東洋大学 基礎学力テスト型入試の英検・GTEC利用|みなし得点と申請の注意点

この記事は、東洋大学の総合型選抜(基礎学力テスト型入試)で、英検・GTEC・TEAP・IELTSのスコアを使うかどうかを考えている高校生・既卒生と保護者のためのものです。2027年度入試は試験日が11月29日(日)、出願期間が10月29日(木)〜11月4日(水)なので、11月3日の時点では「11月4日(水)までに出願する人」「申請を済ませて11/29に向けて準備する人」「来年に向けて仕組みを知っておきたい高1・高2」の3通りの読者がいると思います。

英語外部試験の扱いは、得点の換算そのものよりも「いつ申請するか」「何を提出するか」で失敗しやすい制度です。要項に書かれていることだけを使って、順番に整理します。記事の最後に、東洋大学の予想問題をお渡しする案内があります。

英語外部試験のスコアは「英語の得点」に置き換わる

基礎学力テスト型入試では、全方式で英語外部試験のスコアを使えます。対象学部も「全学部」です。使い方は、スコアを東洋大学の基準で「英語」科目の得点に換算するというものです。出願条件として「英検何級以上」を求める仕組みではなく、当日の英語の点数の代わりになる点数が決まる仕組みだと考えてください。

この入試の配点は、たとえば2教科均等配点の場合、英語100点、国語または数学100点、調査書等30点、事前課題小論文20点の満点250点です。英語100点の部分に、外部試験のみなし得点が入ることになります。方式ごとの配点の違いは方式の選び方の記事で詳しく扱っています。

みなし得点の表(2027年度)

換算は100点・90点・80点の3段階です。表の数字はそのスコア以上であればその得点になる「下限」です。

英語のみなし得点 必要なスコア(いずれか・下限)
100点 英検CSE 2,304/GTEC 1,180/TEAP 309/IELTS 6.0
90点 英検CSE 2,150/GTEC 1,050/TEAP 253/IELTS 5.5
80点 英検CSE 1,980/GTEC 960/TEAP 225/IELTS 5.0

要項の表は80点までの3段階で、80点の基準より低いスコアの換算は載っていません。自分のスコアが表の基準に届いているかどうかを、出願の前に確かめておきましょう。

英検は「級」ではなくCSEスコアで見る

英検は、2024年12月以降に1級・準1級・2級のいずれかを受験し、表のスコアを取っていれば使えます。要項には「不合格でも可」とあり、一次試験のみ・二次試験のみでも可と書かれています。合否ではなくCSEスコアで判断されるので、級に合格していなくても基準のスコアに届いていれば対象になります。英検は従来型を含む全方式が対象です。

不合格で、基準に届いているCSEスコアを使う場合は、「英検CSEスコア証明書」の発行申請が必要です。要項にも、デジタル英検CSEスコア証明書の発行までに時間がかかる場合があると書かれています。

GTEC・TEAP・IELTSの条件

  • GTEC:CBTタイプと検定版Advancedタイプが対象。2024年12月以降に受験したもの。
  • TEAP:4技能が対象(TEAP CBTは対象外)。2024年12月以降に受験したもので、同一試験日のスコアの合計点だけが有効です。
  • IELTS:アカデミック・モジュールだけが対象で、One Skill Retakeによるスコアは使えません。2024年12月以降に受験したもの。

どの試験も、初回出願の時までに証明書を手に入れられる受験回であることが条件です。

当日の英語も受けられる。判定は「高いほう」

外部試験の利用を申請した人でも、11月29日の試験当日に英語を受験できます。その場合は、みなし得点と当日の英語の得点のどちらか高いほうを判定に使うと要項に書かれています。また、外部試験の利用を申請している場合、当日の英語の受験は必須ではありません。

要項のこの書き方に沿って整理すると、次のようになります。

  • 当日の英語も受けた場合:みなし得点と当日の得点を比べて、高いほうが判定に使われます。
  • 当日の英語を受けなかった場合:外部試験の利用申請をしていれば英語の受験は必須ではないので、みなし得点で判定を受けることになります。

当日に英語を受けても、結果が低ければみなし得点のほうが使われるので、みなし得点を持ったうえで当日の英語にも挑戦できる仕組みです。

当日に英語を受けるかどうかは、東洋の英語の過去問を時間を計って解き、自分で採点した点数とみなし得点を比べて決めるのが現実的です。東洋の英語の出題形式については東洋大学の英語の記事にまとめています。

なお、外部試験の利用が認められた受験生は、受験票にその旨が記載されます。受験票の印刷案内のメールは11月16日(月)(予定)から順次送られるので、届いたら記載内容を確かめておきましょう。どの科目がどの時限かも、受験票と要項の時間割で確認してください。

重視型の方式とみなし得点

2教科英語重視は「外国語」を素点×2、2教科最高得点重視は配点100の受験科目のうち素点の最も高い科目を2倍にする方式です(どちらも満点350点)。みなし得点の表には「英語科目みなし得点(素点)」と書かれています。重視型で外部試験を使うときの具体的な計算の例は要項に載っていないので、計算の仕方が気になる場合は要項で確認するか、東洋大学入試部に問い合わせてください。

申請は「初回出願の時」の1回だけ

この制度でいちばん注意したいのがここです。基礎学力テスト型入試では、英語外部試験の利用申請は初回出願の時に一度しかできません。

  • 初回出願で利用を選んだ場合:2回目以降の追加出願にも、自動的に外部試験の利用が適用されます。
  • 初回出願で利用を選ばなかった場合:2回目以降の追加出願で、外部試験の利用を選ぶことはできません。

さらに、出願書類を郵送する前であっても、入学検定料を納めた時点で利用申請の有無が確定し、その後は変更できません。「とりあえず1学科だけ出願して、スコアは後で追加しよう」という順番は取れない、ということです。

追加出願の時に、初回出願で提出したスコアを、別の受験回のスコアに変えることもできません。複数のスコアを持っている人は、初回出願の前にどれを使うかを決めておく必要があります。

基礎学力テスト型入試は、学部の枠を越えて複数の学部・学科・方式を併願できます。併願を組む予定の人は、最初の出願の段階で外部試験を使うかどうかを決めてしまうことを覚えておいてください。併願の組み方そのものは基礎学力テスト型入試2027の全体像で扱っています。

提出する証明書と、よくあるつまずき

申請の条件は、出願期間内に証明書を提出できることです。手順としては、初回出願のインターネット出願登録で外部試験の種別とスコアを登録し、出願書類の郵送時に証明書を同封します。スコアは大学が各試験実施団体に照会します。

試験ごとに提出するもの

  • 英検:デジタル証明書か紙の証明書のどちらか。デジタルの場合は、デジタル合格証明書またはデジタル英検CSEスコア証明書で、英検の受験者マイページで取得した「共有キー」を初回のインターネット出願時に入力します。紙の場合は、合格証明書・英検CSEスコア証明書・個人成績表のいずれか1つ。初回出願の検定料を納めた後は、提出方法(デジタルか紙か)を変えられません。
  • GTEC:OFFICIAL SCORE CERTIFICATE。検定版はコピーなら両面が必要です。生徒用の「SCORE REPORT」は受け付けられません。
  • TEAP:成績表(Official Score Report)。
  • IELTS:成績証明書(Test Report Form)。コンピューター版で受験した場合は、Webサイトからダウンロードした PDF版(eTRF)を印刷したものでも可です。

受け付けられないもの

  • 各試験のオンライン成績照会画面のコピーは一切認められません。
  • 英検のデジタル合格証明書などのプレビュー画面を印刷したものは受理されません。
  • 紙の証明書は受験生本人の手元に取り寄せるもので、東洋大学を指定通知先にした場合は出願書類として認められません。

コピー・再提出のルール

紙の証明書はコピーでの提出が認められていて、学校長の証明なども必要ありません。出願書類は返却されないので、原本を出す場合は注意してください。証明書は方式の数にかかわらず1部ですが、追加出願をする場合は、改めて証明書を同封する必要があります。また、基礎学力テスト型入試より前に東洋大学の他の入試に出願して証明書を出した人も、改めて提出が必要です。

11月4日(水)までに出願する人の確認リスト

出願期間は11月4日(水)までで、郵送は消印有効です。インターネット出願登録は最終日の23:59までできますが、出願の完了には「インターネット出願登録」「入学検定料の支払い」「出願書類の郵送」の3つがすべて必要です。外部試験を使う人は、次を順に確かめてください。

  1. 証明書が手元にあるか。要項には、必ず証明書が手元にあることを確認してから申請するようにと書かれています。オンラインの成績照会画面しかない状態では申請の条件を満たしません。
  2. 使うスコアを1つに決めたか。後から別の受験回に変えることはできません。
  3. 英検のデジタル証明書を使う場合、共有キーを取得したか。CSEスコア証明書がまだ発行されていない場合は、発行までの時間を考える必要があります。
  4. インターネット出願登録で外部試験の種別とスコアを入力したか。同じ登録で、事前課題小論文(400字以内)の入力も必須です。
  5. 検定料を納める前に、申請の有無を最終確認したか。納めた時点で確定します。なお、インターネット出願登録から5日以内に納めないと登録は自動でキャンセルされますが、出願期間内に納めることが前提です。
  6. 証明書を出願書類と一緒に郵送したか。郵便局の窓口から簡易書留・速達で送ります。

出願後は、学部・学科、方式、試験会場、英語外部試験の利用申請の有無などの変更ができません。迷う場合は、出願前に要項の該当ページを読み直してから手続きを進めてください。

すでに申請した人:11/29までの英語の使い方

申請を済ませた人は、まず自分のスコアが表の100点・90点・80点のどれに当たるかを確かめます。そのうえで、11月29日に英語も受けるかどうかを決めます。

  • 当日の英語も受ける場合:過去問を時間を計って解き、みなし得点と比べてどのくらい取れているかを確かめながら準備します。当日の結果が低くても、みなし得点のほうが使われます。
  • 当日の英語を受けない場合:残りの日数をもう1科目に回せます。科目の範囲は、国語が「現代の国語・言語文化(漢文は除く)」、数学が「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C」です。

どちらにするかは、みなし得点の段階と、当日の英語でどのくらい取れそうかを比べて自分で決めることになります。

来年受ける高1・高2が今から考えておくこと

2027年度の要項では、対象となるスコアは「2024年12月以降に受験したもの」で、しかも「初回出願時までに証明書を入手できる受験回」です。来年度の条件は来年度の要項で発表されるので、ここに書いた日付や基準がそのまま使えるとは限りません。そのうえで、今の制度から言えることがあります。

  • 出願の時点で証明書が手元にあることが条件なので、受験から証明書が手に入るまでの日数を見込んで、外部試験を受ける時期を決める必要があります。
  • みなし得点は80点から始まるので、まず80点の基準、次に90点、100点と目標を段階で置けます。
  • 当日の英語も受けられて高いほうが使われるので、外部試験のスコアは「当日の英語の保険」として持っておく意味があります。

外部試験の受験時期の考え方は英検はいつまでに取ればいいか、準備の進め方は英語資格の準備の手順で扱っています。

専願の年内入試とは両立できない点に注意

基礎学力テスト型入試は併願可能ですが、東洋大学の専願のみを対象とした入試(11月22日実施・12月13日実施のAO型推薦入試、自己推薦入試、学校推薦入試総合評価型など)に出願した場合は、この入試を受験できません。逆に、この入試を受験した場合は、それらの専願入試に出願できません(10月18日実施の入試で不合格だった場合は、この入試に出願・受験できます)。

専願の年内入試も考えている人は、どちらを受けるかを出願の前に決める必要があります。年内入試の併願のルール全体は年内入試の併願ルールにまとめています。

東洋大学の予想問題をお渡しします

EIMEI予備校では、東洋大学の過去の出題を分析して、東洋大学の入試に合わせた予想問題を自作しています。各校舎の公式LINEから個別相談を申し込み、校舎で話を聞きに来てくださった方に、この予想問題をお渡しします。

  1. 下の公式LINEから、通いやすい校舎を友だち追加します。
  2. 「東洋 予想問題」と送って、個別相談の日時を決めます。
  3. 校舎で個別相談(試験までの進め方を一緒に確認します)をしたあと、その場で予想問題をお渡しします。

予想問題は過去の出題の傾向から作ったもので、実際の入試問題を予告するものではありません。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

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二神大輝