高1の冬休みの英語は、2学期までの文法の総復習と、単語の取りこぼしを埋めることを中心にすると、学年末テストにも高2からの受験準備にもつながります。
目安は1日90分〜2時間。単語30〜50語、文法の問題集1単元、短めの長文1題、音読10分を基本の形にして、約2週間で回します。
この記事では、日別の計画表、それぞれの分量の目安、学年末テストとのつなぎ方、高2に向けて冬のうちに整えておきたいことを順に紹介します。
1. 高1の冬休みに英語でやること
高1の冬休みは、受験までまだ時間があるように見えますが、英語については土台を固め直す最後のまとまった休みと考えてよい時期です。高2になると部活や行事、学校の進度が上がり、中学範囲や高1前半の文法を戻って復習する時間は取りにくくなります。
やることは次の4つに絞ります。
- 単語:学校で配られている単語帳の、これまでの範囲を1周し直す
- 文法:2学期までに習った単元(時制・助動詞・受動態・不定詞・動名詞・分詞など、学校の進度に合わせて)を問題集で解き直す
- 長文:短めの英文を週3〜4題読み、文の構造を確かめる
- 音読:読んだ英文を声に出して、読む速さを上げる
新しい教材を何冊も買う必要はありません。学校の単語帳・文法の問題集・教科書を使い切るのが、冬休みの2週間ではいちばん無理のないやり方です。
2. 分量の目安(1日あたり)
冬休みは年末年始の予定が入りやすいので、「毎日これだけは」という最低ラインと、時間が取れる日の上限を決めておくと続けやすくなります。
| 項目 | 1日の目安 |
|---|---|
| 単語 | 新しく覚える30語+前日分の確認。余裕がある日は50語まで |
| 文法 | 問題集1単元(20〜30分)。間違えた問題に印をつける |
| 長文 | 300語前後の英文1題(20〜30分)。週3〜4日 |
| 音読 | その日に読んだ英文か教科書の本文を10分 |
| 合計 | 90分〜2時間。予定がある日は単語と音読だけでよい |
単語は、1回で完璧に覚えようとせず、何度も目に触れる回数を増やす方が定着しやすくなります。1日30語でも、前日分・3日前の分を毎日見返すと、2週間で覚えた語を2〜3回ずつ確認できます。
文法は「解く→答え合わせ→間違えた問題だけ翌日もう一度」の順で進めます。間違えた問題に印をつけておくと、休みの最後と学年末テスト前の見直しがずっと楽になります。
3. 冬休み2週間の日別計画表
12月下旬から1月上旬までの約2週間を想定した計画です。学校の冬休みの日数や、年末年始の予定に合わせて入れ替えてください。
| 日 | やること |
|---|---|
| 1日目 | 単語帳のこれまでの範囲をテスト形式で確認し、覚えていない語に印。文法は問題集の目次を見て、苦手な単元を3つ選ぶ |
| 2日目 | 単語30語。文法:時制(現在完了を中心に)。教科書本文の音読10分 |
| 3日目 | 単語30語+前日分。文法:助動詞。長文1題(構造が取れない文に線を引く) |
| 4日目 | 単語30語+前日分。文法:受動態。長文で読んだ英文を音読 |
| 5日目 | 単語30語。文法:不定詞。長文1題 |
| 6日目 | 単語30語。文法:動名詞。音読10分 |
| 7日目 | 1週目の復習日。単語は印をつけた語だけ、文法は間違えた問題だけを解き直す |
| 8日目 | 年末年始で時間が取れない日を想定。単語の見直し15分と音読10分だけ |
| 9日目 | 同上。予定がなければ長文1題を追加 |
| 10日目 | 単語30語。文法:分詞(または学校で習った最新の単元)。長文1題 |
| 11日目 | 単語30語。文法:比較・関係詞など、学校で習った範囲から1単元 |
| 12日目 | 単語30語。長文1題を時間を計って読む。読んだ英文を音読 |
| 13日目 | 総復習:文法の間違えた問題をすべて解き直す。単語帳の範囲を通してテスト |
| 14日目 | 3学期の授業範囲を確認し、教科書の次の課の単語を先に調べておく |
文法の単元名はあくまで例です。学校でまだ習っていない単元を先取りするより、習った単元の穴を埋める方を優先してください。2学期の定期テストで点が取れなかった単元があれば、それを最初に入れます。
計画どおりに進まない日があっても、7日目と13日目の復習日で調整できるようにしてあります。遅れたら新しい範囲を足すのではなく、復習日で取り戻すと考えると崩れにくくなります。
4. 長文と音読の進め方
高1の段階の長文は、量をこなすよりも1文ずつ構造が取れているかを確かめることを優先します。
- 読む前に時間を決める(300語前後なら15分程度)
- 解いたあと、意味が取れなかった文に線を引き、主語と動詞を確かめる
- 分からない単語は、その英文の中での意味をメモする
- 最後に、意味が分かった状態で音読する
音読は、意味を理解した英文で行うのが基本です。意味が分からないまま読み上げても、読む速さにはつながりにくくなります。教科書の本文は意味が確認できている英文なので、音読の材料に向いています。
長文のテーマは、大学入試では大学や学部によって傾向があります。どんな話題が出やすいかを先に知っておきたい人は私大グループ別 英語長文のテーマ傾向も参考にしてください。高1の冬は、まず学校の教材で読み方の型を作る段階です。
5. 学年末テストとのつなぎ方
冬休みが明けると、3学期は短く、学年末テストまでの時間はあまりありません。冬休みの学習を学年末テストにそのままつなげるために、次の2つを意識します。
- 休みの最終日に3学期の範囲を確認する:教科書の次の課の単語を調べておくだけで、授業についていきやすくなります
- 文法の「間違えた問題」を学年末前にもう一度解く:学年末テストは1年分の範囲から出ることもあるので、冬休みにつけた印がそのまま見直しの一覧になります
学年末テストの範囲や形式は学校によって違います。範囲が発表されたら、冬休みの計画表の文法単元と照らし合わせて、まだ手をつけていない単元から優先して進めてください。
6. 高2に向けて冬のうちに整えておくこと
英語の資格試験を受けるかどうか決める
英検などの英語資格は、大学によっては入試で得点に換算したり、出願資格として使えたりします。高1の冬は、いつ・どの級を受けるかの見通しを立て始めるのにちょうどよい時期です。
英検公式サイトによると、2026年度第3回検定(従来型・個人申込)の日程は次のとおりです。
- 申込期間:2026年10月30日(金)〜12月14日(月)(コンビニ払い・郵便局ATM払いは12月11日(金)まで)
- 一次試験(本会場):2027年1月24日(日)
- 二次試験:A日程2月28日(日)、B日程3月7日(日)(満20歳以下は原則B日程)
申込の締切は冬休みより前に来るので、第3回を受けるなら12月前半のうちに申し込む必要があります。一次試験は3学期の初めにあたるため、冬休みの単語・文法の学習がそのまま試験対策になります。従来型の日程が合わない場合は英検S-CBTという選択肢もあります。受けるタイミングの考え方は英検S-CBTを受けるタイミング、準備の順番は英語資格の準備の手順で整理しています。
志望校の英語を一度のぞいておく
志望校がぼんやりとでも決まっているなら、その大学の英語の問題を1年分だけ眺めておくのも冬休みにできることです。解く必要はなく、長文の長さや問題の形式を知るだけで、高2からの学習の方向が決めやすくなります。過去問を本格的に解き始める時期については過去問はいつから何年分を参考にしてください。
単語帳を1冊に決める
高2以降は、学校の単語帳を軸に受験用の語彙を増やしていきます。冬休みのうちに今の単語帳をどこまで覚えているかを確かめておくと、次に何を足すかを判断しやすくなります。
7. よくある質問
Q. 冬休みに新しい参考書を買った方がいいですか?
学校の単語帳と文法の問題集が手元にあるなら、まずそれを使い切る方が効率的です。2週間で新しい教材を1冊終えるのは難しく、途中で止まると復習もしにくくなります。
Q. 部活で時間が取れない日はどうすればいいですか?
単語の見直し15分と音読10分だけでも続けてください。毎日英語に触れることを優先し、まとまった学習は休みの日にまとめて行います。
Q. 文法と長文はどちらを優先すべきですか?
高1の冬は文法を優先します。文法の理解があいまいなまま長文を読んでも、文の構造が取れずに時間ばかりかかってしまいます。長文は文法の確認の場として使うくらいで十分です。
Q. 英検は何級を目標にすればいいですか?
志望校や今の英語力によって違います。大学入試で英語資格をどう使えるかは大学ごとに異なるので、志望校の入試要項で確認したうえで、受ける級を決めてください。
参考にした公式情報
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
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