法政大学文学部の2027年度一般入試は、T日程(統一日程)が2月5日(金)、学部独自のA方式が2月7日(日)・8日(月)です。A方式は学科によって日程が分かれ、哲学科・日本文学科・史学科がⅠ日程(2月7日)、英文学科・地理学科・心理学科がⅡ日程(2月8日)です。
募集人員は6学科合計でA方式268名、T日程54名。英文学科だけは、英検準1級などの基準を満たせば国語か数学の1科目で受けられる英語外部試験利用入試(2名)もあります。
2026年度入試の文学部の倍率(受験者÷合格者)は、A方式が3.7〜5.7倍、T日程が7.1〜10.6倍でした。ここでは方式ごとの日程・科目・配点と学科別の結果を整理し、どう組み合わせて受けるかを考えます。
1. 基本情報(2027年度 法政大学文学部 一般入試)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学科 | 哲学科・日本文学科・英文学科・史学科・地理学科・心理学科(市ケ谷キャンパス) |
| 受けられる方式 | T日程(統一日程)/英語外部試験利用入試(英文学科のみ)/A方式(個別日程)/共通テスト利用入試B方式・C方式 |
| 試験日 | T日程・英語外部試験利用 2月5日(金) A方式Ⅰ日程(哲・日文・史)2月7日(日) A方式Ⅱ日程(英文・地理・心理)2月8日(月) |
| 出願期間 | T日程・英語外部試験利用 1月7日(木)〜1月15日(金) A方式 1月7日(木)〜1月25日(月) |
| 合格発表 | T日程・英語外部試験利用 2月16日(火)10:00から A方式 2月18日(木)10:00から |
| 入学手続締切 | T日程・英語外部試験利用 2月19日(金) A方式 2月24日(水) |
| 試験会場 | T日程・英語外部試験利用 全国10都市 A方式 全国6都市(東京・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡) |
| 入学検定料 | 35,000円(T日程・英語外部試験利用は2件目以降15,000円) |
2027年度は大学の一般選抜の入学試験要項が11月上旬に公開予定とされていて、上の日程・配点は大学が公表している「2027入試ガイド」によるもので、要項の公開後に確定します。出願前に要項で最終確認してください。
2. 学科別の募集人員(2027年度)
| 学科 | A方式/T日程/英語外部試験 |
|---|---|
| 哲学科 | 32名/6名/なし |
| 日本文学科 | 70名/20名/なし |
| 英文学科 | 53名/10名/2名 |
| 史学科 | 48名/5名/なし |
| 地理学科 | 40名/8名/なし |
| 心理学科 | 25名/5名/なし |
どの学科もA方式の枠がT日程の約3〜10倍あります。史学科はA方式48名に対してT日程5名と、差が特に大きい学科です。共通テスト利用入試はB方式が5〜10名、C方式が2〜5名です。
3. A方式(2月7日・8日)の科目と配点
Ⅰ日程(2月7日)哲学科・日本文学科・史学科
| 科目 | 配点・時間 |
|---|---|
| 英語(英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 100点・60分(10:30〜11:30) |
| 国語(現代の国語、言語文化。古文・漢文を出題) | 100点・60分(13:10〜14:10) |
| 選択科目(世界史探究、日本史探究、地理総合・地理探究、公共・政治・経済、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cから1科目) | 100点・60分(15:00〜16:00) |
| 合計 | 300点 |
Ⅱ日程(2月8日)英文学科・地理学科・心理学科
| 科目 | 配点・時間 |
|---|---|
| 英語(Ⅰ日程と同じ範囲) | 150点・90分(10:30〜12:00) |
| 国語(現代の国語、言語文化。古文を含み、漢文の独立問題は出題しない) | 100点・60分(13:10〜14:10) |
| 選択科目(Ⅰ日程と同じ5科目から1科目) | 100点・60分(15:00〜16:00) |
| 合計 | 350点 |
- Ⅰ日程は3科目が同じ100点、Ⅱ日程は英語が150点・90分です。英文学科・地理学科・心理学科を受けるなら、長い英語の試験に慣れておきます。
- 国語はⅠ日程が古文・漢文を出題、Ⅱ日程は漢文の独立問題がありません。哲学科・日本文学科・史学科を受ける人は漢文も準備が必要です。
- 2027年度から、A方式の日本史・世界史は「歴史総合」が範囲から外れ、日本史探究・世界史探究だけになりました。公共・政治・経済は主に政治・経済分野から出題されます。
- 数学Aは「図形の性質」「場合の数と確率」、数学Bは「数列」、数学Cは「ベクトル」が範囲です。
Ⅰ日程とⅡ日程は試験日が違うので、同じ文学部の中でⅠ日程とⅡ日程の学科を両方受けることができます(例:史学科と地理学科)。
4. T日程(2月5日)の科目と配点
哲学科・英文学科・史学科・地理学科・心理学科
| 科目 | 配点・時間 |
|---|---|
| 1限 国語(現代の国語、言語文化)または数学(数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)から1科目 | 100点・60分(10:30〜11:30) |
| 2限 英語(英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 150点・90分(13:20〜14:50) |
| 合計 | 250点 |
- 国語は古文・漢文の独立問題を出題しません。
- T日程は14学部が同じ日に試験をする方式で、同じ併願パターン(1限が国語または数学、2限が英語)の学部・学科なら1回の受験で複数学部に併願できます。ただし同じ学部内の学科どうしは併願できません。
日本文学科(課題図書の小論文あり)
| 科目 | 配点・時間 |
|---|---|
| 1限 国語(現代の国語、言語文化。古文・漢文を出題) | 100点・90分(10:30〜12:00) |
| 2限 小論文(論述問題。課題図書から出題) | 100点・90分(13:20〜14:50) |
| 合計 | 200点 |
2027年度の課題図書は村上春樹『東京奇譚集』(新潮文庫版)で、巻頭から巻末までが出題範囲です。試験当日に参照する課題図書は大学が用意します。日本文学科のT日程は英語がなく、他学部との併願はできません。
5. 英語外部試験利用入試(英文学科・2月5日)
英語の資格・検定試験で大学の基準を満たしていれば、国語または数学の1科目(100点・60分、T日程の1限と同じ10:30〜11:30)で判定される方式です。文学部では英文学科だけが実施します。
- 英検(従来型・S-CBT・S-Interview):準1級以上に合格
- GTEC(検定版・Advancedタイプ):1180点以上
- TEAP:309点以上
- IELTS(Academic Module):5.5以上
- TOEFL iBT:62点以上(2026年1月20日以前の受験)、3.5以上(2026年1月21日以降の受験)
いずれも2025年2月以降に受けたもの(英検は2024年度第3回以降)が有効です。英語の得点そのものは使わず、基準を満たしているかどうかの出願資格になります。T日程との併願もでき、その場合は2月5日に1限と2限(英語)の両方を受けます。
英語の資格の準備の進め方は英検などの外部スコアの使い方にまとめています。
6. 2026年度入試の結果(学科別)
数字は「倍率(受験者÷合格者)・合格最低点/満点」です。
| 学科 | A方式/T日程 |
|---|---|
| 哲学科 | 4.3倍・188.4/300点 7.4倍・163.7/250点 |
| 日本文学科 | 3.7倍・185.2/300点 8.8倍・144.4/200点 |
| 英文学科 | 4.6倍・246.4/350点 7.1倍・165.1/250点 |
| 史学科 | 4.8倍・198.2/300点 9.1倍・158.8/250点 |
| 地理学科 | 5.0倍・236.0/350点 9.8倍・162.2/250点 |
| 心理学科 | 5.7倍・253.4/350点 10.6倍・168.9/250点 |
英文学科の英語外部試験利用入試は、志願者146人・受験者142人・合格者13人で倍率10.9倍、合格最低点は74.3点(100点満点)でした。
文学部6学科の合計は、A方式が志願者4,774人・合格者992人、T日程が志願者1,944人・合格者213人です(学科別の数字を合計)。受験者÷合格者で計算した目安は、A方式が約4.6倍、T日程が約8.7倍でした。
- T日程は枠が小さく倍率が高い。2026年度は全学科で7倍を超えました。T日程だけに頼らず、A方式を中心に考えます。
- A方式の得点率は6〜7割台。合格最低点の得点率は日本文学科61.7%から心理学科72.4%まででした。
- 日本文学科のA方式は3.7倍と、文学部の中で最も低い倍率でした。
7. 方式の選び方
- A方式を中心にする。募集人員の大部分がA方式で、倍率もT日程の半分ほどです。
- T日程は2月5日の「もう1回」。2科目で受けられ、同じパターンの他学部(法・経済・社会・経営など)とまとめて併願できます。
- 英文学科志望で英検準1級を持っているなら英語外部試験利用も出す。T日程と同じ日に、国語か数学の1科目で判定されます。
- 日本文学科のT日程は別の準備が必要。課題図書を読み、90分の論述に慣れておきます。英語を使わない方式なので、他学部とは併願できません。
- Ⅰ日程とⅡ日程の両方を使う。史学科と地理学科、哲学科と心理学科のように、日程の違う学科なら2回受けられます。
法政大学の他学部の方式は法政大学 一般選抜2027年度ハブ、英語の出題の特徴は法政大学の英語で詳しく扱っています。他大学の文学部と組み合わせるなら明治大学 文学部 学部別入試2027も参考にしてください。
8. 本番までの準備スケジュール
- 11月:受ける学科のA方式の過去問を1年分解く。Ⅰ日程なら漢文を含む国語、Ⅱ日程なら英語90分の時間配分を確かめる。日本文学科でT日程を受ける人は課題図書を読み始める。
- 12月:A方式とT日程の過去問を交互に進める。T日程の英語は90分・150点なので、長文を続けて読む練習をする。
- 1月7日〜:出願開始。T日程・英語外部試験利用は1月15日、A方式は1月25日が締切。
- 2月5日:T日程・英語外部試験利用。2月7日:A方式Ⅰ日程。2月8日:A方式Ⅱ日程。
- 2月16日:T日程の発表(手続締切2月19日)。2月18日:A方式の発表(手続締切2月24日)。
T日程の手続締切(2月19日)はA方式の発表(2月18日)の翌日です。両方受ける場合は、手続の判断を急ぐことになる点も見込んでおきます。
9. よくある質問
Q. T日程で文学部の哲学科と史学科を両方受けられますか?
A. できません。T日程は同じ学部内の学科を併願できません。文学部の中で2学科を受けたいときは、A方式のⅠ日程とⅡ日程を組み合わせます。
Q. 英文学科の英語外部試験利用入試は、英検2級では出願できますか?
A. できません。文学部英文学科の基準は英検準1級以上の合格です(2級以上が基準なのは社会学部・経営学部などです)。
Q. A方式で日本史を選ぶと、歴史総合は出ますか?
A. 2027年度から、A方式の日本史・世界史は歴史総合を外し、日本史探究・世界史探究だけが範囲になりました。
Q. 日本文学科のT日程の課題図書は試験会場に持ち込むのですか?
A. 試験当日に参照する課題図書は大学が提供すると案内されています。持ち込みのルールは要項で確認してください。
参考にした公式情報
- 入試要項・入試ガイド(法政大学入試情報サイト)
- 2027 入試ガイド(法政大学。入試情報サイトから掲載のデジタルパンフレット)
- T日程入試(統一日程)(法政大学入試情報サイト)
- A方式入試(個別日程)(法政大学入試情報サイト)
- 入試の主な変更点(法政大学入試情報サイト)
- 2027年度入試T日程 文学部日本文学科の課題図書について(法政大学)
- 2026年度 一般選抜データ(法政大学)
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
あわせて読みたい
- 法政大学 一般選抜2027年度|方式・日程・配点まとめ
- 法政大学の日程別入試
- 法政大学の英語
- 明治大学 文学部 学部別入試2027
- 中央大学 文学部 一般選抜2027
- 文学部・人文系の学部の比較
- 法政大学 国際文化学部 A方式・T日程2027|配点と倍率
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