教育学部の総合型選抜・推薦2027|首都圏6大学の日程と評定

教員を目指す人が受けられる首都圏の総合型選抜・学校推薦型選抜のうち、2027年度入試でこれから出願できるものは、文教大学の公募推薦(11月10日まで)、武蔵野大学の総合型選抜Ⅱ期(11月10日消印有効)、明星大学の総合型選抜Ⅱ期(11月11日まで)、共栄大学の総合型選抜Ⅲ〜Ⅵ期(Ⅲ期は11月11日まで、Ⅵ期は2027年2月26日まで)と公募推薦(12月7日まで)です。

国立の東京学芸大学は総合型選抜・学校推薦型選抜とも出願が締め切られ、埼玉大学教育学部の学校推薦型選抜は11月9日(月)が締切(期間内郵送必着)です。

公式サイトと2027年度の募集要項で確認できた6大学の教育学部の方式・日程・評定・試験内容を整理します。締め切られた方式は来年度以降に受ける高1・高2生向けの目安として読んでください。

1. 基本情報(2027年度・教育学部の年内入試)

項目 内容
この記事で扱う大学 東京学芸大学、埼玉大学、文教大学、武蔵野大学、明星大学、共栄大学の教育学部
今からでも出願できる方式 文教(公募推薦)、武蔵野(総合型Ⅱ期)、明星(総合型Ⅱ期)、共栄(総合型Ⅲ〜Ⅵ期・公募推薦)
出願が締め切られた方式 東京学芸(総合型・学校推薦型)は締め切られています。埼玉大(学校推薦型)は11月9日(月)が締切(期間内郵送必着)
評定の条件の例 東京学芸の推薦は多くのコースで4.0以上、文教の公募推薦は3.5以上、共栄の公募推薦は3.0以上
共通テスト 東京学芸の推薦・総合型は免除。埼玉大の推薦は専修によって課す
専願・併願 この記事の方式は専願(入学確約)が中心。武蔵野の総合型Ⅱ期は第2志望制が使える
検定料 各大学の募集要項で確認

2. 2027年度の日程一覧(6大学)

大学・方式 出願期間/試験日/合格発表
東京学芸大学 総合型選抜 出願書類の郵送10月1日〜10月7日必着/試験11月19日・20日/発表12月3日 ※今年度は締切済み
東京学芸大学 学校推薦型選抜 出願書類の郵送11月1日〜11月4日必着/試験11月19日・20日/発表12月3日 ※今年度は締切済み
埼玉大学 教育学部 学校推薦型選抜 出願11月2日〜11月9日(期間内郵送必着)/試験11月21日・22日/発表12月8日(共通テストを課す専修は2027年2月8日) ※11月9日(月)が締切
文教大学 教育学部 公募推薦 出願11月1日〜11月10日/試験11月22日/発表12月1日 ※受付中
武蔵野大学 総合型選抜Ⅱ期(基礎学力型) 出願10月28日〜11月10日(消印有効)/1次11月29日・2次12月13日/発表 1次12月4日・2次12月18日 ※受付中
明星大学 総合型選抜(総合評価型)Ⅱ期 出願10月27日〜11月11日/試験11月22日 ※受付中
共栄大学 総合型選抜Ⅲ期 出願11月2日〜11月11日/試験11月21日/発表12月3日 ※受付中
共栄大学 総合型選抜Ⅳ期・公募推薦 出願11月30日〜12月7日/試験12月12日/発表12月22日
共栄大学 総合型選抜Ⅴ期・Ⅵ期 Ⅴ期 出願2027年1月5日〜1月13日・試験1月22日/Ⅵ期 出願2月18日〜2月26日・試験3月4日

年の書いていない日付は2026年です。

3. 東京学芸大学:推薦は評定4.0以上が中心、共通テストは免除

東京学芸大学の学校推薦型選抜は、学校教育教員養成課程(A類〜D類)と教育支援課程(E類)で合計134名を募集します。共通テストは課されず、小論文と面接(一部のコースは実技)と出願書類で判定されます。くわしくは東京学芸大学 学校推薦型選抜2027にまとめています。

コースの例 評定(全体の学習成績の状況)と主な試験
A類 国語 4.0以上/小論文・面接(募集20名、推薦は1校1名)
A類 英語・B類 英語 4.3以上/小論文・面接(英語によるものを含む)
A類 幼児教育 4.3以上/小論文・面接(ディスカッションを含む)
A類 美術・ものづくり技術、D類 養護教育 3.8以上/小論文・面接(美術は実技あり)

各科目には基準点があり、1つでも下回ると不合格になります。また、学校推薦型選抜と総合型選抜は同時に出願できません。

総合型選抜は音楽・美術・保健体育・情報など限られたコースで合計52名を募集します。第一次選考は入学希望理由書(40点)・活動報告書(40点)・学修計画書(20点)の書類、第二次選考はコースに応じて小論文・適性検査・面接を組み合わせて行います。

4. 埼玉大学:地域枠は埼玉県の小学校・特別支援学校の教員志望が条件

埼玉大学教育学部の学校推薦型選抜は、全国枠と地域枠に分かれています。地域枠は埼玉県の小学校教員・特別支援学校教員を志望することが条件です。

項目 内容
出願の主な条件 学習成績が優秀で学校長が推薦できること、教職への強い希望があること、合格したら入学を確約できること
推薦できる人数 募集する課程・専修ごとに1校2名以内
試験日 11月21日(土)・22日(日)
試験内容 専修ごとに小論文・面接・実技検査の組み合わせが違う
共通テスト 課す専修と課さない専修がある。養護教諭養成課程は第2次選抜で課す

専修ごとの募集人員と評定の扱いは、要項の表で確認してください。学部全体の条件や来年に向けた準備は埼玉大学の学校推薦型選抜(教養学部・教育学部)で説明しています。

5. 文教大学:公募推薦は11月10日まで、評定3.5以上の専願

項目 内容
出願期間 2026年11月1日(日)〜11月10日(火)
試験日・会場 11月22日(日)越谷キャンパス
合格発表・手続締切 12月1日(火)/12月11日(金)
募集人員 学校教育課程44名、発達教育課程30名
評定 全体の評定平均3.5以上(数学専修は数学3.8以上、理科専修は理科・数学それぞれ3.8以上、英語専修は外国語3.8以上などの追加条件あり)
選考 小論文・面接・書類審査(音楽専修は実技も。専修ごとの科目は要項で確認)
専願 出願する課程・専修を専願とすること

英語専修は英検2級相当以上が望ましいとされ、数学・理科専修には「数学Ⅲ・数学C」などの履修条件があります。総合型選抜を含む文教大学教育学部の全体像は文教大学 教育学部の総合型選抜・公募推薦にあります。

6. 武蔵野大学:総合型Ⅱ期は基礎学力検査+面接

武蔵野大学の総合型選抜Ⅱ期(基礎学力型・奨学金対象)は大学の入試日程表で「全学部」が対象とされており、教育学部も含まれます。

  • 1次(11月29日):基礎学力検査。マークシート方式、各科目60分。会場は有明キャンパスか武蔵野キャンパスを出願時に選ぶ
  • 2次(12月13日):書類審査(エントリーシート・調査書など)と面接(10分程度)
  • 第2志望制:第2志望の学科も選べる

教育学部の学科ごとの基礎学力検査の科目と出願資格は、入学試験要項で確認してください。面接・口頭試問で選ぶⅠ期(面接型)の課題と面接は武蔵野大学 総合型選抜Ⅰ期 法律学科・教育学科で紹介しています。

7. 明星大学と共栄大学:11月以降も出願できる私立

明星大学 教育学部教育学科(総合型選抜・総合評価型)

Ⅱ期は出願が10月27日(火)〜11月11日(水)、試験は11月22日(日)です。大学の入試ページでは、教育学科はⅡ期も専願制とされています。コースごとの試験内容・評定の基準・合格発表日は、2027年度の総合型選抜学生募集要項で確認してください。

共栄大学 教育学部(埼玉県春日部市)

方式 条件と選考
総合型選抜(専願・募集15名) オープンキャンパスで個別入試相談を受けていることが条件。調査書10%・プレゼンテーション50%・個別面接40%で判定
学校推薦型選抜(公募型・専願) 評定平均値3.0以上、欠席日数は原則20日以内、学校長の推薦。調査書10%・小論文50%(60分)・面接40%

総合型選抜のプレゼンテーションは5分間です。小学校コースは「体験授業型」「探究学習型」「実績評価型」から1つを選び、自作資料の持込みが必須です。幼稚園コースは絵本の読み語りや楽器演奏など、得意なことを自由に表現します。Ⅰ〜Ⅳ期の合格者は、合格後に特待制度付一般選抜A日程を受験することになっています。

総合型選抜は募集人員に達し次第締め切ることがあります。

8. 教育学部の志望理由書・面接で問われること

書類と面接では、次の3点を説明できるようにします。

  1. なぜ教員なのか:きっかけになった先生や経験を1つに絞り、具体的な場面で書く
  2. なぜその校種・教科なのか:小学校・中学校・特別支援・幼稚園の違いを理解しているか
  3. なぜその大学なのか:専修・コースの学び、教育実習や地域との連携など、その大学でしかできないこと

志望理由書(800字の場合)の構成例

  • 書き出し(100字):目指す教員像を1文で言い切る
  • きっかけと課題意識(450字):後輩指導や学習支援ボランティアなど自分が動いた経験と、そこで見えた教育の課題
  • 大学で学ぶこと(200字):専修・コースの授業や実習で身につけたいこと
  • 締め(50字):卒業後にどんな教員として働きたいか

系統別の小論文のテーマと練習法は小論文の頻出テーマを学部系統別にを参考にしてください。

9. 今から出願する人のチェックリスト

  • □ 出願締切(11月10日・11日・12月7日)と、郵送なら必着か消印有効かを確認した
  • □ 調査書・推薦書をいつまでに出してもらえるか、担任の先生に確認した
  • □ 評定平均と、専修ごとの教科の評定・履修科目の条件を確認した
  • □ 志望理由書に「教員・校種・大学」の3つの理由が入っている
  • □ 志望校の試験時間に合わせて小論文を3本以上書き、添削を受けた

10. 高1・高2からの準備スケジュール

  • 高1〜高2:定期テストで評定を安定させる(東京学芸の推薦は4.0以上が中心)。学習支援などのボランティアで気づいたことを記録する
  • 高2の冬〜高3の春:オープンキャンパスで専修・コースを比べ、評定や履修の条件を確認する
  • 高3の6〜12月:志望理由書と小論文の準備。東京学芸の総合型は9月下旬から出願登録が始まり、私立は12月以降の期もある

11. よくある質問

Q. 評定が4.0に届かない場合、教育学部の推薦は受けられませんか?

東京学芸大学でも美術・ものづくり技術・養護教育などは3.8以上です。私立では文教大学の公募推薦が3.5以上、共栄大学の公募推薦が3.0以上です。

Q. 国立の推薦と私立の総合型を両方受けられますか?

この記事の方式の多くは専願(合格したら入学を確約)です。複数受ける前に、各大学の要項で併願の扱いを確認してください。

Q. 締切が11月10日・11日の方式に今から間に合いますか?

調査書や推薦書を高校に頼む時間がほとんどないため、すぐ担任の先生に相談してください。間に合わない場合は、共栄大学のⅣ期以降など後半の日程も検討しましょう。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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この記事を書いた人

二神大輝