この記事は、総合型選抜・学校推薦型選抜を受ける高校生と、その保護者の方に向けて書いています。推薦入試の準備では、学校の先生、塾、家庭と、相談先がいくつもあります。「誰に何を相談すればいいのか」が整理できていないと、同じ書類に違う方向のアドバイスがついて迷ってしまうこともあります。役割の分け方と、うまく進めるコツをまとめました。
まず押さえたいこと:学校でしかできないことがある
推薦入試には、学校を通さないと進まない手続きがあります。
- 学校推薦型選抜は、出身高校の校長の推薦が必要です。指定校推薦などでは、校内選考が行われることもあります。
- 調査書(評定や出欠などが記された書類)は、学校が作成します。
- 総合型選抜でも、学校の先生に推薦書や評価書を書いてもらう大学があります。
そのため、塾で準備を進めている場合でも、担任の先生・進路指導の先生への相談は早めに、必ず行いましょう。校内の締切は大学の出願締切よりも前に設定されていることが多いので、学校からのお知らせは見落とさないようにしてください。
役割分担の目安
| 相談先 | 主にお願いしたいこと |
|---|---|
| 学校の先生 | 校内選考・推薦書・調査書などの手続き、指定校推薦の情報、学校での活動の振り返り、評定のための授業・定期テスト |
| 塾 | 志望校選びと受験方式の組み立て、志望理由書・活動報告書の作成と添削、小論文・面接・プレゼンの練習、出願までのスケジュール管理、評定・英検の対策 |
| 家庭 | 受験校と費用・通学の相談、出願手続きや受験料の確認、体調・生活面のサポート |
もちろん学校によって進路指導の体制は違い、学校で書類の添削や面接練習をしてもらえることもあります。上の表は「どこに何を相談すれば迷いにくいか」の目安として使ってください。
アドバイスが食い違ったときは
志望理由書を学校の先生と塾の両方に見てもらうと、違う方向の意見が出ることがあります。そんなときは、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- 募集要項とアドミッション・ポリシーに立ち返る:大学が何を求めているかを基準にします。
- 「なぜそう直すのか」を聞く:直し方ではなく、直す理由を確かめます。
- 最後は自分の言葉で決める:書類は面接で必ず深掘りされます。自分が説明できる内容を選びましょう。
書類の直し方の考え方は志望理由書を書いたあと、どう直すかでも詳しく書いています。
推薦入試の準備で塾を選ぶときに確かめたいこと
推薦入試の対策で塾を検討する場合は、体験や面談で次の点を確かめておくと安心です。
- 書類・小論文・面接を、同じ先生が通して見てくれるか:志望理由書と面接の答えは一本の線でつながっている必要があります。
- 添削は「直す」だけでなく「考えを引き出す」形か:書類の中身は本人の経験と考えからしか生まれません。
- 評定・英検など、出願条件の対策もできるか:推薦入試では出願条件として評定平均や英語資格が求められることがあります。
- 一般選抜との両立をどう考えるか:推薦がうまくいかなかった場合の進路も含めて相談できるか。
- 通いやすさとオンライン対応:出願直前は面談や添削の回数が増えることがあります。
塾選び全般の基準は大学受験の塾・予備校を選ぶときの7つの基準、推薦と一般の両立については推薦と一般の両立が苦しいとき、何を先に終わらせるかもあわせてご覧ください。
保護者の方へ
推薦入試は、出願が秋に集中し、書類・面接と準備することが多い入試です。家庭では、内容に深く踏み込むよりも、締切・費用・受験日程の確認と、本人が話したいときに話を聞くことを意識していただくと、本人も準備に集中しやすくなります。受験の1年の流れは大学受験の1年間の流れ(保護者の方へ)にまとめています。
まとめ
- 推薦書・調査書・校内選考など、学校を通さないと進まない手続きがある
- 学校・塾・家庭で、相談することを分けておくと迷いにくい
- アドバイスが食い違ったら、募集要項に立ち返り、最後は自分の言葉で決める
- 塾を選ぶときは、書類から面接まで通して見てもらえるかを確かめる
総合型選抜・学校推薦型選抜の全体像は、総合型選抜・学校推薦型選抜の基礎ガイドにまとめています。
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