法政大学の自己推薦入試・公募推薦入試【2027年度】学部ごとの一覧と変更点、併願ルール

この記事は、法政大学の自己推薦入試や公募推薦入試を考えている高校1・2年生と保護者の方のために書いています。法政大学では、学部・学科ごとに名前も条件も違う入試がいくつも用意されています。2027年度入試として実施されている入試の一覧と、大学が公表している変更点・併願のルールをもとに、志望学部の入試を見つけて条件を確かめるまでの手順を整理しました。

今年受けている高3生の方へ。たとえばグローバル教養学部(GIS)の自己推薦入試A基準は、合格発表が2026年12月15日(火)の予定です。発表日と手続の締切は受けた入試ごとに違うので、手元の要項で確認しておいてください。

法政大学の「自己推薦」「公募推薦」はどの区分の入試か

法政大学の入試情報サイトの「入試制度」のページでは、自己推薦入試と公募推薦入試はどちらも「総合型選抜」に分類されています。一方、「学校推薦型選抜」に入っているのは指定校推薦入試とスポーツ推薦入試です。

ほかの大学では「公募推薦」が学校推薦型選抜を指すことが多いので、名前だけで判断すると取り違えやすいところです。法政大学の場合、「公募推薦」という名前でも総合型選抜の一つとして扱われている、と覚えておくと要項が読みやすくなります。入試区分そのものの違いは指定校・公募推薦・総合型の違いで説明しています。

2027年度入試の自己推薦入試・公募推薦入試の一覧

大学の「自己推薦入試・公募推薦入試」のページに載っている2027年度の入試は次のとおりです。「現役生のみ」と書かれているものは、高校を卒業した人は出願できません。

学部・学科 入試の名称
法学部 国際政治学科 英語外部試験利用自己推薦
文学部 哲学科 自己推薦
文学部 日本文学科 自己推薦
文学部 英文学科 英語外部試験利用自己推薦
文学部 地理学科 自己推薦(現役生のみ)
経営学部 経営戦略学科 グローバル体験公募推薦(現役生のみ)
国際文化学部 分野優秀者、SA自己推薦(現役生のみ)
人間環境学部 自己推薦(現役生のみ)
キャリアデザイン学部 キャリア体験自己推薦、商業学科等対象公募推薦(現役生のみ)、グローバル体験公募推薦(現役生のみ)
グローバル教養学部(GIS) 自己推薦 春入学S基準、春入学A基準
スポーツ健康学部 自己推薦(理数系)、(アスリート・トップアスリート系)
現代福祉学部 福祉コミュニティ学科 まちづくりチャレンジ自己推薦、グローバル体験公募推薦(現役生のみ)
現代福祉学部 臨床心理学科 グローバル体験公募推薦(現役生のみ)
情報科学部 自己推薦(現役生のみ)
理工学部 電気電子工学科・応用情報工学科・経営システム工学科・創生科学科 公募推薦(現役生のみ)

見てのとおり、すべての学部・学科に自己推薦入試があるわけではありません。たとえば文学部でも、自己推薦入試がある学科とない学科があります。志望学科がこの表にあるかどうかを確かめるのが、最初の一歩です。

キャリアデザイン学部には「キャリア体験自己推薦」があり、ほかに「商業学科等対象公募推薦」と「グローバル体験公募推薦」があります。どんな人が対象になるかは、名前から想像するのではなく入試ガイドで確かめてください。各入試の出願資格や選考の内容は、入試ガイドと入試要項に書かれています。この記事では、公式ページで中身を確認できた部分だけを書き、確認できなかった学部の細かな条件にはふれていません。

2027年度の主な変更点

法政大学は2026年3月31日付で「2027年度入試に関するお知らせ」を出しています。総合型選抜に関わる主な変更は次のとおりです。

  • 情報科学部:「公募推薦入試」を「自己推薦入試」に名称変更し、出願資格と出願書類も変更
  • 文学部 哲学科・日本文学科の自己推薦入試:出願資格の一部を削除し、卒業生の要件を「卒業5年以内」に
  • 文学部 英文学科の英語外部試験利用自己推薦入試:卒業生の要件を「卒業5年以内」とし、「専願のみ」に
  • 法学部 国際政治学科など:英語外部試験の基準を変更

英語外部試験の基準は、別紙「2027年度入試 一般選抜・総合型選抜等入試の英語外部試験を利用入試の基準変更について」にまとめられています。たとえば文学部英文学科の英語外部試験利用自己推薦では、実用英語技能検定(英検)の基準が準1級以上の合格と示されています。GTECやTEAP、IELTSなどほかの試験の基準や学部ごとの数字は、別紙の表が細かく分かれているので、入試要項の表とあわせて確かめてください。

また、2027年度の総合型選抜の入試要項は7月中旬ごろ公開予定と案内されていました。GISのS基準のように9月上旬に出願が始まる入試もあるので、要項が出てから書類を考え始めるのでは間に合わないことがあります。

併願のルール:「専願のみ」とそれ以外

大学の「よくある質問(2027年度入試について)」には、総合型選抜の併願について次のように書かれています。

  • 「専願のみ」と書かれた入試は、合格したら入学を確約できる人が出願資格。出願・受験の段階での併願は認めている
  • それ以外の入試は併願できるが、出願資格は「本学部・学科で学ぶことを強く希望する者」
  • 国際文化学部(分野優秀者・SA自己推薦)と、スポーツ健康学部(理数系・アスリート系)は、同じ学部・学科の中での併願ができない
  • 試験日が同じ入試にも出願はできるが、当日に出席できるのは1つだけ

専願の入試に合格すれば、ほかの大学の結果を待たずに入学することになります。本当に第一志望かどうかを出願前に家族とも話し合っておきましょう。指定校推薦との違いや考え方は指定校推薦は取るべきかも参考になります。

GISの例:日程と選考の形

学部ごとの日程や選考の違いをイメージするために、GISの自己推薦入試を例にします。GISが公開している2027年度向けの入試ガイドによると、内容は次のとおりです。

  • S基準:出願期間 2026年9月1日(火)〜9月10日(木)、合格発表 11月4日(水)、入学手続締切 11月10日(火)、募集人員7名。基準を満たす英語スコアが必要
  • A基準:出願期間 2026年10月6日(火)〜10月16日(金)、合格発表 12月15日(火)、入学手続締切 12月22日(火)、募集人員33名。英語スコアの点数・級は問わない
  • どちらも書類審査と、対象者へのオンライン面接で選考。S基準とA基準の併願は可能

同じ学部の自己推薦でも、基準によって出願の時期が1か月以上ずれることが分かります。ほかの学部でも、出願期間や試験日は入試ごとに違う前提で予定を立ててください。GISの入試については法政大学GISの自己推薦入試で詳しく書いています。

志望学部の入試を確かめる手順

法政大学の自己推薦入試・公募推薦入試を考えるときは、次の順で確認すると漏れが少なくなります。

  1. 入試情報サイトの「自己推薦入試・公募推薦入試」の一覧で、志望学科の入試があるか確かめる
  2. 「現役生のみ」「専願のみ」などの条件が付いているかを見る
  3. 「入試の主な変更点」とお知らせで、その年度に出願資格や書類が変わっていないか確かめる
  4. 入試ガイドと入試要項で、出願資格(評定・英語・活動)、提出書類、選考方法、日程を読む
  5. 英語外部試験を使う入試なら、別紙の基準表で自分の試験の数字と有効期間を確かめる

出願資格の文章は、「かつ」「または」の読み違いがよく起こるところです。読み方のコツは募集要項の出願資格の読み方にまとめています。

高1・高2の今からやること

いまの高2生は2028年度入試、高1生は2029年度入試を受けます。2027年度のように名称や条件が変わることもあるので、翌年度のお知らせ(2027年度分は2026年3月末に掲載)は必ず見てください。

高2の11月〜3月

  • 志望する学部・学科に自己推薦・公募推薦があるかを一覧で確認する。なければ、一般選抜や他大学の総合型選抜も含めて計画を立て直す
  • 英語外部試験の基準がある入試を考えるなら、いまのうちに一度受けて差を知る。英文学科の英語外部試験利用自己推薦のように、英検準1級以上の合格が基準に入る入試もある
  • キャリアデザイン学部の「キャリア体験」や現代福祉学部の「まちづくりチャレンジ」のように、名前に活動にかかわる言葉が入った入試もある。どんな経験が求められるかは入試ガイドで確かめたうえで、高2のうちに続けられる活動を一つ決めて記録をつけ始める

高3の4月〜8月

2027年度の場合、要項の公開は7月中旬ごろの予定でした。それより前に、志望理由と活動の記録を下書きしておくと、要項を読んでから書類を仕上げるまでが楽になります。英語のスコアに有効期間の決まりがあるかどうかを要項で確認してから、最後の受験日を決めましょう。法政大学の一般選抜も考えている人は法政大学の一般選抜もあわせて見てください。

今年受けている高3生へ

結果を待っている入試がある人は、発表日と入学手続の締切を一覧にして、家族と共有しておきましょう。専願の入試に合格した場合は、その時点で進路が決まります。併願できる入試の場合は、他大学の手続の期限と重ならないか確認しておいてください。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝