公募推薦(学校推薦型選抜)の推薦書は、高校の学校長の名前で出される書類です。実際に文章を書くのは担任などの先生でも、依頼の窓口は担任、名義は学校長になります。
2027年度の要項を見ると、目白大学の公募推薦は大学所定の様式に学校長名と記入教員の氏名を書き、厳封して提出、明治大学文学部の自己推薦特別入試は学校長の推薦ではなく「生活全体を最も良く把握している担当教員」に評価書を依頼する形です。同じ「推薦」でも、誰に何を頼むかは方式によって違います。
いま出願できる例では、聖学院大学の公募制推薦が11月30日まで、目白大学の公募後期が12月1日〜12月8日(郵送必着)です。この記事では、推薦書が必要な方式の見分け方と、担任への頼み方・時期・渡すメモの作り方をまとめます。
1. 基本情報:推薦書が必要な方式・不要な方式
| 方式 | 推薦にかかわる書類 |
|---|---|
| 学校推薦型選抜(公募制) | 学校長の推薦書が必要。出願資格に「学校長の推薦」が入っている |
| 自己推薦(総合型選抜の一種) | 本人が書く自己推薦書が中心。大学によって先生が書く評価書などを求める |
| 総合型選抜(その他) | 推薦書を求めない方式も多い(例:聖学院大学の講義方式入試) |
| 依頼する相手 | まず担任。名義は学校長、記入は担任や教科・部活の先生のことがある |
| 様式 | 大学の所定様式をダウンロードして先生に渡すのが基本 |
| 提出方法 | 厳封の指定があるか、誰が郵送するかを要項で確認 |
2. 2027年度の要項に見る3つの例
例1:目白大学 学校推薦型選抜(公募)
出願資格に、学校長の推薦を得られることと、合格した場合に入学を辞退できないことが入っています。推薦書は大学の所定様式で、受験生応援サイトからWordまたはPDFでダウンロードできます(A4・片面印刷)。
所定用紙には学校名・学校長名・記入教員の氏名と、学校長・記入教員の印の欄があります。推薦書と調査書は、高校から厳封された状態で提出します。つまり、生徒が様式を用意して先生に渡し、封をされたものを受け取って出願書類に入れる流れです。
2027年度の公募後期(理学療法・作業療法・言語聴覚・看護学科)は、出願期間が12月1日(火)〜12月8日(火)の郵送必着、試験は12月12日(土)です。日程と評定の基準は目白大学 総合型選抜・公募推薦2027にまとめています。
例2:聖学院大学 公募制推薦入試[専願]と講義方式入試
公募制推薦の出願書類は、入学願書・高等学校調査書・高等学校長推薦書・自己カタログの4つです。推薦書と自己カタログは大学の「出願書類ダウンロード」ページから入手します。面接は推薦書と自己カタログをもとに行うとされているので、推薦書に書かれる内容と自分の話がずれないようにしておく必要があります。
2027年度の出願期間は11月9日(月)〜11月30日(月)、書類の郵送は11月30日消印有効、試験は12月5日(土)です。
一方、同じ大学の総合型選抜である講義方式入試は、出願書類が入学願書・調査書・自己カタログの3つで、推薦書は求められていません。同じ大学でも、方式によって先生に頼む書類があるかどうかが変わるよい例です。12月の入試は聖学院大学 総合型選抜・公募推薦2027で扱っています。
例3:明治大学 文学部 自己推薦特別入学試験
2027年度の要項の出願資格には、学校長の推薦は入っていません。そのかわり、学部所定の評価書を「高等学校におけるあなたの生活全体を最も良く把握している担当教員、指導教員等」に作成してもらいます。Wordでの作成も認められていますが、職名と記入者氏名は自筆です。
本人が書く自己推薦書(自筆で2,000字以内)とは別の書類です。2027年度の出願(一次選考は9月25日〜10月1日)はすでに締め切られています。来年度以降に受ける人は、評価書を誰に頼むかを高3の夏までに決めておくと慌てません。入試の全体は明治大学 文学部 自己推薦特別入試の出願資格と選考内容へ。
このほか、駿河台大学の公募制推薦も書類審査に高等学校長推薦書が入ります(1つの高校から推薦される人数に制限はありません)。
3. 推薦書は誰に頼む?
迷ったら、最初に相談するのは担任です。公募推薦の推薦書は学校長の名義なので、校内で推薦を出すかどうかの手続きがある高校もあります。担任を通さずに部活の顧問や教科の先生に直接頼むと、その手続きに乗らないことがあります。
- 公募推薦の推薦書:担任に相談→学校の手続きに沿って学校長名義で作成。記入は担任のことが多い
- 自己推薦の評価書など:要項に書かれた「誰に」に合う先生(担任、部活の顧問、探究の担当など)。明治大学文学部なら生活全体を最もよく知る先生
- 推薦書のない総合型選抜:先生に頼むのは調査書の発行だけ、ということもある
調査書も同時に頼むことが多いので、調査書で見られる内容は欠席日数・部活なしは不利?調査書で見られるところで確認しておくと安心です。
4. 頼む時期の目安
推薦書は先生が書いて、学校長の確認や押印を経て、封をして渡されます。この流れに日数がかかるので、出願締切から逆算して早めに頼むのが基本です。
- 出願の1か月前まで:受ける方式と締切を担任に伝え、推薦書が必要かを一緒に確認する
- 3〜4週間前:所定様式と依頼メモを渡す
- 1〜2週間前:受け取り日を確認する。郵送が「必着」なら、さらに数日の余裕を見る
- 受け取ったら:厳封の指定があれば開けずに、そのまま出願書類に入れる
この目安は一般的な段取りです。高校によって依頼の締切が決まっていることがあるので、担任に確認してください。
5. 先生に渡すメモの作り方
先生は何人分もの書類を書きます。A4用紙1枚のメモにまとめて渡すと、内容のずれや書き漏れが減ります。
そのまま使えるメモの項目
- 大学名・学部学科・入試方式(例:〇〇大学 〇〇学部 公募制推薦)
- 出願締切(必着か消印有効か)と、推薦書を受け取りたい日
- 様式の入手先(大学の所定様式を印刷して添える)と、厳封・押印の指定
- 志望理由の要約(3〜4行。何を学び、将来どうしたいか)
- 高校で取り組んだこと(部活・委員会・探究・資格など。時期と役割を具体的に)
- 先生に特に書いてほしいこと(例:探究のテーマを最後まで続けたこと)
- 志望理由書・自己推薦書の下書き(あれば添える)
志望理由書の下書きを添えると、推薦書と志望理由書の内容がそろいます。聖学院大学のように面接が推薦書をもとに行われる方式では、とくに大事です。
頼むときの言い方の例
「〇〇大学の公募制推薦を受けたいと考えています。推薦書が必要で、締切は〇月〇日必着です。大学の様式とメモをまとめてきたので、お願いできますか。〇日ごろまでに受け取れると助かります。」と、方式・締切・様式・希望日を一度に伝えます。
6. 依頼前のチェックリスト
- 受ける方式に推薦書(または評価書)が必要か、要項で確認した
- 出願資格に「学校長の推薦」があるか確認した
- 専願(合格したら入学)の条件があるか確認した
- 大学の所定様式を印刷した(Word・PDFの指定、用紙サイズも)
- 厳封・押印・自筆の指定を確認した
- 依頼メモと志望理由書の下書きを用意した
- 受け取り日と郵送日を決めた
7. よくある質問
Q. 推薦書の中身を見てもいいですか?
厳封の指定がある場合は開けてはいけません。目白大学は推薦書と調査書が厳封されていることを求めています。内容を知りたいときは、渡す前に先生に「どんなことを書いていただけそうか」を相談しておきます。
Q. 担任と関わりが少ないのですが、ほかの先生に頼めますか?
公募推薦の推薦書は学校長の名義なので、まず担任に相談してください。自己推薦の評価書のように「生活全体をよく知る先生」と指定がある場合は、部活の顧問などがふさわしいこともあります。要項の書き方に合わせて選びます。
Q. 締切直前に推薦書が必要だと気づいたら?
その日のうちに担任に相談し、締切と様式を伝えます。間に合わない場合は、推薦書のいらない総合型選抜や、締切の遅い期に切り替える方法もあります。埼玉県内で12月以降に出願できる方式は埼玉県の大学の年内入試2027にまとめています。
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- 年内入試の併願ルール|専願と併願の見分け方
参考にした公式情報
- 2027年度 学生募集要項(学校推薦型選抜ほか)|目白大学
- 2027年度入学者選抜情報(スケジュール別)|目白大学
- 公募制推薦入試[専願]|聖学院大学
- 講義方式入試|聖学院大学
- 2027年度 文学部自己推薦特別入学試験要項|明治大学
- 公募制推薦|駿河台大学
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
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