東洋大学 基礎学力テスト型入試2027の全体像:11/29の試験・配点・併願・合格発表

この記事は、東洋大学の総合型選抜「基礎学力テスト型入試」(2027年度)を受ける人と、その保護者に向けて、試験日・配点・併願・合格発表までの全体像を公式の入学試験要項をもとに整理したものです。出願を終えて11月29日に向けて準備する人にも、来年以降に向けて調べている高1・高2にも向けています。

記事の最後に、東洋大学の予想問題をお渡しする案内があります。

基礎学力テスト型入試はどんな入試か

基礎学力テスト型入試は、東洋大学の総合型選抜の一つです。名前は総合型選抜ですが、中心になるのは英語と、国語または数学の筆記試験で、そこに調査書等と事前課題小論文の書類選考が加わります。

要項の表紙には「併願可能」と書かれています。合格したら必ず入学することを約束する専願の入試ではないので、他大学の一般選抜などと並べて受けることができます。この点が、同じ年内に行われるAO型推薦入試・自己推薦入試・学校推薦入試(総合評価型)との大きな違いです。

対象は全学部で、第2部・イブニングコースの学科も含まれます。

2027年度の日程

試験は11月29日(日)の1日だけです。学部・学科別入試一覧のすべての行が11/29になっていて、学部によって試験日が分かれることはありません。

項目 日程
出願期間 10月29日(木)〜11月4日(水)郵送は消印有効
受験票の印刷案内メール 11月16日(月)(予定)から順次
試験日 11月29日(日)
合格発表 12月14日(月)10:00公開予定(マイページ)
入学手続(一括・第1次) 12月18日(金)締切
入学手続(第2次) 2027年2月26日(金)締切
繰上合格の発表 12月22日(火)10:00〜、2027年3月2日(火)10:00〜

出願の締切は11月4日(水)

出願の締切は11月4日(水)です。まだ手続の途中の人は、次の3つがすべて出願期間内に終わっているかを確認してください。

  1. インターネット出願登録(最終日の23:59まで)
  2. 入学検定料の支払い
  3. 出願書類の郵送(郵便局の窓口から簡易書留・速達、消印有効)

ネット出願登録は23:59までできますが、そのあとに支払いと郵送が必要です。登録だけ済ませて郵送が11月5日の消印になると受験できません。また、ネット出願登録の時点で事前課題小論文の入力が必須で、入力が終わらないと登録を完了できません。

出願後は、学部・学科、方式、試験会場、英語外部試験の利用申請の有無、小論文の内容を変更できません。

試験の中身:筆記2科目と書類選考

科目と出題範囲

筆記試験の科目と範囲は、要項に次のように書かれています。

  • 英語:英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(リスニングは除く)
  • 国語:現代の国語、言語文化(漢文は除く)
  • 数学:数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C(Aは「図形の性質」「場合の数と確率」、Bは「数列」、Cは「ベクトル」)

どの方式でも英語は受験科目に入っていて、もう1科目が国語か数学になります。学科によって「英語と国語」「英語と数学」が別の方式として分かれていたり、国語と数学のどちらかを選ぶ形になっていたりします。自分の出願した学科・方式で2科目めが何かは、要項の「学部・学科別入試一覧」で確認してください。方式の選び方は、シリーズの別記事でくわしく扱います。

時間割

当日は9:40集合、9:40〜10:00が説明、1時限が10:00〜11:00、2時限が11:30〜12:30です。1科目60分で、午前中に終わります。どちらの時限にどの科目を解くかは、要項の試験時間割で確認してください。開門はどの会場も8:30です。

試験会場

会場は東京(白山キャンパス、赤羽台キャンパス)、埼玉(朝霞キャンパス)のほか、全国の都市にあります。埼玉は、朝霞キャンパスの定員を上回った場合などに川越キャンパスを追加で設置することがあるとされています。

どの会場も同じ問題・同じ時刻で行うので、会場による有利・不利はありません。ただし、会場は出願状況で変わることがあり、会場を間違えると受験できません。会場は必ず受験票で確認し、前日までに経路を調べておいてください。受験票は郵送されず、マイページからA4で印刷して持参します。

配点:満点250点の方式と350点の方式

方式は、2科目をどう数えるかで5つの型に分かれます。どの型でも調査書等30点と事前課題小論文20点が必須で加わります。

方式 配点と満点
2教科均等配点 英語100+国語または数学100+調査書等30+小論文20=250点
2教科最高得点重視 配点100の受験科目のうち素点が最も高い科目を2倍=350点
2教科英語重視 英語を素点×2(200点)=350点
2教科国語重視 国語を素点×2=350点(日本文学文化学科)
2教科数学重視 数学を素点×2=350点(社会心理学科・情報連携学科・機械工学科)

判定はすべて素点で行うと書かれています。

350点の方式は、2科目のうち1科目の比重が大きくなります。たとえば英語重視なら、英語で10点上積みすると合計では20点の差になります。得意科目がはっきりしている人ほど、350点の方式との相性を考える価値があります。同じ学科で複数の方式を組み合わせて出願することもできます。

調査書等30点・事前課題小論文20点

書類選考の配点は、合わせて50点です。要項の注記には、昨年度の入試結果は調査書等・事前課題小論文がそれぞれ10点の配点によるものと書かれています。つまり2027年度は、調査書等が30点、小論文が20点に増えていて、書類の比重が昨年度より大きくなっています。昨年度の結果を目安にするときは、この配点の違いに注意してください。

調査書等は出身学校長が作成し、出願時点で3カ月以内のもので、厳封されたものを提出します。既卒の人は卒業後に発行されたものが必要です。調査書の30点をどのように点数にするかの細かい基準は、要項には書かれていません。

事前課題小論文は400字以内・横書きで、ネット出願時に入力します。課題は、東洋大学の建学の精神から1つを選んで冒頭に書き、その理解を簡潔に述べたうえで、東洋大学でどのような学びをしたいかを自分の経験と関連付けて述べるものです。複数の学科・方式に出願しても提出する小論文は1つで、採点は学科(専攻)ごとの基準で行われます。

出願済みの人にとって、11月29日までに伸ばせるのは筆記の2科目です。

英語外部試験のみなし得点

基礎学力テスト型入試では、全方式で英語外部試験のスコアを「英語」の得点に換算できます。英検(CSEスコア)・GTEC・TEAP・IELTSが対象で、スコアに応じて100点・90点・80点のみなし得点になります。たとえば100点換算の下限は、英検CSE 2,304、GTEC 1,180、TEAP 309、IELTS 6.0です。

使えるのは2024年12月以降に受験したものです。英検は1級・準1級・2級のいずれかを受けていれば、不合格でも基準のスコアに達していれば使えます。

  • 利用の申請は初回出願のときに一度だけです。初回で申請すれば追加出願にも自動で適用されますが、初回で申請しなかった場合、追加出願では選べません。
  • 申請していても当日の英語を受験でき、その場合は高いほうの得点で判定されます。

外部試験の使い方は、シリーズの別記事でまとめています。

併願のしくみ

この入試では、学部の枠を越えて複数の学部・学科(専攻)・方式を併願できます。同じ学科で方式を組み合わせることも、別の学部の学科を組み合わせることも、第1部と第2部の方式を組み合わせることもできます。1回の試験で複数の合否判定を受けられるということです。

ただし、受験する科目によっては併願できない組み合わせがあります。たとえば「英語と国語」の方式と「英語と数学」の方式のように、2科目めが違う方式どうしを組み合わせるときは、出願の組み合わせが成り立つかを要項の一覧で確かめてください。

  • 入学検定料は、2出願目までは一律の金額で、3出願目以降は1出願ごとの加算額が下がります。金額は要項で確認してください。
  • 出願を複数回に分けることもでき、2回目以降は調査書の再提出は不要です。追加出願をした場合は受験票を印刷し直します。

東洋大学の他の年内入試・一般選抜を含めた併願の考え方は、年内入試の併願ルールも参考にしてください。

専願の年内入試との関係

東洋大学の専願のみを対象とした入試に出願した場合、基礎学力テスト型入試は受験できません。逆に、基礎学力テスト型入試を受験した場合は、次の専願入試には出願できません。

  • 10月18日実施:AO型推薦入試、自己推薦入試、外国にルーツを持つ生徒対象入試
  • 11月22日実施:AO型推薦入試、自己推薦入試、学校推薦入試総合評価型、「独立自活」支援推薦入試
  • 12月13日実施:AO型推薦入試、自己推薦入試、学校推薦入試総合評価型

例外は、10月18日実施の入試で不合格だった人です。この場合に限り、基礎学力テスト型入試に出願・受験できます。

12月13日の専願入試は出願期間が11月27日〜12月2日で、基礎学力テスト型の試験日(11月29日)をまたいでいます。11月29日に受験したあとで、12月13日の専願入試に切り替えることはできないということです。どちらで東洋大学を受けるかは、出願の段階で決める必要があります。

合格発表から入学手続まで

合格発表は12月14日(月)10:00公開予定で、マイページで確認します。合格通知書は郵送されません。

入学手続は、次の2つから選びます。

  • 一括入学手続:東洋大学への入学を決めている人向け。締切は12月18日(金)。
  • 2段階入学手続:他大学や東洋大学の別の学科も受けるなど、辞退の可能性がある人向け。第1次手続(入学申込金のみ)が12月18日(金)、第2次手続(残りの納付金)が2027年2月26日(金)締切。

合格発表から第1次手続の締切までは4日しかありません。家庭での相談は合格発表の前に済ませておくと、慌てずに済みます。

入学金・入学申込金は、辞退しても返還されません。入学金以外の納付金は、入学辞退が認められた場合に返還されます(届出期限は2027年3月31日)。また、学費振替制度があり、東洋大学の別の学部学科に合格してそちらに入学する場合は、納付済みの納付金を振り替えられます。ただし、専願のみの入試で納めた入学金・学費は振り替えられません。

合格発表のあとも一般選抜は続きます。結果がどうであっても受験勉強を止めないための考え方は、総合型・推薦に落ちたら(一般への切り替え)にまとめています。

11月29日までの準備の進め方

11月29日の試験まで、使える日数は限られています。新しいことに手を広げるより、出願した方式の2科目に絞って進めるのが現実的です。

  1. 自分の方式と配点を書き出す。2科目めが国語か数学か、350点の方式ならどの科目が2倍になるかを確認します。
  2. 範囲を確認する。国語は漢文が除かれ、数学はA・B・Cの指定単元に限られます。
  3. 60分で解く練習をする。2時限とも60分です。時間を計って解き、どこで時間を使いすぎたかを毎回記録します。
  4. 間違えた問題の直しを中心にする。解く量を増やすより、同じ種類のミスを減らすほうが得点は安定します。
  5. 前日までに当日の段取りを決める。受験票の印刷、会場と経路、8:30の開門と9:40の集合に間に合う出発時刻を確認します。

英語・国語・数学の勉強の進め方は、基礎学力テスト型入試の勉強法(東洋・大東文化・立正)でくわしく扱っています。一般選抜も受ける人は東洋の英語も参考にしてください。

来年以降に受ける高1・高2へ

次の年度の内容は変わることがありますが、2027年度の要項から今のうちに準備できることを挙げます。

  • 調査書の比重:2027年度は調査書等が30点です。高校の成績は後からまとめて上げることができないので、定期テストを毎回きちんと受けることがそのまま準備になります。
  • 事前課題小論文:要項では、東洋大学公式サイトの「東洋大学について」のページを参考にするよう案内されています。
  • 英語外部試験:2027年度は2024年12月以降に受験したスコアが対象です。対象になる受験時期は、受ける年度の要項で確認してください。
  • 専願入試との選択:同じ年の専願入試とは両立できません。東洋大学が第一志望かどうか、どの入試で受けるかを高3の夏までに考えておくと、出願で迷いません。

東洋大学の予想問題をお渡しします

EIMEI予備校では、東洋大学の過去の出題を分析して、東洋大学の入試に合わせた予想問題を自作しています。各校舎の公式LINEから個別相談を申し込み、校舎で話を聞きに来てくださった方に、この予想問題をお渡しします。

  1. 下の公式LINEから、通いやすい校舎を友だち追加します。
  2. 「東洋 予想問題」と送って、個別相談の日時を決めます。
  3. 校舎で個別相談(試験までの進め方を一緒に確認します)をしたあと、その場で予想問題をお渡しします。

予想問題は過去の出題の傾向から作ったもので、実際の入試問題を予告するものではありません。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

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この記事を書いた人

二神大輝