横浜国立大学の2027年度入試で、これから出願できる年内・推薦系の入試は理工学部の学校推薦型選抜〔一般枠〕だけです。出願書類は2027年1月18日(月)〜1月22日(金)必着で、大学入学共通テスト(6教科8科目)を受けたうえで出願します。
共通テストを課さないのは、経営学部の学校推薦型選抜(評定4.3以上)、理工学部の推薦〔女子枠〕、教育学部と都市科学部建築学科の総合型選抜です。経営学部の推薦と理工学部の女子枠は11月9日(月)必着で今年度は締切日を迎えており、各学部の総合型選抜も今年度の出願は締め切られています(来年度以降の受験生向けの目安)。
前年度(2026年度入試)は、経営学部の推薦が志願者161名・合格者53名、理工学部 化学・生命系学科の推薦が志願者44名・合格者35名でした。経営学部と理工学部の学校推薦型選抜を中心に、教育学部の総合型選抜まで公式の要項で確認した内容を整理します。
1. 基本情報(2027年度・学校推薦型選抜)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施学部 | 経営学部 経営学科/理工学部 化学・生命系学科、数物・電子情報系学科 電子情報システム教育プログラム |
| まだ出願できる方式 | 理工学部〔一般枠〕:2027年1月18日(月)〜1月22日(金)必着 |
| 出願の方法 | 出身学校長の推薦を受け、学校を通じて郵送(Web出願なし) |
| 卒業の条件 | 2026年4月〜2027年3月に高校等を卒業(見込み) |
| 専願・併願 | 合格したら入学を確約できることが条件。国公立大学の学校推薦型選抜に出願できるのは1大学・1学部のみ |
| 一般選抜との関係 | 不合格などに備えて前期・中期・後期の一般選抜にも出願できる |
| 入学検定料 | 各募集要項で確認してください |
横浜国立大学の推薦はすべて学校長の推薦が必要なので、まず担任の先生に相談します。推薦書を頼む時期と渡すメモの作り方は推薦書は誰に頼む?2027年度の要項の例と担任への頼み方で扱っています。
2. 共通テストを課すかどうか(2027年度の一覧)
| 学部・方式(募集人員) | 共通テスト/出願期間(必着) |
|---|---|
| 経営学部 学校推薦型(49名) | 課さない/11月2日(月)〜11月9日(月)※今年度は締切日を迎えています |
| 理工学部 化学・生命系学科 学校推薦型〔一般枠〕(33名) | 課す(6教科8科目)/2027年1月18日(月)〜1月22日(金)※これから出願できます |
| 理工学部 電子情報システムEP 学校推薦型〔一般枠〕(8名) | 課す(6教科8科目)/2027年1月18日(月)〜1月22日(金)※これから出願できます |
| 理工学部 電子情報システムEP 学校推薦型〔女子枠〕(8名) | 課さない/11月3日(火)〜11月9日(月)※今年度は締切日を迎えています |
| 教育学部 総合型(100名) | 課さない/9月24日(木)〜9月30日(水)※終了 |
| 経済学部 経済学科 総合型(15名) | 課す(3教科4科目)/9月1日(火)〜9月4日(金)※終了 |
| 理工学部 総合型(材料工学EP 8名・海洋空間のシステムデザインEP 10名) | 課す/9月11日(金)〜9月17日(木)※終了 |
| 都市科学部 総合型(都市社会共生28名・建築7名・都市基盤10名・環境リスク共生10名) | 建築学科のみ課さない(造形の実技試験あり)、他の3学科は課す/9月10日(木)〜9月17日(木)※終了 |
共通テストを課す方式は、年内に面接などを終え、最終合格が2月に出るものが多いのが特徴です(理工学部の推薦〔一般枠〕は、共通テストのあとに出願して2月に面接)。共通テストを課す推薦の考え方は共通テストを課す学校推薦型選抜とは?で、ほかの国公立の例と合わせて説明しています。
3. 入試結果(2026年度入試)
大学が公表している「令和8年度(2026年度)実施状況」から、男女を合わせた人数を転記しました。( )は受験者数÷合格者数でこの記事が計算した目安です。
| 学部・方式 | 志願者/受験者/合格者 |
|---|---|
| 経営学部 学校推薦型 | 161名/160名/53名(約3.0倍) |
| 理工学部 化学・生命系学科 学校推薦型 | 44名/43名/35名(約1.2倍) |
| 理工学部 電子情報システムEP 学校推薦型 | 24名/23名/13名(約1.8倍) |
| 教育学部 総合型 地域教員希望枠 | 217名/215名/37名(約5.8倍) |
| 教育学部 総合型 専門領域枠 | 276名/275名/60名(約4.6倍) |
| 経済学部 総合型 | 69名/69名/16名(約4.3倍) |
| 都市科学部 都市社会共生学科 総合型 | 111名/111名/28名(約4.0倍) |
| 都市科学部 建築学科 総合型 | 56名/55名/7名(約7.9倍) |
| 都市科学部 都市基盤学科 総合型 | 30名/30名/9名(約3.3倍) |
| 都市科学部 環境リスク共生学科 総合型 | 34名/34名/10名(約3.4倍) |
電子情報システムEPの推薦は2026年度は15名の1枠で、2027年度から〔一般枠〕8名と〔女子枠〕8名に分かれました。
理工学部の推薦は評定・履修の条件に加えて共通テストの受験も必要で、2026年度の志願者は化学・生命系学科と電子情報システムEPを合わせて68名でした。
4. 経営学部 学校推薦型選抜
出願の条件
- 出身学校の学習成績概評がA段階(調査書の全体の学習成績の状況が4.3以上)で、学校長が人物・学力ともに優れていると認めること
- 合格したら入学を確約できること
- 推薦できるのは1つの高校から2名まで
日程と試験
- 出願:2026年11月2日(月)〜11月9日(月)必着(11月8日までの発信局消印がある書留は期限後の到着も受理)
- 試験:12月7日(月)小論文10:00〜11:00、面接12:00〜(会場は経営学部)
- 合格発表:12月17日(木)12:00頃
- 入学手続:12月18日(金)〜12月24日(木)
共通テストと個別の学力試験は免除で、小論文・面接と、志望理由書・推薦書・調査書を合わせて判定します。小論文は経営・経済を中心とした社会科学のテーマ(日本語)で、理解力・思考力・表現力を見ます。面接は複数の面接員による個人面接で、志望動機や企業経営への興味、学問への姿勢などが評価されます。
志望理由書は自筆で、「経営学部を志望した理由」「大学生活に期待すること」「将来の希望・進路」の3つを書きます。字数の指定は要項にありません。
5. 理工学部 学校推薦型選抜〔一般枠〕〔女子枠〕
〔一般枠〕の条件(化学・生命系学科/電子情報システムEP)
- 共通テストで指定の教科・科目をすべて受験すること
- 化学・生命系学科:全体の学習成績の状況が4.0以上、理科を2科目以上履修
- 電子情報システムEP:全体の学習成績の状況が4.0以上、または国語・数学・理科・外国語の平均が4.2以上。数学Ⅲ・数学Cと理科2科目以上を履修
- 推薦人数:電子情報システムEPは1校4名まで、化学・生命系学科は制限なし
- 合格したら入学を確約できること
共通テストの教科・科目(6教科8科目、1,000点)
| 教科 | 科目・配点 |
|---|---|
| 国語 | 国語 200点 |
| 地理歴史・公民 | 1科目 100点 |
| 数学 | 数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ・数学B・数学C 200点 |
| 理科 | 物理・化学・生物から2科目 200点 |
| 外国語 | 英語 200点(リーディング100点×1.6、リスニング100点×0.4) |
| 情報 | 情報Ⅰ 100点 |
日程と試験
- 共通テスト:2027年1月16日(土)・17日(日)
- 出願:1月18日(月)〜1月22日(金)必着(1月21日までの発信局消印がある書留速達は期限後の到着も受理)
- 面接:2月4日(木)
- 合格発表:2月9日(火)12時頃
- 入学手続:2月10日(水)〜2月16日(火)必着
選考は共通テストの成績・推薦書・調査書・面接で行います。面接は複数の面接員による個人面接で、志望動機、数学・理科・英語の基礎知識、大学生活への適性、入学後の抱負などを見ます。化学・生命系学科ではものづくりや自然現象への関心、電子情報システムEPでは電気・電子・通信・情報工学への関心と新しい科学技術を生み出す意欲も評価されます。
出願では、共通テストの「成績請求チケット(国公立推薦型選抜用)」を志願票に貼ります。
〔女子枠〕(2027年度から新設)
電子情報システムEPに8名の女子枠ができました。共通テストは課さず、推薦書・調査書・面接・口頭試問で選考します。評定の条件と履修の条件は一般枠の電子情報システムEPと同じです。2027年度は出願が11月3日(火)〜11月9日(月)必着(書留速達は11月6日消印まで)で、試験は11月21日(土)、発表は12月8日(火)です。女子枠で合格しなかった場合は、一般枠に出願できます(検定料はあらためて必要)。
6. 教育学部 総合型選抜(参考)
教育学部は学校推薦型選抜がなく、総合型選抜で100名(専門領域枠64名、地域教員希望枠36名)を募集します。共通テストは課しません。出願には全体の学習成績の状況3.5以上、合格時の入学確約、教員就職の希望に加え、枠ごとに教職セミナーなどの高大接続活動の証明が必要です。第1次は書類審査・高大接続活動の評価・小論文、第2次は個人面接で、2027年度は第2次が11月21日(土)、最終発表が12月1日(火)です。
国立大学の教員養成系の推薦と比べたい人は、東京学芸大学 学校推薦型選抜2027も見てください。
7. 高1・高2からの準備スケジュール
- 高1〜高2:評定の基準(経営4.3以上、理工4.0以上、教育3.5以上)を意識して定期テストに取り組む。理工志望は数学Ⅲ・数学C・理科2科目を履修できる科目選択にする。
- 高2の冬〜春:方式を決め、教育学部志望は高大接続活動を調べる。
- 高3の4〜7月:担任に推薦の希望を伝え、校内選考の時期を確認する。
- 高3の8〜10月:志望理由書の下書き、小論文・面接の練習(経営学部は11月上旬出願)。
- 高3の11月〜1月:理工〔一般枠〕志望は共通テストの勉強を最優先。共通テスト後すぐに出願書類を送る。
出願前のチェックリスト
- 評定(全体、または指定教科の平均)が基準に届いている
- 指定科目を履修している(見込みを含む)
- 校内の推薦枠(経営は1校2名、電子情報は1校4名)を担任と確認した
- 国公立の推薦は1大学・1学部しか出せないことを理解している
8. よくある質問
Q. 今から出願できる横浜国立大学の推薦はありますか?
理工学部の学校推薦型選抜〔一般枠〕(化学・生命系学科、電子情報システムEP)は、2027年1月18日〜1月22日必着で出願できます。共通テストの指定科目をすべて受けることと、学校長の推薦が必要です。
Q. 推薦で不合格だったら一般選抜は受けられますか?
受けられます。要項でも、前期・中期・後期の一般選抜に出願できると案内されています。必要な共通テストの科目は一般選抜の募集要項で確認してください。
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参考にした公式情報
- 入学者選抜要項・募集要項|横浜国立大学
- 令和9年度(2027年度)入学者選抜要項|横浜国立大学
- 令和9年度 学校推薦型選抜学生募集要項(経営学部)|横浜国立大学
- 令和9年度 学校推薦型選抜学生募集要項(理工学部〔一般枠〕)|横浜国立大学
- 令和9年度 学校推薦型選抜学生募集要項(理工学部〔女子枠〕)|横浜国立大学
- 令和9年度入学者選抜における変更について(予告)|横浜国立大学
- 令和8年度 学校推薦型選抜実施状況|横浜国立大学
- 令和8年度 総合型選抜実施状況|横浜国立大学
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
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