帝京大学の公募推薦・総合型Ⅲ期・奨学特待生選抜2027 学力試験の日程・科目と準備

この記事は、帝京大学を英語・国語・数学などの学力試験で受けられる年内入試を調べている高校生・既卒生と保護者の方に向けたものです。2027年度入試の学校推薦型選抜(公募制)、総合型選抜Ⅲ期、奨学特待生選抜の3つについて、帝京大学の公式サイトで確認できた日程・科目・条件と、試験までの準備の進め方を書きます。

帝京大学は学部ごとに入試ページが分かれていて、科目や方式が学部によって違います。この記事の日程は、経済学部・法学部・外国語学部・教育学部・理工学部の2027年度入試ページで確認したものです。文学部や医療系の学部を受ける人は、その学部のページと『入学試験要項2027』で必ず確認してください。

学力試験で受けられる3つの方式と日程

2026年11月3日の時点で、学校推薦型選抜(公募制)は出願期間中、総合型選抜Ⅲ期と奨学特待生選抜はこれから出願が始まります。

方式 出願期間・試験日・合格発表
学校推薦型選抜(公募制) 出願 2026年11月2日(月)〜11月11日(水)
試験 11月21日(土)
発表 12月1日(火)
総合型選抜Ⅲ期 出願 2026年11月24日(火)〜12月7日(月)
試験 12月13日(日)
発表 12月17日(木)
奨学特待生選抜 出願 2026年11月24日(火)〜12月4日(金)締切日必着
試験 12月12日(土)
発表 12月17日(木)

奨学特待生選抜(12月12日)と総合型選抜Ⅲ期(12月13日)は2日続けての試験です。どちらか一方にするか、両方受けるかは、科目と準備の量を見て早めに決めておくと、出願の段取りが楽になります。なお総合型選抜Ⅱ期(出願は11月6日まで、試験は11月14日・15日)も出願期間中です。

学校推薦型選抜(公募制):出願は11月11日まで

出願の条件と選考

公募制は、出身学校長の推薦を受けて出願する方式です。法学部・経済学部などのページでは、「学習成績の状況」を出願基準として設けていないこと、併願が可能であることが示されています。評定平均に自信がない人でも、学校の推薦を受けられれば出願できます。

選考は、基礎能力適性検査(1科目方式)、面接(10分程度)、書類審査(調査書など)です。理工学部の面接は受験者1名に対して教員2名、法学部・外国語学部・教育学部などは教員1名と書かれています。

注意したいのは、理工学部の公募制は2027年3月卒業見込みの人(現役生)が対象だという点です。大学の入試ガイドのページでは、薬学部・理工学部・医療技術学部・福岡医療技術学部が現役生のみと案内されています。既卒生は総合型選抜Ⅲ期か奨学特待生選抜を検討してください。

基礎能力適性検査の科目(学部別)

  • 経済学部・法学部・教育学部:英語・国語・数学・課題作文の4つから、試験当日に1つを選びます。英語は英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ。国語は現代の国語、言語文化(古文・漢文を除く)。数学は数学Ⅰ。課題作文はテーマについて自分の考えを600字以内で書きます。
  • 外国語学部:英語の1科目です。
  • 理工学部:数学・物理・化学・生物・情報の5科目から1科目。数学は数学Ⅰ・Ⅱ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)です。

経済・法・文・教育学部の公募制は、2027年度入試から選考方法が変わっています。公式の2026年度過去問題集では、この学部の学校推薦型は課題作文だけが載っていて、「2027年度入試から選考方法が変更」と注記されています。英語・国語・数学で受ける場合は、同じ過去問題集に入っている総合型選抜の問題で形式に慣れておくのがおすすめです。

当日に科目を選べるといっても、準備は1科目に絞るほうが現実的です。11月21日の試験までに何を仕上げられるかで選ぶと決めやすくなります。英語の文法・語彙が安定しているなら英語、漢字と評論文の読解が得意なら国語、計算が速いなら数学Ⅰ、という決め方で構いません。

総合型選抜Ⅲ期:科目と方式を選べる

総合型選抜も併願が可能で、学習成績の状況は出願基準になっていません。選考は、志望理由(200字程度、インターネット出願時に入力)、調査書など、面接(10分程度)、基礎能力適性検査です。同じ学部の中で第二志望を選べる制度があり、追加の入学検定料はかかりません(選択科目などに制限があります)。

基礎能力適性検査の方式(学部別)

  • 法学部・教育学部:課題作文方式(600字以内)、1科目方式、2科目方式から1つ。科目は国語、英語、公共・政治経済、日本史、世界史、地理、数学Ⅰの7科目です。
  • 経済学部:上の7科目に情報Ⅰと簿記を加えた9科目から選びます(「数学と簿記」「情報と簿記」の組み合わせは不可)。国際経済学科は課題作文方式がなく、英語が必須です。
  • 外国語学部:1科目方式(英語のみ)か、2科目方式(英語+国語・公共政治経済・日本史・世界史・地理・数学Ⅰから1科目)。
  • 理工学部:英語・数学・物理・化学・生物・情報から2科目(化学と生物の組み合わせは不可)。物理は「原子」を除き、化学は「高分子化合物」を除く範囲です。

英語の範囲は総合型・公募制とも英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰで、高1・高2で学ぶ内容が中心です。経済学部の国際経済学科と外国語学部では、英語の外部検定のスコアを英語の得点に換算する仕組みがあり、本学の英語の試験も受けたうえで高いほうが使われます。経済学部の他の学科は合否判定での加点です。対象になる検定とスコアは学部のページで確認してください。

奨学特待生選抜:面接なし・マーク式3科目

奨学特待生選抜は2027年度入試から新しく実施される方式で、経済・法・文・外国語・教育・理工・福岡医療技術の7学部が対象です。公式ページでは、併願が可能であること、学習成績の状況は出願基準になく、現役・既卒を問わず出願できることが示されています。

奨学特待生として合格すると、入学金と最大4年間の授業料・施設拡充費・実験実習費が全額免除されます(2年次以降は毎年継続審査)。また、奨学特待生に選ばれなかった場合でも、総合型選抜合格者と同等以上の成績であれば「総合型選抜合格」として入学が認められる仕組みです。大学のチラシには「試験問題の難易度は一般選抜と同程度」「一般選抜を受ける方にもオススメ」と書かれています。

試験の中身

  • 試験当日は3科目のマークシート方式で、面接はありません。各科目100点、300点満点です。
  • 経済・法・文・外国語・教育学部:英語(必須)+国語・公共政治経済・日本史・世界史・数学から2科目。数学は数学Ⅰと数学A(図形の性質、場合の数と確率)、国語は現代の国語と言語文化(古文・漢文を除く)です。
  • 理工学部:英語(必須)+数学・物理・化学・生物から2科目。数学は数学Ⅰ・Ⅱ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)、数学B(数列)、数学C(ベクトル)です。
  • 英語の範囲は英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲ、論理・表現Ⅰ〜Ⅲ。公募制や総合型より範囲が広く、高3の内容まで入ります。
  • 小論文(150字以上300字以内)はインターネット出願時に入力します。課題は要項で確認してください。

試験は全国18会場で行われ、関東では板橋、八王子、宇都宮、高崎、水戸、千葉、横浜などが挙げられています。各科目の試験時間は公式ページで確認できなかったので、要項で確認してください。

併願と入学手続の考え方

3つの方式はいずれも併願が可能とされています。組み合わせの例としては、次のような考え方があります。

  1. 公募制(11月21日)を受け、結果を待たずにⅢ期か奨学特待生選抜の準備も進める。公募制の発表は12月1日で、Ⅲ期・奨学特待生選抜の出願期間と重なります。
  2. 一般選抜が本命で、奨学特待生選抜を腕試しとして受ける。マーク式3科目で面接がなく、一般選抜と同程度の難易度とされているので、一般選抜の勉強とそのままつながります。
  3. 総合型選抜で合格して手続をしたあと、奨学特待生選抜に挑戦する。奨学特待生選抜のページのQ&Aには、総合型選抜で合格し入学手続をした人も出願できると書かれています。

入学手続の締切は、奨学特待生選抜のページで、「総合型選抜合格」の場合は一次締切日2027年2月19日(金)、二次締切日2027年3月8日(月)と示されています。「奨学特待生合格」の締切は、同じページの中でも3月8日とする箇所と2月19日とする図があり、記載が分かれています。合格の区分によって締切が違う可能性があるので、他大学の一般選抜の発表日と並べて、要項で確かめておいてください。一般選抜との両立については推薦と一般の両立、併願のルールは年内入試の併願ルールにまとめています。

科目別の準備の進め方

ここからは試験までの準備の提案です。公式サイトでは総合型選抜・学校推薦型選抜の2026年度過去問題集と、一般選抜の2026年過去問題集(「奨学特待生選抜・一般選抜」としてまとめて掲載)が公開されています。最初に1回分を時間を計って解き、どの分野で点を落としたかを確かめてから計画を立てると、残りの期間の使い方がはっきりします。過去問の使い方は過去問はいつから何年分も参考にしてください。

英語

公募制・総合型の範囲は英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰなので、高1・高2の文法と単語の抜けを埋めることから始めます。1日の流れの例は次のとおりです。

  1. 文法問題集を1単元(20〜30問)解き、間違えた問題に印をつける。
  2. 単語を100語ほど確認し、意味が出なかったものだけを翌日にもう一度見る。
  3. 長文を1題、時間を決めて読む。読み終えたら、根拠になった文に線を引いて答え合わせをする。

奨学特待生選抜は論理・表現Ⅲまで入るので、長文の量を少し多めにし、週に2〜3題は一般選抜レベルの長文に触れておくと安心です。

国語

範囲は現代の国語と言語文化で、古文・漢文は含まれません。評論文の読解と漢字・語彙に時間を使えます。漢字は毎日10〜20個、評論文は2日に1題を目安にし、答えの根拠を本文の言葉で説明できるか確かめながら解いてください。

数学

公募制・総合型(文系学部)は数学Ⅰ、奨学特待生選抜(文系学部)は数学Ⅰと数学Aの図形の性質、場合の数と確率です。教科書の例題レベルを速く正確に解けるようにすることを優先します。二次関数、数と式、図形と計量を中心に、1日20〜30分の計算練習を続け、間違えた問題は翌日と3日後に解き直す、という手順が取り組みやすいです。理工学部の奨学特待生選抜は数学B(数列)、数学C(ベクトル)まで入るので、範囲表と照らして抜けている単元から先に手をつけてください。

課題作文・小論文

公募制・総合型の課題作文は600字以内、奨学特待生選抜の小論文は150字以上300字以内で出願時に入力します。どちらも「自分の考え→理由→具体例→まとめ」の型を決めておくと書きやすくなります。600字なら、考えを1〜2文、理由と具体例で400字前後、まとめで100字程度が目安です。書いたものは学校の先生など第三者に読んでもらい、主張がぶれていないかを確かめてもらいましょう。

残り期間のスケジュール例

公募制を受ける人は、11月21日(土)の試験に向けて次のように進めます。

  • 11月11日まで:学校に推薦をお願いし、出願を済ませる。科目を1つに決め、過去問を1回分解く。
  • 11月12日〜18日:決めた科目の弱い分野を集中して復習する。課題作文を選ぶ人は、週に3本書く。
  • 11月19日〜20日:新しい問題には手を出さず、間違えた問題の解き直しと面接で話す内容の確認をする。

Ⅲ期(12月13日)・奨学特待生選抜(12月12日)を受ける人は、12月上旬までを次のように使います。

  • 11月中:科目を決め、過去問を1回分解いて苦手分野を洗い出す。英語は毎日、選択科目は1日おきに交互に進める。
  • 11月24日〜12月4日:出願(奨学特待生選抜は12月4日必着)。小論文の下書きを先に作っておく。
  • 試験前の1週間:過去問をもう一度時間を計って解き、時間配分を確かめる。前日は解き直しノートを見返す程度にして、早めに休む。

同じ形式の学力試験は他大学の年内入試にもあります。勉強の順番は基礎学力テスト型入試の勉強法も参考にしてください。年内入試の結果がよくなかった場合の切り替えは総合型・推薦に落ちたらに書いています。

高1・高2の人へ

公募制と総合型の英語・国語・数学は、高1・高2で習う範囲が中心です。定期テストの範囲をその都度きちんと仕上げておくことが、そのまま準備になります。奨学特待生選抜は英語が高3の範囲まで入るので、高2のうちに文法を一通り終えておくと、高3の秋に長文と過去問へ時間を回せます。

基礎学力テスト型の対策を相談したい方へ

EIMEI予備校では、基礎学力テスト型の年内入試について、試験までに何をどの順番で進めるかを個別に相談できます。各校舎の公式LINEから「基礎学力テスト 相談」と送ってください。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

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二神大輝