川越南高校の高校生・保護者へ|New Rays・CREATIVEの英語からGMARCH・日東駒専に届かせる手順

この記事は、川越南高校に通う高校生と保護者の方に向けて書いています。学校の英語の教科書は決まっていて、課題もきちんと出されます。それをこなしているのに、模試になると英語の点が動かない。そういう相談が川越校舎にいちばん多く届きます。

結論から言うと、原因は努力不足ではなく「教科書の英語」と「入試の英語」で測られているものが違うことです。この記事では、川越南高校の教科書を起点に、GMARCH・日東駒専の入試英文に届くまでに何がどれだけ足りないのかを、語数・時間・手順の形で書きます。EIMEI予備校 代表・英語科の二神大輝です。

まず、川越南高校の教科書がどのレベルにあるか

在籍生への聞き取りで確認できている範囲では、川越南高校の英語コミュニケーションの教科書はNew Rays(いいずな書店)と CREATIVE(第一学習社)、論理・表現はmainstream、breakthrough、beです。

教科書のレベルを分類すると、New Rays は標準レベル、CREATIVE は基礎レベルにあたります。県立川越・川越女子・川越東の ELEMENT や星野高校の CROWN が発展レベルなので、川越南の教科書はそれより一段、二段手前の設計です(高校別 英語の教科書レベル一覧)。

これは悪い話ではありません。基礎レベルの教科書は文構造が素直で、1文が短く、語彙が絞られています。正しく理解するには良い教材です。ただし、そこに入試で必要な「量」と「速さ」は含まれていません。足りないのは理解力ではなく量と速度なので、そこだけを外から足せばいい。何をどれだけ足すのかを次に書きます。

軸1|GMARCH・日東駒専の英文に届くまでに必要な4つの数字

EIMEIでは大学別の入試対策読本を自作し、問題冊子を1冊ずつ確認して総語数・試験時間・大問構成を記録してきました。その記録から、目標になる数字を並べます。

①英文量|1回の試験で読む語数

  • 東洋大学…試験時間60分。長文が2題で各600〜700語。ほかに文法語法・会話・整序の小問群が乗ります。
  • 中央大学 5学部共通選抜…80分で総語数2,300語超。そこに文法語彙15問と誤り指摘が加わります。
  • 立教大学 2月11日の文学部独自日程…75分で総語数約3,000語。約1,200〜1,350語の長文2本と約360語の英文1本という構成です。
  • 法政大学…90分。2026年度は長文1本あたり1,000語前後を4本読ませています。
  • 成蹊大学 E方式…90分で総語数3,000語超。長文1題は500〜800語と標準的ですが、文法15問+会話+実用文+長文3題と本数が多い試験です。

ここで見てほしいのは、日東駒専の東洋でも1本600〜700語を2本という点です。高校の教科書の1レッスンを1回で読み切る感覚とは、必要な持久力が違います。

②速度|1分あたり何語を処理するか

総語数を試験時間で割ると、要求される処理速度が出ます。以下はすべて私が読本の数字から割り算した計算値で、大学の公表値ではありません。

  • 中央大学 5学部共通選抜…1分あたり約29語
  • 成蹊大学 E方式…1分あたり約33語
  • 立教大学 2月11日 文学部…1分あたり約40語

この数字は「設問を解く時間込み」です。だから純粋に読む速度は、この2倍を目安にしてください。中央の5学部共通選抜なら約58語/分、立教2/11なら約80語/分です。

いまの自分の速度は、その日のうちに測れます。300〜500語の初見の英文を1本、辞書なしで、内容を人に説明できる程度に読んで、時間を計るだけです。300語を5分なら60語/分、3分なら100語/分。ここが出発点になります。

③語彙|単語帳1冊を「7割、1秒」で

市販の単語帳(『英単語ターゲット1900』旺文社、『システム英単語』駿台文庫のどちらか1冊)を、7割の語について、見て1秒で意味が出る状態にします。「思い出せる」では足りません。1語に3秒かかると、600語の長文の中で知らない語が30個あるだけで、それだけで90秒が消えます。

覚え方は、頻度順に前から回すよりテーマごとにまとめて覚えるほうが入試の長文では効きます。気候変動の長文には carbon 系の語が並び、心理学の長文には cognitive や bias が並ぶからです。

④文法|「解ける」から「読むときに使える」へ

論理・表現で mainstream や breakthrough を使って問題演習をしていると、文法は「問題を解く道具」として身につきます。入試で必要なのはその先で、初見の1文を見たときに、主語と動詞がどこで、どの句がどこにかかるかを、止まらずに判断する使い方です。

日東駒専は語彙・文法の独立小問が全体の3〜5割を占めるので、問題を解く形の文法もそのまま得点になります。一方GMARCHは、青山学院の全学部日程は40問中25問が読解、法政のT日程では文法の独立大問が消えました。入試の重心は知識問題から読解へ移っています。文法は1周で終わりではなく、長文を読む速度に変換するところまでが仕事です。

軸2|「課題はやっているのに模試が伸びない」ときに起きていること

川越南高校の生徒から実際に多いのがこの状態です。原因はだいたい次の4つに分かれます。

  1. 既習の英文しか読んでいない…教科書の英文は、授業で構造と訳を確認してから読みます。模試は初見です。訳を知っている英文を読み直す作業と、初めての英文を自力で処理する作業は、別の能力です。
  2. 和訳を覚えて点を取っている…定期テストは和訳の記憶で乗り切れてしまう場面があります。その方法は初見の英文では一切使えないので、模試だけが落ちます。定期テストの点と模試の点が離れている人は、まずここを疑ってください。
  3. 速度が一度も測られていない…学校の課題に「何分で読むか」という指定はほとんどありません。時間を計らずに読み続けると、ゆっくり正確に読む癖だけが強化されます。入試は60分や80分で区切られる試験です。
  4. 1回に読む量が入試の半分以下…教科書1レッスンずつの学習では、600〜700語を2本、あるいは1,000語を4本という持久力は作られません。

大事なのは、この4つは「英語ができない」ではなく、全部やり方の問題だということです。原因の見分け方は別の記事に詳しく書きました(英語長文が読めない原因の見分け方)。語彙が足りないのか、構造が取れないのか、速度なのか、背景知識なのかで、打ち手はまったく違います。ここを取り違えたまま問題集を増やすのが、いちばん時間を失うパターンです。

軸3|高1・高2から始める場合と、高3から始める場合

高1・高2から始める場合

時間があるので、順番どおりに積めます。やることは3つだけです。

  • 高1…単語帳1冊を7割、文法1周。読む単位は200〜300語で構いません。学校の教科書は理解の教材として素直に使い、そこに初見の短い英文を足していきます。
  • 高2…読む単位を500〜600語に上げ、時間を計り始めます。高2の終わりに600語を10分で読めていれば、日東駒専の長文は「時間内に読み切れる」側に入ります。
  • 並行して、英検などの外部スコアを取りにいくのもこの時期です。立教大学のように、一般入試の英語をスコアや共通テストの得点で置き換える大学があります。高2で取っておくと、高3の選択肢が増えます。

学年ごとの具体的な進め方は学年別ロードマップにまとめています。

高3から始める場合

高3は順番どおりにやる時間がありません。並行させます。

  • 単語と文法は、長文演習と同時に走らせます。「単語が終わってから長文」では間に合いません。
  • 志望校を早めに1〜2校に絞り、その大学の形式に合わせて演習します。東洋大学の60分なら、文法6分→会話5分→整序6分→長文19分→長文19分→見直し5分というように、時間配分ごと練習します。時間配分を決めずに過去問を解くと、点が伸びた理由がわからないまま終わります。
  • 出題の個性を先に知るだけでも時間は縮みます。日東駒専でも、日大は教養百科、東洋は文化史、駒澤は図表とメディア、専修は心理学と好みが分かれます。知っている話題の1,000語と、知らない話題の1,000語では、かかる時間がまるで違います。

軸4|一般選抜だけで組まない。年内入試も含めて考える

ここは保護者の方にいちばん読んでいただきたいところです。大学受験は2月だけの勝負ではありません。総合型選抜・学校推薦型選抜といった年内入試を含めて進路を組み立てるのが、いまは標準です。

年内入試を選択肢に入れると、高1・高2の過ごし方が変わります。

  • 評定は高1の1学期から積み上がります。学校推薦型を使う可能性があるなら、日々の定期テストがそのまま出願資格になります。学校の勉強と受験勉強を別物にせずに済むのが、年内入試の大きな利点です。
  • 英検などの外部スコアは、年内入試でも一般選抜でも効きます。出願資格や加点になる大学が多く、1つ取っておくと両方の入口が広がります。
  • 志望理由書と面接は、対策すれば伸びる領域です。準備の手順は年内入試の制度と面接にまとめました。

ただし、年内入試を「勉強しなくて済む道」として選ぶと、うまくいきません。年内で決まらなかったときに一般選抜へ切り替えられるだけの学力を並行して作っておく。これが現実的な組み方です。英語の力は、どちらの入試でも土台になります。

EIMEI予備校 川越校舎でやっていること

川越校舎は1対1の個別指導です。この形式がこの記事の内容と相性がいいのは、学校で使っている教材にそのまま合わせられるからです。

  • New Rays や CREATIVE の英文を、和訳を覚える読み方ではなく、構造を取って初見でも同じことができる読み方に変えます。学校の課題をそのまま受験勉強に転換できます。
  • mainstream や breakthrough で解いた文法を、読む速度に変換する演習を足します。
  • 速度は毎回測ります。いま何語/分で、志望校が何語/分を要求しているかを数字で共有したうえで、埋める順番を決めます。
  • 一般選抜と年内入試のどちらも見ながら、評定・外部スコア・志望理由書の準備時期を逆算します。

そして自習室は朝7時から使えます。登校前の1時間を単語と文法に固定できると、1年で大きな差になります。川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分です(川越で自習室を探している高校生へ)。

最後に

川越南高校の教科書は、基礎から標準のレベルにあります。それは「入試に届かない」という意味ではなく、「入試までの距離が数字で測れる」という意味です。600〜700語を何分で読むか、単語帳の何割が1秒で出るか、1分あたり何語を処理するか。距離がわかれば、埋める手順も決まります。

いまの位置を測るところからご一緒します。英語の答案を1枚お持ちいただければ、どこで詰まっているかをその場でお伝えします。EIMEI予備校 川越校舎の無料体験・個別説明会はこちらから

※入試の制度・日程・配点は毎年変わります。出願前に各大学の最新の入学者選抜要項をご確認ください。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

  • 川越校舎(2026年6月開校)川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。自習室は朝7時から使えます。
  • ふじみ野校舎 ふじみ野駅東口から徒歩1分。
  • 鶴瀬校舎 鶴瀬駅西口から徒歩3分。

川越校舎の詳細・無料体験のお申し込みはこちら/ふじみ野・鶴瀬校舎のことは公式LINEからお問い合わせください。

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二神大輝