【2027年共通テスト予想】数学ⅠAは時間との戦い|平均47点時代に高得点を取る対策を専門塾が解説

2027年1月の共通テストを受ける受験生へ。「数学ⅠAは、時間さえあれば解けるのに」——そう感じたことはありませんか。共通テストの数学ⅠAは、実力があっても時間が足りず、点を落とす受験生が非常に多い科目です。裏を返せば、時間の壁を越えられれば、大きく差をつけられます。

この記事では、直近の共通テスト数学ⅠAを分析し、2027年入試がどう出るかを予想。そのうえで、高得点を取るための対策を、10年間受験生を指導してきた立場から解説します。数学を得点源にしたい受験生は、ぜひ参考にしてください。

※本記事は直近の共通テストの分析に基づく予想であり、実際の出題を保証するものではありません。最新の情報は大学入試センターの発表をご確認ください。

共通テスト数学ⅠAの現状

直近の共通テスト数学ⅠA(数学Ⅰ・数学A)の平均点は、約47.20点でした。受験者数は34万人を超え、多くの受験生が受ける主要科目です。平均点が50点を下回っていることからも、決して簡単な試験ではないことが分かります。

数学ⅠAの出題範囲は、数と式、集合と論理、二次関数、図形と計量(三角比)、データの分析、場合の数と確率、図形の性質など。基礎的な内容が中心ですが、それらを「どう使うか」を問う応用的な出題が特徴です。単なる公式暗記では対応できません。

数学ⅠA最大の壁は「時間」

共通テスト数学ⅠAの最大の難所は、圧倒的な文章量です。問題文が長く、日常生活や社会の事象を数学的に捉える「設定を読み解く」プロセスに時間がかかります。実際、試験を分析した専門家からも「状況設定が抽象的・複雑で、条件を読み解くために受験者は時間を要した」という指摘が出ています。

つまり、数学ⅠAは「計算力」だけでなく「読解力」と「情報処理の速さ」が問われる試験なのです。問題文から必要な条件を素早く読み取り、何を求められているかを瞬時に把握する力が、時間内に解ききる鍵になります。数学なのに読解力が要る、という点が共通テストの特徴です。

特に差がつく単元

直近の試験では、三角錐の性質を考察する図形の問題(得点率32.4%)と、リーグ戦を題材にした確率の問題(得点率36.9%)で、得点率が低くなりました。どちらも、基本的な知識だけでなく、設定を正確に理解し、段階的に考察する力が求められた問題です。

また、データの分析は、東京オリンピックのタイムデータなど、実際のデータを題材にした出題が定着しています。散布図・箱ひげ図・相関係数などを正しく読み取り、判断する力が必要です。この分野は対策すれば確実に得点できるので、差をつけやすいポイントです。

【2027年の予想】これらの傾向から、2027年の数学ⅠAも「長い問題文・思考力を問う設定・データの分析重視」という路線が続くと予想されます。小手先の解法暗記ではなく、「なぜその解法を使うのか」を理解し、初見の設定にも対応できる力を求める方向性は変わらないでしょう。

高得点を取るための3つの対策

①典型問題の解法を「理解して」身につける
共通テストは応用的に見えても、土台は教科書レベルの典型問題です。まずは典型問題の解法を、丸暗記ではなく「なぜそうするのか」を理解して身につけます。理解を伴った知識は、初見の問題にも応用できます。

②長い問題文を読み解く練習をする
共通テスト形式の問題演習を重ね、長い問題文から必要な条件を素早く抜き出す訓練をします。これは慣れが大きいので、過去問や予想問題で数をこなすことが効果的です。

③データの分析を得点源にする
データの分析は、用語と読み取り方を覚えれば安定して得点できる分野です。ここを確実に固めることで、全体の得点が底上げされます。

数学は「基礎の理解」と「先取り」が鍵

数学で高得点を取るには、教科書レベルの理解を固め、典型問題を反復し、共通テスト形式に慣れるという順番が重要です。そして数学は範囲が広く積み上げに時間がかかるため、高1・高2のうちから先取りで進めておくことが、大きなアドバンテージになります。

数学の先取りの進め方は数学を高1・高2で先取りする方法の記事で解説しています。また、短期間で数学を大きく伸ばした事例は数学リニアの記事もご覧ください。夏前に共通テスト模試5割だった生徒が、短期間で9割弱まで伸びた例を紹介しています。

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二神大輝