明治大学 総合数理学部 自己推薦特別入試2027|学科別の出願資格と選考

明治大学 総合数理学部の自己推薦特別入試(2027年度)は、現象数理統計学科5名・先端メディアサイエンス学科5名の募集で、ネットワークデザイン学科は要項に募集がありません。

第一次選考(書類)の出願は2026年9月25日で締切、第二次選考は2026年11月7日(中野キャンパス)、最終合格発表は2026年11月16日です。

現象数理統計学科は「数学4.0以上かつ理科3.8以上」または数学・理科の特筆すべき活動歴、先端メディアサイエンス学科は「自分で考えて作ったプログラム」が出願の条件です。この記事では2学科の違いと、高1・高2のうちに何を準備するかを、2027年度の入学試験要項をもとに整理します。

1. 基本情報(2027年度)

項目 内容
募集学科・人員 現象数理統計学科 5名/先端メディアサイエンス学科 5名
専願・併願 第一志望として入学を志す者。他大学・他学部との併願は妨げないが、合格したら入学することが前提
第一次選考 出願期間 2026年9月18日〜9月25日(消印有効・郵送)
第一次選考 合格発表 2026年10月13日 10:00(UCARO)
第二次選考 出願期間 2026年10月13日〜10月19日(消印有効)
第二次選考 試験日 2026年11月7日(中野キャンパス)
最終合格発表 2026年11月16日 10:00(UCARO)
入学手続期間 2027年1月14日〜1月22日
入学検定料 第一次選考 15,000円/第二次選考 20,000円

第一次選考と第二次選考で、出願と検定料の納入が2回に分かれているのがこの入試の特徴です。第一次に合格した人が、あらためて第二次選考の出願をします。

志願者数・合格者数などの入試結果は、明治大学の入試データのページでは一般選抜の結果だけが公開されていて、自己推薦特別入試の数字は確認できませんでした。各学科5名という募集人員から、少人数の選抜であることは押さえておいてください。

2. 出願資格:2学科で条件がまったく違う

共通の条件は、①現象数理統計学科・先端メディアサイエンス学科での勉学を強く希望し、第一志望として入学を志す者であること(他大学・他学部との併願は妨げないが、この入試で合格した場合は入学することが前提)、②高等学校等を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者であること。そのうえで、学科ごとの条件をすべて満たす必要があります。

現象数理統計学科

  • 履修の条件:2022年度以降に高校に入学した人は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C」の全科目(またはこれに相当する科目)を履修していること。2021年度以前の入学者は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B」の全科目。
  • 成績または活動歴の条件:数学の学習成績の状況が4.0以上、かつ理科の学習成績の状況が3.8以上(在学中の人は3年1学期または前期までの成績)。
    または、学業成績以外で数学または理科に関する特筆すべき活動歴があること。

注意したいのは、数学Ⅲ・数学Cまで履修していることが条件になっている点です。文系クラスや、数学Ⅲを選択しない理系クラスにいる人は、そのままでは出願できない可能性があります。高1のうちに、自分の高校で数学Ⅲ・数学Cをどの学年・どのクラスで履修するかを確認しておきましょう。

評定の基準は「全体の評定平均」ではなく、数学と理科それぞれの学習成績の状況です。数学4.0は、数学の各科目で4と5を安定して取る必要がある水準です。計算のしかたは評定平均の計算方法の記事で確認してください。

先端メディアサイエンス学科

  • 独自に考えたコンピュータプログラムを作成したことがあり、その内容を第三者に説明できること。
  • ソフトウェア・ハードウェアは問わず、プログラミング言語の制限もありません。
  • 他の人と共同で作ったものも含みますが、主要な作成者として関わり、自分が担当した部分や役割を説明できることが条件です。

こちらは評定の数値基準が要項に書かれていません。そのかわり「作品があること」と「それを自分の言葉で説明できること」が出願の前提になります。

3. 出願書類:エントリーシートのテーマと字数

現象数理統計学科(自筆・郵送)

  • テーマ1:高等学校以上で学ぶ数学のなかで、最も美しいと思う数学の公式・定理とその理由(図式を除き800字以内)
  • テーマ2:数学が社会で役立っている具体例(図式を除き800字以内)
  • 活動歴で出願する人は、大学指定の書式「数学又は理科に関する活動歴及び添付書類リスト」(古いものから順に記入)と、活動を証明する資料を追加で提出します。資料の右下にも資料番号を書きます。

先端メディアサイエンス学科(WEB提出・PDF)

  • テーマ1:学科で学びたいこと、及び学びたいことと提出作品との関連(A4・1枚以内)
  • テーマ2:作成したプログラムの動作の概要(200字以内)
  • テーマ3:作成した制作物(プログラム)の説明(図版などを使って自由に作成)
  • 任意で、ソースコードと1分以内の説明動画(MP4・AVI・MOV)を提出できます(合計500MBまで)。
  • 実用数学技能検定2級以上の合格者は、合格証の写しを出すと第二次選考の数学確認テストが免除されます。

現象数理統計学科のエントリーシート 構成例(各800字)

テーマ1(美しい公式・定理)

  1. 選んだ公式・定理と、どこで出会ったか(100字)
  2. その公式が何を言っているのかを自分の言葉で説明(250字)
  3. 「美しい」と感じる理由を具体的に。例えば、まったく別の分野がつながる、少ない仮定から多くが導ける、など(300字)
  4. その気づきが、大学で学びたい数理・統計とどうつながるか(150字)

テーマ2(数学が社会で役立っている例)

  1. 取り上げる場面を1つに絞って示す(100字)
  2. そこで使われている数学の中身を、高校で習う範囲とつなげて説明(300字)
  3. その使われ方の限界や、まだ解けていない点(200字)
  4. 大学で何を学べばその先に進めるか(200字)

どちらのテーマも、第二次選考の口頭試問で掘り下げられる材料になると考えて書くのが安全です。教科書の説明をなぞるだけでなく、自分で式を追った跡や、調べて分かったことを入れておくと、面接官の質問にも答えやすくなります。

4. 第二次選考の内容(2026年11月7日)

学科 試験内容
現象数理統計学科 数学の学力考査(90分)/口頭試問(20分)
先端メディアサイエンス学科 数学確認テスト(60分、数検2級以上で免除)/プログラムのプレゼンテーション(5分)/口頭試問(25分)

合否は、これらの結果と出願書類を総合して判断すると要項に書かれています。配点や合格基準の数値は公表されていません。

  • 現象数理統計学科は、90分の数学の学力考査があるのが大きな特徴です。要項に示された出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A、数学B「数列」、数学C「ベクトル、平面上の曲線と複素数平面」です。この範囲を記述で解ける力を準備しておく必要があります。
  • 先端メディアサイエンス学科は、5分のプレゼンテーションで作品の動作を示し、25分の口頭試問でプログラムの仕組みや関連する知識を問われます。「どう動くか」だけでなく「なぜその作り方にしたか」「どこが難しかったか」まで説明できるようにしておきます。

口頭試問の準備のしかたは口頭試問とは?面接との違いと学部別の準備で詳しく書いています。

5. 高1・高2からの準備スケジュール

2027年度入試の第一次選考は2026年9月に締め切られています。ここでは、来年度以降に受ける高1・高2の人向けに、準備の順番をまとめます。来年度の日程は、必ずその年度の要項で確認してください。

現象数理統計学科をめざす場合

  • 高1の冬〜高2の春:数学Ⅲ・数学Cを履修できる科目選択になっているか確認する。数学と理科の定期テストで4・5を取り続ける。
  • 高2の夏:統計や数理モデルに関する本を1〜2冊読み、エントリーシートのテーマ1・2の候補を3つずつメモしておく。
  • 高2の冬〜高3の春:数学の記述答案を書く練習を始める。教科書の例題レベルを、途中式を省略せずに書けるようにする。
  • 高3の夏:エントリーシートを書き、自筆で清書。書いた内容を他の人に口頭で説明する練習をする。
  • 高3の9月:第一次選考の出願。
  • 高3の10月〜11月:数学の学力考査と口頭試問の練習。

先端メディアサイエンス学科をめざす場合

  • 高1〜高2:小さくてもよいので、自分で考えたプログラムを完成させる。授業の課題をそのまま出すより、自分の興味から作ったものの方が説明しやすくなります。
  • 高2の冬まで:作品の仕組み・工夫した点・失敗して直した点を、作りながら記録しておく。
  • 高3の夏まで:数検2級の取得を検討する(数学確認テストの免除に使えます)。動作を見せる短い動画と、200字の概要を作る。
  • 高3の10月〜11月:5分のプレゼンテーションを時間どおりに通す練習と、仕組みを問われたときの受け答えの練習。

評定を上げる取り組みは高1・高2の評定の上げ方にまとめています。

6. 出願前のチェックリスト

  • 第一志望で、合格したら入学する意思があるか
  • (現象数理統計)数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cをすべて履修する(した)か
  • (現象数理統計)数学4.0以上・理科3.8以上を満たすか、満たさない場合は数学・理科の活動歴を資料で示せるか
  • (先端メディア)自分が主要な作成者として関わったプログラムがあるか
  • エントリーシートの字数と提出方法(自筆の郵送か、WEB提出のPDFか)を確認したか
  • 第一次・第二次それぞれの出願期間と検定料の納入期限を確認したか
  • 調査書を高校に依頼する時期を決めたか

7. よくある質問

Q. ネットワークデザイン学科は自己推薦特別入試で受けられますか?

2027年度の要項では、募集は現象数理統計学科と先端メディアサイエンス学科の2学科だけで、ネットワークデザイン学科の記載はありません。

Q. 他大学との併願はできますか?

要項には「他大学・他学部との併願を妨げるものではありません」と書かれています。ただし「第一志望として入学を志す者」が条件で、この入試で合格した場合は入学することが前提です。併願の扱いの考え方は年内入試の併願ルールも参考になります。

Q. 理科の評定が3.8に届きません。

現象数理統計学科は、成績の基準のかわりに「数学または理科に関する特筆すべき活動歴」で出願する道もあります。その場合は活動歴の説明書類と、それを証明する資料が必要です。どの程度の活動が該当するかは要項に具体的な例がないため、学部に確認してください。

Q. 一般選抜とどちらを目標にすべきですか?

現象数理統計学科は第二次選考で90分の数学の試験があるため、自己推薦の準備は一般選抜の数学の準備とも重なります。両方を視野に入れて数学の力を伸ばしておくのが現実的です。明治大学の学部ごとの違いは明治大学は学部ごとに入試がどう違うかで確認できます。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝