英語の志望理由書・エッセイを課す総合型選抜は?2027年度の例

英語で志望理由書やエッセイを書かせる総合型選抜・学校推薦型選抜は、2027年度入試では中央大学国際経営学部(英語の志望理由書)、上智大学外国語学部英語学科(英語なら800語程度の課題レポート)、明治学院大学国際キャリア学科(3問×各200〜250語のPersonal Statement)などで確認できます。

青山学院大学文学部英米文学科のように、試験当日に英文を読んで英語と日本語で書く形の大学もあります。どれも2027年度(4月入学)の出願は締め切られているため、この記事は来年度以降に受ける高1・高2生向けの目安です。

2027年度の募集要項で確認できた例の語数・テーマ・選考の流れと、英語の志望理由書を書く手順を紹介します。

1. 基本情報(英語で書く書類・試験がある方式)

項目 内容
この記事で扱う例 中央大学 国際経営学部、上智大学 外国語学部英語学科・理工学部デジタルグリーンテクノロジー学科、明治学院大学 国際学部国際キャリア学科、青山学院大学 文学部英米文学科
語数の指定の例 各200〜250語(明治学院)、500ワード程度×2(上智DGT)、800語程度(上智英語学科)、語数制限なし・所定用紙に収める(中央)
英語資格の条件 中央・明治学院・青山学院は出願資格に英語資格の基準がある
2027年度の出願状況 4月入学の出願はすべて締め切り。明治学院の国際キャリア学科は9月入学第二期(2027年3月8日〜3月17日)がある
検定料 各大学の募集要項で確認してください

英語の書類で見られるのは、志望理由を英語で筋道立てて説明できるかです。

2. 2027年度の例の一覧

大学・学部・方式 英語で書くもの
中央大学 国際経営学部 自己推薦入学試験 志望理由書を英語で作成。語数制限はなく、所定用紙の裏面までに収める
上智大学 外国語学部英語学科 公募制推薦入試 特定課題レポート。日本語なら2400字程度、英語なら800語程度(どちらかを選ぶ)
上智大学 理工学部デジタルグリーンテクノロジー学科 公募制推薦入試 特定課題をすべて英語で、2つのテーマそれぞれ500ワード程度。自己推薦書も英語
明治学院大学 国際学部国際キャリア学科 自己推薦AO(A)入試 Personal Statement(志望動機書)。3つの質問に各200〜250語
青山学院大学 文学部英米文学科 自己推薦 第二次審査の小論文で、英文を読み英語と日本語の両方で書く(60分)

3. 中央大学 国際経営学部:英語の志望理由書に語数制限なし

項目 内容(2027年度)
募集人員 国際経営学科 25名
出願期間 2026年9月1日(火)〜9月7日(月)消印有効 ※今年度は終了
英語資格の例 英検はCSEスコア2304以上(準1級以上の受験に限る)、IELTS 5.5以上、TOEIC L&R 785以上かつS&W 310以上 など
そのほかの条件 評定3.8以上、課外活動の実績、またはその両方のいずれか
第1次選考 書類選考(10月14日発表)
第2次選考 10月24日(土)多摩キャンパス。小論文は日本語、面接は英語と日本語
最終発表 11月4日(水)

志望理由書は志願者本人が英語で作成し、本学部を志望した理由、入学後に行いたい勉強・研究、最もアピールしたいことを書きます。課外活動で出願する場合は、活動の内容、そこから学んだこと、合格したらどう活かすかも入れます。パソコン作成が推奨され、書体はCentury・10.5ポイント以上の指定です。

上限がない分、書く内容を絞って所定用紙の両面に収める力が必要です。方式の全体は中央大学 国際経営学部 自己推薦入試2027にまとめています。

4. 上智大学:英語学科は800語程度、DGT学科は500ワード程度×2

上智大学の公募制推薦入試は、学科ごとに「特定課題」のレポートを出願書類として提出します。2027年度の日程は、Web出願が11月1日(日)〜11月5日(木)、書類の郵送は11月6日(金)消印有効、学科試問・面接が11月28日(土)、合格発表が12月10日(木)です(今年度の出願は締め切られています)。

外国語学部 英語学科

  • 言語と分量:日本語なら2400字程度、英語なら800語程度。A4用紙・横書き。パソコン入力推奨(手書きも可)
  • テーマ:英語圏の歴史・社会・政治・経済・文化・言語・文学・思想などから関心のあるテーマを1つ選び、さまざまな意見を比べたうえで自分の考えを述べる

指定どおり、複数の本や記事で立場の違いを紹介してから自分の意見を書く構成にします。英語学科の評定・英語資格の基準は上智大学 外国語学部 公募制推薦入試2027で学科別に整理しています。

理工学部 デジタルグリーンテクノロジー学科

  • 言語と分量:すべて英語で、2つのテーマそれぞれ英単語500ワード程度
  • テーマ:(1)入学後に学びたいことと、その理由や動機。(2)全授業と研究指導が英語で行われ、データサイエンスやAIを基盤に学ぶこの学科で得たことを、卒業後にどう活かしたいか
  • 自己推薦書も英語で書き、面接も英語で行われる(小論文は日本語で解答できる)

国際教養学部は特定課題のレポートはありませんが、自己推薦書を英語で書き、面接も英語です。

5. 明治学院大学 国際キャリア学科:3問×各200〜250語

項目 内容(2027年度 4月入学/9月入学第一期)
出願期間 2026年9月8日〜9月14日(本学必着)※今年度は終了
英語資格の例 TOEFL iBT 69点以上、IELTS(Academic)5.5以上、TOEIC L&R+S&W 1400点以上(S&Wを2.5倍して合算)など
第一次選考 書類審査(10月13日通知)
第二次選考 面接(1人約30分)。国内在住者は10月18日に白金キャンパス
合格発表 12月4日
9月入学第二期 出願2027年3月8日〜3月17日、合格発表4月20日

Personal Statementは英語で、次の3つの質問それぞれに200〜250語で答えます。書式は自由で、1ページ目の右上に直筆で署名します。

  1. 出願する理由と、学科での学びが自分の長期的な目標にどうつながるか
  2. 学科で学ぶうえで予想される困難と、その乗り越え方
  3. いま世界で起きている問題の説明と、それが自分の生活にどう影響しているか

要項では、志望動機書が「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の3つすべてで評価されると示されています。国際学部の倍率などは明治学院大学 国際学部 自己推薦AO入試2027で紹介しています。

6. 青山学院大学 英米文学科:当日に英語と日本語で書く

英米文学科の自己推薦は、第一次審査(書類)を通った人が10月24日(土)の第二次審査で、小論文(英語および日本語、10:30〜11:30)と面接(英語および日本語)を受けます。小論文は「英文を読み、英語と日本語の両方で文章を書く」形式です。語数・字数の指定は要項にありません。

出願資格は英検準1級以上、TOEFL iBT(2026年1月21日以降の試験は3.5以上)、IELTS(Academic)5.5以上などのいずれかです。合格発表は11月16日(月)です。英語資格の基準のくわしい読み方は青山学院大学 文学部英米文学科 自己推薦【2027年度】にあります。

7. 英語の志望理由書を書く手順

  1. 日本語でメモを作る:志望理由、きっかけの経験、入学後に学びたいこと、将来の目標を箇条書きにする
  2. 問いを分解する:質問が複数あるときは、1問に1つの答えを書く
  3. 各段落の1文目を英語で決める:段落の主張を1文(トピックセンテンス)で書き、残りは根拠と具体例にする
  4. 語数を配分して書く:下の構成例を目安に、段落ごとの語数を先に決める
  5. やさしい語彙で書き直す:難しい単語より、意味がはっきり伝わる文を優先する
  6. 語数を数え、音読し、第三者に読んでもらう:英語の誤りと、志望理由の筋が通っているかを確認する

翻訳ツールや生成AIの文章をそのまま使わず、面接で話せる英語で書くことを基準にしましょう。

8. 語数別の構成例

200〜250語(1問ぶん)の例

  • 結論(30〜40語):問いへの答えを1〜2文で言い切る
  • 理由と経験(120〜150語):きっかけになった具体的な経験を1つ。いつ・どこで・何をして・何に気づいたか
  • 大学での学び(40〜50語):学科の授業や特色とのつながり
  • 締め(10〜20語):将来の目標につなげる1文

800語程度(課題レポート)の例

  • 序論(100語):選んだテーマと、なぜ関心を持ったか、レポートで答える問い
  • 背景(150語):テーマの基本的な事実や経緯
  • さまざまな意見(250語):立場の異なる意見を2つ以上、出典とともに紹介する
  • 自分の考え(200語):どの意見をどう評価するか、理由を示して述べる
  • 結論(100語):問いへの答えと、大学で深めたいこと

9. 提出前のチェックリスト

  • □ 指定の語数(または用紙の範囲)に収まっている
  • □ 大学・学科の特色に触れている(他大学でも通用する内容になっていない)
  • □ 書体・署名など、様式の指定を守っている
  • □ 面接で、書いた内容を英語でも日本語でも説明できる

10. 高1・高2からの準備スケジュール

  • 高1〜高2の秋:英検2級・準1級、IELTS、TOEFLなど、志望校の出願資格に合う試験の受験時期を決める
  • 高2の冬:英語で100〜150語の意見文を週1本書き、関心のあるテーマを探す
  • 高2の3月〜高3の5月:志望校の要項で、語数・テーマ・様式を確認し、日本語で志望理由のメモを作る
  • 高3の6〜8月:英語の志望理由書・レポートを書き、添削と書き直しを3回以上くり返す
  • 高3の9〜11月:出願。英語と日本語の両方で面接の練習をする

英語資格の受験時期は英検は高2のいつまでに取る?で、出願資格からの逆算のしかたを説明しています。

11. よくある質問

Q. 英語で書くか日本語で書くか選べる場合、英語のほうが有利ですか?

上智大学英語学科の課題レポートは日本語2400字程度か英語800語程度かを自分で選べます。英語で書けば英語力を示せますが、内容が浅くなっては意味がありません。自分の考えを正確に、深く書ける言語を選ぶのが基本です。

Q. 英語の志望理由書がある大学は、面接も英語ですか?

中央大学国際経営学部は英語と日本語、上智大学の国際教養学部とデジタルグリーンテクノロジー学科は英語で面接を行います。明治学院大学国際キャリア学科の面接の言語は要項に書かれていないので、大学の案内で確認してください。

Q. 英語資格の基準を満たしていなくても出願できますか?

この記事の中央・明治学院・青山学院の方式は、英語資格の基準が出願資格です(明治学院には、英語で教育を行う学校に4年以上続けて在籍した場合の代替条件もあります)。出願期間の初日や締切日から2年以内など、スコアの有効期限も決められているので注意してください。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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この記事を書いた人

二神大輝