筑波大学 学校推薦型選抜2027|学類別の選考内容と評定・日程

筑波大学の学校推薦型選抜(推薦入試)2027年度は、インターネット出願登録が2026年11月9日(月)9:00まで、書類は11月9日必着です。小論文・面接などの試験は11月26日(木)〜27日(金)、合格発表は12月10日(木)10:00です。

募集人員は学類・学群ごとに7〜90名。出願の学力の基準は多くの学類で調査書の学習成績概評A段階(全体の評定平均値4.3以上)で、知識情報・図書館学類だけは評定平均値4.0以上です。大学入学共通テストを課すのは心理学類だけです。

2026年度入試(前年度)の推薦入試は、全体で志願者1,683名、合格者551名、志願者倍率3.1倍でした。以下、2027年度の募集要項をもとに学類ごとの選考内容と試験までの準備を整理します。

1. 基本情報(2027年4月入学・推薦入試)

項目 内容
入試の名称 推薦入試(学校推薦型選抜)
出願登録・検定料払込 2026年10月23日(金)〜11月9日(月)9:00
出願書類の郵送 11月2日(月)〜11月9日(月)必着。簡易書留・速達。持参は不可
受験票の印刷開始 11月13日(金)9:00
小論文・面接等 11月26日(木)〜27日(金)
合格発表 12月10日(木)10:00(心理学類は第1次選考の発表)
入学手続 12月10日(木)〜14日(月)(心理学類は2027年2月10日〜16日)
心理学類の最終合格発表 2027年2月10日(水)9:00(共通テストの結果を使う第2次選考のあと)
検定料 17,000円(成績開示を希望する場合は別に460円)
推薦の条件 学校長の推薦。合格した場合は入学を確約できること

国公立大学の推薦入試は、原則として1大学・1学部しか出願できません。ほかの国立大学の推薦も検討している人は、千葉大学 総合型選抜・学校推薦型選抜2027|学部一覧と出願条件などの条件と比べてから決めてください。

2. 出願資格と推薦要件

卒業の条件

多くの学類は2027年3月に高校を卒業見込みの人が対象です。日本語・日本文化学類と知識情報・図書館学類は、高校を卒業した人または2027年3月31日までに卒業見込みの人と書かれており、卒業の年度の範囲がほかの学類と違います。

推薦要件は(1)〜(3)の3種類

  1. 要件(1):調査書の学習成績概評がA段階の人、または筑波大学の個別学力検査等に合格できる程度以上の学力がある人。知識情報・図書館学類は「評定平均値4.0以上」
  2. 要件(2):学類ごとの条件。例えば教育学類は、教育についての問題意識と、自主研究・部活動・社会活動などでの優れた実績
  3. 要件(3):国際的な課題をテーマにした探究的な学習や国際交流の活動に取り組み、国際的な素養を身につけた人。根拠として、本人が作る「活動報告書」を添付

学習成績概評のA段階は、文部科学省の大学入学者選抜実施要項で全体の学習成績の状況が5.0〜4.3の段階と決められています。評定平均の出し方は評定平均の計算方法で確認できます。

1つの高校から推薦できる人数

多くの学類は、要件(1)または(2)で2名、要件(3)で1名です。社会学類は(1)または(2)で1名、(3)で1名。医学類は(1)または(2)で原則1名(過去3年の入学実績により2名または3名まで)、(3)で1名です。知識情報・図書館学類と医学類地域枠推薦は制限なし、体育専門学群と芸術専門学群は4名(体育は同じ種目で2名まで)です。

英語の資格・検定試験

英語資格は出願資格ではありません。提出した場合、CEFRでB1相当以上(国際総合学類はB2相当以上、医学類はC1相当以上)であれば総合評価に反映されます。4技能すべてのスコアが載った、有効期限内の証明書の原本を1種類だけ出します(3技能以下のスコアは評価に反映されません)。

3. 学類ごとの募集人員と選考内容

試験時間・配点は要項に載っていないので、選考の中身だけを並べます。

人文・文化学群/社会・国際学群/人間学群

学類(募集人員) 選考内容
人文学類(15名) 読解力・表現力を見る小論文、個別面接
比較文化学類(16名) 日本語の小論文と英語の小論文、グループ面接
日本語・日本文化学類(14名) 言葉・文化に関する小論文、個別面接
社会学類(16名) 社会科学に関する小論文、個別面接(口頭試問を含む)
国際総合学類(20名) 英語の学力を含む小論文、日本語と英語で行う個別面接
教育学類(7名) 英語文献の読解を含む小論文、個別面接
心理学類(12名) 英語文献の読解を含む小論文、個別面接+大学入学共通テスト
障害科学類(11名) 英語文献の読解を含む小論文、個別面接

生命環境学群/理工学群/情報学群

学類(募集人員) 選考内容
生物学類(22名) 生物学と英語に関する小論文、個別面接
生物資源学類(27名) 生物資源と英語に関する小論文、個別面接
地球学類(10名) 小論文、個別面接
数学類(8名) 数学の課題、個別面接
物理学類(14名) 物理の課題、個別面接
化学類(12名) 化学の課題、個別面接
応用理工学類(16名) 数学と英語を中心にした小論文、個別面接(自然現象の説明や議論を含む)
工学システム学類(20名) 数学・理科・英語に基づく論述、個別面接
社会工学類(12名) 現代社会の課題に関する論述、個別面接
情報科学類(12名) 情報科学に関する小論文、個別面接(数学の口頭試問を含む)
情報メディア創成学類(10名) 情報メディアに関する小論文、個別面接(数学の口頭試問を含む)
知識情報・図書館学類(32名) 小論文、小グループ方式のビブリオバトル

医学群/体育専門学群/芸術専門学群

学類(募集人員) 選考内容
医学類(44名) 英語・数学・理科(2科目)の学力を見る小論文、適性試験(筆記と個別面接)
医学類 地域枠推薦(23名・予定) 小論文、適性試験。茨城県の制度への応募が必要で、本学のほかの推薦入試と併願不可
看護学類(28名) 和文と英文の小論文、個別面接
医療科学類(10名) 英文と和文の小論文、個別面接
体育専門学群(90名) 600字程度の論述を含む小論文、個別面接、実技検査
芸術専門学群(35名) 個別面接、実技検査

文系の学類でも英語の文章を読ませる小論文が多く、英語の読解力がそのまま小論文の出来に出ます。社会学類・情報科学類・情報メディア創成学類は面接の中に口頭試問があります。口頭試問の準備のしかたは口頭試問とは?面接との違いと学部別の準備にまとめています。

知識情報・図書館学類は、2026年度の募集人員40名から2027年度は32名になっています。

4. 心理学類だけは共通テストを課す

心理学類は、11月の小論文・面接を第1次選考とし、共通テストを第2次選考とします。第2次選考では、指定した教科・科目の得点が個別学力検査等の合格者とほぼ同等の水準であることが求められます。

指定教科と配点は、国語100点、数学100点、理科1科目100点、外国語(英語)100点、情報Ⅰ30点、地理歴史・公民1科目100点の計530点です。

指定教科を1つでも受験しないと選考の対象外です。成績請求チケットの提出期限は12月18日(金)、共通テストは2027年1月16日(土)〜17日(日)です。

5. 2026年度の入試結果(推薦入試)

大学が公表している令和8年度(2026年度)入試実施結果から、推薦入試の数字を学類ごとに並べます(募集人員/志願者数/合格者数)。

学類 募集/志願/合格(志願者倍率)
人文学類 15/53/16(3.5倍)
比較文化学類 16/51/16(3.2倍)
日本語・日本文化学類 14/25/14(1.8倍)
社会学類 16/60/17(3.8倍)
国際総合学類 20/51/20(2.6倍)
教育学類 7/38/8(5.4倍)
心理学類 12/41/12(3.4倍)
障害科学類 11/23/12(2.1倍)
生物学類 22/62/22(2.8倍)
生物資源学類(一般推薦) 27/44/27(募集人員は専門高校・総合学科特別入試を含む)
生物資源学類(専門高校・総合学科特別入試) 若干名/1/1
地球学類 10/29/10(2.9倍)
数学類 8/30/8(3.8倍)
物理学類 14/53/14(3.8倍)
化学類 12/43/12(3.6倍)
応用理工学類 16/42/16(2.6倍)
工学システム学類 20/102/20(5.1倍)
社会工学類 12/51/12(4.3倍)
情報科学類 12/42/12(3.5倍)
情報メディア創成学類 10/28/10(2.8倍)
知識情報・図書館学類 40/55/40(1.4倍)
医学類 44/237/44(5.4倍)
医学類 地域枠 23/108/23(4.7倍)
看護学類 28/65/28(2.3倍)
医療科学類 10/28/10(2.8倍)
体育専門学群 90/150/92(1.7倍)
芸術専門学群 35/171/35(4.9倍)
推薦入試の合計 544/1,683/551(3.1倍)

合格者はほぼ募集人員どおりです。志願者倍率は教育学類・医学類の5.4倍が最も高く、知識情報・図書館学類の1.4倍が最も低くなりました。倍率は年によって動くので、学類は選考内容が自分の得意と合うかで選びます。

6. 出願前の最終チェック(11月9日まで)

書類は11月9日必着なので、郵送の日数を考えると実際の締切はもっと早くなります。

  • インターネット出願登録と検定料の払込を11月9日9:00より前に終えたか
  • 推薦書(学校長が厳封)と調査書を受け取ったか
  • 要件(3)で出す人は、活動報告書を作り、添付したか
  • 英語資格を出す人は、4技能のスコアが載った原本か。1種類だけか
  • 簡易書留・速達で送る準備ができているか(持参は不可)

7. 11月26日・27日の試験までの3週間

小論文

字数や時間は当日の指示に従います。英語文献の読解を含む学類は、英文の要旨をまとめて自分の考えを書く練習を週3本続けます。

800字で書く場合の配分の例です。

  1. 課題文の要約(約150字):筆者の主張を自分の言葉でまとめる
  2. 自分の立場(約100字):賛成・反対・条件つき賛成のどれかをはっきり書く
  3. 理由と具体例(約350字):理由を2つ、それぞれに具体例を1つずつ
  4. 反論への答え(約120字):反対意見を1つ挙げて答える
  5. 結論(約80字):立場をもう一度示し、学類で学びたいことにつなげる

面接

提出書類を読み返し、次の質問に1分で答えられるようにします。

  • 他大学ではなく筑波大学のこの学類を選んだ理由
  • 高校で一番力を入れた学習や活動と、そこから出てきた疑問
  • 入学後に取り組みたいテーマと、そのために1・2年次で学びたいこと

深掘りされたときの答え方は面接でよく聞かれる質問と、深掘りされたときの答え方で詳しく扱っています。

8. 来年受ける高1・高2の準備スケジュール

  • 高1の冬〜高2の1学期:評定A段階(4.3以上)を目安に、定期テストと提出物を落とさない。
  • 高2の夏:志望学類の推薦要件(2)を読み、条件を満たせる経験を書き出す。
  • 高2の冬:英語4技能の試験でB1相当以上(国際総合学類はB2相当以上)をめざす。
  • 高3の4〜6月:要件(3)で出す人は活動の記録を整理。担任に推薦の希望を伝える。
  • 高3の9〜10月:要項の公開(2026年度は9月)を確認し、校内選考に臨む。出願登録は10月下旬から。
  • 高3の11月:出願と試験。共通テストの勉強も続ける。

高2の冬からの動き方は高2の冬から始める推薦準備でも紹介しています。

9. よくある質問

Q. 評定平均が4.3に届かないと出願できませんか?

要件(1)には「または筑波大学の個別学力検査等に合格できる程度以上の学力を有する者」という条件もあり、要件(2)(3)で推薦される道もあります。ただし推薦するのは学校長なので、まず高校の先生に相談してください。

Q. 心理学類で前期日程にも出願していた場合、検定料はどうなりますか?

要項では、共通テストを課す推薦入試(心理学類)の合格者が個別学力検査等にも出願していた場合、本人の申し出により13,000円から手数料を引いた額が返還されるとされています。推薦が不合格だった場合の一般選抜の考え方は推薦に落ちたあとの一般選抜への切り替えで整理しています。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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この記事を書いた人

二神大輝