書を書き、学校の先生に2回以上読んでもらう。

月ごとの動き方は高2の冬から始める推薦準備で詳しく紹介しています。

8. 出願前のチェックリスト

  • 全体の学習成績の状況4.0以上、英語(英語学科)・外国語(ロシア語学科)・外国語と国語(ほか4学科)4.3以上
  • 外国語検定の証明書の原本、または原本証明済みのコピーを用意した
  • 英検2級Aで出願する場合、CSEスコア2150以上を確認した
  • レポートの字数・形式(パソコン入力のみの学科がある)を守っている
  • 自己推薦書はA4で1枚以内に収まっている

9. よくある質問

Q. 公募推薦の結果が出るまで、一般選抜の準備はどうすればいいですか?

合否の発表は12月10日です。それまでの期間も一般選抜の勉強は止めないでください。上智大学の一般選抜を考える人は、一般選抜の入学試験要項で出願資格と日程を確認したうえで、上智大学の一般選抜3方式の違いで方式の選び方を確認しておくと動きやすくなります。

あわせて読みたい

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

EMiL個別の詳しい内容はこちら/ご相談は各校舎の公式LINEから

📩 二神大輝 の更新をメールで受け取る
新しい記事が公開されたらお知らせします(いつでも解除OK) ・ 読者 2人
この記事が役に立ったら、いいね!

この記事を書いた人

二神大輝