総合型・推薦に合格したら何をする?2027年度の入学手続と入学前課題

総合型選抜・学校推薦型選抜に合格したら、最初にやることは入学手続の締切日と手続の種類(一括か2段階か)を確認することです。専願の方式は、今回確認した例では合格発表から1〜2週間ほどで手続が締め切られ、併願可の方式には2月末まで本手続を待てる仕組みがある大学もあります。

次に、大学から届く入学前課題・入学前教育の案内に備えます。そして3月の卒業まで、高校の授業と定期テストを続けることが入学の前提になります。

この記事では、日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学が公式に案内している例をもとに、11〜12月に合格した現高3と保護者が年明けまでにやることを順番に整理します。

項目 内容
合格後すぐ 入学手続の締切日・方法・納入金を確認し、保護者と共有する
専願の方式 合格したら入学が条件。確認した例では手続締切は合格発表の1〜2週間後
併願可の方式 2段階手続(入学申込金→本手続)を選べる大学がある
入学前課題 合格者に課題や入学前講座を課す大学・学部がある
高校生活 入学時までに出願資格(卒業)を満たすことが前提

1. 合格発表の直後にやること(チェックリスト)

合格の連絡を受けたら、その日のうちに次の項目を確認します。大学のマイページや「入学手続のしおり」に書かれた日付が最優先です。

  • 入学手続の締切日(納入金の締切と書類の締切が別の日のこともある)
  • 手続の種類:一括か、2段階(第1次・第2次)か
  • 納入金の内訳と、辞退した場合に返還されるもの・されないもの
  • 提出書類(誓約書など)と郵送の条件(消印有効か必着か)
  • 入学前課題・入学前教育の有無と、案内が届く時期
  • 高校の担任・進路指導の先生への報告

2. 入学手続:締切の考え方

専願の方式は早めの締切

専願(第一志望・入学確約)の方式は、合格したら入学することが出願の条件です。手続の締切も早めに設定されています。

  • 日本大学法学部の総合型選抜(CL方式)は、合格発表が11月9日、入学手続締切が11月20日です。
  • 日本大学商学部の総合型選抜は、合格発表が11月2日、入学手続締切が11月9日です。
  • 駒澤大学の自己推薦選抜(総合評価型)は専願で、合格発表が11月6日、1次手続が11月20日まで、2次手続が「入学関係書類」受取日から2027年3月5日までです。

東洋大学の総合型選抜・学校推薦型選抜(公募制・専願)の入試要項では、入学辞退は原則としてできないとされています。経済的困窮や病気・けがなどの事情がある場合の例外は定められていますが、その場合も入学金と入学申込金は返還しないとされています。

併願可の方式には2段階手続がある

他大学の一般選抜も受ける人のために、入学申込金だけを先に納め、残りを後で納める2段階手続を用意している大学があります。

  • 東洋大学の基礎学力テスト型入試(併願可)は、一括入学手続と2段階入学手続を選べます。2段階の場合、第1次手続(入学申込手続)が2026年12月18日、第2次手続(本手続)が2027年2月26日です。2段階手続は、入学を辞退する可能性がある場合の手続方法とされています。
  • 日本大学生産工学部の総合型選抜第2期(授業型)は他大学・他学部と併願でき、入学手続締切は第1回が2027年1月22日、第2回が2027年2月26日です。

東洋大学の基礎学力テスト型入試の要項では、入学金と入学申込金は事情にかかわらず返還しないとされています。2段階手続でも、第1次で納めたお金は戻らない前提で家計の計画を立ててください。併願の組み立て方は年内入試の併願ルールで詳しく説明しています。

学費の分納

専修大学経済学部国際経済学科の総合型選抜(2027年度)では、入学手続期間が2026年11月2日〜11月9日で、学費は完納か4期分納を選べます。分納を選べるかどうかも、手続の前に確認しておきたい項目です。

3. 入学前教育・入学前課題の例

年内に合格した人には、入学までの数か月を学習に使ってもらうため、大学が課題や講座を用意していることがあります。公式に案内されている例です。

  • 日本大学経済学部・危機管理学部・スポーツ科学部:2027年度の総合型選抜の案内に「合格者には入学までに課題」が課されると書かれています。
  • 日本大学商学部:2027年度の公募制では、入学手続を完了した人に入学前プレ講座の受講が課されます。
  • 日本大学薬学部:2027年度の公募制では、入学前教育の受講と課題の提出を確約できることが出願資格に含まれています。
  • 専修大学経済学部国際経済学科:2027年度の総合型選抜の要項に、入学手続完了者に「入学前教育」を実施する予定と書かれています。
  • 専修大学経済学部:2026年度入試の合格者向けには、12月16日に課題案内のメールが送られ、「心構え」と「課題図書レポート」の進学準備シートを提出する形でした。

課題の内容と締切は、手続後にマイページやメールで届くことが多いです。案内が届くメールアドレスを保護者と共有し、迷惑メールに振り分けられていないかも確認しておきます。

4. 合格後の高校生活で気をつけること

合格は「卒業見込み」であることを前提に出ています。入学時点で出願資格を満たしていなければ入学できません。

  • 東洋大学の入試要項では、入学時までに出願資格や大学入学資格の要件を満たせなかった場合、また合格発表後に出願資格・出願書類の虚偽記載が判明した場合は「入学することはできません」とされています。
  • 高校の授業・定期テスト・提出物は、卒業の要件そのものです。合格後も欠席や未提出が重ならないようにします。
  • 出願時に書いた資格・活動・評定の内容に誤りがないか、控えを見直しておくと安心です。
  • 指定校推薦の校内選考や、ほかの生徒の出願に関わる校内のルールがある場合は、担任の先生に従います。

5. 入学後に向けた勉強

年内入試の合格者は、一般選抜の受験勉強がない分、学習時間が空きやすくなります。入学後の授業で困らない準備を、無理のない量で続けます。

  • 英語:入学後に英語の授業がある学部では、単語・文法の復習が役立ちます。英検やTOEICなど次の目標を決めると続けやすくなります。
  • 数学:経済・経営・理工系は、数学ⅠA・ⅡBの基本を復習しておきます。理工系は数学Ⅲの履修状況も確認します。
  • 読書と文章:レポートを書く機会が増えます。志望分野の新書を月に数冊読み、要約を書く練習をします。
  • 情報・PC:文書作成や表計算の基本操作に慣れておきます。

1〜3月の学習計画の例

  1. 12月:入学前課題を最優先で仕上げる。高校の期末テスト対策。
  2. 1月:英語の単語・文法を1冊復習。志望分野の本を2冊読む。
  3. 2月:数学の基本問題(学部に応じて)。学年末テスト対策。
  4. 3月:卒業。入学式までに履修の仕組みを大学の案内で確認する。

6. 保護者が確認しておくこと

  • 入学手続の納入期限と金額、振込方法(東洋大学のように締切後の手続は受け付けないと明記している大学もある)
  • 2段階手続を選んだ場合の第2次手続の日付
  • 辞退した場合に返還される費目と、辞退届の期限(東洋大学の基礎学力テスト型入試では2027年3月31日)
  • 奨学金や修学支援制度の申込み時期

7. 合格しなかった友人への配慮

11〜12月は、同じクラスの多くの人がまだ一般選抜に向けて勉強している時期です。

  • 合格の報告は、担任の先生と家族を中心にします。SNSでの発信は時期と書き方に気をつけます。
  • 授業中や自習の時間は、まだ受験勉強を続けている人の邪魔をしないようにします。
  • 年内入試で結果が出なかった友人には、切り替えの時期であることを理解して接します。

年内入試で合格できなかった場合の動き方は、総合型・推薦に落ちたら?一般選抜への切り替えにまとめています。

8. よくある質問

Q. 専願で合格したあと、他大学の一般選抜を受けてもよいですか?

専願の方式は「合格したら入学すること」が出願条件です。受験そのものの扱いは大学ごとに違いますが、入学を確約して出願している以上、他大学への進学を前提にした受験は想定されていません。併願したい場合は、出願前に併願可の方式を選びます。

Q. 入学前課題を出さないとどうなりますか?

扱いは大学ごとに違います。日本大学薬学部の公募制のように、課題提出の確約が出願資格に含まれている例もあります。期日を守って提出してください。

Q. 日大の年内入試で、まだ出願できる方式はありますか?

日本大学生産工学部の総合型選抜第2期(授業型)と公募制は、2026年11月16日〜11月24日に出願できます。詳しくは日本大学の年内入試2027完全ガイドを見てください。

あわせて読みたい

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

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この記事を書いた人

二神大輝