東京学芸大学 学校推薦型選抜2027|共通テスト免除・評定4.0

東京学芸大学 教育学部の2027年度 学校推薦型選抜は、大学入学共通テストを課しません(免除)。選考は11月19日(木)・20日(金)の小論文・面接・実技などと出願書類で行い、合格者発表は12月3日(木)10時です。

評定(全体の学習成績の状況)の基準は、多くのコースが4.0以上、英語コースと幼児教育コースは4.3以上、A類美術・ものづくり技術、B類技術、養護教育は3.8以上です。募集人員は合計134名、11月6日公表の志願状況では志願者382名(志願倍率2.85倍)でした。

今年度の出願は11月4日(水)で締め切られています。この記事は、出願を済ませて試験を待つ高3生には直前の確認用に、来年度以降に受ける高1・高2生には評定と準備の目安として、大学の公式の学生募集要項(令和9年度)をもとに整理しています。

1. 基本情報(2027年度 学校推薦型選抜)

項目 内容
対象 教育学部(学校教育教員養成課程A〜D類・教育支援課程E類)
共通テスト 課さない(免除)
出願登録(Web・検定料支払い) 2026年10月25日(日)9時〜11月4日(水)9時 ※締切済み
出願書類の郵送 11月1日(日)〜11月4日(水)書留速達・期間内必着 ※締切済み
受験票 11月11日(水)までに出願サイトで配信
試験日 11月19日(木)・11月20日(金)
試験会場 小金井キャンパス(ほかの会場はなし)
合格者発表 12月3日(木)10時
入学手続 郵送は12月11日(金)必着、持参は12月14日(月)9時〜12時
募集人員 合計134名
評定の基準 コースにより3.8以上・4.0以上・4.3以上
推薦 出身学校長の推薦。合格したら入学を確約できること
卒業年の条件 令和3年(2021年)4月から令和9年(2027年)3月までに卒業(見込み)など
検定料 学生募集要項で確認してください

卒業年の範囲が2021年4月からとなっているため、現役生だけでなく既卒生も出願資格に入り得ます。ただし学校長の推薦が必要なので、卒業した高校に推薦してもらえるかを先に相談する必要があります。

2. 共通テストを課さない推薦。その代わりの「基準点」に注意

募集要項には、推薦要件を満たし入学を確約できる人を「大学入学共通テストを免除し」、小論文・実技・面接と推薦書・調査書などで選抜すると書かれています。国立大学の推薦には共通テストを課す方式もあるので、志望校を比べるときに最初に確認したい点です。共通テストを課す推薦の例は共通テストを課す学校推薦型選抜とは?で比べられます。

一方で、大学の試験の各科目のうち1つでも大学が定めた基準点に届かないと、総合点にかかわらず不合格とされています。どれか1つに偏らない準備が必要です。指定された試験を1つでも受けなかった場合は、選抜の対象から外れます。

また、推薦で不合格になっても、共通テストを受けていれば一般選抜(前期・後期)に改めて出願できます。推薦を受ける人も共通テストの出願と勉強は止めないのが安全です。

3. 類・コース別の募集人員と評定基準

評定は調査書の「全体の学習成績の状況」で見ます。カッコ内は1つの高校から推薦できる人数です。

類・コース 募集人員/評定基準(1校あたりの推薦人数)
A類 国語 20名/4.0以上(1名)
A類 理科 15名/4.0以上(1名)
A類 美術 7名/3.8以上(2名)
A類 保健体育 10名/4.0以上(2名)
A類 家庭 3名/4.0以上(2名)
A類 英語 7名/4.3以上(1名)
A類 現代教育実践(学校心理) 5名/4.0以上(2名)
A類 現代教育実践(国際教育) 3名/4.0以上(1名)
A類 ものづくり技術 2名/3.8以上(1名)
A類 幼児教育 4名/4.3以上(2名)
B類 国語 5名/4.0以上(1名)
B類 理科 5名/4.0以上(1名)
B類 美術 5名/芸術と他の1教科が4.0以上(2名)
B類 保健体育 4名/4.0以上(2名)
B類 技術 2名/3.8以上(1名)
B類 英語 7名/4.3以上(1名)
B類 書道 4名/4.0以上(1名)
C類(特別支援教育) 8名/4.0以上(2名)
D類 養護教育 4名/3.8以上(2名)
E類 カウンセリング 7名/4.0以上(2名)
E類 ソーシャルワーク 2名/4.0以上(1名)
E類 表現教育 5名/4.0以上(2名)

評定のほかに、コースごとの条件があります。たとえば理科コースは物理・化学・生物・地学のうち2つ以上を履修して成績が特に優れていること、美術コースは美術または工芸、家庭コースは家庭科の成績が特に優れていること、保健体育コースは体育・スポーツ活動の実績と続ける意志、国際教育プログラムは国際交流活動に参加した経験(または参加を計画していたこと)が求められます。A〜D類(教員養成課程)は将来教員になる強い意欲も推薦要件です。

評定平均の出し方は評定平均の計算方法で確認できます。

4. 2027年度の志願状況と2026年度入試の結果

大学は2026年11月6日に、2027年度(令和9年度)学校推薦型選抜の志願状況を公表しています。主なコースは次のとおりです。

類・コース 募集人員→志願者数(志願倍率)
A類 国語 20名→47名(2.35倍)
A類 理科 15名→31名(2.07倍)
A類 保健体育 10名→35名(3.50倍)
A類 現代教育実践(学校心理) 5名→27名(5.40倍)
A類 幼児教育 4名→12名(3.00倍)
B類 国語 5名→19名(3.80倍)
B類 理科 5名→20名(4.00倍)
D類 養護教育 4名→19名(4.75倍)
E類 カウンセリング 7名→23名(3.29倍)
E類 ソーシャルワーク 2名→10名(5.00倍)
全体 134名→382名(2.85倍)

募集人員が2〜5名のコースは、数人の差で倍率が大きく動きます。学校心理(5.40倍)やソーシャルワーク(5.00倍)、養護教育(4.75倍)は高めです。一方、A類の美術(1.71倍)・家庭(2.33倍)・国際教育(1.67倍)・ものづくり技術(1.50倍)は1倍台〜2倍台前半で、B類 技術は募集2名に志願者1名でした。表にないコースは大学の志願状況のPDFで確認してください。

2026年度入試の結果(大学の「令和8年度入試結果情報」)では、学校推薦型選抜全体で志願者402名、受験者398名、合格者136名でした。コース別の数字はPDFの表の読み取りが難しいため、この記事では載せていません。

5. 試験の内容と配点

多くのコースは11月19日(木)の小論文(9時30分〜11時)と面接(13時〜)の1日で終わります。配点はどのコースも合計300点ですが、小論文と面接の比重がコースによって違います。

類・コース 配点(小論文/面接/実技など)
A類・B類 国語 小論文120/面接180
A類・B類 理科、C類、D類 小論文150/面接150
A類 家庭、A類・B類 英語、E類 ソーシャルワーク 小論文200/面接100
A類 学校心理・国際教育・幼児教育、E類 カウンセリング・表現教育 小論文100/面接200
A類・B類 美術、B類 書道 小論文100/実技100/面接100
A類 保健体育 小論文100/実技50/面接100/書類50
B類 保健体育 小論文100/実技100/面接100

面接が200点のコースは、面接が小論文の2倍の重さです。逆に英語・家庭・ソーシャルワークは小論文が200点です。

小論文のテーマの方向(募集要項の概要より)

  • 国語:国語教育や日本語教育に関する課題、アドミッション・ポリシーを踏まえた課題
  • 英語:言語・社会・文化・教育などに関する課題(英語によるものを含む)
  • 学校心理:子どもや学校の問題に関する課題
  • 幼児教育:幼児教育に関する課題
  • C類:教育や障がいに関する課題
  • D類 養護教育:社会における健康課題に関する課題
  • E類 カウンセリング:学校内外の諸問題についての論述

字数や資料の有無は要項の概要には書かれていません。過去の入試問題の公開の有無や見方は、大学の入試情報サイトの「過去の入試問題」から確認してください。教育系の頻出テーマの整理は小論文の頻出テーマを学部系統別にが参考になります。

面接で気をつけること

国語・理科・ものづくり技術・技術の面接は口頭試問を含みます。英語コースは英語による質問を含み、幼児教育コースの面接はディスカッションを含みます。美術・書道・保健体育は実技もあります。保健体育はA類・B類とも、11月19日に体育実技と小論文、20日に面接です。口頭試問の準備は口頭試問とは?面接との違いにまとめています。

6. 出願書類(来年度以降の人向け)

  • 出願書類等提出明細票、入学志願票(出願サイトから印刷)
  • 調査書(厳封)
  • 推薦書(学校長印。所定様式の内容を満たせば文書作成ソフトで作ったものも可)
  • 志願理由及び活動報告書(本人が作成、手書き用とPC入力用の様式あり)

募集要項は、出願書類を生成AIを使わず自分の言葉で作るよう求めています。また、学校推薦型選抜と総合型選抜の同時出願はできず、1人が1年度に受けられる推薦は1つの大学・学部までとされています。推薦書を担任の先生に頼む時期は推薦書は誰に頼む?で詳しく説明しています。

7. 試験までの直前チェックリスト(11月19日まで)

  • □ 11月11日までに配信される受験票を印刷した
  • □ 小金井キャンパスまでの経路と集合時刻を確かめた
  • □ 自分のコースの配点(小論文と面接の比重)を確認し、練習の時間配分を決めた
  • □ 90分の小論文を、コースのテーマで3本以上書いて添削を受けた
  • □ 志願理由及び活動報告書のコピーを読み直し、書いた内容を1分で話せる
  • □ 「なぜ教員か」「なぜその教科・校種か」「なぜ東京学芸大学か」を分けて答えられる
  • □ 共通テストの勉強も並行して続けている

8. 高1・高2からの準備スケジュール

  • 高1〜高2:評定4.0(英語・幼児教育は4.3)を目安に、定期テストと提出物を崩さない。理科コース志望なら理科を2科目以上履修できるよう科目選択を考える。
  • 高2の冬:子どもと関わる活動や探究など、教員を目指す理由につながる経験を記録する。
  • 高3の4〜7月:オープンキャンパスでコースの学びを確かめる。今年度の学生募集要項は9月上旬に公表されました。
  • 高3の9〜10月:校内選考を受け、推薦書と調査書を依頼。志願理由及び活動報告書を仕上げる。
  • 高3の10月下旬〜11月:出願、11月中旬に試験。

9. よくある質問

Q. 共通テストは受けなくていいのですか?

学校推薦型選抜の合否には使いません。ただ、推薦で不合格だった場合に一般選抜(前期・後期)へ出願するには共通テストの受験が必要です。共通テストの出願を済ませ、勉強も続けておきましょう。

Q. 小論文と面接、どちらに時間をかけるべきですか?

コースの配点で決めます。学校心理・幼児教育・カウンセリングなどは面接200点、英語・家庭・ソーシャルワークは小論文200点です。ただし基準点に届かない科目が1つでもあると不合格なので、軽い方も手を抜かないようにします。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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二神大輝