【川越の高校生へ】年内入試(総合型・学校推薦型)の制度と面接|2027年度の面接必須化と、大学が公表した評価の観点

こんにちは、EIMEI予備校の二神です。

この記事は、川越とその周辺の高校から総合型選抜・学校推薦型選抜(年内入試)を受ける高3生・高2生と、その保護者の方に向けて書いています。扱うのは制度の骨格と、大学が自分で公表している面接の評価の観点・配点・減点理由です。材料は、文部科学省の実施要項と大学公式サイトだけを読んでまとめたEIMEI予備校の推薦入試対策読本です。

出願条件・日程・配点・形式は年度と大学で変わります。以下の実例は「こういう形式が実在する」という例として読み、自分の受ける方式は必ず出願年度の募集要項で確認してください。

2027年度入試から、面接は「必ず行う」ものになりました

文部科学省の令和9(2027)年度の通知文は2026年5月27日付で、「主な変更点」4項目の第1項が「面接による評価を必ず行うこととしたこと」です。1年前の令和8年度実施要項に、この規定はありません。

例外は1つだけ。非公募型で、合格したら入学すると確約して受験する方式は、面接の要否を大学が判断できます。ただし「指定校だから面接はない」とは限りません。指定校推薦の合否判定方法を「口頭試問(面接)での総合的評価による合否判定」と明記する大学があり(成蹊大学)、理工学部の学科で指定校・付属推薦・スポーツ特別のいずれも判定方法を「面接」とする例もあります(明治大学理工学部機械情報工学科/成蹊大学の入試対策記事)。

令和7年度入学者では学校推薦型選抜が34.1%、総合型選抜が19.5%、合わせて53.6%。私立に限れば入学者の6割超がこの2区分です。推薦系はもう主流で、その主流に面接が必須として組み込まれました。

討論もプレゼンも、制度の上では「面接」です

条文には括弧書きでこう添えられています。面接(ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問等を含む。オンラインによる実施を含む。)

集団討論もプレゼンも口頭試問も、別種の試験ではなく「面接」という枠の中身です。だから科目名を信用しすぎないでください。

  • 科目名は「面接」なのに「面接はグループによるディスカッション方式で行い、積極性や理解力、自己表現能力を評価します」(大分大学 経済学部 学校推薦型選抜)
  • 同じ大学の理工学部は「面接は集団面接で行い、基礎学力に関する試問も含み」と書く
  • 逆に「グループディスカッションは行いません。」と明記する大学もある(埼玉大学 経済学部 総合型選抜)

形式は要項の本文で確認してください。

もう一つ。必ず行うと定められているのは「志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る」面接です。求められているのは人柄の確認ではなく、その学問をやる意欲と適性の確認。その学問と自分の経験をどうつなぐかが、準備の出発点です。

総合型と学校推薦型の、制度が定めている差

どちらを狙うかの判断は指定校推薦・公募推薦・総合型選抜の違いの記事にまとめました。ここでは実施要項が定めている差だけを並べます。

  • 日程が2か月ずれる…総合型は出願9月1日以降・発表11月1日以降。学校推薦型は出願11月1日以降・発表12月1日以降で、かつ一般選抜の試験期日の10日前まで
  • 推薦書が必須なのは学校推薦型だけ…制度は推薦書に学力の三要素に関する評価の記載を求めると定めています
  • 志願者本人が書く資料を「必ず評価に活用する」と定めているのは総合型
  • 募集人員の上限があるのは学校推薦型だけ…入学定員の5割を超えない範囲

日程は2027年度入試のもので年度ごとに1年ずつずれ、制度が定めるのは最も早い日付だけです。総合型の結果を見てから学校推薦型に出せるかは、志望校の組み合わせで要項を確認してください。

そして実施要項には専願・併願を定める条文がなく、評定平均にも一律の義務がありません。定めているのは、「『3.各教科の学習成績の状況』だけではなく、調査書の他の記載事項も有効に活用する」ことと、一定水準以上の評定を出願要件として「求めることができる」ことだけです。基準を置くかは大学の裁量で、置くなら募集要項に書かなければなりません。「推薦は評定4.0以上」といった一般則は存在せず、あるのは要項に書かれた数字だけです。

書類だけでは受からない仕組みになっています

実施要項の第6「評価方法」は、1 個別学力テスト/2 共通テスト/3 小論文・面接・実技等(口頭試問・討論・プレゼンを含む)/4 資格・検定/5 志願者本人が書く資料と調査書の5つに分かれます。そのうえで条文は「第6の1から4に掲げる評価方法のうち少なくともいずれか一つを必ず活用」と定めています。

「1から4」です。「1から5」ではありません。志望理由書・活動報告書・学修計画書・調査書は、この「少なくとも1つ」に数えられません。①出願書類 ②面接 ③第6の1〜4のいずれかの3系統が重なる構造です。実施要項は「言語能力及び数理的思考力を含め大学教育を受けるために必要な知識・技能、思考力・判断力・表現力等も適切に評価」することも求めており、推薦だから学力は不要、ということにはなっていません。書類の作り方は総合型・学校推薦型の志望理由書の書き方にまとめています。

評価の基準は、思っているより公表されています

実施要項は大学に「どのような基準・方法によって評価・判定するのかなどについて可能な限り具体的に設定する」ことを求めています。探す先は5種類、上から優先順です。

  1. 募集要項…形式・時間・人数・配点・出願要件
  2. アドミッション・ポリシーと評価項目表…三要素のどれを重視するか
  3. 評価の視点・出題意図…面接で何を見るかを専攻単位で書いた文書
  4. 講評・選抜のポイント…何が高く/低く評価されたか
  5. 過去の課題・出題例

読本の調査では、「選抜方法 × 学力の三要素」の記号つきマトリクスを公表している大学を6大学確認しました(学習院・東北学院・札幌・二松学舎・長崎総合科学・國學院)。

学習院大学の表は凡例が「◎=非常に重要/○=重要」で、「学校推薦型選抜(公募制)の面接」という行が独立して立ち、学部ごとに記号が違います。経済学部の公募制/面接は知識・技能まで◎、理学部の公募制/面接は三要素すべて◎。同じ「面接」でも学部と方式で性格が違うと公表資料から分かります学習院大学の入試対策記事)。札幌大学は記号を「◎=配点の50%以上」などと数字で定義し、3方式すべてで「主体性等」の面接を◎に置いています。主体性等の配点の半分以上が面接から来ると、大学自身が書いているわけです。

一方、要項以外は事前に知らせないと明記する大学もあります(神奈川大学)。探しても出てこないなら、公表されていないのです。

公表された「評価の視点」に、繰り返し出てくる5つ

中央大学は「面接は試験問題を公表していません。」と書きながら、評価の視点は公表しています。文学部の自己推薦入学試験は専攻ごとに並びます(中央大学の入試対策記事)。

  • 西洋史学…「なぜ西洋史学を学ぶのか、具体的に何を学びたいのか、現時点までに何をどれくらい準備してきたのか」
  • 哲学…「学修目的および志望動機の妥当性」ほか4項目と「書類審査との整合性」
  • 社会情報学…「自分の考えで主体的に回答できるかどうか」「事前の準備状況や熱意、主体性」

言葉は違いますが、繰り返されるのは①その学問への理解と意欲 ②これまで何をしてきたか ③自分の言葉で論理的に話せるか ④質問に応答できるか ⑤書類との整合性の5つで、制度の文言と同じ方向です。

二松学舎大学の文学部の表では、小論文は知識・技能と思考力、調査書は思考力と主体性に印がつくのに対し、三要素すべてに印がつく評価方法は面接だけです。東北学院大学の文学部は「建学の精神の理解」が○、「文学部の教育理念・目的・内容の理解」が◎。建学の精神より、その学部で何を学べるかを語るほうが重いと示しています。

質問の半分は、書類を出した時点で決まっています

読本の調査では、提出書類を面接の素材にすると明記している大学を5件確認しました。たとえば國學院大學 観光まちづくり学部は「提出した書類を基に質疑を行い、的確に回答できるかも評価の対象となります」。二松学舎大学は「面接(調査書の内容を、面接点に含める)」と、得点への算入まで明記しています。

中央大学 経済学部の高大接続入学試験では、プレゼンテーション審査に10項目のルーブリックが公表されています。10項目のうち3項目が「整合性」です。求める人材との整合性、活動経験と学習計画の整合性、活動経験と将来構想の整合性。

採点されているのは要素の立派さではなく、要素どうしのつながりです。①活動経験 ②学習計画 ③将来構想を別々に用意すると、ここで落ちます。「この経験があったから、この学習計画になり、この将来構想に至る」という1本の線にしてください。

出願したら、書類のコピーを残し、一文ずつに「なぜそう言えるのか」と問いを立て、具体名・数字・時期に印をつけ、説明できない箇所を探してください。そこが最も危ない。説明できないものを書かないことです。想定質問の作り方と練習の回し方は総合型・学校推薦型の面接対策にあります。

口頭試問:学科の中身を問う面接があります

志望理由とは別建てで、学科の内容を問う面接を課す大学があります。制度上は面接の一形態ですが、準備の中身が違います。東京理科大学の総合型選抜が分かりやすい例です。理学部の数学科などは「志望理由等」+「数学に関する口頭試問」、物理学科は「数学・物理学に関する口頭試問」、化学科・応用化学科は「化学に関する口頭試問および実験実技」志望理由を語る練習だけでは、半分しか準備していないことになります。

学習院大学 理学部(公募制)の要項は担当者まで書いています。物理学科は「面接(物理学科教員による)」、化学科は「化学科教員による」。入試広報ではなく学科の研究者が面接します。

大阪大学は外国語学部の口頭試問と、人間科学部・法学部・経済学部の面接に「必要に応じ、外国語により行う場合があります」と注記しています。文系でも面接が外国語になる可能性が要項に書かれているということです。読本の調査では口頭試問型を課す方式を7大学で確認しました(東京理科・大阪・名古屋・学習院・中京・中央・成蹊)。

準備はその科目の基礎を口で説明できる状態にすること。教科書の用語を1つ選んで30秒で説明する練習が効きます。

面接の配点は、公表している大学では重い

大阪大学は学部ごとの配点を公表しています。法学部は面接200/共通テスト160(計400)で面接が半分。理学部(研究奨励型)は口頭試問200/共通テスト100(計300)で約3分の2。試験時間も書かれており、法学部は「9:00〜17:00」。面接のために一日が確保されています。

共立女子大学の総合型選抜で見てほしいのは調査書の10点です。国際学部は調査書10点/志望理由書100点/面接・プレゼン100点/資格加点20点。230点満点のうち調査書は10点で、面接・プレゼンと志望理由書で200点。二松学舎大学のように、同じ大学でも方式で面接が20点から100点まで動く例もあります。

一方、配点を出さず「総合的に判断」とだけ書く大学もあります(学習院大学 理学部の公募制、名古屋大学 文学部の学校推薦型など)。読本の調査では明示3大学・非明示4大学でした。配点が出ていないときは試験時間を情報として使ってください(中京大学のスポーツ科学部は「面接(口頭試問)個人60分」)。

落ちる答え方は、大学が公表しています

何が評価されるかより、何が評価されなかったかのほうが役に立ちます。椙山女学園大学は結果を学科別の「講評」として公表しています。読本の調査で評価の高低を学科別に言語化した講評を確認できたのは、この1大学だけでした。低く評価された点です。

  • 英語英米学科…「原稿などに書き込まれた文章を読み上げるだけの志願者」
  • 英語英米学科…「質問を理解できない、あるいは理解したけれども適切に受け答えができない志願者」
  • 現代マネジメント学科…「問題意識が曖昧で漠然としていたもの」「事前に準備した資料を読み上げるだけの志願者」

「読み上げるだけ」が2つの学科で名指しされています。久留米工業大学は要項で「確認用のメモの試験室への持ち込みは可です。ただし、継続的な原稿の読み上げは不可」と定めています。原稿を作ること自体は悪くありません。作ってから捨てるのが正しい順序です。

講評は「質問に答えられない」の中身を2つに区別しています。質問を理解できないなら聞き返してよい(「〜という理解でよろしいでしょうか」は減点対象ではありません)。理解したのに答えられないのは準備した話に寄せてしまう失敗で、こちらのほうが起きやすい。最初の一文で、聞かれたことに直接答える。説明はその後です。

高く評価された側と並べると、対になります。原稿を読み上げる⇔自分の言葉で話す/質問に答えられない⇔的確に応答する/問題意識が曖昧⇔テーマ設定が明確。1大学の講評ですが、中央大学の評価の視点と方向は同じです。

準備の順序と、やらなくてよいこと

①要項で形式を確定する(形態/時間/人数/持参物と事前提出の締切/読み上げや資料持込の可否/配点、なければ試験時間/外国語の注記の有無)→②評価の観点を探す→③提出書類を棚卸しする→④活動経験・問い・学習計画・将来構想を1本の線にする→⑤声に出す

逆に、やらなくてよいことも。想定質問集の丸暗記(暗記した答えは読み上げと同じ結果になります)、リーダーシップのアピール(評価語として要項に現れる頻度は高くありません)、独創性のあるテーマ探し(読本の調査では、プレゼンの評価語として「独創性・独自性」が確認できたのは9件中1件)。練習の目的は、答えられない箇所を見つけることです。

川越で、年内入試の制度から相談できます

日程は制度が最も早い日付を定めるだけで、実際の日程は大学ごと・年度ごと。評定と専願併願は各大学の募集要項に書かれた数字だけが基準。科目名が「面接」でも中身が集団討論のことがあり、形式も年度で変わります。去年の情報ではなく、受ける年の募集要項を必ず開いてください。

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