立教大学 社会学部 自由選抜入試2027|英語資格・自由研究と小論文

立教大学社会学部の自由選抜入試は、2026年度入試で3学科合計の志願者339名に対し、書類選考の合格者53名、最終の合格者21名でした。

2027年度の出願は2026年9月1日〜10日(Web出願)で、すでに締め切られています。出願には英語資格・検定試験のスコア(英検CSE1,950点以上など)が必要で、評定平均の条件はありません。提出物は約2,000字の志望理由書とA4判2ページの「自由研究」で、第2次選考では小論文と、自由研究を使った口頭発表の面接があります。

この記事は、来年度以降に受ける高1・高2の人に向けて、2027年度の自由選抜入試要項の内容と準備の進め方をまとめたものです。

1. 基本情報(2027年度)

項目 内容
対象学科 社会学科/現代文化学科/メディア社会学科(池袋キャンパス)
募集人員 各学科5名程度
出願資格 高校卒業(見込み)、社会学部での勉学に強い意欲、英語資格・検定試験のスコア(評定の条件なし)
提出書類 入学志願書、志望理由書(約2,000字)、自由研究、調査書、英語資格・検定試験の証明書
出願期間 Web出願 2026年9月1日(火)〜9月10日(木)、書類送付 9月11日(金)消印有効
第1次選考(書類)合格発表 2026年10月30日(金)
第2次選考 2026年11月14日(土)池袋キャンパス。小論文 10:00〜11:30、面接 13:00〜
最終 合格発表 2026年12月7日(月)11:00
入学手続(第1次) 2026年12月7日(月)〜12月14日(月)
併願 自由選抜入試内・帰国生入試との併願は不可。一般選抜への出願は可

2027年度立教大学自由選抜入試要項(社会学部は42〜46ページ、日程は8ページ)で確認した内容です。既卒生も出願できます(「2027年度特別入試についてのQ&A」)。

2. 出願資格:英語資格のスコアが必要

社会学部の出願資格では、次のいずれかの成績が必要です。4技能のスコアのみ有効で、出願期間の初日から遡って2年以内に受験したものに限られます。

試験 基準
実用英語技能検定(英検) CSEスコア1,950点以上
ケンブリッジ英語検定 140点以上
GTEC 930点以上
IELTS(Academic Module) オーバーオール・バンド・スコア4.0以上
TEAP 225点以上
TOEFL iBT 2026年1月21日より前の受験は42点以上、以降の受験はOverall Score 3.0以上

英検はCSEスコアで判定されるため、級の合否ではなく4技能の合計スコアを確認します。スコアは出願期間の初日から2年以内のものが有効なので、高2の秋以降に受けた結果なら出願年度に使えます。

3. 2026年度の入試結果(学科別)

立教大学の入試データのページで、2026年度の入試結果が学科別に公表されています。自由選抜入試の表は「志願者数」「書類選考合格者数」「合格者数」の3つの列です。

学科 志願者数 → 書類選考合格者数 → 合格者数
社会学科 139名 → 21名 → 7名
現代文化学科 94名 → 16名 → 6名
メディア社会学科 106名 → 16名 → 8名
学部合計 339名 → 53名 → 21名

計算すると、合格者数は志願者数の学部全体で約16分の1、書類選考の段階で志願者の8割以上が不合格です。自由研究と志望理由書で選ばれる中身をつくることが準備の中心になります。

4. 選考の流れと評価のされ方

第1次選考(書類)

Q&Aでは、自由選抜入試は「総合評価」で判定し、各項目の評価方法は公表していないとされています。志望理由書と自由研究の中身が互いにつながっているかを自分で点検することが大切です。

第2次選考(小論文・面接)

  • 小論文(10:00〜11:30):与えられたテーマについて書かれた小論文から、論理的構成力・文章表現力・知的素養・独創的発想などを総合的に評価
  • 面接(13:00〜):第1次選考で提出した自由研究成果物を用いて、口頭発表5分、質疑応答10分。提出書類のコピーの持ち込みは可、追加資料の持ち込みは不可

要項は面接について、研究目的を明示したうえで、独自の意見として何を主張したいのかを結論部で明確に表現するよう求めています。

5. 自由研究(A4判2ページ)のまとめ方

自由研究は、現代社会に関するテーマを調査・研究し、考察・分析したことを、「タイトル」「研究の背景・目的・方法」「研究の結果と考察」の要素を含む形でまとめるものです。要項では「自考力」(自主的に問題を発見し、分析し、提言する力)を総合的に評価するとしています。

学科 テーマ
社会学科 現代の社会に関するテーマ
現代文化学科 現代の社会と文化に関するテーマ
メディア社会学科 現代の社会とメディアに関するテーマ
  • A4判2ページ分(A3判なら1ページ分)。右上に志望学科・氏名(フリガナ)・ページ番号
  • 手書き・パソコンどちらでも可。必ず本人が作成。図表・グラフ・写真も使える
  • 英語で作る場合は和訳を付ける。音声・動画などのメディアは付けられない
  • Web出願では、自由研究の内容を30字以内に要約して入力する

2ページしかないので、アンケートや統計データを1つの問いに絞って使い、「何が分かったか」「そこから何を提言するか」を図表とともに示す形が向いています。面接の5分発表はこの2ページをもとに行うため、提出用とは別にコピーを取っておきます。

6. 志望理由書(約2,000字・自筆)の書き方

志望理由書(全3頁)は大学所定の様式で、書く内容は「これまでの自分の実績や集中して行ってきたことに触れながら、入学後に何をどのように学びたいのか」、字数は約2,000字です。

様式のルール

  • 黒または青のボールペンで、本人が日本語で自筆・横書き(消せるペンは不可、修正液・修正テープは可)
  • 欄外には書かない。指定の枚数を超えない。片面印刷で左上を留める

2,000字の手書きは清書だけで数時間かかります。下書きをパソコンで完成させてから、書き写す日を別にとってください。

字数配分つきの構成例(約2,000字)

  1. 関心のきっかけ(約250字):気になった社会の出来事を、自分が見たこと・関わったことから書く。
  2. 集中して取り組んだこと(約600字):活動や探究を、期間・役割・やったことの順に、数字を入れて書く。
  3. そこから生まれた問い(約350字):自由研究で扱った問いとつなげる。
  4. その学科を選ぶ理由(約400字):他の2学科ではない理由まで書く。
  5. 入学後の学び方(約300字):1年次からのゼミ形式の授業で、何をどんな方法で扱いたいか。
  6. 卒業後につなげたいこと(約100字)

自由研究は「調べて分かったこと」、志望理由書は「これまでと入学後」と役割を分けると、内容が重なりすぎません。

志望理由書と自己推薦書の違いや、書き出しの直し方は自己推薦書と志望理由書の違いと志望理由書の書き出しと締めの書き方にまとめています。

7. 小論文の出題形式(2026年度)と練習の手順

2026年度の社会学部の小論文は、公開されている問題で見ると次のような形でした。

  • 3つの設問から1つを選んで答える
  • 資料は文章のみ(本文の中に統計の数値が出てくる)
  • 字数の指定はなく、解答用紙の表裏1枚以内
  • 設問ごとに指定された5つの語をすべて1回以上使い、使った箇所に下線を引く

2027年度も同じ形とは限らないので、公開された問題で形式に慣れておく、という使い方をしてください。

練習の手順

  1. 過去問題を1回解き、指定語をどこで使ったかを確認する
  2. ニュースから社会の課題を1つ選び、語を5つ自分で決めて書く
  3. 主張・理由・具体例・反対の立場への応答に分けて見直す
  4. 慣れたら、試験時間90分で表裏1枚を書き切れるか確かめる

小論文の基本の型は小論文の書き方、学部系統ごとのテーマは小論文の頻出テーマを学部系統別にで確認できます。

8. 学科の選び方と併願のルール

  • 出願は1学科のみ。社会学部の3学科からも1つを選びます。帰国生入試とも併願できません。
  • 一般選抜(一般入試・共通テスト利用入試)への出願はできます。
  • 他大学との併願は禁止されていませんが、立教大学で学ぶ強い意欲が重要だとQ&Aに書かれています。

2026年度の数字では、書類選考の通過者数はどの学科も16〜21名でほぼ同じでした。倍率だけで学科を選ぶより、志望理由書の4の段落を最も具体的に書ける学科を選ぶほうが、書類全体の筋が通ります。

年内入試全体の併願の考え方は年内入試の併願ルールを見てください。

9. 高1・高2からの準備スケジュール

時期 やること
高1〜高2 気になる社会の出来事をメモに残す。英語資格で基準のスコアを取る(英検ならCSE1,950点以上)
高2の秋〜冬 自由研究のテーマを決め、アンケートや統計で調べ始める。学科を仮に決める
高3の春 新年度の要項で出願資格・出願期間・提出物を確認。自由研究と志望理由書の下書き
高3の7〜8月 自由研究を完成させ、志望理由書を手書きで清書(2027年度の出願は9月上旬)
10〜11月 自由研究の5分発表と10分の質疑応答を練習。小論文を90分で練習

2027年度の出願は9月1日〜10日でした。日程は年度ごとに変わるので、高3の春に要項で確認し、夏休み中に書類を仕上げてください。月ごとの動き方は高2の冬から始める推薦準備も参考になります。

10. 出願前のチェックリスト

  • 出願期間内に「選考料の納入」と「出願書類の送付」の両方を終える予定を立てた(どちらかが期間内に終わらないと出願は認められない)
  • 出願書類のページから、その年度の志望理由書の様式をダウンロードした
  • 志望理由書を黒か青のボールペン(消せるペン以外)で、自筆・横書きで書いた
  • 欄外に書いていない。指定の枚数を超えていない
  • 片面印刷にして、左上を留めた
  • 志望理由書の内容と、他の提出物の内容が食い違っていない
  • 英語資格・検定試験のスコアが基準以上で、受験日が2年以内である
  • 自由研究がA4判2ページに収まり、ページ番号・志望学科・氏名を書いた。発表用のコピーを取った

11. よくある質問

Q. 評定平均の条件はありますか?

A. 2027年度の社会学部の出願資格に、評定平均の条件はありません。その代わりに英語資格・検定試験のスコアが必要です。出願資格の読み方は募集要項「出願資格」の読み方で説明しています。

Q. 浪人生でも出願できますか?

A. できます。Q&Aで、既卒者も出願できる入試として社会学部が挙げられており、要項の出願資格も「高等学校を卒業した者」を含んでいます。

Q. 面接では何をしますか?

A. 2027年度の要項では、提出した自由研究を使って口頭発表5分、質疑応答10分です。追加資料は持ち込めないので、2ページの中で説明が完結するように作っておきます。

Q. 冊子の要項はもらえますか?

A. 特別入試の入試要項は冊子では配られず、Web出願ガイダンスのページで公開されます。

あわせて読みたい

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

EMiL個別の詳しい内容はこちら/ご相談は各校舎の公式LINEから

📩 二神大輝 の更新をメールで受け取る
新しい記事が公開されたらお知らせします(いつでも解除OK) ・ 読者 2人
この記事が役に立ったら、いいね!

この記事を書いた人

二神大輝